呪詛持ちキャラ化

◆◇◆登場人物◆◇◆

【スルガさん】
光を反射する美しい銀髪に深海の群青の瞳を持つ中等6年生(18歳)。
  • 不死の呪い・
どんな怪我を負おうとどんな病気をしようと絶対に死ぬことのできない呪い。不死を呪い且つ能力として扱われている。
ただし傷や病気が治るわけでもないので治療されるまでは死ねずに、終わらない苦痛を味わい続けるしかない。


【音ちゃん】
秋空の高い水色の髪にアメジストの紫の瞳を持つ中等4年生(16歳)。
  • 鎌鼬の呪い・
常に自らの周りに鎌鼬が舞い、近づく者を傷つける呪い。攻撃手段としてのみ風を操り鎌鼬を発生させることができる。
触れたい、触れられたいという欲求を満たすためにはその相手を傷つけなければならないという苦痛と常に共にある。


【れんがさん】
くすんだ金色の髪に鮮血を思わせる真紅の瞳を持つ初等4年生(10歳)。
  • 命を吸い取る呪い・
周囲の者の生命力・体力を寿命として無差別に吸い取ってしまう呪い。生命力を吸い取ることで相手を消耗させ自分を回復させることができる。
半径5メートル以内のあらゆる生命体を対象としてしまうので、呪いを知る者からは避けられ近づいてくれる者がいてもその生命を奪ってしまう。


【あきよしさん】
どこまでも暗い黒髪に光の灯らないアクアマリンの瞳を持つ初等6年生(12歳)。
  • 感覚鈍麻の呪い・
あらゆる感覚が鈍く、何かを感じるということができない呪い。特に触覚や痛覚が鈍いので痛みを怖がらず戦うことができる。
他人のぬくもりも触れられた感覚も話す声色もそのまなざしも理解することができず、愛も憎しみも空虚に感じる他ない。


【とぎゃさん】
かがり火の橙色をした髪に亜麻色の瞳を持つ高等2年生(20歳)。
  • 異形化の呪い・
身体の一部が人間とは乖離した形状に変化してしまう呪い。武器や翼に変化するよう調整することで似合った能力を身につけられる。
異形化した部分は異形化が解けても歪に跡が残りその異形さから見る者の嫌悪を誘ってしまい、他から避けられ虐げられる対象となる。


【トマさん】
新雪のまぶしい白色の髪にターコイズの水色の瞳を持つ中等2年生(14歳)。
  • 凍る呪い・
身体の内から外から凍り固まって生命維持に異常をきたしていく呪い。触れた物を凍らせることができる。
凍った身体は動かすたびに軋み、常に凍えそうな寒さが付きまとう体は人からも非常に冷たく死んでいるようだと形容され忌み嫌われる。


【ごがっさん】
灰色がかった夜の帳の紫色をした髪に黒曜の瞳を持つ高等4年生(22歳)。
  • 被毒の呪い・
体内で様々な毒物が無尽蔵に生み出される呪い。自らの血液を媒介とすることで体内の毒物を周囲に与えることができる。
ありとあらゆる毒に体を蝕まれ、常に身体的、精神的苦痛が付きまとうのでいついかなる時も眠るときでさえ息をつくことができない。


【黒龍さん】
焼けた土の焦げた茶色をした髪に若草の黄緑色の瞳を持つ中等3年生(15歳)。
  • 縄の呪い・
縄が巻きつくように全身を絞められる感覚が襲う呪い。口づけることにより自分の呪いの一部を移すことができ、それ以降任意に相手にも縄の呪いを発動できる。
首や肺が絞められれば呼吸苦、心臓が絞められれば胸痛、など様々な苦しさを生み、またいつ襲ってくるかわからない苦しみに怯えていなければならない。


【さとちゃん】
磨かれた鋼のような鈍色の髪と錆びた鉄の赤茶色の瞳を持つ中等5年生(17歳)。
  • 鋼の呪い・
身体のあらゆる部位が鋼に変化し硬化しその動きを制限する呪い。変化した部位は鋼と同様に固く防御、攻撃双方に優れ戦闘力となる。
鋼になった筋肉や関節は硬く固まり動かすことが困難になる上、鋼化を繰り返すと変化が解けてもまだ鋼であるかのような不自由さを残し感覚も鈍る。


