ダンス
エーダリア
「…なぜ、私が女性の側なのだ」
「おや、花の呪いの靴を試してみたいと仰ったのは、
エーダリア様ですよ」
「だからと言って…このステップだと、花びらが舞い上がるのだな」
「よりにもよって、最も長いダンス曲とは…」
「
ヒルド、こちら側からのターンも試してみたいのだがいいか?」
ノア
「よーし、沢山踊るぞ!」
「ノア、髪の毛がくしゃくしゃですが何がありましたか?」
「馬鹿な花の精霊にさ、どうせお前はまだ、誰とも真っ当な付き合いが出来ていないんだろうって言われたくらいかな」
「おのれ、沢山踊るしかありません」
「うん。僕には妹がいるし、家族がいるからね!」
ヒルド
「…
エーダリア様、そろそろ半刻になりますが、もしや第六楽章までの音楽を設定しておりませんか?」
「ああ。ゆっくりと魔術の動きを見たいからな。お前なら体力も問題ないだろう」
「成る程。それでネア様を誘わずにこちらに来られた訳ですね。やれやれ、いい鍛錬にはなりそうですが…」
ムグリスディノ
「キュキュ!」
「まぁ、花びらの中で踊ってくれるのです?愛くるしいです!」
「キュ!」
「むむ、お腹まで撫でさせてくれるのですか?」
「キュ………」
「ふふ。三つ編みがしゃきんとしてしまうのですね!えい!」
「キュ?!」
「愛くるしい伴侶には、口づけするしかありません」
ウィリアム
「ん?どうしたんだ?」
「…ファルゴを踊ろうとすると、恐ろしい記憶が甦るのです」
「では、一般的なものより少し南方のものを踊ってみようか。リードは俺に任せてくれ」
「ふぁ!体がぐいんとなりました!
ウィリアムさんのファルゴ服も素敵です!」
「昔よく、酒場で踊ったからな」
アルテア
「…おい、…俺に何をした。っ、…お前の部屋か…」
「へべれけちびふわを、砂糖菓子を持った指先でくるくる誘導し、踊って貰っただけですよ?」
「…は?」
「ちびちびふわふわ踊ってくれて、きゃわわでした!」
「いいか。二度と、やるな」
「むぅ。とてもしっかり発音されました…」
本日は以上となります。
お付き合いいただき、有難うございました。
最終更新:2022年05月07日 12:10