サーゼクス・ルシファー

概要

2代目魔王ルシファー
リアスの実兄で、旧名は「サーゼクス・グレモリー」。

グレモリー家の魔力に加え、母方のバアル家から「滅びの力」を受け継いだ強力な悪魔で、自身の髪色から「紅髪の魔王(クリムゾン・サタン)」の異名を持つ。
おっぱいドラゴンの歌」の作曲者*1

17歳のときに参加した「若手悪魔同士の交流会」でグレイフィアと初めて出会い、一目惚れした。
魔王軍と反政府軍の内戦では反政府軍のエースとして、ルシファードで「滅びの化身」と化した真の姿で初代ベルゼブブの嫡子であるビドレイドを消滅させ、内戦を終結に導いた。
ゼクラムから魔王を継いでほしいと頼まれた際にはルシファーの座を頂くことを決め、勢いでグレイフィアに求婚して結婚した。
自身の眷族でもある「女王」グレイフィアを妻に、彼女との間に生まれたミリキャスを息子に持つ。

人物

性格は気さくで物腰は丁寧だが、子供っぽいところもあり、魔王の公務から離れたところでは一気にノリが軽くなって*2自由で突拍子も無いことを言い出す。
2代目四大魔王がプライベートで非公式に結成した「魔王戦隊サタンレンジャー」のサタンレッドの役でもある。
家族愛が非常に強く、「シスコン」「愛妻家(恐妻家)」「親バカ」の三拍子が揃っており、妻や妹の寝顔写真を撮り溜めようとするなど愛情の方向性がおかしくなることもある。
作中では妹のリアスのことを「リーアたん」と呼んでリアスを赤面させている。
妹が好意を寄せているイッセーのことも気に入っており、既に「義弟」扱いして自分を「お義兄さん」と呼ぶように頼んでいる。
ただ息子がサタンレッドよりおっぱいドラゴンが好きなことには複雑な思いを抱いているため、13巻でミリキャスが兵藤家に社会見学として訪問することになった際にはイッセーへの嫉妬でサタンレッドになり、仕事をサボって兵藤家に押しかけ一触即発になる*3
また他のグレモリー家出身の悪魔同様、眷属悪魔に対する慈しみは深い。

魔王として不戦と平和、繁栄を良しとし、旧魔王派をほぼ黙殺して冥界の穏健な統治に尽力してきたが、その方向性が「禍の団」の拡張を招いたことを深く悔い、次の手を模索中。
自身を憎悪している相手に対してもまずは対話を試みる姿勢からアザゼルは「心根が良すぎ、甘すぎる」と評しているが、説得を受け入れず冥界の平穏や秩序を乱す者には一切の情けや遠慮もなくし滅びの力で一欠けらも残さず消滅させるなど、為政者としての冷徹かつ非情な一面も持ち合わせている。

能力

テクニックタイプの実力者でありながらパワーも相当なもので、通常時ですら初代ルシファーを上回ると言われている。
「滅びの力」を凝縮させた高密度球体を無数に生み出し自在に操作する秘技「滅殺の魔弾(ルイン・ザ・エクスティンクト)」を、才能と技術の大半を費やして磨き上げた。
体術も達人級で近接戦闘でもイッセーを上回り、滅びのオーラを体に纏わせて攻撃する。

真の姿は「人型に浮かび上がる滅びのオーラ」であり、その魔力質量は初代ルシファーの10倍に相当するなど、父であるジオティクスからも
  • 悪魔の変異体
  • 現悪魔世界における「超越者」の1人
  • 悪魔というカテゴリーに入れていいのか悩む
と評される。
真の姿になると自身の意思に関係なく滅びの力を周囲に展開させ、すべてを無に帰してしまうため、特殊な結界かフィールドの中でしか力を解放できず、地面に立てば足元が消滅し続けてしまうため常に浮遊している。
この状態のとき「滅殺の魔弾」は滅びの球体1つ1つが妹の「消滅の魔星」に匹敵する威力となっており、肉体そのものが濃縮された消滅魔力となるので肉弾戦で相手に触れるだけで相手を滅ぼしてしまう。
ドライグも通常形態が「別次元」なら、真の姿は「バケモノ」だと評している。

活躍

リアスとライザーの婚約パーティーの際にイッセーに接触し、望まない結婚から妹を救おうとする彼を手助けする。
数ヶ月後には妹の授業参観も兼ねて人間界に現れ、三大勢力間の会談を襲撃した「禍の団」を退けた後に「駒王協定」を締結する。

グレモリー眷属とアスタロト眷属のゲームを狙った「禍の団」の攻撃では、VIP席に現れた旧魔王派クルゼレイと交渉を試みるが拒絶され、悪魔という種の存続を無視した野望を持つ彼をやむなく滅ぼす。

イッセーが消息不明になり、冥界で「魔獣騒動」が発生した際には、裏で糸を引いていたハーデスを牽制するため、アザゼルやデュリオを伴い冥府に向かう。

UL」が現代を襲撃した際に、アザゼルから異世界「E×E」の脅威を知らされている。

邪龍戦役」終盤には、日本に向かいイッセーと共に「トライヘキサの核」と交戦するが滅ぼしきれなかった。
トライヘキサとの決着をつけるため、ヴァーリに「ルシファー」を、イッセーに自分の家族や冥界の未来のことを託し、眷属を連れて「隔離結界領域」へ向かう。
「隔離結界領域」から解放された後は魔王には戻らずグレモリー家の者として生きていくつもりであり、イッセーに「七大魔王」構想の8枠目として自身の異名でもある「サタン」を継承してもらえないかと提案している。

「サーゼクス」という名前は、シャア・アズナブルとゼクス・マーキスに由来している。
必殺技はアストラナガンのインフィニティシリンダーからインスパイアされている。

D×D」人気総選挙での順位は、男キャラ部門9位。

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最終更新:2023年04月21日 19:15

*1 子供の頃は音楽家になりたかったようで、夢のひとつが叶って嬉しいと言っていた。

*2 ノリがあまりにも軽すぎるため、作中ではグレイフィアからたびたび折檻されており、アザゼルが作ったゲームに公務をサボってセラフォルーと参加したときはグレイフィアに言い訳も不可能なほどの怒りを買ったこともある。

*3 直後にグレイフィアの仲裁が入り即座に謝罪する羽目になっている