マラヤ内戦
概要
大日本帝国側
日本側で始めると以下のイベント文が出てくる。このイベント文が出たら真っ先にマラヤに機甲師団2師団と近接航空支援機を送ろう。
日本側開始イベント文
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南方の光
表面的には、共栄圏は時計仕掛けのように機能し、太平洋のすべてのアジア人とその同盟国に繁栄をもたらし、日本が導く調和の取れたネットワークですべてを結び付けているように見えるだろう。統一条約の専制的な影やOFNの偽善とは異なり、共栄圏はその真の目的である日本の慈悲の下での発展と成長に立ち向かっている━━少なくとも、彼らが日本に従っているときは。
しかし、もはや持ちこたえることができなくなっている。フィリピン共和国は北からの共産主義者と南のアメリカ人からの侵略にかろうじて抑えている状態だ。また、マラヤ危機の問題では、もし統一マラヤ抗日戦線が昭南島に到達することができれば最も深刻な脅威となるだろう。
井野の電話が鳴った。東京の街の喧騒を映し出すオフィスの窓から目をそらしながら、井野は律義に電話に出た。
「タイもゲリラの嫌がらせで国境まで行くのがやっとです」受話器から聞こえる山本の重苦しい声に、井野はしばし考え込んだ。
マラヤは昔から巨額の資金を必要とする国で、第25軍を担当の度重なる失敗で常に資源が枯渇している。モンゴルの反乱と相まって、共栄圏の亀裂はあまりにも長い間、存在することに耐えてきた。日和見主義者たちは、なぜ東洋で旭日が光り輝くのか、南の光から始めることを思い出す時が来た。
「何としても昭南島を守り抜け」
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義勇軍が送れるころにはこのような戦況になっているだろうから、指揮統制率をためてから攻勢を行おう。師団が薄いところを攻撃し、タイピンとブギットマターマンが陥落したら、自然と統一マラヤ抗日戦線は降伏するだろう!
アメリカ合衆国側
アメリカ側でも日本側と同様以下のイベントが出てくる。
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兵站の問題
トーマス・H・ムーラー提督とインド洋軍の計画立案担当者は、テーブルの上に広げた地図に目を見張った。広大なインドネシア群島からインドシナのジャングルまで、東アジアの国々が線と国境で描かれている。だが「当面の間は、マラヤと半島の反乱軍への補給に全神経を集中させることになるだろう。
「反乱軍が港を確保しない以上は、我々は何もできません。」
大尉はずばり口にした。
「わかりきったことを指摘してくれて感謝する。」
今度は中佐がぴしゃりと答えた。
「しかし何も不可能なことをやれと言っているんじゃない。」
「パーチがあります。旧パラオ級潜水艦ですが、今は回収して補給任務に充てています。同級のシーライオンも大西洋から引き抜けるかむしれません。」
別の大佐が答えた。
「大したことはできませんがないよりましです。」
「セイロンを利用しては?」
また別の幕僚が地図を指差しながら答えた。
「トマンコリー基地さえあれば東南アジアへのアクセスもずっとましになります。」
「そこまで行くと国防省の問題だろう。」
中佐は答えた。
「セイロンは頭数に入れるな。」
「輸送空軍(MAC)はどうですか?ココス島からC-130を飛ばして、途中で給油機で燃料を補給すれば・・・」
「それは空軍と相談だ。」
ムーラーは口を挟んだ。
「向こうでも何回か試験飛行させる必要があるだろうからな。だが反乱軍が港を手に入れるまでは、」ひとまず大尉の意見に賛成だ」
「我々の手は縛られている」
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しかし日本側とは違いアメリカ側はすぐに義勇軍を送れるわけではない、反乱側がクラン港かシンガポールのどちらかを手に入れるか、NF自由の先導者を踏むまで義勇軍を送ることはできない。
NFは波の頂点を打ち砕く→火箸を持ちだす→マラヤの反乱→自由の先導者と進める。
どちらかが達成されたらヘリボーン師団2師団を送って包囲殲滅ができるように立ち回ろう。そうしたら自ずと勝利するはずだ!
