あの日の思い出
本日の更新はお休みとなります。
代わりにこちらで、
薬の魔物のSSを書かせていただきますね。
ネア
「それはもう大変だったのですよ。はぐはぐ海老を食べる
アルテアさんには、私の静止の声も届かず」
「やめろ」
「
アルテアが…」
「ありゃ、それって
アルテア?ちびふわ?」
「
アルテアさん…?」
「そんな訳あるか!」
「しかしあれは、
アルテアさんには違いなく…」
「
アルテアなんだね…」
ノア
「あの時は怖かったよね。一気に押し寄せてきて、僕は色々な覚悟をしたからさ」
「ふむ。ひよこの乱ですね」
「…あのような事になるとは…」
「あなたは、魔術書を手にすると周囲が見えなくなりますからね」
「そしてノアは裸でした」
「ありゃ。ひよこの波に飲まれた記憶しかないんだけど」
ディノ
「君と、窓から鯨を見ていた日のことだったかな」
「不思議で素敵な光景でしたね。窓の向こうを、鯨さんが泳いでいたのですよ!」
「ネアは、目がきらきらしていて、三つ編みを持っていて、凄く可愛かった」
「鯨さんはまた来ます?」
「危なくないのがいいけれど、また見られると思うよ」
ウィリアム
「あの日のことは忘れません…」
「はは、それなら、またネアの為に何か演奏しような」
「はい!ちょっぴり怖い曲だと教えてくれましたが、それでも大好きになりました」
「…あのような囲い込んで取り込むような音楽の方が魅力的だったりするんだ」
「おい、お前は何を演奏したんだ…」
エーダリア
「海辺の魔術層は独特なものなのだ。掘り進めている内に夢中になってしまった。因みに、…」
「ネア様、何の話を振られましたか?」
「ぎゅわ。海遊びの時です…」
「来年は、もう少し西側の砂浜を掘ってみるつもりなのだ。
ヒルドに見付からないよう…」
「おや?私に?」
「
ヒルド…」
ヒルド
「おや、そのような事があったとは」
「
アルテアさんとノアは、並んで眠ったのです」
「え、もしかしてあの忌まわしい記憶?
ヒルドだって…」
「
ヒルドさんも?」
「以前、ネア様達が部屋にいらっしゃった夜の事でしょうね」
「は!もふもふまみれの日です!」
「わーお、誤魔化したぞ」
グラフィーツ
「そして、下着を選びのコツなどを教えていただいたのですよ」
「…ネア、俺の耳がおかしいのかな。まさか、二人で…そんな買い物に行ったのか?」
「はい。お付き合いいただきました。あの時の買い物はお気に入りで…」
「…剣を抜くな。買い物の間、俺が保護していただけだからな…」
アルテア
「やっとクリームを塗るようになったか。
「さては、あの日のように髪の毛も艶ぴかにしてくれるのですか?」
「ほお、髪の手入れを強請るようになったか」
「
アルテアさんは、寂しがり屋なので…むぐ?!お鼻を解放し給え…」
「ったく。気に入ったならそう言え。香油も揃えておいてやる」
以上となります!
お付き合いいただき、有難うございました。
最終更新:2022年05月07日 15:21