デュリオ・ジェズアルド

天界の切り札である、「ジョーカー」に位置づけられている「御使い」。

ミカエルの部下で、純白の10枚羽を背中から生やし、グリーンの瞳を持つ、神父服に身を包んだ転生天使の青年。

2番目に強いとされる上位神滅具煌天雷獄」の所有者。

セラフ候補と言われている転生天使きっての才児なのだが、飄々とした性格で、吸血鬼がクーデターを起こした際、町ごと荒れた天候で閉じ込めると発言するなど、イリナ以上に天然である。
他にも会議ではすぐに居眠りしてしまうなど上に立つ人間としては自由な言動が多いせいか、リーダーらしい発言をするとグリゼルダから感心されてしまうなど戦闘力はともかく普段の評価は微妙なところ。

両親を亡くした戦災孤児であったため教会の施設で育った。
神滅具に覚醒したのもそのころであり、そのため施設を出て教会の戦士育成機関で戦士として鍛えられ、天使に転生する前はエクソシストとして吸血鬼や上位魔獣、上級悪魔を相手に活躍し、「教会最強のエクソシスト」の異名を取っていた。
転生前から単独で上級悪魔討伐を任されるほどの猛者であり、三大勢力の同盟以前より、唯一、戦士の身の上でありながら、天使との面会を許され、セラフから直々に命令を受けていた。

広域の殲滅を得意とする一方で近接戦闘はやや苦手とされているが、拳に光力を込めた接近戦で「龍神化」したイッセーと戦えるほどの実力を持つ。
禁手は発現後、後天的に亜種と化した「聖天虹使の必罰、終末の綺羅星」。
ただし、禁手はどうしようもなく聞き分けのない相手か、まったくもって反省の色も見えない悪者にしか使わないと決めている。
全力を発揮する際には翼がセラフと同じ12枚に増え、頭の輪が四重になる。

施設で先天性に特殊な力を持って生まれ力に呪い殺される子供をたくさん見てきたことで、その子供たちのために天国の領域に踏み込める「ジョーカー」という役割を引き受けた。
趣味は美味しいもの巡りであり、天使に転生してもしばらくはそれを理由に世界各地を回っていたが、本当の目的は施設から出られない子供たちのために料理を研究して実際に自身の手で作って食べさせてやることである。
この性格から、シスター・グリゼルダからは「教会一のやさしすぎる青年」と称されている。
その対象は信徒に留まらず、悪魔であるリュディガーの息子を励ますために同盟締結から時間が経っていないにもかかわらず冥界へ通っていた。

アザゼル杯」優勝にかける願いも「神器システムに干渉し、神器で苦しむ子供をこれ以上出さないこと」である。
教会に縁のある子供たちは皆兄弟同然であると考えているため、アーシアゼノヴィア、イリナのことは妹のように思っている。

19巻で、木場のことも元教会の施設出身ということで自分の弟も同然と見るようになり、「木場きゅん」から「裕斗」と下の名前で呼び捨てにするようになる。
また、なぜか二天龍に関しては名前に「どん」をつけて呼ぶ。

第3章終盤にミカエルの名代として冥府にあるハーデスの神殿を訪れた際には神殿にいた多数の死神を一瞬で氷漬けにする実力を見せている。

第4章ではアザゼルから「悪魔や堕天使よりも天使の方がイメージがいい」という理由でテロ対策チーム「D×D」のリーダーに任命される。

天界防衛戦では「天龍クラス」とされるクロウ・クルワッハをかろうじてとはいえ単独で足止めできるほどの力を発揮し(ただし、クロウ・クロワッハは無傷)生還もしてみせたが、全ての力を出し尽くしたために戦闘終了後はすぐに眠りにつく。

教会の戦士たちのクーデターではクリスタルディの相手を担当することになり、神器の応用技「虹色の希望」で相手の心を救い、仲間と協力してかつての師匠を撃破する。

邪龍戦役」終盤では日本へ向かい、禁手で無数の「量産型邪龍」や「偽赤龍帝」を相手取る。

「アザゼル杯」には「御使い」の精鋭である「天界の切り札(ジョーカー)」チームを率いて参加する。
「燚誠の赤龍帝」チームとの「ランペイジ・ボール」では腕だけを「龍神化」させた「真紅の赫龍帝」のイッセーと壮絶な殴り合いを繰り広げ、本当の意味で試合を楽しみギリギリのところで勝利する。

その後も屈指のチームプレイと監督の名采配で時には格上をも下し、本戦トーナメントまで進む。

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最終更新:2022年06月02日 06:23