ヴァーリ・ルシファー

概要

身長:168cm
体重:60kg
誕生日:6月6日
種族:悪魔(ハーフ)

ヴァーリチームのリーダー。
悪魔と人間のハーフで、初代魔王「ルシファー」の曾孫にあたる。
ダークカラーの強い銀髪で、透き通った蒼い碧眼*1をした美少年。
また神滅具白龍皇の光翼」の現在の所有者で、アルビオンの宿主、現「白龍皇」でもあり、「邪龍戦役」での活躍により超越者候補「明星の白龍皇」の二つ名で呼ばれるようになる。
禁手は「白龍皇の鎧」。

能力

心技体に加え、「魔力」「魔法」にも優れた才能を持った、アザゼル曰く「現在・過去・未来永劫において史上最強の白龍皇」。
初代魔王から受け継いだ膨大な魔力でアルビオンの力を「覇龍」を含めて完全に使いこなしており、「覇龍」の危険性を極力省いて昇華させた「白銀の極覇龍」を会得したり、北欧の魔術を短期間で習得するなど才能に溢れるが、そのあり余る才能ゆえに父・ラゼヴァンから虐待された末に捨てられ、路上生活をしていたときにシェムハザに拾われて以来、アザゼルによって育てられたという過去を持つ。

人物

戦闘狂であり、グレートレッドを倒して「真なる白龍神皇になること」を目標としている。
この野望は虐待を受けていた過去からの「自分を守りたい」という願いも反映されたものであった。
一方で今までの白龍皇と違って仲間思いな一面もあり、イッセードライグの影響で心労が絶えないアルビオンのことも気にかけたり、当時「禍の団」のトップとして祭り上げられて孤独だったオーフィスの話相手になってあげていた。
そのためチームメンバーからの信頼は厚く、彼らには意外に寂しがり屋であることも見抜かれている。
またオーフィスとは互いに友情を感じている。

複雑な家庭環境のせいか昔から早熟だったが、イッセーたちやチームメンバーとの関わりの中で年相応の少年らしさを取り戻している。
ただ、女性に関しては仲間意識はあっても異性としての興味は持っていないため黒歌からの子作り要求も断っており、イッセーとエロDVDを鑑賞していたときも性的興奮を理解できず、鑑賞中もそれに関する解説をさせているほどである。

傲岸不遜だが、昔から世話になっているアザゼルや鳶雄の指示には割と素直に従う。
ヴァーリチームよりも付き合いの長い「刃狗」チームの面々からはよくからかわれており、特に姉のような存在であるラヴィニアには昔から頭が上がらない。
ラヴィニアのことは、母以外で初めて自分に優しく微笑んでくれた女性ということで家族愛に近い親愛を抱いているが、現在は恥ずかしがって極力会わないように避けている。
また、4年前(真D×Dでは5年前)に重度の中二病を全開で発症していた時期があり、その当時ノリノリで3冊も書いた「黒歴史ノート」の内の「心の書」「術の書」をラヴィニアが保管している為に*2弱みも握られている。
昔からラヴィニアや夏梅には「ヴァーくん」と呼ばれており、最近ではラヴィニアと知り合った初代西遊記メンバーからもその愛称で呼ばれるようになった。また、チームの人選には、「刃狗」チームの影響を少なからず受けている。

口では栄養補給できれば何でもいいと語るが、意外に食の好みにうるさい。大好物であるラーメンへの拘りは半端なものではなく、アザゼルからは「その手の話はするな。最終的にレシピを語りだす」とまで言われており、イッセーはその趣味嗜好に困惑し、鮫島からは「ラーメンドラゴン」と呼ばれたこともある。
麺類好きの美猴とよく2人で東京のラーメン屋を食べ歩いており、自身の料理担当時はインスタントラーメンを出し、カレーやシチューのような煮込み料理にも中華麺を入れようとする。

