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無政府生宇宙主義
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概要
無政府生宇宙主義 | |
英名 | Anarcho-Biocosmism |
別名 | アナルコ・バイオコスミズム |
主要なイデオローグ | アレクサンドル・スヴャトゴール |
端的に説明すれば、「到達不能に近いレベルの大目標」を個人に共有させ、それに向かって努力するよう個人全体を方向付ければ、政府や国家や経済モデルなど無しに自然に団結できるという主張である。
その「到達不能に近いレベルの大目標」が「時間の支配」と「空間の支配」なのである。
まず、「時間の支配」について説明する。時間の支配とは、要するに時間の有限性の破壊、すなわち「死の廃止」と「死者の復活」である。このことから生宇宙主義のこの側面を不滅主義と呼ぶ。次に、「空間の支配」について説明する。空間の支配とは空間的有限性の破壊、すなわち「宇宙の支配」である。このことから生宇宙主義のこの側面を星間主義と呼ぶ。
時空間の有限性は自然によって与えられている。つまり、生宇宙主義にとって自然とは敵である。そのため、「個人」を尊重する生宇宙主義は、その有限性=自然から個人を解放することを主張しているのである。そもそも、生宇宙主義は個人を「不死への渇望」と「創造への渇望」を持つ存在として定義している。「不死への渇望」はともかく、何故「創造への渇望」が空間と結びつくのか。それは、「創造」とは自己の領域を拡大することだからである。言い換えれば、これは普遍主義への渇望でもある。
当然個人の渇望をそのまま放置すれば、衝突する。そのために大目標を掲げることで欲望を統一するのである。その大目標は、「個人」全員にとってメリットのあるものでなければならない。そうしなければ、一部の「個人」が裏切って、自分の小目標を達成することを目論むかもしれないからである。故に、大目標は不滅と星間存在になるという馬鹿馬鹿しい程大規模で普遍的な目標でなければならないのである。
まとめると、無政府生宇宙主義は大目標を掲げることで、それを達成するための同志として人々を団結させることを狙う無政府主義の思想である。