常葉急行鉄道2000系電車
常葉急行鉄道2000系電車は、平成20年に登場した通勤型電車である。
基本編成守谷側、増結編成橋本側先頭車
基本編成橋本側先頭車

増結編成守谷側先頭車
概要
常葉急行鉄道では1000系電車が体質改善工事の時期にさしかかっており、そのとき施工中の予備車の確保、保安装置の更新(京王ATS→D-ATC)に伴う増発に備えて計画された通勤型電車で、乗り入れ先の都営地下鉄新宿線、京王線の走行に対応した仕様になっている。
コンセプト
- イニシャルコストの低減
車体製造費を低減するために、武蔵野鉄道30000系に準じた設計の車体を採用している。前面デザインも武蔵野鉄道30000系に近い。台車は京王電鉄9000系電車に準じたもの、主電動機・主変換装置は武蔵野鉄道30000系電車とほぼ同一なものを採用してコストを低減している。その他補機類も武蔵野鉄道30000系に準じたものを採用している。
- 居住性の高さ
客室内に関しては、おおむね武蔵野鉄道30000系に準じたものを採用し、快適性やわかりやすさを確保している。
- 既存車両との連結
1000系電車は、体質改善工事によりTIMS搭載の予定(=2000系と完全互換のシステム)があるため、原型の1000系と連結することは考慮しないこととした。
そのため、運用は原型の1000系と体質改善工事施工後の1000系および2000系の2グループで組まれている。
武蔵野鉄道30000系電車との共通性
この形式は、武蔵野鉄道30000系電車と基本設計がほぼ同一で台車、保安機器、運転台以外はデザインも含めて非常に近い。これにより、コストを削減している。
増備について
平成20年に川崎重工業、日本車輌製造、東急車輛製造(台車はすべて東急車輛製造が製造を担当)で2両固定、8両固定編成が3編成ずつロールアウトした。
←守谷
クハ2100 | モハ2200 | モハ2300 | サハ2400 | サハ2500 | モハ2600 | モハ2700 | クハ2800 |
ATS | PT VVVF | SIV CP | PT VVVF | SIV CP | ATS |
クモハ2900 | クモハ2000 |
ATS PT VVVF | ATS SIV CP |
今後について
常葉急行鉄道3000系電車によって全車両置き換えされることが決定した。常葉急行鉄道で用途廃止後の当系式については転用計画があるとされているが、現時点では公表されていない。
その他
平成24年7月から3か月間、アニメ(原作はPCゲーム)「恋と選挙とチョコレート」のラッピングを2102編成に施し運行された。直通先の都営地下鉄新宿線沿線が物語の舞台になっていることにちなんだものである。