自身と同じく二天龍の一角を宿しているイッセーに対しては、当初は圧倒的な実力差*3から見下していたが、初対戦以降は「歴代の赤龍帝」とは違う成長をするイッセーを気にかけるようになり、次第にイッセーの邪魔をする「禍の団」メンバーと敵対して組織を脱退すると、16巻ではイッセーを死力を尽くして戦いたいライバルだと認めている。
さまざまなものから力を得ているイッセーとは対照的に純粋に白龍皇の力のみを高めようとしているが、「魔王化」で使える飛龍など自身の戦闘スタイルにも大きな影響を受けている。
なお、イッセーとの初戦で彼を焚きつけるために両親を殺そうとした件を後悔しており、「邪龍戦役」の最終決戦に出陣する直前にイッセーの両親に直接会って詫びている。

自身が虐待された原因である自分の祖父・リゼヴィムに対しては、激しい殺意と憎悪を抱く*4
そのため、16巻でリゼヴィムの目的が自分と同じ「グレートレッドの打倒」と知ったときには激しい動揺を見せ、20巻でリゼヴィムの最期の瞬間を目にしたときは憑き物が落ちたかの表情となるが、同時に本心では兵藤家のような「普通の家族」の存在を理想として強く求めていたため、悲哀に満ちたものを見せる。紆余曲折があったが、7年近く保護者として自分を育ててくれたアザゼルのことは、内心では理想の父として見ているところがある。
アザゼルが「隔離結界領域」に旅立ったときは、悲しみの感情を抑えきれなかった。
一方、母のことは大事に思っており、ラゼヴァンの虐待に反抗しなかったのはただの人間でしかない無力な母を守るためだった。
母が記憶を消され自分のことを忘れてもその想いは変わっておらず、母とその家族を守るというのが戦いの動機として新たに加わっている。

活躍

チームが「D×D」へ参加することで元「禍の団」という悪名を払拭することをアザゼルから提案された際に、オーディンが養子に迎えたいと申し出ていることを知らされる。
明確に返事はしていないものの態度と話の流れでこれを了承したことで、オーディンの息子としてある程度の制限と条件は付くが今後かなり自由に行動できる立場となった。
義兄になったヴィーザルからもそれなりに気にかけられている。

邪龍戦役」終盤では、自分のことを忘れてしまった母と名前も知らない異父弟妹を守るため、ヨーロッパに向かう。
その地でアジ・ダハーカと死闘を繰り広げ、オーフィスの助けで発動した「魔王化」により勝利する。
消えゆくアジ・ダハーカとお互い好敵手と認め合い、彼自身初めて勝利を感慨深く感じていた。アジ・ダハーカやサーゼクスから「真のルシファー」と認められ、戦後は冥界政府から最上級悪魔として迎えられる。
冥界の住民からも真のルシファーの血筋であることを知られるようになり、次第に「3代目ルシファー」として自身を支持する声が高まってきており、「おっぱいドラゴン」の宿命のライバルということで非常に高い人気を誇っている。

邪龍戦役」を経て誰かを守るための配慮が生まれたことで近寄りがたさが消え、イッセーの父・五郎に誘われた釣りについてきたことには周囲からも驚かれている。
真2巻で駒王町のとあるマンションへ引っ越す。

アザゼル杯」では「明星の白龍皇」チームの「王」として参戦し、「ルシファーの子孫」「二天龍の一角」「オーディンの養子」「おっぱいドラゴンの宿命のライバル」として大きな注目を集める。

リアス・グレモリー」チームと「ボード・コラップス」で試合した際、「魔王化」して究極の邪龍クロウ・クルワッハと激戦を繰り広げ、全身から血を流しても戦意が薄れないクロウに敬意を払い、互いに名乗りドラゴンの宣戦布告をしてボロボロになるまで戦ったが、決闘中に相手の「王」のリアスが投了したため、クロウと決着がつかないまま「明星の白龍皇」チームの勝利になる。
この超常の戦いは多くのチームに恐怖を与え、「クラス」のチームをも続々と辞退させる一因となる。
その後は優勝候補の一角として本戦トーナメントへ進出する。

