大好きーーーーー大いに好きな様子を表す言葉。また、相手に好意を伝える言葉。
ウィキペディアより引用。
ウィキペディアより引用。
ビバ、伯爵? 〜司城来夢〜
「はぁ……はぁ……はぁ……」
あれから頭痛が止まらない―――
「早く……ユズやヒナちゃんと合流しなくちゃ」
ああ……それにしても痛い……
「人……?」
もしかして、ユズ!?ヒナちゃん!?
「なんだ……ユズでもヒナちゃんでもないわ」
知らない男女のペア……
「じゃあ、敵ね……■さなきゃ」
リフレクターの指輪がないけど……■る……
―――スチャ。
大きい剣……だけど、扱うには問題なさそう。
大きい剣……だけど、扱うには問題なさそう。
「効率的に■るには……」
「?」
ライムに向かって必死に何か呼びかけてるけど……正直、全然響かない。
「五月蠅い……!黙って!!」
耳障りなことを言う女の子の方から始末しよう―――
ブンッ!
女の子に向かって剣を振り下すが、そこは武器を握っているのを知っていたのか、天使のようなイラストが彫られている盾で防いできた。
「ライムはユズとヒナちゃんだけいればいいの!それ以外は……敵よ!!!」
私は剣に付属していた紙に書かれていたのを読み上げる―――
護身破敵とともに、禍災を除かむることを請う―――
神隠す十拳(とつか)の如く火産霊(ほのむす)び、火車来々、焔羅に送られん
呪を唱え終わると、支給品の剣は炎を纏った。
喰らえッ!火天墜衝ッ!
それは抜群の威力を誇り、女の子が構えていた盾は粉々に壊された―――
しかし―――
しかし―――
「う゛ッう゛う゛……」
―――頭痛がやま……ないッ!
ビバ、伯爵 ビバ、伯爵 ビバ、伯爵 ビバ、伯爵 ビバ、伯爵―――――
「ライムはあんたなんか……知らないッ!」
頭にこびりつく不快なワード―――
「……!?」
まだ、あんな目に遭ってもライムに呼びかけるなんて―――
「本当に、ほっといて!!」
頭痛もあり、闇雲に振り回す剣。
ポタ……ポタ……
私の瞳から零れ落ちるのは―――涙。
「きゃ!?」
なんか、よく分からない呪文らしきものを唱えながら、女の子が玉を投げると―――
少し間を置いて、爆発した。
「あ゛う゛!……ごほっ!!ごほっ!!!」
なんとか、直撃は避けられたが、爆発で破壊された地面のコンクリートの破片が体に突き刺さる。
煙が目に染みるが、なんとか標的を見つけることができ―――
煙が目に染みるが、なんとか標的を見つけることができ―――
ドシュ―――――
よし!腹を貫けた。
「これで……終わり!!」
手間取ったけど、■せるわ―――
「?……大好きな世界?」
突然、そんなことを語り掛けてきた。
私にとって大好きな世界は―――
私にとって大好きな世界は―――
考えながらも私は確実に仕留めるため剣を引き抜き、首を目掛け―――
「……え?」
突然、しつこかったビバ、伯爵の言葉が頭から消え去り、意識がクリアになると―――
女の子と目が合った。
女の子は私の目を見ると、ホッとした顔を見せて―――
女の子は私の目を見ると、ホッとした顔を見せて―――
ザシュ―――――
目の前にいた少女の首が刎ねられて転がり、顔や制服に血しぶきがかかる
「嘘……」
―――私は一体何をしたの?
☆彡 ☆彡 ☆彡
スクールアイドル 〜優木せつ菜〜
『じゃあ、第一回放送の時にでもまた会おう、ボン・ボヤージュ!』
「……」
―――許せません!殺し合いをショーのように扱うなんて!
