引っ越し
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作者：ul5nenaAO
960 名前：『引っ越し』[sage] 投稿日：2012/04/15(日) 14:40:49.15 ID:ul5nenaAO
ほむほむ…それはほむ種と呼ばれる人間に見た目がよく似た生き物です
ほむほむ達は街中から山奥、北極から南米のような真逆の環境でも、生き物が住める環境ならどこにだって生息すると言われています
しかし生き物としては非常に脆弱で、ほむほむより弱いのは生物は微生物しかいない、百匹集まっても烏合の衆レベルとまで言われるほどです
その代わり繁殖力は極めて高く、一回の交尾で確実に妊娠、数日で数匹…多い時には数十品の仔を産みます
そしてそんなほむほむ達はある程度数が増えるとより大きい巣を求めて引っ越しをする習性があります
………
……
…
ほむほむ1「ﾎﾑｯﾎﾑｯ」ﾆﾓﾂﾊｺﾋﾞ ﾃﾁﾃﾁ
これは山奥に住む野生ほむほむ達の引っ越しの引っ越しの様子です
仔ほむ1「ﾎﾐｭｰ」ﾜｰｲ ﾀﾀﾀ
仔ほむ2「ﾎﾐｭﾐｭｰﾝ」ﾏｯﾃｰ ﾀﾀﾀ
ほむほむ2「ﾎﾑｯ､ﾎﾑﾝｯ」ｺﾄﾞﾓﾀﾁ ｺｯﾁﾉﾆﾓﾂﾓ ﾊｺﾝﾃﾞ
ほむほむ達は今まで馴れ親しんだ巣に別れを告げ、新しい巣に行く準備をしています
ほむほむ3「ﾎﾑｯ!」ｼﾞｭﾝﾋﾞ ｵﾜｯﾀ!
ほむほむ4「ﾎﾑｰ!」ﾐﾝﾅｲｸﾖｰ!
ほむほむs「ﾎｰｯ!」ｵｰｯ!
そしてほむほむ達は一斉に巣から旅立って行きました
…しかし、ほむほむはいくら人によく似た見た目をしていても、頭はあまり良くありません
仔ほむ3「ﾎﾐｨｰ♪」ﾋﾟｸﾆｯｸﾀﾞｰ♪
ほむほむ5「ﾎﾑｯ…」ｺﾄﾞﾓｶﾜｲｲ… ﾆｺﾆｺ
こうして古い巣を出たのはいいのですが、実はこのほむほむ達は大きな問題を抱えています
ほむほむ6「ﾎﾑｩ…」ﾂｶﾚﾀﾈ…
ほむほむ7「ﾎﾑﾎﾑﾝｯ!」ｷｮｳﾊ ﾉｼﾞｭｸﾀﾞﾈ
仔ほむ4「ﾎﾐｭｳ…」ｱﾀﾗｼｲ ｵｳﾁﾏﾀﾞ?
めがほむ1「ﾎﾐｭｯ」ｷｯﾄｽｸﾞﾀﾞﾖ ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
…そう、ほむほむ達は先の事を考える頭を持っていません
なのでこの引っ越しは新しく巣になりそうな場所を巣の全員で動いて探すというあまりにも無謀なものなのです
なので必然的に…
ほむほむ8「ﾎﾑｩ…」ﾓｳ…ﾀﾞﾒ… ｶﾞｸｯ
ほむほむs「ﾎﾑｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩ!!!!!!!!!!!」ﾅｶﾏｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!!!!!!!!!
餓死をするほむほむ…
ｶﾞｻｯ!
仔ほむ5「ﾎﾐｨ?」ﾅﾆｯ?
蛇「」ｼﾀﾁｮﾛﾁｮﾛ ﾍﾋﾞﾆﾗﾐ
仔ほむ5「ﾎｯ?!ﾎﾐｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨ!!!!!!!!!」ｶﾞｸｶﾞｸ ﾁｮﾛﾁｮﾛ
蛇「」ｶﾞﾌﾞｯ!
