ヒルド

初出:

地位・司るもの

通信妖精*1
森と湖と宝石の系譜の最上位のシー*2
ヴェルクレア国の王妃の奴隷となり、次に第一王子の見目の良い付き人となり、エーダリアの終生の代理妖精。
リーエンベルク指示系統の第3~4位くらいには多分入る。

別称


容姿・特徴

髪:孔雀色の髪
瞳:切れ長で青緑色
羽:太陽の光を受けて緑と青の複雑な色彩に煌めき、触れれば破れてしまいそうに薄い大きな羽を持つ。背中に畳める。ネアに羽の庇護を与えてからは、根元が菫色に変化した。*3
武器は剣。自身で鍛え上げた剣と一族に代々伝わってきた月光の剣*4
一般的な成人男性であるエーダリアを抱えられるほどには腕力がある。

関係・立ち位置

  • 言葉や文字を届けること、映像等の記憶をすることに長けた古い妖精の一人。今はもう同じ色の羽を持った妖精はほとんどいない*5
  • 物憂げで繊細な美貌とは相反して、鬼教官の一面を見せることも。か弱くはない*6
  • 見た目にで寄ってくる女性は好きではないが、エーダリアやネアにされる賞賛を忌避はしない。
  • ヒルドの一族は光竜を狩っており絶滅させた為、光竜よりも上位にあたる。
  • 地下にある妖精の国に暮らしていた過去、一族で外で生きることを決めた一族だった為外縁は居ない。また逆に地下の妖精の生態に関して分からないことが多い。

来歴
 元々は遥か南方にある島国に暮らしていた。その次期王?であった。(騒乱の中で殺された父の代わりに王位を継いでいます。感想欄17年8月24日)
 四十五年前、外遊で島を訪れた大国ヴェルクレアの王妃に、その島の王(精霊王)に狩られて(裏切られて)王妃の奴隷としてヴェルクレアに連れて来られた*7
 王妃の元に居た際には寝室で弄ばれたりと王宮の華やかさとは裏腹な陰惨な出来事を数えきれないほど体験した。
 エーダリアの母の暗殺を王妃に命令され、指示に逆らい安らかに殺害。その独断が気に入らない勢力により痛めつけられるが、寸ででヴェンツェルの要求により王妃の手が離れる。
 エーダリアの代理妖精になるつもりが、代理妖精選定の儀においてエーダリアが誤ってダリルを選んでしまったため段取りが狂った。その当時、王妃に落とされたために一対しか残っていなかった羽をその場で復元してみせ、六枚羽のシーと証明することによって、力づくでヴェンツェルの代理妖精となった。エーダリアとは違い、正妃の息子であるために代理妖精を複数得られるヴェンツェルにとっては、何の問題もなかった。
 エーダリアが王宮からリーエンベルクに移動した後も、ヴェンツェルの采配によりリーエンベルクに多々顔を出していた様子。
 ディノにより手元に戻ってきた由縁のある王冠によりヴェンツェルと取引し、エーダリアの元へと戻る。
 ヴェルクレアに向かう際に、取り上げられるくらいなら、と海に投じた月光の剣を偶然サムフェルで再び手元に戻した*8

エーダリアとの関係
 剣が振り下ろされた時にその身を庇うものがなければ自らの身で守りたいと思うほどには思い入れがある。
 元教師と教え子。脱出者と協力者。
 ダリルに転んだ教え子に頭を抱えつつ次善のヴェンツェルへ下ったがノアベルトの参入によりこの関係も補強されている。

ネアとの関係
 ネアにお母さんと思われることもあるが、ネアを娘だと思ったことはない。
 ネアが知らない妖精の生態を勘違いさせつつ色々楽しみ囲い込んでいる。世界の常識非常識。知らぬはネアばかり…。
 六百歳で、初めての恋。騙し討ちのような形で*9でネアに羽の庇護を与えている。
 普段は一歩離れたところから同僚としてネアを見守っているが、ネアに近い魔物たちがネアとの接し方を誤った際にはネアの味方となる、ネアの庇護者。
 立ち位置が絶妙でネアの周囲の魔物たちが排除しにくい人No.1。それは一般的に侵食に長けている妖精からネアを守るためにヒルドという妖精の守りが必要だと皆が理解しているから。色んな意味でこの世界の妖精を体現している。
 ネアがにゃわわなる世界でディノより酷い、死と隣り合わせの危険を快楽だと思っているのはヒルドも知らないが、それはダリルの策略のせいでもあり、妖精の生態について故意にネアに誤解させたヒルドのせいでもある。

好きなもの

 ウィーム。
 森とか湖とか自然。
 ネアの秘密のおやつであるこなこなタイム。万象の目は中々盗めないが他の目は盗んで浸る時間。


アビルクロムは工業的煙が多い為、森の系譜のヒルドにとっては体質的苦手分野に入る。
ザルツには厳しい。
一族の女子供は当時ヒルド他男性陣が表に出ている間に羽根を外して逃走させた。羽根がない妖精は短命になるが、ヒルドの一族は三人いれば羽根の生え変わりが出来たため、その処置を施した。
既に生きている者は居ないだろうと現在言われている。王宮で辛酸を舐めた当時はその生存の可能性がヒルドを生かした。ヒルドは生存者を探すつもりも、自身、過去あった、居た場所に行くこともないと言った。



[2018年 10月19日 (金) 16:04]
 「薬の魔物の解雇理由、登場人物の容姿・服装につきまして」ヒルドの容姿について詳細な記述
 また、同ページ下部に活動報告への読者からの感想への返答という形で付記 [2018/10/20 20:52]


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最終更新:2025年01月02日 18:02

*1 25、言葉や文字を届けること、映像等の記憶をすることに長けた妖精。ヒルドもその一人。

*2 男は死の舞踏を編む。そして宝石も紡げる。

*3 25

*4 478

*5 25

*6 28、女性のような細腕で竜の首も落とすという。

*7 25

*8 478

*9 79、ダリルの感想