バレーボール

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作者:UC7paz7ro

613 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage] 投稿日:2012/01/26(木) 20:26:10.41 ID:UC7paz7ro



「よーし、2人組つくれー」

体育教師の声が体育館に響く
今日から体育の授業でバレーボールが始まる


2人組をつくり、手始めとしてトスのやり方を説明され、
教師がボールの入ったカゴを持ってくる

ほむほむs「「ホムゥーホムゥー」」ギッシリ

「はーい、じゃあ一組一個とっていけー」

カゴには溢れんばかりのほむほむが詰まっている
実はこの学校の体育の授業ではバレーボールの代わりにほむほむを使っているのだ
え?ほむほむじゃ小さすぎるんじゃないかって?
細かいことは気にしない気にしない

ほむほむ「ホミュッ♪」コンニチワ♪ ペコリ

私たちのペアが取ったほむほむは人懐こい性格のようだ
律儀におじぎをしている
自分がボールの代用にされているなんて思ってもみないのだろう
そんな無垢なほむほむをチチチ、と優しく呼んでやる

ほむほむ「ホムゥーー!」トテトテ

ほむほむ「ホムホム!!」スリスリ

差し出した手にほむほむが嬉しそうに近寄り頬ずりしてくる
なんとも可愛らしいほむほむではないか
私はほむほむを掴み、そのまま上に放り投げて
人差し指と親指の先でペアとトスをする

ほむほむ「ホ、ホビャッ!!?」ポイッ

ほむほむ「ホムムゥーーー」ピョーン

ほむほむ「ホムゥーー」ピューー

ほむほむ「ホ、ホミィミィ!ホムゥー!!」ケラケラ

二人の人間に弄ばれているほむほむだったが
宙を舞う不慣れな感覚がおもしろいと感じたのか無邪気に笑っている

ほむほむ「ホミュッホミュー!」キャッキャ

ほむほむ「……ホムッ?」ガシッ

ほむほむ「ホムムゥー」トントン モットモット

あぁ、ごめんごめん
ペアの人と話してたんだ
そんなにバレーボールにされるのが好きなんだ
よーし、これからが本番だからね
いくよっ!

ほむほむ「ホムゥーーー!」ピューーー

さっきよりも高く上がったほむほむがペアに近づいて行く
ペアの人がほむほむの落下にタイミングを合わせて勢いよく跳び、
腰のバネ、腕、手首の力一点に集中させほむほむを叩いた!

ダダダッ ザッ!
スパァァアンッ!!!

ほむほむ「ホビャァァアアアアァァァッッッ!!!?!?!」ビターーン!!

綺麗に決まったスマッシュ
ほむほむの描いた軌道は直線に等しかった
ほむほむの口からは血が伺え、
それに足、腕の骨はおれているのだろう
地面に転がるほむほむは手足を動かすことなくただ咽び泣いている

ほむほむ「ホ、ホビッ……ホヒィ…」ピクピク

ほむほむ「ホヒィ……ホヒ…」コヒューコヒュー

ほむほむ「……ホヒャッ!!?ホミィミィミィイーーーー!!!!」ブルブル

私とほむほむの目が一瞬合い、ほむほむが身体を震わせている
あぁ、これだからバレーボールはたまらない
ほら、ほむほむ
今度は私がスマッシュを打つ番だよ
そう優しく話しかけたがほむほむは震えてこちらに目も合わせてくれなかった
さっきまでは自分からおねだりしてきていたのに
そんなほむほむを握り、ペアに向かって投げた
ほむほむはもう無邪気に笑っていなかった

ペアが私に向かってほむほむをふわっと山なりに投げた
キレイな球筋だ
私はほむほむ目掛けて走り、跳び、渾身の力を込めて地面に叩きつけた

ほむほむ「ホギャッ!!!!!」ペチッ!

小さな可愛らしい濁った音が聞こえた
だがもうほむほむは動いていない
ほむほむでバレーボールにすることの悪いところはそこにある
もっと生命力の高いほむほむがいればもっと楽しめるのに
ペアの人は残念そうな顔をしている
そこに教師がやって来て言った

「あっ、お前らもう終わったのか?じゃあ残りの時間は見学な」

一時間の授業には決まった数のほむほむしか供給されないため、
死んでしまったらそれで終わりになってしまうのである
野生のほむほむを見つければそれを使えばいいが、
仲間の断末魔が蔓延る場所にくるほむほむなんかいないだろう

「ホミィホミィ♪」ピョーン

「ホビョェアッ!!!?!?」バチーン!

「ホビ……ホ……」ピクンピクン

「ホ、ホムムゥーーーー!!!!」タタタッ!

周りを見てみるとトスをやっていてそれに夢中になっているほむほむ、
スマッシュを決められたほむほむ、瀕死のほむほむ、
逃げ惑っているほむほむなど様々だ

今回はすぐにほむほむをころしちゃって失敗だったな
次は一時間じっくりとほむほむでバレーボールが出来るように
じわじわと甚振ってやろう




カゴの中のほむほむs「「……ホム?」」キョトン ニギヤカ、ナニシテルンダロウ



おわり


ジャンル:ほむほむ 活用


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