BuffaloのNASが飛んだ日
LinkStation LS-WXL/R1Jの2TB品は1TBのHDDが2台入ったNASである。数年前に買ってずっとうごかっしぱなし。それが今日2020年3月8日の昼頃、突然何の前触れもなしに跳んだ。調べてみると稼働を開始したのは2012年の2月、23,800円で買っている。
急にアクセスできなくなったので変だと思って本体を見に行くと何やら赤いランプが点滅している。長いのが1回、短いのが6回、という動作を繰り返しており、これは調べるとHDDがない、もしくは故障、という合図らしい。
http://buffalo.jp/support_s/guide2/manual/html/html/lsvl/
http://buffalo.jp/support_s/guide2/manual/html/html/lsvl/
慌てて電源を落とし、イーサネットケーブルを外して電源を再投入すると、何やら異音がする。蓋を開けて調べると2台のうちの1台目のHDDのインジケータが赤く光って不良の合図を出している。
このNASはRAID1として使っておりつまり、2台目は1台目のミラーリングとなっている。2台目が生きているんだからサルベージも簡単なんだろうと高をくくっていたが、どうも一筋縄ではいかない。下手にいじると生きているデータも死んでしまう。
まっとうな方法は、全く同じHDDを入手してRAID1の再構築をすることらしい。開けてみるとHDDはwestern digital社製のものだった。同じ型番をAmazonで検索すると、新品が約7,000円、中古品で4,000円弱というのが見つかった。
少し迷ったが、おそらく同じロットの同じ製品が1台飛んだということは、2台目も寿命と思われ、1台だけ新しくしても不安が付きまとう。というわけでとりあえず、STAをUSBに変換する変換基板ACアダプタ月を1,800円くらいで買った。
RAID1の片割れは、ubuntuを使えば何とかサルベージする方法があるらしい。ただ、やっぱりなんだかなあ、やっぱり同じHDDを入手すべきか、迷い中。
情報
ここには1台のHDDが飛んだ同型のNASの交換について書かれている。
https://btopc.jp/repair/linkstation-replacement-hdd.html
ここにはubuntuを使ってRAID1の生き残った1台のHDDのサルベージについて書かれている。
https://matoken.hatenadiary.org/entry/20110527/1306526979
ここにはソフトウェアRAIDについて書かれている。
http://juni24.blog.fc2.com/blog-entry-147.html
ここにもBuffaloのNASが壊れてubuntuでデータを救出した人が。。
http://blog.livedoor.jp/yatanavi/archives/53306025.html
https://btopc.jp/repair/linkstation-replacement-hdd.html
ここにはubuntuを使ってRAID1の生き残った1台のHDDのサルベージについて書かれている。
https://matoken.hatenadiary.org/entry/20110527/1306526979
ここにはソフトウェアRAIDについて書かれている。
http://juni24.blog.fc2.com/blog-entry-147.html
ここにもBuffaloのNASが壊れてubuntuでデータを救出した人が。。
http://blog.livedoor.jp/yatanavi/archives/53306025.html
繋いでみた
とりあえずAmazonで買った3.5intSTAのHDDをUSB3に変換するコネクタ(ACアダプタ付き)を使ってubuntuマシンにつないで様子を見た。
パーティションが6つあり、6つ目(/dev/sdb6)が985GBと一番大きく、データはここと思われる。どこかのページにもそのようなことが書かれていた。内容はLinux RAIDメンバー(バージョン1.2)、となっている。

パーティションが6つあり、6つ目(/dev/sdb6)が985GBと一番大きく、データはここと思われる。どこかのページにもそのようなことが書かれていた。内容はLinux RAIDメンバー(バージョン1.2)、となっている。
マウントしてみた
以下のコマンドでxfsとmdadmをインストール
$ sudo apt-get install xfsprogs $ sudo apt-get install mdadm
ここでHDDをつないでもう一度ディスクユーティリティを開くと
となっている。/dev/md/LS-WXLDDB\:2にこのRAIDのファイルシステムが関連付けられている。
だからあとはマウントすればよかった。
となっている。/dev/md/LS-WXLDDB\:2にこのRAIDのファイルシステムが関連付けられている。

