鎹のヒドウ

「ったく、どいつもこいつも、好き勝手動きやがって……」

登場話

第一部

第二部

  • 「第二試合 その1」
  • 「第二試合 その3」
  • 「その手に栄光を その2」
  • 「その手に栄光を その3」

第三部

  • 「穢れなき白銀の剣 その1」
  • 「第九試合 その2」
  • 「穢れなき白銀の剣 その4」
  • 「穢れなき白銀の剣 その5」

略歴

戦争こるよりもく、てばいいってことだろ?」
  • 読み:かすがいのヒドウ
  • 種族:人間(ミニア)
  • クラス:幹事(マネージャー)

CV - 岡本信彦
黄都第二十卿。
傲慢さも目立つ若い御曹司だが、知性の冴えに関しては誰もが認める男。
実際、六合上覧の試合条件や罰則*1を考案したのは彼である。
また星馳せアルスとの会話では、ハルゲントを下に見る言動を聞いたアルスが不機嫌になったと見るや、最初から「そういう話題ではなかった」かのように速やかに話題を切り替えるなど、頭の回る描写が多い。
その頭の回転の速さ故に、周囲の人間の鈍感さ、もし「そうなった」らどうなるのかという危機察知・対策能力の低さを嘆き、一人奔走する場面も多く、貧乏くじを引くような展開になりやすい。有能すぎるがための苦労人である。

擁立する修羅は星馳せアルスだが、際限ない欲望の持ち主であるアルスを誰よりも危険視しており、(黄都二十九官の総意として)アルスを勝たせないためにあえて擁立者として立っている。

第二試合においては、冬のルクノカの脅威をロスクレイに伝達している。
表立ってはいないようだが、ロスクレイ陣営に属しているのはほぼ確実と思われる。

+ 書籍版動向(ネタバレ有り)
書籍版Ⅰでは、書下ろし部分の主軸であるリチア新公国首脳警めのタレン暗殺計画(新魔王戦争)においての実質的指揮を執ることになる。
暗殺に向け、勾留していた濫回凌轢ニヒロを開放、作戦完了後に便宜を図る契約にて協力を取り付け、その護衛として通り禍のクゼを随伴、暗殺にも投入する。
さらにリチアへの道中に合流した客人(まろうど)柳の剣のソウジロウ(及び遠い鉤爪のユノ)にも暗殺の協力を取り付け、事実上の六合上覧予選が展開されることになった。
作戦中に乱入した星馳せアルスによる破壊行動もあり、暗殺計画(及び脅威排除計画)は成功。
一連の争乱に関わった黄都の脅威と成り得る強者の約半数が死亡する結果となった。

+ 第二試合以降動向(書籍版含むネタバレ有り)
第二試合にて星馳せアルスが生死不明となった後も、恐らく警戒を続けマリ荒野の監視体制を継続していたものと思われる。
そして第八試合の最中、おぞましきトロアとの交戦を契機として星馳せアルスがその活動を再開。
黄都を「攻略するべき最後の迷宮」と認識して襲撃を開始する。
その際にいち早く対応、星馳せアルスを魔王自称者に認定、二十九官を集め勇者候補を召喚し各種対抗策の検討・実行における中心人物として尽力する。

星馳せアルスの襲撃事件終息後は、解決に向けた各種の尽力*2にもかかわらずアルスの擁立者として責任を問われ、二十九官から追放となる。
追放後、閑静な田舎の邸宅にて悠々自適な隠遁生活お送り始めた矢先に、新たな厄介ごとが舞い込むことに……。
自身の意に添わぬ形での政争への参加を余儀なくされる苦労人気質な御曹司に待ち受ける運命は果たして……?

+ 政争の結末(暫定、ネタバレ有り)
イリオルデが画策した反乱はハーディの当初からの裏切りによる計画的粛清という形で幕を閉じることになる。
首魁のイリオルデはじめ粛清現場に居合わせていた片割月のクエワイも殺害されるが、ヒドウはその命を(恐らくは故意に)拾うことになる。
ロスクレイ派から見て、彼はまだ利用価値がある有能な人材と判断されたものと思われる。
……まだまだこの御曹司の苦労は継続しそうである。彼が望む責任とは無縁の隠居生活は遠い。

外見

帽子を斜めに被り、適度に着崩した貴族服を纏う。名家の奔放な次男坊といった出で立ち。


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最終更新:2025年01月05日 00:14

*1 試合場や期間は対戦者の合意。反するものがいれば魔王自称者として他全員でそれを討つ

*2 最大の功労者であり、書籍版においては最終的にアルス討伐が成功したのも彼の立案した作戦故であった。