ヴェンツェル



概要

影の薄いヴェルクレア王と苛烈な王妃の間に生まれ、次代のヴェルクレア王となるべく将来を見据えて動いている。
他の兄弟達との仲はさして良くもないが、エーダリアの事だけは特別気に入っており、度々抜き打ちでリーエンベルクに訪れたりしている。
本人曰く血族だと認識していたのは最初からエーダリアのみ。
カルウィの王子ニケとランシーンの元将軍アフタンとは少年時代からの親友。


地位・職業

ヴェルクレア第一王子。
次代の国王。


家族構成

父:ヴェルクレア国王 バーンディア
母:ヴェルクレア王妃(ヴェルクレアの公爵令嬢)

第一王子:ヴェンツェル
第二王子:エーダリア(母:側室 旧ウィームの第三王女(故人) )※継承権破棄
第三王子:オズヴァルト(母:側室 旧ガーウィンの貴族 )※継承権破棄(499話*1
第四王子:ジュリアン(母:側室 旧ロクマリアの王女/ガーウィンの公爵令嬢)
第五王子:ディートハルト(母:側室 旧アルビクロムの王族(故人))

側近または契約者

ドリー:火竜(祝い子) 契約の守護竜
エルゼ:剣の代理妖精 男性
エドラ:盾の代理妖精 女性
ヒルド:傍仕えの代理妖精(現在はエーダリアの代理妖精)
ウォルターワース:宰相の息子 友人


容姿

髪:鮮やかな金髪。オールバックにしている。
瞳:林檎のように真っ赤
南の王族らしい美しい容姿
母親の面影を色濃く残している
イメージカラーは赤(390話)


性格・嗜好

王子らしい傲慢さに、先を読む広い視野と強い決断力、そして清濁併せ吞むだけの度量がある。
その聡明さから、よくバーンチュアに似ていると評される*2
美味しいものに目がなくお忍びも食べ歩きも辞さない。
白い魔物に対する並々ならぬ思い入れを持つ。*3
小さく可愛らしい生き物が好き。


来歴

王妃から生まれたただ一人の王子で、ヴェルクレア国の資質である太陽の属性を持つ。
幼少時にはやや体が弱かったため、ヴェンツェルの立場を固めようとする王妃の行動はいっそう残虐さを極め、それに打ちのめされる事も多かった。
母の外遊に付き合い夜の海を渡った時、黄金の輿に載った栗毛に子鹿のような白まだらのある美しい魔物の行列を覗き見したことで、白い魔物に対する強烈な印象とともに強い憧れを刻み込まれる事となる。(14)
憧れの竜だったドリーと契約を結び、代理妖精を得たあとは、その分厚い庇護をうけて心も体も健やかに育つ。
現在は王宮で陰ながらエーダリアに便宜をはかる一方、外交や統括の魔物と交流をはかることで、王の政務を助けている。(たぶん)


関係・立ち位置

立ち位置
正妃の息子というばかりでなく、異母弟達の追従を許さぬほどの才能を持つ事実上の後継者。
王位を狙う第三王子派や第四王子派から幾度となく命を狙われているが、用意周到に立ち回り、問題なく退けてきている。

ドリーとの関係
ドリーに子供扱いされることに困っている。
しかし心配してのことだと理解している。


ヒルドとの関係
王妃の奴隷だったヒルドを助け、その後付き人としての役職を与え、弟エーダリアの家庭教師にした。その後、対外的には別の薬に対する褒賞だと公表し、エーダリアと当代の歌乞いのお目付役として自由にした。(135話)

家族との関係
気分次第で、あるいは自分を王位につけるため容赦なく邪魔者を排除していく苛烈な母を強く厭う一方、その迫害を受けたエーダリアとは和解し、隠れて兄弟らしい関係を築いている。が、その他の兄弟との関係はきわめて希薄。
父王とはそこそこ上手くやっている。

隠された親友達
まだ少年だった頃、とある国で祟りものになった竜がその国の王子と外遊で集まっていた他国の王子を殺す大事件とかちあい、カルウィの王子ニケと、のちにランシーンの将軍となる一騎士だったアフタンは子を持てない呪いを受けながら、ともに戦ってその竜を退け、深い友情を築いた。
しかし、竜退治の功績と友情は国同士の事情を鑑みて念入りに秘されており、連絡を受け持ってくれていたアフタンの恩師である将軍が暗殺されたことにより、一時連絡が途切れていた。
純白の襲撃を受けて片腕を失ったアフタンが義手を手に入れるためにウィームを訪れた事で、ネアを通じてヴェンツェルに連絡が行き、再び交流が復活する事になった。(711)
ニケとは互いに自分の国を守り、未来の王を目指す王子としての苦労を分かち合う同志であり、アフタンはヴェンツェルとニケの頑な一面を大きな心で包むムードメーカーだった。

食嗜好

ドリー曰く、食べ物にはうるさい。
季節の味覚など食べれるお店や時期が限られているものも好むので、ふらっと失踪する原因になりがちである。
そのため、ドリーや代理妖精達は、それぞれの季節の好物を覚えておき、その時期には警戒を怠らないようにしている。
ウォルターをよく連れ回す。その場合、困ったことが起きるとダリルに救援を要請するため、何度か怒られた(548)。
子供の頃には、ドリーによく海辺での新鮮な魚介の網焼きを、せがんで連れて行ってもらっていた。最初に食べた日のことを、ひと月は嬉しそうに話していたという。

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最終更新:2025年01月02日 16:54

*1 ネアの口から継承権が破棄されてるとあるが、公式な立場から破棄が明記されているのは517話

*2 238話、445話

*3 14話、209話