ゼノーシュ

初出:「ゼノーシュ
(名前の初出は「クッキーモンスター」)


概要

エーダリアの護衛官兼リーエンベルクの騎士団長である歌乞いグラストの契約の魔物。
何においてもグラストが一番で、他の人間にはほとんど関心を持たない。
青年の擬態を解くと、グラストに甘える稚さと餌付け可能な食べているときの可愛らしさで、潤いの少ないリーエンベルクの騎士団の数少ない癒し枠として、可愛いもの好きのハートをがっちり掴んだ。
ネア曰くクッキーモンスター。

地位・司るもの

見聞の魔物
公爵位(白持ち)
本人曰く公爵の中堅 146


愛称・別名

ゼノ
クッキーモンスター
 ネアが命名。広がっていく。クッキー以外も食べる。
リウス
 偽名。ゼノの好物の、お菓子の名前。箱型馬車のときに名乗っていた。


契約者

グラスト:歌乞い エーダリアの護衛官 リーエンベルクの騎士団長


容姿

髪:白混じりの水色の癖毛 短め
瞳:淡い檸檬色
十歳前後のとてもかわいらしい少年の姿

<擬態>
髪:水色の直毛
瞳:琥珀色
美しい青年の姿


性格・嗜好

素直で用心深い。
その資質から探し物に長けているが、戦闘は得意ではない。
美味しいものが大好き。たくさん食べる。ケーキは八皿ぐらい余裕でいけるらしい。8
“うっかり誰かがグラストに恋をしたら大変だ。
グラストは僕の歌乞いなので、結婚なんてとんでもない。
子供が出来たりしたら困るから、恋なんてしないで欲しい。”
グラストとごはんを食べに行くときには、家族連れの客が多いところに行く。91
酒豪。217
グラストが一番好き。その愛情を独り占めしたい。
グラストに買って貰ったクッキー缶の収集癖があり、グラストに捨てられたときには、三日間家出した。147


来歴

初めてグラストに出会ったとき、クッキーをもらった。
“灰かぶり(グレアム)が公爵殺しをしていて、勿論、僕もその候補に挙がっていた。伴侶を白持ちに殺された灰かぶりは、公爵を殺して回っていたのだ。
一度ぶつかって傷だらけになり、傷が癒えるまで他の魔物に殺されないよう、狐に姿を変えて狩りを好まない貴族の領地に潜んでいた。
お腹が空きすぎて倒れてしまっていたところに、突然人間の騎士が歩み寄って来て、僕を持ち上げる。
油断したら殺してしまおうと思っていた。”91

こっそりついていったらグラストに病床でも尽くされているお姫様(娘)がおり、その慈しみ方を見て更に心惹かれて生活を覗き見するようになった。
生前のグラストのお姫様とはグラストを挟んだライバルとして度々会話をしていた。
最期の最期に、彼女からお父様を託されたことは恐らくゼノーシュ自身は知らない。
娘の葬儀を終えたグラストが職務に復帰する前日、新しい墓の前で最後の子守唄を歌っている時に、青年姿の擬態で姿を現し、美食を対価にして歌乞いの契約の魔物となった

関係・立ち位置

グラストとの関係
最初は高位の魔物として敬う姿勢を崩さなかったグラストに甘えられないでいたが、ネアが来てから少しずつ学び、当初よりも前進している。
ただし競合となりえる、娘を思い出させる年代の少女や、グラストの恋人や妻になりそうな妙齢の女性は種族を問わず決して許さず、実力行使の排除も辞さない。排除運動中。
グラストはゼノーシュにとって、ただ一度の恩寵。
娘に焼いてあげてていたクリームを塗っただけの白いケーキは、ゼノーシュにとって特別な憧れのケーキとなった。
また歌乞いとしてその寿命を削らずに済むよう、魔力を人間の魂の養分に錬成し直して、人体の他の部分に影響を与えないようにして少しずつ注いでいる。が、たまに注ぐ量を失敗してうっかり若返らせてしまっている。*1
当初は初めてグラストにケーキを作って貰うのに2年かかり、白いケーキを作って貰うまで一年はかかると思っていた。55
しかしバベルクレアの日、初めてグラストの屋敷に招待され、数ヶ月で白いケーキをつくってもらった。146