仔ほむ5「ﾎﾐｬｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ!!!!!!!!!!!」ﾏﾙﾉﾏﾚ
野生動物に襲われるほむほむ…
めがほむ2「ﾎﾑｯ!ﾎﾑｯ!」ｺﾞﾎｯ!ｺﾞﾎｯ!
ほむほむ9「ﾎﾑｩ…」ﾀﾞｲｼﾞｮｳﾌﾞ…?
めがほむ2「ﾎ…ﾎｹﾞｪｪｪｪ…」ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ
ほむほむ9「ﾎﾑｯ!ﾎﾑｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩ!!!!!!!!!!!!」ﾅｶﾏｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!!!!!!!!
病気にかかるほむほむなど、多大な犠牲を払うこととなります
そしてそんな多くの犠牲の中で…
ほむほむ10「ﾎﾑｩ…ﾎﾑｩ…」ﾐﾂｹﾀ…
仔ほむ6「ﾎﾐｭｰｳ♪」ｱﾀﾗｼｲ ｵｳﾁﾀﾞｰ♪
めがほむ3「ﾎﾑ…ﾎﾑｩｩｩ…」ﾅｶﾞｶｯﾀ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ほむほむ達は新しい巣になりそうな木を見つけました…
新しい巣に辿り着く前に全滅してしまうほむほむ達もいるので、この群れは幸運だったと言えるでしょう
ほむほむ11「ﾎﾑｩ…」ﾅｶﾆﾊｲﾛｳ
そして疲れきったほむほむ達は身体を休める為に巣の奥に向かい、寝床を確保しようとします
ｿﾞﾛｿﾞﾛ…
ほむほむ12「ﾎﾑﾝｯ」ﾓｳｱﾝｼﾝﾀﾞﾈ…
仔ほむ7「ﾎﾑｩｰ!」ﾋﾛｰｲ! ﾀﾀﾀ
新しい安住の地を手に入れ、互いを労う者、はしゃぐもの、仲間を増やすために夜の生活を楽しみにする者…みなそれぞれの思いを抱きながら身体を休めます
しかし…
ｶﾞｻｯ…ｽﾊﾟｯ
ﾎﾐﾞ…
ほむほむ13「ﾎﾑｩ?」ﾅﾝﾉｵﾄ?
仔ほむ7「」ｸﾋﾞｺﾛﾝ
ほむほむ13「ﾎﾋﾞｬｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ!!!!!!!!!!!!」ｺﾄﾞﾓｶﾞｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!!!!!!!!!! ﾁｮﾛﾁｮﾛ
さやさや「ﾏｲｱｶﾞｯﾁｬｯﾃﾏｽﾈ~♪」ｲｯﾊﾟｲｲﾙ♪
あんあん「ｼﾝﾃﾞﾙｼﾞｬﾈ~ｶ~♪」ｼﾞﾌﾞﾝｶﾗ ｶｶｯﾀ♪
ほむほむs「ﾎﾑｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩ!!!!!!!!!!!」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
そう…ここはほ食種と言われるほむほむを食料にするほむ種の巣だったのです
しかし、木の下にぽっかり空いた穴、整理された入り口、住めるようにされた巣の中など本当にちょっと考えたら別の生き物がいると分かるのに気づくものですが、これに気付けないのがほむほむです
めがほむ4「ﾋｨ…ﾋｨｨｨｨｨ!!!!!!」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
恐怖のあまり一匹のめがほむが逃げようとしますが…
ﾋｭﾝ!ﾊﾟﾝｯ!
ﾋﾞｬｯ…………
まどまど「ｳｪﾋﾋ♪」
まみまみ「ﾃｨﾛ♪」
不幸な事にまだ他のほ食種がいたため、完全に逃げ道は無くなり…
ﾎ…ﾎﾋﾞｬｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ!!!!!!!!!!
そしてあれからわずか数十分…せっかく生き延びたほむほむ達も全滅してしまいました…
『終わり』
