札幌急行バス
札幌急行バス株式会社(さっぽろきゅうこうばす 英称 Sapporo Express Bus Co.,LTD.)は主に札幌・函館・北見市内を中心に、道内一円で路線バス、都市間高速バス等運行するバス事業者。札幌急行電鉄の子会社。
札幌急行バス株式会社(さっぽろきゅうこうばす 英称 Sapporo Express Bus Co.,LTD.)は主に札幌・函館・北見市内を中心に、道内一円で路線バス、都市間高速バス等運行するバス事業者。札幌急行電鉄の子会社。
札幌急行バス 日野ブルーリボン KC-HU2MMCA ワンステップバス
近距離路線用の低床エアサス車。
近距離路線用の低床エアサス車。
概要
札幌急行電鉄の自動車事業部門を分社化することにより設立された。
札幌市内路線は、定山溪鉄道から買収した、国道230号(石山通)経由の定山渓線を基幹とし、豊平区・南区を中心とした市内・近郊に展開している。市内線の多くは、札幌急行電鉄が買収する以前に、定山溪鉄道から札幌市交通局(札幌市営バス)に移管されていたものである。札幌市のバス事業からの撤退に伴い、市営バス藻岩営業所の路線をほぼ引き継いだため、それらの路線も含め、市南部のバス路線の大半を担当することとなった。
地方路線・都市間高速路線は、おもに大手資本が切り離しを決めたバス事業を買収し、平成13年以降急拡大した。これにより、旧国鉄の松前・瀬棚・天北・名寄・興浜・渚滑・池北・相生・根北各線の転換バスの運行も担うこととなった。
電鉄と同様、地方交通の再生手腕に定評のある、武鉄グループの協力を得て、大手資本時代に休廃止した路線の再開や、自治体に移管した路線の運行を再受託するなど、地域交通網の再生を積極的に推し進めるとともに、補助金に頼らない経営体力の涵養を目指したが、沿線の人口減に打つ手はなく、武鉄連結子会社中では最低の営業収益率である。
札幌市内路線は、定山溪鉄道から買収した、国道230号(石山通)経由の定山渓線を基幹とし、豊平区・南区を中心とした市内・近郊に展開している。市内線の多くは、札幌急行電鉄が買収する以前に、定山溪鉄道から札幌市交通局(札幌市営バス)に移管されていたものである。札幌市のバス事業からの撤退に伴い、市営バス藻岩営業所の路線をほぼ引き継いだため、それらの路線も含め、市南部のバス路線の大半を担当することとなった。
地方路線・都市間高速路線は、おもに大手資本が切り離しを決めたバス事業を買収し、平成13年以降急拡大した。これにより、旧国鉄の松前・瀬棚・天北・名寄・興浜・渚滑・池北・相生・根北各線の転換バスの運行も担うこととなった。
電鉄と同様、地方交通の再生手腕に定評のある、武鉄グループの協力を得て、大手資本時代に休廃止した路線の再開や、自治体に移管した路線の運行を再受託するなど、地域交通網の再生を積極的に推し進めるとともに、補助金に頼らない経営体力の涵養を目指したが、沿線の人口減に打つ手はなく、武鉄連結子会社中では最低の営業収益率である。
会社概要
| 社名 | 札幌急行バス株式会社 |
| 英文社名 | Sapporo Express Bus Co.,LTD. |
| 種類 | 株式会社 |
| 略称 | 札急バス |
| 本社所在地 | 札幌市南区石山3条4丁目1番地 |
| 設立 | 1996年2月1日 |
| 業種 | 陸運業 |
| 事業内容 | 旅客・貨物自動車運送事業他 |
| 代表者 | 代表取締役社長 柑奈まろん |
| 資本金 | 5億8500万円(2011年3月31日現在) |
| 売上高 | 43億1000万円(2011年3月期) |
| 従業員数 | 948名(2011年3月31日現在) |
| 決算期 | 毎年3月31日 |
| 主要株主 | 札幌急行電鉄株式会社、 東鷹快速鉄道株式会社、 株式会社じょーてつ、 ホテル花もみじ、函館市、 |
| 主要子会社 | 帝国レンタカー北海道、 函急興産、函急商事、函急観光、 光珠内自動車学校、 |
歴史
定山溪鐡道時代
1957(昭和32)年12月7日 東京急行電鉄が定山溪鐡道の筆頭株主となる。
1961(昭和36)年10月1日 武蔵野開発鉄道(現 武蔵野鉄道)が資本参加。
1972(昭和47)年5月1日 市内9路線を札幌市交通局に譲渡。