戦勝後はマラヤにCIAを使って選挙介入することを忘れずに
港獲得狙いの別解
経済タブから臨時減税を選び、政治力を20増やす→マラヤへの支援が可能になってすぐに、世界の紛争からアメリカ軍事顧問団を選び、指揮力が10貯まったら昭南への爆撃の許可を選択→反乱軍がクラン港を獲得して義勇軍を送れるようになったら、ヘリボーン師団2師団を送り同じように包囲殲滅を狙い勝利する。
メリット
この方法ならマラヤの反乱と自由の先導者は自動達成になるため、ニクソン政権で取れるNFの数が増える。また、短く終わるためマラヤへの支援で消費する政治力が少なくなる。
デメリット
リセマラ必須。反乱軍は1ヶ月半ほど前線を押し込み、その後日本の反撃で領土を失っていくため、最初の1ヶ月半で港を取ってくれない場合はリセットした方がいい。
だがNFで義勇軍を送る場合もNF達成前に反乱軍が降伏する危険が低確率で存在するため、確実に勝利を目指す場合は港確保リセマラ戦略のデメリットは少ないと言えるだろう。
END1 昭南馬来軍政部の勝利
汎用
ニュースイベント
統一マラヤ抗日戦線降伏時の言葉
解放のための闘争は時を待たねばならない
日本側
勝利イベント1
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単なる許容という名の刺客
人生で初めて、トクンダは自身が・・・困惑?不安?ざわつき?を覚えていることに気付いた。何を感じているのかはっきりとは分からないが、良いものではない。
昭南軍がアメリカの傀儡である反乱軍を駆逐するための志願兵を募集したとき、彼は真っ先にその募集に応じた。共栄圏の統一的使命を邪魔するものがいることに、彼はうんざりしていた。長きに渡って、アジアの人々は西洋の外国人によって引き離され、互いに敵対されられてきたのだ。
そして初めて、天皇と帝国のお陰で、アジアはアジア人のものになった。外国人も帝国主義者もいない、ただアジア人が自分たちのために集まったのだ。そんな団結の一部になることを望まないものがいるだろうか?もちろん、彼も反乱軍や反体制派のことを聞いたことがある。だが、それ等はアメリカやナチスのプロパガンダに過ぎない。金と権力のためなら何でもする奴らがいるだけだと思っていた。そのはずだった。
実際に「南の光」昭南に足を踏み入れると、ハッとした。
そこには誇り高きマラヤの軍隊は存在しなかったのだ。協力者たちは作れ切っており、思ったよりも少数で、補給も足りていなかった。彼らはなぜ志願兵を必要としたのかすぐに分かった。しかし、それよりも気がかりだったのは、自身が必要とされていない、もっと言うなら協力者たちでさえ必要とされていないと感じたのだ。彼がアメリカ帝国主義に反撃するアジア人の同胞を助けている気がしなかった。
まるで邪魔者であるかのように感じた。よそ者だ。許容はされても、歓迎はされない。現地の人々がこちらの味方ではないように思えた。理由はわからなかった。昭南島に多くのスパイが潜んでいるのではない限り、アメリカ人のせいにはできない。しかしなぜ彼らは両手を挙げて日本の援助を歓迎しないのだろうか?この疑問は彼を悩ませ、最終的に、故郷に帰った後もずっと心に残り続けた。
歓迎されない助っ人
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勝利イベント2
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待ちに待った電話
この日は井野碩哉の人生において人生において普通の日だった。比較的平穏な日であったが、誰に文句を言われる筋合いもない。つまるところ政治の世界ではいいニュースとは何もないことと言い換えてもいい。そう、なかなかに平凡な日であった・・・少なくとも電話が鳴るまでは。
「井野碩哉だが、何かね?」
「首相!」電話の相手は飛び上がらんばかりの声で続けた。「やりました!ついに!統一マラヤ抗日戦線を鎮圧いたしました!」
「おお、素晴らしい知らせだ!」首相は答えた。ついに、泥沼状態のマラヤ内戦に終止符が打たれつつあったのだ。長い年月を経て、第25軍はようやく何年も前にやり遂げるはずだったことをした。過激な反乱はもうない。しかし、今は何をすべきなのだろうか?井野の頭を考えが巡った。一刻も早くマラヤへリソースを注ぎ、共栄圏へ完全復帰させることが得策かもしれない。しかし、同時にそれは資本が大量に吸われることになり、国内に不安定な状況を考慮すると、とてもそんな余裕があるとは思えなかった。いや、何かをせねばなるまい。より手間のかからない何かを。
「では如何いたしますか?総理大臣?」