だからあとはマウントすればよかった。
$ sudo mount /dev/md/LS-WXLDDB\:2 /home/lucy/nas/
ホームディレクトリのNASというフォルダにマウントされた。これでばっちり中身が見えた。
$ sudo mount -o ro,remount /home/lucy/nas/
これでリードオンリーで再マウントできる。
同型のHDDを入手し交換
結局悩んだ末(あまり悩んでいないが)Amazonで同じ型番(Western DigitalのWD10EARX)の中古HDDを4,000円で見つけてやや不安だったが買った。HDDの交換の方法はここに詳しく書かれている。
https://www.buffalo.jp/support/faq/detail/12651.html
壊れたHDD1を外し、壊れていないHDD2を元に戻し、新しく買ったHDDをHDD1の場所に挿して起動てみたところ、ランプは橙の12を示している。これはRAIDのデグレードモード動作中です。という意味らしい。Webの設定画面ではエラーになっているが、ネットワークでは一応元のファイルが元通り読める状態になった。
https://www.buffalo.jp/support/faq/detail/12651.html
壊れたHDD1を外し、壊れていないHDD2を元に戻し、新しく買ったHDDをHDD1の場所に挿して起動てみたところ、ランプは橙の12を示している。これはRAIDのデグレードモード動作中です。という意味らしい。Webの設定画面ではエラーになっているが、ネットワークでは一応元のファイルが元通り読める状態になった。
RAIDの再構築
上のBuffaloの説明の通り、Webブラウザ上で操作すると、何やら番号を入れさせられた上で、再構築が始まった。
再構築中もファイルアクセスは可能だが遅いらしい。1TBx2だと6時間かかるらしい。ともかくなんとかなりそうだ。

再構築中もファイルアクセスは可能だが遅いらしい。1TBx2だと6時間かかるらしい。ともかくなんとかなりそうだ。
で、一晩経って朝起きてみると、なんと!、赤いランプが点滅し、嫌な感じ。長い点滅が5回、でも説明にはそんなエラーコードはない。仕方がないので一度電源を切断して、再度電源を入れてみると今度は橙のコード番号18を示しこの意味はRAID再構築中、PCからNASにはアクセスできない。昨日の晩再構築する前はデグレードモードでアクセスできたし、再構築中もアクセスできていたのに。
どうしようもなくそのまま会社へ行った。帰ってきてみると今度は橙のランプが点灯している。これはF/Wの新しいバージョンがある、という意味らしい。PCからは何事もなく接続でき、NASのホームページで確認しても正常になっている。なんだかよくわからんが元に戻ったみたい。
同じロットの2台のうち一台が壊れたということはもう一台も危ない、と思われこのまま運用することは危険なので、同じHDDを中古でもう一台買った。値段はやや高く4,500円くらい。これが届いたら、古いHDDは抜いてまたRAIDの再構築をしてそれでしばらく使うようにしようか。新しく買うと2万円だがこれなら8,500円で済む。ああ、USB3の変換コードも余分に買ったので10,000円強か。
さいごに
ちなみにこのNASはまだAmazonで売っており2020年3月11日現在、32,800円と高くなっている。ただ、後継品らしきLS220D0202G というのは19,855円。それでもあまり安くなってない。
思うにPCのデータをNASで保存するあるいはバックアップする、という考え方が今は時代遅れなのかもしれない。いまならクラウドでしょう、的な。Dropboxなら1TBが月1,200円、1年で14,400円。う~んやや割高か。
その後
今までバックアップ用にFAT32でフォーマットしたUSBハードディスクに一部のフォルダだけ毎晩差分バックアップを取っており問題なく動作していたが、このHDDは100GBの容量しかなく、またかなり使い古していつ壊れるかわからないため、別に1TBのUSB HDDを入手し、こいつにバックアップするようにしたが、どうも毎日失敗する。理由はLogを見てもよくわからないがバックアップ先がリードオンリーだ、と言っているように見えた。
そこでこのHDDを外してext3でフォーマットし直してバックアップを取るようにした。FAT32はWindowsマシンで直接中が見えるのがメリットだが、2GB以上のファイルがバックアップできず、やや不便だった。
ずっと前に古いLink Stationde同じようなバックアップの仕方でetc3でバックアップしていたときにやはりNASが飛び、せっかくバックアップしていたのに結局中がよく見えずサルベージに失敗した苦い経験があるが、最近のLinuxは安定しており最悪ext3でバックアップしても大丈夫、と思えるようになってきた。