1973(昭和48)年5月31日 定山溪鐡道株式会社は、バス部門の｢定鉄バス株式会社｣と、リテール、デベロップメント等の部門を東急と共同出資の｢株式会社じょーてつ｣に分割。
1961(昭和36)年10月1日 武蔵野開発鉄道(現 武蔵野鉄道)が資本参加。
1972(昭和47)年5月1日 市内9路線を札幌市交通局に譲渡。
1973(昭和48)年5月31日 定山溪鐡道株式会社は、バス部門の｢定鉄バス株式会社｣と、リテール、デベロップメント等の部門を東急と共同出資の｢株式会社じょーてつ｣に分割。
札幌急行電鉄時代
1964(昭和39)年10月1日 旭川自動車営業所新設、旭川駅－旭橋駅間に列車連絡バス運転開始。
1972(昭和47)年6月1日 旭橋駅－川端町駅間運転開始。
1973(昭和48)年6月1日 定鉄バス株式会社買収。
1974(昭和49)年4月28日 旭川駅－川端町駅間廃止。
1974(昭和49)年5月1日 鉄北西5丁目線運転開始。
1976(昭和51)年3月27日 定期観光バス運行開始。
1978(昭和53)年3月16日 鉄北西5丁目線廃止。
1978(昭和53)年10月20日 札幌国際スキー場－札幌駅直行便運行開始。
1982(昭和57)年5月1日 定山渓線ワンマン化。
1983(昭和58)年11月23日 自動車営業所を川沿に新築移転。
1991(平成3)年4月1日 札幌市交通局より澄川苗穂線譲受。
1996(平成8)年2月1日 札幌急行バス株式会社設立。
1972(昭和47)年6月1日 旭橋駅－川端町駅間運転開始。
1973(昭和48)年6月1日 定鉄バス株式会社買収。
1974(昭和49)年4月28日 旭川駅－川端町駅間廃止。
1974(昭和49)年5月1日 鉄北西5丁目線運転開始。
1976(昭和51)年3月27日 定期観光バス運行開始。
1978(昭和53)年3月16日 鉄北西5丁目線廃止。
1978(昭和53)年10月20日 札幌国際スキー場－札幌駅直行便運行開始。
1982(昭和57)年5月1日 定山渓線ワンマン化。
1983(昭和58)年11月23日 自動車営業所を川沿に新築移転。
1991(平成3)年4月1日 札幌市交通局より澄川苗穂線譲受。
1996(平成8)年2月1日 札幌急行バス株式会社設立。
札幌急行バス時代
1996(平成8)年4月1日 札幌急行バス営業開始。
1997(平成9)年4月1日 共通ウィズユーカード使用開始。
1997(平成9)年12月1日 夕張支所開設。
2000(平成12)年4月1日 札幌市のバス事業撤退の一環として、藻岩線・定山渓線先行譲受。
2001(平成13)年4月1日 貸切事業を川沿営業所から臨空営業所に移管。
2001(平成13)年6月3日 真駒内駅－札幌ドーム間シャトルバス運行開始。
2001(平成13)年11月1日 紋別営業所・滝上支所開設。ひがし北海道観光バス手配センター加入。
2002(平成14)年4月1日 美唄営業所開設。美唄市営バス運行受託。
2003(平成15)年4月1日 藻岩支所・札幌操車所・函館営業所ほか1営7支所開設。札幌市営バス9路線・函館市営バス路線譲受。
2005(平成17)年4月1日 豊橋環状線を定山渓線に統合し、豊平峡線に改称。
2005(平成17)年5月23日 厚真営業所開設。乗用事業開始。
2006(平成18)年4月1日 函館地区の貸切事業を函急観光株式会社に分社化。
2006(平成18)年11月1日 美唄ターミナル開設。
2007(平成19)年4月1日 滝川出張所開設。道央バスより滝浜線譲受。
2007(平成19)年9月1日 一部路線を除き交通ICカード｢PASMO・Suica｣導入。
2008(平成20)年7月1日 北都航空バスと共同で定山渓駅－新千歳空港間運行開始。
2009(平成21)年4月1日 北日本旅客鉄道(JR北日本)のICカード｢Kitaca｣対応。北紋急行線興部－網走間直通化。
2009(平成21)年10月1日 稚内・北見・網走・斜里営業所ほか8支所開設。一般路線貨物事業開始。
2010(平成22)年3月15日 簡易郵便局受託事業開始。
2010(平成22)年6月12日 稚内ターミナルを稚内駅前再開発ビルに移転。
2011(平成23)年9月1日 簡易委託を除くすべてのバスターミナルでHAC航空券発売開始。
