【ラ・ムールの設定・その他】

ここはラ・ムールの独自設定<設定・その他>を集約しています。

使用上の注意
※国別・項目別に仕分けています。他国の設定については人物・用語目録から該当国家のページを開き追加してください。
※可能な限り、作者自身で項目作成していただくようお願いします。五十音順に並んでるので、それに沿っていただけると助かります。
※この項目は「確定事項」ではありません。利用するもしないも、設定的に齟齬が出る内容でも確定事項に反しない限り原則問題ありません。

項目凡例
【項目の名称】
項目の内容
(初出:[[初出のSS名]] または ネタ提示スレの日時・本数)


【アフ・ラ・ムール】

「光の都を治める代理人」の意で、ラ・ムール王崩御~未来王登城までの間のラ・ムールを治める代理政務官筆頭。原則として先王遺児がその任を負うが、政務を担当するのに相応しくない(年齢・精神状態等)場合には、先王時代に政務中枢を担った者の代表がこの任に就く。特定の対象者を呼ぶ際はアフ・○○と呼ぶのが一般的。
現在は先王遺児ネネがこの任に就いている。
(初出:【未来王の顕現】

【神殺(インヘストレア)】

神殺王カー・カテナセーガが太陽神への憤怒を基に鋳造したとされる、定義上は神器に属する刀剣。
その刃は生命流転の円環の理を破壊するためであるかの如く漆黒に煌き、冥府の底から響くかのごとき怨嗟の唸りと共に、刃が回転し切断対象を原形を留めぬほどに引き裂き、砕くとされる。
鋳造にあたりカー・カテナセーガの血肉と共に王魂の一部が込められているため、ラ・ムール王にしか扱うことは出来ず、神気の練度が低い王が手にすれば、精神を蝕まれることにもなる。だが、主神ラーに対し敵意を少なからず抱いている場合はこの限りではないらしいが、手にした王は全て狂死しているため真偽は定かではない。
未使用時はカースド・ダイヤモンドの指輪の体を為し、神を狩る時を待つ。
(初出:【神殺王の憤怒】 ※ネタベースはスレネタと「かみは バラバラになった」で有名な、生き物のSaGaを知るRPGより)

【王位空座】

「先代が死んでから次代のカー・ラ・ムールがいない時期」を指す言葉。
(登場:【盲目公記】

【おしゃべり虫】

対象の頭ないし中枢神経近くに探針を刺し、そこから伸ばした神経糸を通して対象の表層思考を読み取ってぺらぺらと暴露する、手のひらに乗る程度のサイズの蟲。
一定水準以下の相手への尋問には大変便利だが、ある程度知恵のあるやつ相手だと無関係な詩篇の朗読会になってしまうなど容易に対策をとられてしまう。
その性質上、失語症の人間の会話補助にも利用できる有用な蟲である。
(初出:20120421スレ 3スレ目)

【カー・ラ・ムール】

「光の都を治める者」の意で、太陽神ラーの代行者すなわちラ・ムール王のこと。特定の王を呼ぶ際にはカー・○○と呼ぶのが一般的。
先王崩御に伴い、現在空位となっている。
(初出:【未来王の顕現】

【カー・マス・デバン】

「未来王」の意で、次に王となることが確定した者のこと。必ずしも先王の子ではない。生誕直後より既に王としての身体的特質を備えているが、諸事情あり露見しないこともある。王となるべく様々な試練をラーより課され、その全てを全うし玉座に座するすることでカー・ラ・ムールとなる。現在はまだ行方知れず。
カー・マス・デバンを探すことは国家プロジェクトであり、莫大な人員と予算を投じてラ・ムール全土、時には国外に至るまでの大調査行となる。
(初出:【未来王の顕現】

【国王代理(ギェルアップ)】

王位空座に伴いラ・ムールの元首を務める官職。
初代カー・ラ・ムールによって創始され、摂政の権限を強化したものと解釈されている。
通常、カーの生前に指名され、次代のカーが即位した時点で解任されるものだったが、時代が下がると「元・国王代理」を依然のまま呼ぶようになった。
特に王位空座に伴う混乱からカーの権限が縮小し、象徴的な存在になると事実上の為政者として振る舞うようになった。
また摂政としての性格を失い、カーの親族以外からも選出されるようになり係争の原因ともなった。
(登場:【盲目公記】

【教育制度】

カー・サリエが制定した国政運営・教育制度は、国民全員が一定水準の教養を身につけるようにすることが前提となっていることもあり、基本的に国内全ての都市村落へ奉公人あるいは自ら教育的使命を持った派遣教員が派遣される。現地では読み書き計算に最近の国内外情勢を教えることが主流であるが、生計を立てるのに専門知識を要する業種が多い村落にあってはその技術を大人達に代わり子供たちに伝える役割を持つこともある。
一方王都及び大規模都市部では、派遣教員による一般教養だけでなく、高度な教育を受けるための機関である「学士院」が設立され、主に商家の子女や明日の国政を担う使命に燃える若者が通学している。こちらは学士たり得る資質を持つかの試験に合格したものしか通うことは出来ず、その上で決して安くは無い教育費を毎月あるいは毎年納入する必要がある。
村落へ派遣される派遣教員の他に労働契約に基づき勤務する教員もいるが、これは「学士院」にしかおらず、各院が教員に求める基準を満たさない者が採用されることはない。
(初出:【未来王の訪都】

