武蔵野鉄道80000系電車
武蔵野鉄道80000系電車は、令和8年度に量産先行車が登場予定の通勤型電車である。
概要
令和7年現在東京新都心高速アーバンメトロ新都心線新宿以西直通用の旅客用電車は3000系80番台・30000系電車の2車種であるが、3000系80番台は老朽取り換えの時期が近づいており、30000系電車についても体質改善工事の施工が決定している。このような背景の中、3000系80番台の老朽取り換えと30000系電車の体質改善工事施工中の予備車確保の目的で80000系電車の製造が計画された。
構体
構体は70000系電車に引き続き武蔵野車輌製造と総合車両製作所のクロスライセンスの成果を生かした設計としており、sustinaの要素を取り入れた設計としている。製造設備の都合により、メーカーによる構体の差異がある。共通事項としては、sustina標準タイプのオフセット衝突対策、車内ロールバー、内はめ式の窓・出入口フレーム、基本デザインなどがある。
足回り
台車に関しては、70000系電車のものとほぼ同一品を採用する。ダイレクトマウントの軸梁式ボルスタ台車で長軸を採用して高い走行安定性を実現すると同時に、各部位の最適化を図り曲線通過性能、省メンテナンス性の高い優れた特性の台車となっている。東京新都心交通の要求仕様が厳しいため、付随台車の基礎ブレーキはディスクブレーキ2枚+ユニットブレーキの構成としている。
東京新都心交通の要求性能から逆算すると70000系電車と同等性能の確保は必須になるが、機器配置についてはむしろ50000系電車のほうが近い構成になる。概ね東急電鉄2020系電車に近い機器構成としているが、主電動機は70000系電車と同一品を採用し、VVVFインバータについては三菱電機および東芝のフルSiC仕様の4in1モジュールを採用する。
ユニット構成は東急電鉄2020系電車の基本的な考え方を踏襲している。
ブレーキは電気指令式ブレーキである。制御伝送装置との連携により高度なブレーキ力管理が行われている。
営業運転における他系式との連結は考慮していない。
補機類
INTEROSは概ね東急電鉄2020系電車の仕様を踏襲する。
電動空気圧縮機は低騒音のオイルレスレシプロ式を採用している。補助電源装置は待機二重系としている。蓄電池は焼結式アルカリ2次電池である。
電動空気圧縮機は低騒音のオイルレスレシプロ式を採用している。補助電源装置は待機二重系としている。蓄電池は焼結式アルカリ2次電池である。
内装
内装はJR東日本のE235系電車と同様に壁面にペーパーハニカム構造のパネルを採用している。乗降扉は内側ステンレス無地かつ単板ガラスにする、袖仕切りをJR東日本E235系電車1000番台と同じものに変更する、出入り口の柱は20000系電車と同等品にする、荷棚はパイプ構造にする、中間妻の仕切り扉を20000系と同等品にグレードダウンする、旅客案内装置を乗降扉鴨居部に21型ワイドLCDx2を取り付ける、照明をLED直接照明にするなどコストダウンを強く意識した仕様になる。
座席に関しては、東京都交通局5500形のものをベースにしたものを採用している。
増備について
令和8年度に量産先行車を10両編成1本を導入する予定である。
本系式については10両固定編成のみの製作としており、本系式の製作が完了すると武蔵野鉄道受け持ちのアーバンメトロ新都心線新宿以西乗り入れ運用はすべて10両編成になる予定である。
本系式については10両固定編成のみの製作としており、本系式の製作が完了すると武蔵野鉄道受け持ちのアーバンメトロ新都心線新宿以西乗り入れ運用はすべて10両編成になる予定である。
その他
70000系電車同様、量産車のうち1本はモニタリング装置の搭載をする計画である。
編成図
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クハ80100 | モハ80200 | モハ80300 | サハ80400 | モハ80500 | モハ80600 | サハ80700 | モハ80800 | モハ80900 | クハ80000 |
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