2011(平成23)年12月1日 定山渓温泉かっぱライナー号運行開始。
2012(平成24)年4月1日 苫小牧市営バス譲受できず、一本松晴海線(王子工営－花園二)に新規参入。
2012(平成24)年6月1日 苫小牧－厚真間に快速便を新設。
1997(平成9)年4月1日 共通ウィズユーカード使用開始。
1997(平成9)年12月1日 夕張支所開設。
2000(平成12)年4月1日 札幌市のバス事業撤退の一環として、藻岩線・定山渓線先行譲受。
2001(平成13)年4月1日 貸切事業を川沿営業所から臨空営業所に移管。
2001(平成13)年6月3日 真駒内駅－札幌ドーム間シャトルバス運行開始。
2001(平成13)年11月1日 紋別営業所・滝上支所開設。ひがし北海道観光バス手配センター加入。
2002(平成14)年4月1日 美唄営業所開設。美唄市営バス運行受託。
2003(平成15)年4月1日 藻岩支所・札幌操車所・函館営業所ほか1営7支所開設。札幌市営バス9路線・函館市営バス路線譲受。
2005(平成17)年4月1日 豊橋環状線を定山渓線に統合し、豊平峡線に改称。
2005(平成17)年5月23日 厚真営業所開設。乗用事業開始。
2006(平成18)年4月1日 函館地区の貸切事業を函急観光株式会社に分社化。
2006(平成18)年11月1日 美唄ターミナル開設。
2007(平成19)年4月1日 滝川出張所開設。道央バスより滝浜線譲受。
2007(平成19)年9月1日 一部路線を除き交通ICカード｢PASMO・Suica｣導入。
2008(平成20)年7月1日 北都航空バスと共同で定山渓駅－新千歳空港間運行開始。
2009(平成21)年4月1日 北日本旅客鉄道(JR北日本)のICカード｢Kitaca｣対応。北紋急行線興部－網走間直通化。
2009(平成21)年10月1日 稚内・北見・網走・斜里営業所ほか8支所開設。一般路線貨物事業開始。
2010(平成22)年3月15日 簡易郵便局受託事業開始。
2010(平成22)年6月12日 稚内ターミナルを稚内駅前再開発ビルに移転。
2011(平成23)年9月1日 簡易委託を除くすべてのバスターミナルでHAC航空券発売開始。
2011(平成23)年12月1日 定山渓温泉かっぱライナー号運行開始。
2012(平成24)年4月1日 苫小牧市営バス譲受できず、一本松晴海線(王子工営－花園二)に新規参入。
2012(平成24)年6月1日 苫小牧－厚真間に快速便を新設。
車両
札幌急行バス 三菱ふそうエアロスターS PKG-AA274PAN 長距離仕様
豊平峡線快速バス等で使用される長距離路線用車両。
専用の塗装で、リクライニングシートなどのハイグレードな設備を持つ。
豊平峡線快速バス等で使用される長距離路線用車両。
専用の塗装で、リクライニングシートなどのハイグレードな設備を持つ。
長らく日野製・三菱ふそう製が大半を占めていたが、一時期4メーカー全ての車両を導入するようになった。しかし富士東鷹バス製造からブルーリボンRが発売されて以降、一般路線用の大型車はブルーリボンR以外導入されていない。
低床車の導入にも積極的で、札幌市営バス・道央バスと共に、低床ツーステップ～ワンステップ車を早くから導入。リフト付車や都市型超低床車も採用している。初期の京急型ワンステップバスは、床面高さが650mmであったことから、都営バスなどが採用した、ワンステップ車のステップを1段増やした低床車(東京都交通局での呼称は｢らくらくステップバス｣)としたが、その後の改良により床面高さが530mm以下となってからは、ワンステップ車として導入している。ただし、ノンステップ車は冬場の悪路走破性に問題があるため、導入は少数に留まる。
定鉄電車代替以降、道内事業者では珍しい前後扉の車両を導入してきたが、1980年代のスケルトンボディ登場の頃より、中心部向けに前中扉の車両も導入するようになり、1998年後期以降の新車は全車前中扉となった。また、川沿営業所の路線は長距離で勾配も多く、混雑が激しいことから、近年に至るまで長尺(11m級)・高出力エンジン・エアサス車を導入している。
札幌急行バス 日野ブルーリボン KC-HU2MPCA 元札幌市交通局
