武蔵野鉄道8000系電車（初代） - 関東高速鉄道連合会Wiki

武蔵野鉄道8000系電車（初代）

武蔵野鉄道8000系電車（初代）は、昭和38年に各種つり掛け電車の更新工事により登場した通勤型電車である。武蔵野車輌製造・赤羽車輌製造で製作された。

概要

当時の武蔵野鉄道は、昭和30年代沿線人口が急激に伸び輸送力不足に悩んでいた。終戦直後から国鉄63型の配給を受け、その後も国鉄73型電車とほぼ同型の電車(後期型は主電動機などが異なる)を増備し続けたが、輸送力はなかなか追いつかなかった。また、性能不足や乗降時間の伸びにより遅延が慢性化していた。また、戦前型や一部の600系などは、一応整備は行われていたものの、終戦直後の酷使などにより老朽化が進んでいた。これらの問題の解決のため1000系電車とほぼ同じ車体を旧型車の足回りと組み合わせたのが8000系電車である。また、クモハ100型と互換性のある阪和型買収国電の機器を流用した車両（新造扱い）もある。

以下のような形式が存在する。

モハ・クモハ8100型
MM出力150kwのグループ（戦前型、500型）

モハ・クモハ8200型
MM出力128kw、142kwのグループ（20ｍ級国電、600型初期車）

モハ・クモハ8300型
MM出力150kWで、1C8M方式の主制御器に交換されたグループ。
種車は8100型と同じであるが、下1桁が奇数の車と偶数の車では機器構成が異なる（2両ユニット構成であるため）。

モハ・クモハ8400型
MM出力128kw、142kwで1C8Mの主制御器に交換されたグループ。
奇数車と偶数車で機器構成が異なる点は8300型と同じ。

クハ8500型
すべての制御車

サハ8600型
すべての付随車

実際はすべての車種が混結可能である。一部制御・付随車は改造で1000系に編入された。

改造の内容

車体の載せ換え

• ブレーキのHSC（電磁直通空気ブレーキ）化

• ブレーキの台車装荷化改造もしくは台車交換

• 制御回路を1000系電車と併結可能なように改造

• 昭和47年以降改造の車は冷房装置を搭載。

それ以外は種車の流用も多い。

引退まで

更新工事は昭和55年までに終了し、その後も長く活躍を続け、平成8年に引退した。冷房化改造は昭和50年から3年間にわたり行われた。内容は1000系電車のそれと同じである。