「それだけでなく……」
ダブレットの名簿に同じ同好会のメンバーが全員とはいかないが、多く記載されていた。
「……その様子だと、何人もいるみたいだね」
私の表情から察したのか貴真さんは同情してくれた。
話を聞くと、どうやら貴真さんの知り合いも何人かいるみだいだった。
話を聞くと、どうやら貴真さんの知り合いも何人かいるみだいだった。
お互い、改めて名簿に記されている人の身体的特徴などの情報を交換し合っていると、前から女の子が歩いてきた。
「貴真さん!参加者が見えました!!声をかけましょう」
仲間が増える。
私はそう思い、嬉しさがこみ上がるが―――
私はそう思い、嬉しさがこみ上がるが―――
「!?待つんだせつ菜ちゃん!様子がおかしい」
貴真さんの静止と同時に、目の前の女の子は大きな剣をデイバッグから出すと、構えてきた。
「まってください!私たちは敵じゃないわ!」
剣を収めてもらおうと説得するが、声は届かず―――
「五月蠅い……!黙って!!」
剣を振り下げてきた。
「きゃ!!」
なんとか、支給品の『めがみのたて』で防ぐことができた。
「落ち着いてください!彼らの思惑に乗っても誰も喜ばないです!」
襲い掛かってきたということは、殺し合いに乗っている証拠。それでも、私は―――
「さっきから……ライムはユズとヒナちゃんだけいればいいの!それ以外は……敵よ!!!」
護身破敵とともに、禍災を除かむることを請う―――
神隠す十拳(とつか)の如く火産霊(ほのむす)び、火車来々、焔羅に送られん
ライムと名乗る女の子が、ライトノベルにあるような呪文を唱え始めると、剣に炎が纏い―――
喰らえッ!火天墜衝ッ!
「きゃあああああ!?」
アニメの必殺技のような威力がめがみのたてを粉々に粉砕した。
「大丈夫かい!?せつ菜ちゃん!」
吹き飛ばされた私を貴真さんが受け止めてくれた。
「は、はい……!?」
「ライムはあんたなんか……知らないッ!」
女の子はそう言いながら頭を抑えながら呻く。
「……もしかしたら、あのライムという子は洗脳みたいなのをされているんじゃないかな?」
女の子の異常な様子から貴真さんは呟いた。
―――そんな!?なら、やっぱり彼女……ライムさんを救わなきゃ。
―――そんな!?なら、やっぱり彼女……ライムさんを救わなきゃ。
「ライムさん!しっかりしてください!!貴方の大切なユズさんやヒナさんも殺し合いに参加させられているかも知れないんですよ!!!」
「本当に、ほっといて!!」
そういうと、ライムさんは剣を振り回すが、闇雲で、それは幼子が癇癪を起しているかのようだった。
「!?」
ライムさんの瞳から涙が―――
―――絶対に私が助けます!!
洗脳と言うことは、自分の好きを自由に言えないこと。
そんなの容認することが出来ない。
そんなの容認することが出来ない。
だって、”大好き”を世界中に溢れさせちゃうスクールアイドルになる のが私の野望だから。
「せつ菜ちゃん!これを使うんだ!!」
そういうと、貴真さんが花火玉のようなのを渡してきた。
「?これは……」
「『まほうの玉』といって、”相手の精神状態を元に戻す効果”があるみたいだよ」
「本当ですか!?貴真さん!ご協力感謝します!!」
―――これで、彼女を元に戻して見せるッ!
「ライムさん!邪悪なものに憑りつかれているのを私が助けます!」
「せつ菜☆スカーレットストーム!! 」
決め台詞を言って、その玉を投げると―――
―――カッ!!!!!
「ふぅ、今日も世界を救ってしまいました!ってえええ!?」
明らかに穏やかではない爆発―――
「そ、そんな!?」
これじゃあ、まるで”爆弾”!?
「どういうことですか!?貴真……さ……ん!?」
―――いない!?
―――まさか……置いて逃げた!?
ドシュ―――――
「……え?」
彼女の剣が私の腹を貫いて―――
「そ……んな……」
―――このまま私は死ぬの?