【くろさん】
鮮やかな紅梅の紅色をした髪に青焼け空に浮かぶ雲の藍色の瞳を持つ高等4年生(22歳)。
  • 覚りの呪い・
周囲の人間の思考が無差別に流れ込んでくる呪い。ひとつの思考に焦点を当てることにより考えや次の動きを正確にとらえることができる。
多数の人間の思考が絶えず一気に頭に流れ込んでくるので多大な混乱を招き、自分をよく思わない思考や異常な精神を持つものの思考も取り込んでしまう恐怖がある。


【あけびさん】
熟した檸檬の黄色をした髪にランタンの光のような橙色の瞳を持つ初等1年生(6歳)。
  • 聾の呪い・
呪いの発現から全く耳が聞こえなくなってしまう呪い。大きな音や高音で周囲を広範囲に攻撃することができるが、耳が聞こえないので自分へのダメージは全くない。
視覚に頼って生活しているため警戒音や周囲からの声掛けに反応できず、また会話によって他人とコミュニケーションをとることができない。


【ろがち】
盛る炎の緋色をした髪に光を弾く黄金の瞳を持つ高等1年生(19歳)。
  • 炎に愛される呪い・
炎に愛されあらゆる場所の炎に囲まれてしまう呪い。炎を出すこと消すことは叶わないが既にある炎を操って攻撃することができる。
炎に晒される息苦しさや熱さ、火傷や火が燃え移るリスクは自分にもあり、また炎に囲まれた際は身近にいた人間まで無差別に炎にまかれてしまい焼死してしまう。


【りりこちゃ】
秋の稲穂に似た金色の髪に透けた海のエメラルド色の瞳を持つ中等5年生(17歳)。
  • 溺れる呪い・
水分が気管へ流れコップ一杯の水でも溺れてしまう呪い。水を出すことや消すことや体内の水分を操ることはできないが既にある水を操作することができる。
泳ぐことはできず、水道にすら怯えながら生活せねばならず、また経口的に水分を摂取することができないので常に渇きを感じることになる。


【ゆにこ殿】
鮮やかに輝く桃色の髪と閉じられた瞼の下にガーネットの赤色をした瞳を持つ初等6年生(12歳)。
  • 盲の呪い・
呪いの発現から全く目が見えなくなってしまう呪い。光を発生させて周囲をぼやけさせたり非常に強い光で視力を奪うことができ、目が見えないので自分への被害はない。
他人の顔や周囲の状況を視覚を使って素早く把握するということができず、手探りで動かねばならない不安を常に抱えることになる。


【ポン酢さん】
静かな森の深緑を映した髪に木々の狭間に覗く空の水色をした瞳を持つ中等6年生(18歳)。
  • 透視の呪い・
人の皮膚、内臓、その中まであまりに鮮明に見えすぎてしまう呪い。周囲を絶対の暗闇に落とすことができる能力だが、自らは透視の呪いにより暗闇を恐れることはない。
見たくないものまで見えてしまい、気分を悪くすることはしばしばであり、加えて目を閉じても視界が保たれるため暗闇の安寧を感じることできない。


【いなたくさん】
日の沈みゆく夕焼けの橙色をした髪に夜の始まりを告げる空の藍色をした瞳を持つ高等2年生(20歳)。
  • あらゆる呪いに愛される呪い・
この世のありとあらゆる呪いに愛され、ほかの呪詛持ちに接触するとその呪いを自分も受けてしまう呪い。呪い受けた他人の能力もともに受け取る。
この学園で誰からどんな苦しい呪いを受け取ることになるのかと思わねばならず、急な呪いにより制御方法がわからない恐れもある。


【志貴ちゃん】
傷口に滲む血の赤黒をした髪に白む空の薄紫の瞳を持つ中等3年生(15歳)。
  • 誹りの呪い・
周囲の人間から誹られ蔑まれてしまう呪い。溜め込んだ末に発した言葉には言霊が宿りその言の通りのことが起きるという能力を持つ。
呪いの効果で親しかった人間からもありとあらゆる誹謗中傷を浴びせられ、黙れといえば相手は一生話せなくなるので下手に口を開くことができず、口を噤むのみとなる。