2000･03年の市営バス路線移譲に伴い、元市営バスの車両が大量に移籍した。現在では新車置換えで多くの車両が淘汰されているが、札幌市営バスが存在した事をこの地に残しておきたいという考えと、他社競合区間で｢赤バス｣｢青バス｣との識別性を高めるため、数台を市営時代の緑塗装のまま残しており、全車とも札幌操車所に配置され、おもに南91(苗穂駅－真駒内本町)･南65(真駒内本町－豊平区役所)･南56(豊平区役所－豊水すすきの)系統で運用されている。
もと東急グループ所属であることから、中古車は東急バスのものが多いように思われるが、東急バスの中古車はほぼ函館･美唄･稚内地区に限られ、ほかは東鷹快速バス、都営バス、小田急バス、西武バスなどの中古車が導入されている。
異色車両として、日本水陸自動車協会より水陸両用バス｢LEGEND零FOUR号｣をリース導入しており、美浦大橋経由で運行されている美浦線(美唄ターミナル－浦臼駅－浦臼リゾート)への投入を計画していることが発表された。 往時の渡船人気にあやかろうというもので、一般乗合定期路線に水陸両用バスが導入されれば、わが国初となる。浦臼－滝川間にはＪＲ北日本が開発したＤＭＶ導入も検討されており、実現すれば、浦臼駅前でＤＭＶから水陸両用バスへ乗り換えることも可能となる。
営業所
川沿営業所 北海道札幌市南区川沿5条1丁目
藻岩支所 北海道札幌市南区真駒内本町4丁目
洞爺出張所 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉町
札幌操車所 北海道札幌市東区北5条東5丁目
石山操車所 北海道札幌市南区石山東3丁目
納内乗務所 北海道深川市納内町四区
厚真営業所 北海道勇払郡厚真町本郷
美唄営業所 北海道美唄市東2条北1丁目
夕張支所 北海道夕張市南部青葉町
滝川出張所 北海道滝川市有明町1丁目
臨空営業所 北海道北広島市希望ヶ丘1丁目
藻岩支所 北海道札幌市南区真駒内本町4丁目
洞爺出張所 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉町
札幌操車所 北海道札幌市東区北5条東5丁目
石山操車所 北海道札幌市南区石山東3丁目
納内乗務所 北海道深川市納内町四区
厚真営業所 北海道勇払郡厚真町本郷
美唄営業所 北海道美唄市東2条北1丁目
夕張支所 北海道夕張市南部青葉町
滝川出張所 北海道滝川市有明町1丁目
臨空営業所 北海道北広島市希望ヶ丘1丁目
函館営業所 北海道函館市高盛町
昭和支所 北海道函館市昭和1丁目
日吉支所 北海道函館市日吉4丁目
鹿部支所 北海道茅部郡鹿部町字鹿部
知内支所 北海道上磯郡知内町字重内
松前支所 北海道松前郡松前町字建石
森出張所 北海道茅部郡森町字御幸町
江差営業所 北海道桧山郡江差町字砂川
北檜山支所 北海道久遠郡せたな町北桧山区北桧山
昭和支所 北海道函館市昭和1丁目
日吉支所 北海道函館市日吉4丁目
鹿部支所 北海道茅部郡鹿部町字鹿部
知内支所 北海道上磯郡知内町字重内
松前支所 北海道松前郡松前町字建石
森出張所 北海道茅部郡森町字御幸町
江差営業所 北海道桧山郡江差町字砂川
北檜山支所 北海道久遠郡せたな町北桧山区北桧山
稚内営業所 北海道稚内市末広5丁目
枝幸支所 北海道枝幸郡枝幸町三笠町
礼文支所 北海道礼文郡礼文町大字香深村字尺忍
利尻支所 北海道利尻郡利尻町沓形字本町
旭川操車所 北海道旭川市宮下通16丁目
紋別営業所 北海道紋別市元紋別
滝上支所 北海道紋別郡滝上町幸町
北見営業所 北海道北見市南町1丁目
美幌支所 北海道網走郡美幌町字美芳
遠軽支所 北海道紋別郡遠軽町大通北1丁目
網走営業所 北海道網走郡大空町東藻琴
浜網走支所 北海道網走市港町
斜里営業所 北海道斜里郡斜里町港町
枝幸支所 北海道枝幸郡枝幸町三笠町
礼文支所 北海道礼文郡礼文町大字香深村字尺忍
利尻支所 北海道利尻郡利尻町沓形字本町
旭川操車所 北海道旭川市宮下通16丁目
紋別営業所 北海道紋別市元紋別
滝上支所 北海道紋別郡滝上町幸町
北見営業所 北海道北見市南町1丁目
美幌支所 北海道網走郡美幌町字美芳
遠軽支所 北海道紋別郡遠軽町大通北1丁目
網走営業所 北海道網走郡大空町東藻琴
浜網走支所 北海道網走市港町
斜里営業所 北海道斜里郡斜里町港町
