概要
3サイズ:87/59/89
身長:164cm
体重:56kg
誕生日:9月29日
種族:人間→
転生天使
ランク:
ミカエルの「A(エース)」→「K(キング)」/「騎士」枠(「燚誠の赤龍帝」チーム)
元人間の転生天使「
御使い」。
転生前は「
擬態の聖剣」を扱うプロテスタント教会所属の人工聖剣使い。
天真爛漫かつ実直な性格に敬愛の精神を持つ敬虔な信徒であり、当時敵対していた
アーサーや
オーフィスともすぐ打ち解けている。
イッセーの幼馴染で、今でこそ栗毛ツインテールの美少女だが、幼少時は男の子顔負けのやんちゃぶりを発揮しており、再会するまでイッセーからは男の子だと思われていた。
両親はともに健在で、父・トウジは牧師兼エージェント、母はイギリスで和食の小料理屋を営む。
なお、妄想癖は父譲り、テンションの高さは母譲りである。
普段の振る舞いからは想像できないが、信仰心は
ゼノヴィアや
アーシアよりも強い。
そのために三勢力の和平が成立するまでは異教徒や
悪魔に対し無神経に差別的感情や言動をとってしまうことが多く、当初アーシアに対して彼女の事情を知らなかったのが原因とはいえ異端者扱いしてかなり辛らつな態度。当人としては「仲良くできるのなら仲良くしてみたい」という認識を悪魔に対しても持っていたようだが、実際に共同戦線の話をイッセーが持ってきたときも躊躇があり、イッセーが悪魔になっていたことにおいても「主がもたらした試練であり乗り越えることで高みに至れる」と、自己陶酔してノリノリで殺す気のある発言を行っている。そういう点ではあからさまに敵意や警戒心を見せていたゼノヴィアのほうが柔軟な対応をしていたといえるほど。
「神の不在」を知らなかったとはいえ悪魔に転生したゼノヴィアにも辛辣な言葉を浴びせてしまったようで、和平後に再会したときには彼女やアーシアに当時のことを謝罪する。
また、アーシアがイッセーと恋仲になることに関しては、先述のアーシアに暴言を吐いた件での立場的な負い目もあり、自身が語り部を務めた際には「イッセーはアーシアの思い人」と自身よりアーシアを優先して語っている。
経歴
幼少のころはイッセーとよく遊んでいたが、プロテスタント教会に才能を買われて英国に転居し疎遠となっていた。
奪われた3本の聖剣
エクスカリバーを奪還する任務を帯びてゼノヴィアと共に来日し、偶然にも悪魔となっていたイッセーと数年ぶりに再会する。
任務中に追跡していた
コカビエルらに返り討ちにされて聖剣を奪われてしまい、翌日イッセーたちに保護されて事件解決まで治療のためソーナに預けられていた。
そのおかげで「神の不在」を知らされず異端とならなかったため、全てが終わった後に悪魔になったゼノヴィアから渡された聖剣と奪還した聖剣の破片を手に帰国する。
後に信仰心と社交性の高さから、これからの転生天使を何者よりも体現できる一番の適任者という理由で天使長ミカエルの使徒に選ばれ、「御使い」に転生。
このときにミカエルより「神の不在」を知らされ、その時はショックのあまり7日7晩寝込んでしまったが、信仰の対象をミカエルへ変えることにより、なんとか精神的に立ち直る。
「御使い」としては「A(エース)」に位置づけられており、ミカエルが担当するスートがスペード……すなわち「新品のトランプの一番上」であることも先述の理由につながっている。
ミカエルの命を受けて天界側の駒王町スタッフとして日本へ派遣され、2学期から駒王学園高等部2学年に転入する。
天界からの出向組であるため、
グレモリー眷属ではない。
また、当時
オカルト研究部にも入部していなかったが、よくオカルト研究部の部室にいるため作中ではオカルト研究部員として扱われることが多く、自分で作ろうとしていた部活が結局認められなかったことや3年生の卒業とゼノヴィアの生徒会入りで部員が減ることもあって18巻で正式にオカルト研究部に入部する。
22巻で3年生に進級し、イッセーと同じ3年B組のクラスになる。
なお、天使なので他のオカ研メンバーの悪魔としての仕事を直接手伝うことはできないため、その間は信徒の悩み相談など天使としての仕事をこなしている。