ネアとの関係
廊下にて空腹すぎて擬態を解き、行き倒れているところをクッキーで餌付けされる。
一度ならず度々クッキーをもらい、頭を撫でてもらうことで少しずつ仲良くなった。
いつゼノに会ってもいいように、ネアは常にクッキーを持ち歩いているらしい。8
ネアの励ましと有用なアドバイスによりグラストと理想の関係を築くことができるようになったので、グラストの次に大好きで特別な恩人。
ネアの婚約者でありのちの伴侶になったディノのことについては、尊敬し、畏敬する一方で常々とてもお労しいと思っている。

ディノとの関係
当初はディノについて、“(椅子になりたいじゃなくて、どうして、素直に君を抱きしめていたいと言えないんだろうかな)
王でもある彼に対して、畏怖と共に頭を下げたのは最初だけだった。
僕達がそうするとネアが物凄い形相で逃げるので、ディノが嫌がったのが一つ。
今では、同じ歌乞いの魔物として、その名前も普通に呼んでいる。
もう一つの理由は、傅かれること以外での関わり方を知らないディノが、あまりにも不器用でハラハラするからだ。
あの容姿で子犬のように打ちひしがれている様を見ると、ついつい両手を握って励ましてあげたくなってしまう。
親近感というものが湧いてしまった。
酷い言葉を投げつけられたいと言うのではなく、どうしてもっと甘えて欲しいと言えないのか、僕にも謎だ。
おいたわしい。”8

歌乞いとしてグラストの寿命を削らずに済む方法を教えてくれたのはディノで、煉瓦の魔物の情報と引き換えに取引をした。その内に仲良しになった。30

食嗜好

美食家で、食べることが大好き。
ネアからクッキーモンスターとも命名されている。
転移ではなく、歩いて買いに行く派であるため、リーエンベルクの騎士達には可愛すぎて誘拐されないか心配され、見守られている。(36)
なお、補給した食べ物がすぐになくなってしまうために、あまり運動を好まない(39)。

チョコレート、甘酸っぱいもの、果物が入ったお菓子などを特に好む(55)。

元々のグラストとの契約の際、対価を美食にしていたため、その食事の内容に見合っただけの命を削っていた。野菜などの場合は1週間から2週間、肉や魚、その他の稀少な食材を使ったものの場合は最大1か月程など。
食事を歌乞い契約の対価とする場合、関係のない料理人が作った食事を与えても、なぜか契約者である歌乞いの命が削られ、また対する魔物も、その力を以ってすればどこでも得られる人間の食事のどれもが、不味くはないものの契約者の与える食事には及ばないのだという。

クッキーモンスター(7、8、20、22、30など)
白混じりの水色の癖毛で、淡い檸檬色の目をした美少年の魔物。
見聞の魔物・ゼノーシュの擬態を解いた本来の姿。
ネアやグラスト、騎士達も篭絡するほどの、小悪魔的な可愛さ。
その可愛さから、ネアの転職先の第一候補だったが、高位の魔物のゼノーシュと判明したためあえなく却下となった。

廊下で行き倒れていたところをクッキーで餌付けしたところ、クッキーが大好きと判明し、クッキーモンスターとネアが命名した。
「クッキーモンスターとは、クッキーを好物とする青い魔物」のことだと給仕妖精(31)。

料理製作

食べること専門なのでしない。




[2018年 10月19日 (金) 16:04]
 「薬の魔物の解雇理由、登場人物の容姿・服装につきまして」ゼノの容姿について詳細な記述


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最終更新:2024年08月28日 16:51

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