【監督】
剣で薙いだように銀色のメッシュが入った黒髪に新芽の黄緑色の瞳を持つ初等5年生(11歳)。
  • 命を分け与える呪い・
自分の周囲の生命体へ自らの生命力を分け与えてしまう呪い。自らの生命力を与えた植物を自由に操ることができるが量が増え時間が延びるほど消耗する。
生命力を分け与える制御ではできず無差別に漏れ出していってしまうため、周囲に生命体がいると徐々に疲労してしまい、無理をすれば死ぬ可能性もある。


【ウエキチさん】
夏の萌木の黄緑色の髪に鈍く光を返す黄土色の瞳を持つ高等3年生(21歳)。
  • 感情鈍麻の呪い・
人間としての感情が鈍くなっていってしまう呪い。恐れなどの感情を鈍麻させることでただただ冷静であり、また通常以上の力を発揮することができるようになる。
喜怒哀楽を感じることがなくなり、他人の感情も感じ取れず、無機物のような自分に生きている張り合いはあるのかと冷静に自問し、蟻地獄にはまっていく。


【あげは】
光に群青色に透ける黒髪に夏の霹靂を思わせる水色の瞳を持つ中等6年生(18歳)。
  • 雷に愛される呪い・
雷に愛され、常に帯電した空気を纏い、近くに落雷が起きる呪い。帯電した空気を操り感電させることや、集中すれば雷を狙った場所に落とすことができる。
纏った電気は落雷の度に増していき自らの皮膚を焦がし些細ではあるが感電を起こすことになる上、雷の日には周囲の人間が落雷で死なないよう気を張らねばならない。


【のこべやさん】
砂漠の乾いた砂の金色をした髪に佇む湖のように静かな青緑の瞳を持つ高等4年生(22歳)。
  • 不眠と惰眠の呪い・
限界まで不眠が続き、徹夜の限界と同時今度は限界まで眠ってしまう呪い。限界まで眠れないので三日三晩以上闘い続けることが可能になる。
限界が来るまではいくら眠いと感じようが眠りに落ちることはできない苦しみがあり、眠ってしまえば無防備な姿勢から起きられず、数日後に身体を軋ませて起きることになる。


【サノッキー】
褪せた写真のセピア色の髪に燃え盛る彼岸花の赤色をした瞳を持つ中等2年生(14歳)。
  • 忘却の呪い・
記憶がだんだんなくなっていく呪い。相手に触れることで一瞬の記憶喪失を起こすことができ、直前の記憶をすっぽり抜くため戸惑いから隙が生まれる。
日々記憶が消えて曖昧になっていくことに恐怖を感じ、またこれから何が消えるかわからず恐怖して過ごし、挙句忘れるということを忘れる終わりがくる。


【りくちゃ】
川蝉の羽のような鮮やかな青色の髪に透き通るトパーズの黄褐色の瞳を持つ高等1年生(19歳)。
  • 空言の呪い・
問いかけに対する返答で嘘をついてしまう呪い。まるで本当のことのようにつじつまの合った嘘をつくことができるので他人を騙すことにおいて最大の効果を発揮する。
どんなに誠実に対応しようとしても嘘により生まれる不信と疑惑の目に晒され、また平然と嘘をつく自らへの嫌悪に苛まれることになる。


【織田さん】
鴉の濡れ羽を思わせる漆黒の髪に朝焼けの橙色の瞳を持つ中等5年生(17歳)。
  • 先見の呪い・
さまざまな未来を見ることができるが一度見た未来は確定してしまう呪い。未来予知としての効果を発揮し、集中すればある人物や場所について限定して予知することもできる。
基本的に未来を見るタイミングは選ぶことはできず、急に親しい友人がむごたらしく死ぬ未来など予知してしまう恐怖があり、また一度見た未来は確定するのでそのような予知をしても絶望するしかない。



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(このわたしからの最初の慈悲として最後の加護として)
(死ぬまで解けない、この呪詛を―――)









   幸福なバッドエンドを。



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【神】
子供たちに種々の呪いを授けた者であり、この世のすべての呪いをその身に受けた存在。呪いとはもともと呪詛の結晶ともいえるこの神の一部である。
白藤学園の中心に位置する中庭のさらに中心に建てられた「神殿」と呼ばれる不思議な形をした像を媒介に呪詛持ちの子供たちと干渉しあうことができる。
定まった形を持たず声を持たず話し方を持たない。呪いを与えながら同じ呪いを自らも持ち、全ての呪詛持ちの苦痛を真に理解できるものでもある。
最終更新:2013年11月02日 19:41