我慢出来なかったこと
本日の更新はお休みとなります。
こちらで、
薬の魔物のSSを書かせていただきますね。
ヒルド
「…久し振りに、この姿を拝見しましたね」
「わーお。寝ている隙に飲ませるとか、さすがヒルドだなぁ」
「おや、居眠りをされていたのでこちらを飲んでいただき、長椅子に移しただけですよ?」
「ヒルド、すごい笑顔だからね?!」
「あの頃は、甘やかせませんでしたからね」
「膝枕だ…」
エーダリア
「なぜこの姿に…ヒルド?!」
「こちらの手違いで、あのジュースをお出ししてしまったようです」
「確か、習得済みの魔術は損なわれないのだったな」
「そのような変化は出ないよう、調整済みだそうですよ」
「では、認識型の魔術を試してみるか…。ヒルド、付き合ってくれ!」
「ええ」
ノア
「やっぱり、これがないとだなぁ」
「なぜ羽織物になったのだ」
「もう一週間も触ってない」
「あら、恋人さんと会えていないのですか?」
「違うよ。そっちはまぁ、適度に嗜んでるからね。ほら、ヒルドに禁止されてたからさ」
「ボールのお強請りでした…」
「念の為に三個持って来たよ!」
グレアム
「…ふむ。これくらいか」
「あんたでも、鍛錬するんだな」
「と言うより、時折無性に体を動かしたくなるからな」
「大きな武器は扱いが難しいのか?」
「いや、俺はこのくらいの方がいい。華奢な武器はすぐ壊れるんだ」
「使い方が…」
「いや、元々脆弱なんだろう。あれは駄目だな」
ウィリアム
「むぎゃ、裸?!」
「おっと、すまない。さっきまで寝ていたからな」
「寝る時は、いつも裸なのです?」
「ああ。服を着ているとなぜか疲れが取れないんだ」
「むむ、であれば、休める装いでいて下さいね」
「それとこれもだな。ネアを見ていると、つい撫でたくなる」
「はだか…」
アルテア
「くそ、何だあの仕上がりは!」
「苛々アルテアさんです」
「加熱不十分などころか、あの女、妙なものを入れやがったな…」
「手入れ先で、何か食べさせられてしまったようです」
「暫く相手は出来ないぞ。大人しくしていろ」
「キッシュ様は…」
「キッシュから作る。それを食べていろ」
ディノ
「ほら、おいで。欲しかったものなのだろう?」
「ぐぎぎ…、オルゴール」
「買ってあげるよ。どうして我慢してしまうのだろう?」
「も、もう二個ありまふ」
「困ったご主人様だね。もう、我慢をして悲しい思いをしないでおくれ」
「むぎゅ」
「では、飾る場所も作ろうか。家でいいかい?」
ダリル
「やれやれだね。あれだけ馬鹿無防備となると、仕掛けるしかないじゃないか」
「あの伯爵は、見逃されるのでは?」
「ウォルター、あのがら空きの守護の隙間を見逃せって言うのかい?まぁ、害になれば使うし、ならなければそのままにしておけばいいさ」
「御意」
「さて、飲みに行くかね!」
ネア
「にゃこ…」
「いけないよ。それはジルクだろう?」
「ぎゅ。ちびにゃんこを、お膝の上に乗せてはいけないのですか?」
「ジルクは捨ててこようか」
「森で見付けたので、捕まえてにゃんこにしたのです」
「わーお。寧ろ被害者かぁ」
「ふわふわにゃんこを、撫で回したい日もありますよね!」
以上となります。
お付き合いいただき、有難うございました!
明日は「薬の魔物の継続理由」の、通常更新となります。
最終更新:2022年05月07日 12:09