歌乞い

唱歌を持って鏡の魔物を呼び寄せ契約する
契約した魔物の性質にあった恩恵を得ることができる
契約した魔物へは対価として恩恵ごとにその魔物の「願い」をかなえることが必要となる
契約した魔物は歌乞いに執着するため、歌乞いが伴侶や子供を得ることは難しいとされている *1

歌は、召喚の詠唱代わりになる。普通であれば召喚の魔術はかなり高位の魔術師でなければ使えない。それを下位の者でも可能にするのが、歌の技量である。(736)

【託宣の歌乞い】
託宣により選出され、国家の顔として使役される歌乞い。
各国に当代1人となる。
ヴェルクレアでは国の顔たる託宣の歌乞いは、その権威が王室から離れて増長しないよう国に紐付けるために王子と婚約させていた。

【歌乞いと契約の魔物】
正規の契約の方式により、願い事一つにつき、ある程度の寿命を削られている。高位の魔物と契約すれば支払う「魔物の願い」は大きくなるため歌乞いは短命になる。

人間(歌乞い)の寿命を削らない方法として、①魔物の伴侶とし寿命に紐付ける(例:ディノ)、②魔物の魔術を人間の魂の養分に錬成し、削った寿命の分だけ補充する(例:ゼノーシュ)、などがある。
①は失敗すると人間が崩壊し、魔物も狂乱して崩壊する場合がある(例:鹿角の魔物)②は公爵位でなければできないくらいに難しい。

魔物によっては死んでしまった歌乞いの亡霊を練り直して使い魔にする者もいる(例:劇場の魔物)



「契約の魔物は必ずしも人間の寿命を削る必要はない。魔物のほとんどは、その人間に焦がれて姿を現わす訳だから、命を削るような歌乞いとしての契約に拘る必要はないんだ。けれども、人間がただの契約としてしか魔物を望まないのであれば、魔物は契約に準じて命を削るしかないんだよ」ディノ(301話)



作中に登場する歌乞い

【託宣の歌乞い】

【歌乞い】

歌乞い 役職・所属 契約の魔物 魔物との関係 その他
ネア ヴェルクレア 託宣・ガレン 万象の魔物ディノシルハーン 伴侶
グラスト ヴェルクレア 騎士ウィーム第一席 見聞の魔物ゼノーシュ 父と息子
ニケ カルウィ 王子(第三席) 雪喰い鳥リフェール(純白) 利害関係の一致
ミュレ 元ロクマリア ?魔物フォーン
ジェイムズ 公爵 白薔薇の魔物ブランシュ 伴侶
ネリシア ウィーム ?魔物 歌乞いを娘のように可愛がっていた
(鹿角の一番弟子) 鹿角の魔物 伴侶に出来ず二人とも崩壊
グエン ヴェルクレア ガレン 蔓草の魔物ユルル 亡くした息子のような存在だった
イオン ?魔物
(ネアの偽物) ?魔物ハグル
アリステル ヴェルクレア 託宣・第三王子 睡蓮の魔物クレア 仲良し姉妹。任期三年で死去

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最終更新:2022年04月17日 05:16

*1 第一話