「うん、ああ、そうだな。いいか我々に最も友好的な政界の重鎮たちを調べてくれ。それが終わったら、彼らにゆだねるか考えよう。」そう言って井野は電話を切った。共和多少なりとも比較的平穏な1日になると彼は思っていた。だが、このニュースの後では・・・
かなり良くなってきているな
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アメリカ側
敗北イベント(非公式訳)
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夜のワシントン
ホワイトハウスの階段に腰を下ろすと、視界の先でワシントン記念塔のてっぺんで輝く赤い光が、付いて、消えて、付いて、また消える。リチャード・ミルハウス・ニクソンはいつものように、それを見つめていた。ホワイトハウスの電話回線が耳の痛い知らせを発する時、いつもこうやって自らの政治生命について物思いにふける。ハワイの時、公民権運動の時、決まってそうであった。
今晩の悪い知らせは東アジアからやってきた。数年にもわたる散発的な戦闘の末、マラヤの日本軍が人民抗日軍に対し勝利を宣言したのだ。翌日の『ポスト』紙に掲載されるであろう写真には、アメリカ製の武器を携えた死体に、敗北した陳平の憔悴した顔が写っていた。強烈なインパクトだ。
付いて、消えて、付いて、また消える。
またしても大失態、一体ニクソンは何度敗北を繰り返せば気が済むのだろうか。と大統領は自責した。OFNを弱らせ、貿易を断ち、またひとつ同盟国をファシズムに陥れる。彼を罵倒する記事や社説が出るに違いない。ケネディのガキだったらもっとうまくやっただろう。などと言いたげに、ニクソンの64年を乗り越える「スタミナ」を疑問視する、頓痴気なコメンテーターばかりなのだ。
少なくとも、ニクソンだったから勇敢にも耐え忍ぶ方法を知っていた。これがあのガキだったなら一ヶ月と持たなかったはずだ。
記念塔のてっぺんの光が、再び点灯するまでしばらく失われたかのように見えた。ニクソンは震え上がり、立ち上がった。
マラヤの敗北は残念だった。だが、それを乗り越えることはできる。議会で公聴会が開かれ、マスコミに批判されても、数日が過ぎてしまえば、国民はもはやマラヤの存在など覚えていない。もっと大きくて、インパクトのある、新しい危機に首ったけになるのだから。彼がすべきことは、それを見つけてきて、国民の前に吊るしてやることだけだ。
ニクソンはもう振り返らない。足を引きずってホワイトハウスへと戻るのだった。
「付いて、消えて、付いて、また消える。」
(翻訳者 センセン氏)
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END2 統一マラヤ抗日戦線の勝利
汎用
ニュースイベント
第25軍降伏時の言葉
汎アジア主義への最初の一撃だ
日本側
イベント(非公式訳)
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敗北の痛手
表面上、井野の表情はあまり変わらないものの、慎重に保たれた首相の仮面の下には、すさまじい怒りが渦巻いていた。何百万円もの投資、長年にわたる何千人もの人的損失、そして南方の光に関する数々の頭痛の種、その全てが水の泡と帰した。第25軍最後の人員が撤退し、アメリカの支援する反乱軍が勝利を収めたのだ。もはや物資と人的交流の封鎖措置はできても、OFNの圧力とオーストラリア、西インドの存在があるため、人民抗日軍を飢え殺しにすることはできない。再侵攻も当面は不可能である。第25軍は全滅同然で、戦後に疲弊していた軍はついに限界を迎え、崩壊してしまった。今我々にあるものは、対処すべきさらなる問題だけだ。
その意味で、これは井野の治世における絶対的な惨事であり、彼はこの失敗に対して陸軍が彼の罷免を示唆していると感じている。支持者を満足させ、反対勢力の背後の一突きを食い止めるには、さらなる便宜、献金、約束が必要となるだろう。少なくとも、次なる問題に集中している間はそうしなければならない。ユーロ政権の不安定さはいまだ大きな問題であり、マラヤから撤退した今、反乱軍はさらに大胆な行動を起こすことが予想される。
井野は重いため息をついて、掛け慣れた電話番号にダイヤルを回し、遅れながらも便宜の電話を掛ける準備をする。
「砂上の楼閣は揺らいでいる」
(翻訳者 センセン氏)
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アメリカ側
港確保時のイベント
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涙声が響いて