16巻では他の御使いやグレモリー眷属同様「
D×D」のメンバーとなる。
能力
戦闘スタイルは剣士で、
木場と同じくテクニックを重視し、スピードを生かしたトリッキーな動きを得意としている。
転生前は「
擬態の聖剣」を使っていたため、七つのエクスカリバーの特訓に励むゼノヴィアに「擬態の聖剣」の扱いを教えている。
木場から聖魔剣、
ロスヴァイセから魔法を教わっていることからイッセーからは「悪魔で分類するならテクニックのウィザードタイプ」と評されている。
転生後は光の剣や量産型聖魔剣(試作品)を使用しており、18巻で父・トウジから聖剣「
オートクレール」を渡されてからはそちらを主に使用するようになる。
光力の扱いも得意で、「擬態の聖剣」を模した光力の鞭や、ビナーとのコンビネーション技で使うマーキング用の光の首輪などを編み出している。
光の力と聖剣のオーラを使えるため、悪魔にとっては天敵と言える存在である。
ミカエルの使徒であることから信者の中にもファンが多いのだが、常々自信満々に「私は天使」と吹聴するため、その立ち居振る舞いを知る者たちからは天使に相応しくないと見なされ、「自称天使」という不名誉な渾名を付けられていた。
だが、激戦を潜り抜け実力を高めたことで17巻で天使としての格が上がって翼が4枚になり、天界が保管する聖なる武器の使用許可が簡略化されるようになる。
さらに「
地獄事変」の後、「D×D」としての活躍を評価されて一気に2段階昇格して「最上級天使」になり、自分の「御使い」を作る権限も与えられる。
スートはミカエルと同じくスペード。
日本育ちであるにもかかわらず変に日本を解釈しており、日本語の解釈についても「弱肉強食」を「弱者でも強者でも平等に焼肉を食べられる権利を持つ」と回答するなど斜め上になることがあるため、ゼノヴィアには「自称日本育ち」と揶揄されており、学校内でも彼女曰く「時折とてもお馬鹿になる」奇行に走っているため、他の学生からは「変な奴」と思われている。
対人関係
イッセーとはお互いファーストキスの相手同士。
ロキ戦直後のころはまだイッセーに対する想いは微妙だったが、時が経つにつれ次第に好意を抱くようになり、天使に転生してからはイッセー絡みでたびたび堕天しかけている。
その一方で、イッセーだけでなく仲の良いアーシアやゼノヴィアなどの周囲の面々のほとんどが悪魔で、自分だけが天使であることに内心引け目を感じ悩んでもいたようで、積極的に接することができずにいた。
しかし、父やミカエルの計らいで悪魔であるイッセーとも問題なく子作りが可能になったことから関係を進展させ、クリスマスにイッセーとキスして以来、彼を「ダーリン」と呼んで以前よりも積極的なスキンシップをするようになった。
そして、「
アザゼル杯」での「天界の切り札」チームとの戦いの最中、ゼノヴィアの逆プロポーズに乗じる形でイッセーに逆プロポーズする。
アーシアやゼノヴィアとは親友であり、共に「教会トリオ」を結成しているが、信仰する宗派の違いからゼノヴィアとはしばしば口論に発展することがある。
家電量販店でホームベーカリーを天界の経費で購入して以来パン作りに興味を持ち、たびたび「イリナベーカリー」を開くようになる。
大学卒業後はパン屋を経営したいと考えていたが、「
邪龍戦役」で天界陣営が大打撃を受けてしまったためそれどころではなくなるかもしれないという事態になっている。
活躍
「
アザゼル杯」では、アーシアやゼノヴィアと共に大きな競技に参加したい、イッセーへの愛に正直に生きたいという2つの理由から、上司の許可を得て天界陣営ではなく「燚誠の赤龍帝」チームの「騎士」枠で出場する。
原作では3巻以降6巻の再登場まで出番がないが、アニメ2期では原作4巻に相当する
三大勢力の会議にも参加しており、木場とゼノヴィアと協力して「擬態の聖剣」を使い「
禍の団」の構成員を倒している。
未来では天界での仕事が忙しくてほとんど家に帰れず、たまに帰ってきても疲れてすぐ寝てしまうというくたびれたOLのような生活を送っている。
13年後、30歳前後で、長男(一家の三男)の紫藤真を出産する。
最終更新:2025年03月22日 11:43