駄目……スクールアイドルとして、せめて……ライムさんに伝えたい―――
「思い……出して……貴方の大好きなせか……いを……」
彼女……ライムさんと目が合った。
その目は先ほどまで私を殺そうとする目ではなく、私と変わらない”大好き”をもつ目だった。
その目は先ほどまで私を殺そうとする目ではなく、私と変わらない”大好き”をもつ目だった。
―――良かった。大好きを……理念を貫けた。
ザシュ―――――
【優木せつ菜@ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 死亡】
☆彡 ☆彡 ☆彡
「……」
目の前にあるのは、転がる首と斃れた身体―――
―――ザッ。
「せつ菜ちゃんは、最後まで君を助けようとしていたよ」
片割れの男の子がいつの間にか現れると、私にそう話しかけてきた。
「それと、せつ菜ちゃんはアイドルをしていたんだけど、もう二度とファンの前で歌えなくなったよ。……君のせいで」
「……私のせい?」
「そう。君の所為だ。ああ、そういえば、せつ菜ちゃんと同じようにこのゲームに参加させられているメンバーがいるみたいなんだけど、高咲侑ちゃん、上原歩夢ちゃん、宮下愛ちゃん、天王寺璃奈ちゃん……はは!いっぱいいるね」
「もう、彼女たちアイドルグループは揃うことがない」
「あ……ああ……」
脳裏に次々と浮かぶのは後悔―――――
「あははははははッ」
男は言いたい事だけ言い終わると―――
走り去っていった。
その速さは、さながら動物のチーターのようだった。
☆彡 ☆彡 ☆彡
「ごめん……なさ……い」
少女漫画のようなアニメが好きな来夢。
アニメ・ライトノベル・ゲームが好きなせつ菜。
アニメ・ライトノベル・ゲームが好きなせつ菜。
出会いが違えば、意気投合したであろう両者。
来夢がナスタシアによる洗脳を受けて、意識が混濁していなければ―――
せつ菜が崎村貴真と行動を共にしてなければ―――
せつ菜が崎村貴真と行動を共にしてなければ―――
2人に襲い掛かった”理不尽”がその可能性を摘み取った―――
2人が交わることはもう2度とない―――――
【C-5 /一日目/黎明】
【司城来夢@BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣】
[状態]:疲労(小)負傷(小)頭痛(中) 罪悪感 呆然 絶望 服全身血まみれ
[装備]:火車切広光@11eyes -罪と罰と贖いの少女-
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜2
[思考]
基本:ヒナや私達姉妹の敵は全て■す
1:リフレクターの指輪を探したい
2:せつ菜を殺した事実をユズやヒナに知られたくない
3:ごめん……なさ……い
[備考]
※参戦時期は11章『ある姉妹の始まり Why Do People Believe in Ghosts?』、原種イェソド1戦目終了後から
※チョーサイミンジュツが解けましたが、頭痛は続いています。
※優木せつ菜を殺めたことで精神が不安定になっています。
[状態]:疲労(小)負傷(小)頭痛(中) 罪悪感 呆然 絶望 服全身血まみれ
[装備]:火車切広光@11eyes -罪と罰と贖いの少女-
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜2
[思考]
基本:ヒナや私達姉妹の敵は全て■す
1:リフレクターの指輪を探したい
2:せつ菜を殺した事実をユズやヒナに知られたくない
3:ごめん……なさ……い
[備考]
※参戦時期は11章『ある姉妹の始まり Why Do People Believe in Ghosts?』、原種イェソド1戦目終了後から
※チョーサイミンジュツが解けましたが、頭痛は続いています。
※優木せつ菜を殺めたことで精神が不安定になっています。
【火車切広光@11eyes -罪と罰と贖いの少女- 】
司城来夢に支給され分厚い刀身を持つ刀。
呪を唱えることで炎を纏うことができる
なお、付属の紙に呪が記されているため、この殺し合いの舞台のみ使用可能となっている。
司城来夢に支給され分厚い刀身を持つ刀。
呪を唱えることで炎を纏うことができる
なお、付属の紙に呪が記されているため、この殺し合いの舞台のみ使用可能となっている。
☆彡 ☆彡 ☆彡
「ああ……やっぱり、たまらなく好きだ」
せつ菜ちゃんのオレがいなくなっていることに気づいた”あの顔”最高だった。