「将軍も知っての通り、ようやく港を確保できました。これは転機です。ようやくアメリカ軍がここに、マラヤに上陸できるんです」
デイヴィスは机上に地図を広げると、それをピンで止めた。
「これを見れば分かるように、輸送ルートはバカみたいに狭い。実際に通るとなればもっとキツいでしょう。しかも、日本海軍の哨戒網やスカルノの介入にも気を配らなくちゃならない。」
そう言いながらも、デイヴィスは得意気に笑っていた。アメリカ軍がようやくアジアに足を踏み入れ、イカれた日本の帝国主義者どもの派遣に一泡吹かせる瞬間が訪れた、 その事実が嬉しくてたまらなかった。
「その、ハーフィズ将軍。 改めて礼を言わせてください。 この戦いに参加できで、本当に感謝しています。 日本人は、オレの人生を奪いました。あのクズどもは妻と子供たちをハワイで奪った。オレが大事にした何もかもを、オレのもとから奪っていきやがったんです」
いつしかデイヴィスの顔から笑顔が消え、 目には涙を浮かべていた。現場に居合わせた訳ではない。 それでもデイヴィスには可哀そうなマリサとジャックの悲鳴が、泣き声が、ずっと頭から離れな かった。 母親と一緒に涙を流して、 最後の瞬間を迎えた子供たちの姿が、デイヴィスをずっと苦し止めてきた。 家族の最期を想像してしまった時から、 脳みそはデイヴィスの言うことを聞いてくれなくなった。
「私にも子供が一人いたよ、アミンといってね。よく泥んこ遊びをする子で、 本当に宝物みたいだった。あの日、あのマヌケどもが攻めて来た時もアミンは泥んこ遊びをしていたんだ。私と妻のハリマであの子を探して家に隠そうとしたんだが、アミンときたら嫌がってね 。それで日本兵がやってきたら、アミンはそいつに『一緒に遊ぼう』って言ったんだ。 その兵士はためらいもせずに、無残にもアミンを撃った。私は窓越しに凍り付いてしまった。 あの人殺しに立ち向かう勇気が出なかったんだ。あの子の命が消えて、 血が地面に広がるのを、黙って見ているしかなかった」
いつもはやかましい兵士たちで賑わう部屋はしんと静まり返り、コオロギの鳴き声だけがかすかに 響いている。音を無くしたホールの中で、2人の男は悲しみを抑えきれず、お互いに抱き合った。涙がしたたり、手元の銃を濡らしていた。
最愛の人の復讐を果たす。 たとえ命を落とそうとも
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勝利イベント
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朝のワシントン
タイダルベイスンが太陽に差し込む頃、大統領はいつもと違う朝を迎えた。久しぶりにぐっすりと熟睡できたのだ。 さっそくハイデマンから手渡されたメモには、オハイオ州での世論調査が非常に いい兆候を示していると書かれていた。 「ワシントン・ポスト」 を手に取ると。見出しには 『マラヤ人民抗日軍、勝利を宣言』の文字が踊っていて、記事には反乱軍が国旗を掲げる様子を切り取った、すばらしい写真が載っている。ニクソンはその写真がすっかり気に入った。一目見ただけで印象に残る強烈なインパクト。有権者たちがマラヤの場所を忘れても、なぜ重要だったのかを忘れても記憶にずっと焼き付くような写真だ。
ニクソンは部屋の柱に寄り掛かると、朝食を口にした。 カッテージチーズとグレープフルーツにケチャップをかけ、まろやかな味を楽しむ。これだけはケネディといえども邪魔できない。
きっとあのガキは今ごろ「ボストン・グローブ」とか「ニューヨーク・タイムズ」 みたいな、リベラル向けのクソ新聞を読んでいるんだろう。 どうせサルツバーガーが出している新聞を読むような奴ら だ。人気者をやっかんて、マラヤでの勝利にも難癖を付けようとしてくる。 それで1964年選挙でニクソンに挑もうなどというのだろう。しかし今ここにいる大統領はニクソンだ。日本に一泡吹かせてやったのもニクソンだ。太平洋地域で長年続いた戦争を終結へと導き、アメリカの戦略的同盟国を作ったのだってニクソンじゃないか。新聞に載った写真はぜんぶニクソンの、ニクソン一人だけの功績なのだ。アメリカが海外で勝利し続ける限り、再選は約束されたようなものだ。
どの新聞もニクソンを好意的に取り上げる様子を思い浮かべてしまいそうで、ニクソンは一瞬ためらった。しかし結局、 今この瞬間だけは思いっきり妄想に浸ることにした。
今こそニクソン、これからもニクソン
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END3 停戦
最終更新:2024年09月22日 17:09