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民族無政府主義
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Red Flood
民族無政府主義 | ||
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英名 | National Anarchism |
別名 | ||
登場作品 | Red Flood(Hoi4) | |
上位イデオロギー | 無政府主義 | |
主要なイデオローグ |
無政府主義が、民族主義と手を組むことはめったにない。社会主義者の仲間たちと同様に、歴史的な無政府主義の視点からすると、民族主義は人類の兄弟愛の障害であり、軍国主義の触媒であり、もしかすると近代国家の形成それ自体と手を組んでいる可能性すらあるという代物だ。この主張は、大多数の無政府主義者にとっては議論の余地がない。しかし、興味深い例外も存在した。無政府主義の巨匠となるミハイル・バクーニンは、1848年の革命では、ヨーロッパの大帝国を破壊するために民族運動の大規模な協同蜂起を提唱するという、フィウメ同盟ともそぐわないこともない理論家として過ごしていたのだ。
しかし、他の多くの思想学派と同様に、先の大戦とその後の混乱は古い均衡を崩した。一部の社会主義政党が自国の戦争努力を支持したことを反映して、ピョートル・クロポトキンやジャン・グラーヴなどの多くの著名な無政府主義者が、彼らが革命の障害だと見なした中央同盟に対して、協商国側に立つことを公然と支持した。これは公的なイデオロギーの統一ではなかったが、無政府主義的原理が国益とどのように関わり合うかを示した。さらに鮮明なことだったのは、未来派の指導者マリネッティがイタリアの無政府主義者たちと一時的に同盟を結んだことだった。彼は彼らが共通して持つブルジョワ的政治や道徳を破壊するという願望に基づいて同盟を提唱したのだ。それは日和見主義やただの挑発だったかもしれないが、それは全く矛盾していたのであろうか?
民族無政府主義という言葉でまとめられる多様な運動は、ヒューマニズム的前提を剥ぎ取られた無政府主義と皮肉にも言えるかもしれない。反国家的であるが愛国的であり、極端な場合には超国粋主義である。彼らの組織の中には、戦後秩序に対する鋭い右派的な批判を利用して影響力を高めたものもある。ある者にとっては、政府は彼らが信奉するエリート的あるいは英雄的な国民的理想の障害であり、より自治的な単位に分権化されなければならない。他の者は、国家そのものを破壊し、より原始的なアイデンティティを反映した同質的なコミューンにまで解体することを求めている。確かなことは一つだけだ。中央が崩壊すれば、人々の手は正しいことや必要なことを行うために解放されるだろう。
(RF日本語化Modより引用)