本戦1回戦第8試合では「西遊記」チームと戦い、初代三弟子の相手を仲間に任せて敵のエースである哪吒太子と一騎討ちに臨み、彼らが闘戦勝仏を倒すまで太子と互角の戦いを繰り広げる。

地獄事変」の最終局面では、「魔王化」して時間が限られた中でイッセーたちと共に敵の首魁であるハーデスを打破。
その功績から「特級悪魔」へ昇進し、正式に「超越者」の認定を受ける。

外伝

『堕天の狗神 -SLASHDØG-』にも主要人物の1人として登場。
アザゼルの頼みで、「バラキエル教室」メンバーの協力者として「神の子を見張る者」を裏切ったサタナエルや、彼と手を組んだ「虚蝉機関」「オズの魔法使い」の対処に当たった。

年少ながらすでに「白龍皇の光翼」に覚醒しており、当時の時点で鳶雄と鮫島が2人がかりでも本気を出さずに勝てるほどの実力があった。
既に禁手も発動可能だが、才能にオーラ量が追いついていないため長期戦が苦手で、成長期で体格が未発達なために禁手も未完成という弱点があり、全力を出すと命も危ないことから禁手化は控えるように厳命されていた。
年齢的なこともあり、ルシファーの血をひき白龍皇を宿すという事実を言っても、周囲の異能に縁遠かった仲間たちからは「そういう設定」の中二病だと勘違いされて(実際に重度の中二病ではあったが)「ルシドラ」とからかわれていた。
また、悪魔と堕天使の和平が成立していないため、政治的な問題からルシファーの末裔であることは身内以外には秘密にしていた。

当時からカップ麺ばかりの不健康な食生活を送っているが、鳶雄が作る料理は気に入っている。
メンバーでも随一の実力者で、ポジションはオフェンス兼サポートだが、「虚蝉機関」事件の時は後方でのサポートに回され自分が戦えないことに不満を抱いていた。
鳶雄たちが紗枝の家に向かった日に「虚蝉機関」の情報を五大宗家へ流してエージェントを向かわせるように仕向けた後、鮫島を救出し夏梅と共に機関の本拠地で陵空高校関係者を回収、さらに暴走する鳶雄を鎮めるのを手伝った。
ラヴィニアがアウグスタに憑依されてしまったときには、普段の様子からは想像できないほどに無我夢中で彼女を助け、脅威に立ち向かうための更なる力として「覇龍」を求めはじめた。
「奥の院」に招かれた時は、襲撃してきた化け狸の群れを一網打尽にし、隠神刑部の攻撃から救った玄武に好意を抱かれる。

30年後の未来では、初代四大魔王が作り出した遺物、遺跡の研究をしている傍らでラーメン道をひたすら追い求めている。
イクスを弟子に取ったときも、「ドラゴン系神器」の扱い方だけでなく、戦いもラーメン作りも基本は同じだと最初の半年は皿の洗い方から教え込む。
「邪神戦争」では前線に駆り出されている。

D×D」人気総選挙での順位は、「男キャラ部門4位」「カップリング部門ではラヴィニアとのカップルで8位」。
ベストバウト部門では「イッセーとの初戦(4巻)が3位」「イッセーと共に挑んだリゼヴィム&ディハウザーとの決戦(20巻)が4位」「アジ・ダハーカとの戦い(21巻)が8位」に選出される。

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最終更新:2023年02月13日 18:28

*1 21巻表紙とアニメ第4期では瞳の色は金色になっている。

*2 彼女の悪気は皆無だが

*3 イッセーが神滅具に目覚めたばかりの頃には、すでに1か月は禁手状態を保持できていた(4巻)。単純な力と直線での速度を除くすべての能力でイッセーを数段上回り(17巻)、お互いの最強形態でもヴァーリの方が総合力で優勢である(24巻)。

*4 18巻でその悪辣さを目の当たりにしたイッセーからも、ヴァーリのその気持ちが理解されるようになる。