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超国粋主義とは、狂信的な軍国主義と、何より国家への熱烈な忠誠心が融合した悪質な思想である。超国粋主義者は、自国から外部の影響を排除することに熱心だ。従って、そのような者たちは、国が独立し、「外部の腐敗から安全」であることを保障するため、自給自足、階層化、日常業務への軍の強い関与を支持する。栄光ある国家という考えは、超国粋主義者にとって全てのものに通ずる鍵である。彼らは、他者やよそ者に対する変質的で野蛮な憎悪とそれを組み合わせ、過去のイメージを呼び起こし、鼓舞するのだ。人種差別や他の差別は生活のあらゆる部分に織り込まれており、理想的な同胞とそれ以外の者をさらに引き上げ、分離していく。「偉大な国家」という約束を真実とするため、超軍国主義は軍を繁栄と偉大さの実現のための究極の道具として提示する。そのため、そのような国家への奉仕はほぼ全員に必須であり、他国に対する国家の勝利に貢献したものの一部として深く称えられる。超国粋主義は、しばしば外敵に対する復讐心の一部として現れ、その欲望を国家の推進力として利用してきた。それぞれの超国粋主義運動にはいくつか相違点が存在していることが知られているが、自らの地に永遠な栄光が降り注ぐことを渇望しているという点においては、決して違いはない。 |
超国粋主義 | |
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超軍国主義政権は、一般に、可能な限りの努力を払って文民的国家機関を提供し、そのすべてを軍事と軍事関連の利益に振り向ける軍事組織に過ぎない。彼らは本質的に国家を持つ軍隊であり、あらゆる政策が最終的に何らかの形で軍事的活動を援助しており、ほとんどすべての行動が熱狂的で妥協のないナショナリズムというイデオロギーによって支えられている。 これを達成するために、彼らはしばしば、国内の至る所でプロパガンダを行い、ナショナリズム思想を積極的に推進している。加えて、軍事政権を維持するために、歴史的、政治的便宜的、あるいはその他の理由から、近隣諸国や国家の敵とみなされる国々に対して、極端な攻撃性を示しているのが一般的である。その結果、武力であれ何であれ、国家はほぼ永遠に紛争を続けることになるが、指導者や国民にとっては、それ自体が望ましい目標である場合が多い。 |
超軍国主義 | |
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宗教的な権威・目的と特定の外敵に対する猛烈な憎悪や動員という二つの柱という例えで特徴づけられるような原理主義に基づく政府は、認識している国家観やイデオロギー的な宗教的闘争に基づく構想により定義される傾向にある。政府内は宗教家や聖職者によって多くが占められ、社会政策と内政はどうであれ宗教の教義と聖典に忠実であるような形で策定されることが大半である。 本質的に内在する国家闘争の認識から、このような政府は敵を非人道的に扱い、その後は軍拡競争や破壊的手段に発展してでも攻撃的な態度で行動するようになる。外交においては、特に教義上に定められる敵に同調する人物との交渉は可能であったとしても極めて困難なものになる。つまり、表向きはどうあれ、こういった類の政府はほぼ永遠に続く衝突と同義である。死すべき敵の一覧は膨張する一方なのである。 |
原理主義 | |
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反動的国粋主義は、他のイデオロギーの多くと同様に、20世紀産業界の惨禍に耐えた者たちの心から誕生したものである。故郷に帰った際、そのような人々は、自らが身を置き、戦ってきた壮大な物語の世界と、それが形作ることとなった現実世界とを調和させることができなかった。近代は、彼らにとって陰謀だったのだ。明確なビジョンも、強さの中の統一も見つけられない世界なのだ。兵士たちの帰還というロマンは虚像だった。兵士たちの美徳というロマンも虚像だった。主観が確信へと変わった瞬間である。時が経つにつれ、革命が増え、屈辱を味わう出来事が増えていった。完全な空虚の中でしか生きられない唯物論的な生き物が、道徳を説くようになっていく。伝統が捨て去られるようになっていく。その分、味わう苦しみが増えていく。同一性がない、似たような物も増えていく。 反動的国粋主義は、20世紀の近代化によって引き起こされた精神的怠惰を脱するため、国家は過去の社会組織に戻らなければならないと提唱する。このイデオロギーの典型的な構造は、その国の歴史を美化し、狭く切り取ったものだ。しかし、植民地やその他の帝国主義支配に、時代遅れの道徳規範を暴力的に転用する方法に関連することもある。その思想から誕生する政策は、同化主義的というよりも根絶主義的になることが多い。反動的国粋主義者は、同質性が民族の前提条件だと考えるからだ。 反動的国粋主義は、もともと好戦的で排他的なものだ。イデオロギーが布教する、歪んだヒロイズムを満足させるためには、そうでなくてはならないのである。反動的国粋主義者は、ある種の人間は優れており、ある種の人間は劣っているという不可侵の真理に基づき、世界をあるべき姿に変えることによる正義の追求を信じている。しかし、騎士を自称する人々の多くは、ありもしない美徳に適合するよう振る舞おうとしたり、近代のみを知る人々に対し、黄金に輝く絵画の中の人物を模範とした行動をするよう強要したりする。反動的国粋主義に明確な思想はない。表面的な美学、つまり面頬を下げて剣を突き立てる鎧の騎士というイメージに執着する。どの政治家も、自らを蘇った使者だと夢想する。 だが、嘘かどうかは関係ない。理想が一つになる。ロマンが一つになるのだ。 |
反動的国粋主義 |