それに、簡単に信じちゃうなんて。
それに、簡単に信じちゃうなんて。
「欲を言うなら、せつ菜ちゃんを同じ同好会のアイドルと合流させてからの顛末も見てみたかったけど」
まぁ仕方がない。この結末も一つの理不尽だ。
「それにしても、まさか彰君と悠奈ちゃん。ついでにおっさんまで参加してるなんて」
死んでもなお、どうやら”あのゲーム”の関係者とは縁が深いらしい。
「さて……次はどんな”理不尽”と出会えるのかな?」
ワクワクが止まらない―――
「ごめんね、せつ菜ちゃん。オレは……理不尽が大好きなんだよ!!!!!」
―――せつ菜ちゃんに黙とうを捧げるため、オレは”大好き”を叫んだ。
【C-5 /一日目/黎明】
【崎村貴真@リベリオンズ Secret Game 2nd Stage】
[状態]:健康
[装備]: チーターローション残り9/10@ドラえもん コルトポケットもどき@クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝 まほうの玉×9@ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島
[道具]:基本支給品一式、優木せつ菜のランダム支給品0〜2
[思考]
基本方針 : この殺し合いにおける『理不尽』を楽しむ
1:とりあえず、この場を離れて別の参加者達と合流する
2:参加者に『理不尽』を振り撒く
3:来夢ちゃん・せつ菜ちゃんの関係者に出会ったら、この顛末を上手く利用して、『理不尽』を振りまく
※Zルート死亡後からの参戦となります
[状態]:健康
[装備]: チーターローション残り9/10@ドラえもん コルトポケットもどき@クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝 まほうの玉×9@ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島
[道具]:基本支給品一式、優木せつ菜のランダム支給品0〜2
[思考]
基本方針 : この殺し合いにおける『理不尽』を楽しむ
1:とりあえず、この場を離れて別の参加者達と合流する
2:参加者に『理不尽』を振り撒く
3:来夢ちゃん・せつ菜ちゃんの関係者に出会ったら、この顛末を上手く利用して、『理不尽』を振りまく
※Zルート死亡後からの参戦となります
【チーターローション@ドラえもん 】
ローションを足に塗ると、目にも止まらぬ速さで走ることが出来る。
ただし効力は短く、1キロメートルほど走ると効き目が切れる。
足場の悪い曲がりくねった道でも追走・並走ができ、単に脚力のみでなくバランス感覚や判断力、動体視力についても強化する作用がある。
今回支給された液体量は約10回分はある。
ローションを足に塗ると、目にも止まらぬ速さで走ることが出来る。
ただし効力は短く、1キロメートルほど走ると効き目が切れる。
足場の悪い曲がりくねった道でも追走・並走ができ、単に脚力のみでなくバランス感覚や判断力、動体視力についても強化する作用がある。
今回支給された液体量は約10回分はある。
【コルトポケットもどき@クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝 】
ブリブリ王室親衛隊少佐ルル・ル・ルルが所持している拳銃。
実銃とは細部が微妙に違っているらしくこのような表記となっている。
「殺す殺すって気安く言わないでよ。子供が見てるでしょうが! 」byルル・ル・ルル
ブリブリ王室親衛隊少佐ルル・ル・ルルが所持している拳銃。
実銃とは細部が微妙に違っているらしくこのような表記となっている。
「殺す殺すって気安く言わないでよ。子供が見てるでしょうが! 」byルル・ル・ルル
【まほうの玉@ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島 】
はじける石の力で大爆発する鉄の玉。
爆発するまで、少し間がある。
はじける石の力で大爆発する鉄の玉。
爆発するまで、少し間がある。
024:ひぐらしのなく頃に〜沙都子ワシ編〜 | 投下順 | 026: |
『大好き』を追いかけて | 崎村貴真 | 044:揺れる廻る振れる切ない気持ち |
優木せつ菜 | GAME OVER | |
Designed desires | 司城来夢 | 037:誰が私を Who Called Me? |