【座(マール)】

陽神の涙が空より降るのは、ラーが世を憂いて涙を流したという事。
そしてその涙は国の憂いを払う者に授けられる。
創設者や時期は定かでは無いが、ラ・ムール建国からそう遅れずに発足していたとする文献もある。
国の問題を解決するために文武に秀でた者が選出され、他の組織などを動かせる権利を有する。
そのため、選出基準には真に国の事を考える私欲を捨てれる者というものがある。
結果、度々ではあるが極度な国富国酔観を持つ者が輩出される事もあった。
国の発展に伴い職務も激化し、増員も天の奇跡頼み故、本部である王宮の一室に役員がいる事は滅多になくなった。
(初出:【ディセトで閑話休題 ある役人と娼婦】

【王者の指輪(ジーダス・カー)】

ラ・ムール王が共通して持つ、両手に嵌める一対の指輪型神器。装着後、平時は本人及び同格の者以外からは不可視の状態となり、左目の開眼及び神霊コロナとの霊的合一により、手に装着される爪若しくは刀剣としての真の姿を現す。
星紅玉(スタールビー)の指輪は太陽牙(ゾン・ブレザ)となり、陽光を刃とする。月光や星光でも刃を為せるが非常に短く、炎の明かりや人口灯などでは刃を為せないという欠点を持つ。
紅玉髄(カーネリアン)の指輪は獅子牙(ジンガ・ブレザ)となり、所有者の勇気を刃に具現化する。勇猛である限り力を増すがその分所有者への負担も大きく、また精神状態により力は左右される。
(初出:【未来王の顕現】

【試練】

太陽神ラーが掌る事象のひとつであり、異世界の地に立つ全ての生きとし生けるもの(スラヴィアアンデッド含む)に課せられた、世に在り続けるべく奔走し続けること。それが「試練」である。
試練は自ずと各個の前に提示されるものであり、そこには何人の関与もあるものではない。
「面白そうだから」「何となく面倒な生き方させたほうがいいと思って」「とりあえず試練って言っときゃいいや」という趣向が介在していることは決してない・・・はずである。
(初出:20110710スレ2本目 ※要確認)

【葬儀】

死者の谷と呼ばれる公共墓地に。
(スレ110813)

【租税制度】

ラ・ムールにおいて国税は、第三次産業が盛んな都市部からは金納(いわゆる税金)、第一次・第二次産業が主流の村落部からは物納(いわゆる年貢)にて徴収される。
金納に関しては官吏が各業者の胴元の元へ出向き、台帳を元に納税額を算出、徴収する。不正が発覚した場合、胴元は官吏の権限により即時処断されることになる。
物納に関しては小龍の御車に官吏と死罪人による護衛団を乗せ砂漠を越えて現地へ赴き、生産物を回収し王都へ帰還し納入する。不正が発覚したとしてもこちらは原則として即時処断は無いが、翌年の納入量が平時より相当量増加することとなる。
(初出:【未来王の訪都】

【虎目石(タイガーズアイ)】

ラ・ムール王が共通して持つ、本来であれば左目眼球に相当する部位に生体融合の形で収まった神器。
精霊や神霊まで見通す力があるだけでなく、彷徨える魂や悪霊を浄化し、太陽神ラーの元へ送り返す力の源泉ともなる。
太陽神ラーとも直接つながる力を持つだけに、これを扱うためには試練を通じての鍛錬を要する。未熟な未来王は目を閉じたままにしたり神器の機能を一時停止する(この際は本来の黄金ではなく濁った色となる)ことがあるが、このことが「未来王は左目が見えない」という誤解を招く要因となっている。
(初出:【未来王の顕現】

【大神官】

神官団の長。
カー・ラ・ムールの親族、あるいは末裔で聖職貴族として地位や年俸を得ている。
本来は、カーの子孫に対し、国家が責任を持って扶養するべく雇用。祭儀に奉仕することに対して給料が支払われていたが政治にも口出しするようになった。
(登場:【盲目公記】

【奴隷制度】

ラ・ムールではあらゆる物品が取引されるが、それは異世界に住まう住人とて例外ではない。ラ・ムールでは公的に人身を取引する制度が定められている。ラ・ムールで取引される奴隷は下記の3つに大別される。
奉公人《オーリ》:国内で流通売買される奴隷。単純労働者よりもそれなりの知識を有している方が好まれ、屋敷の従者、遠方辺村の派遣教員等として使われるのが有名である。武力に優れていれば傭兵として雇われることもあり、この筋では自らを奉公人として売り込み生計を為す者も居る。
販奴《アリピン》:国外向けに販売される奴隷。単純労働の労働力源泉であり、大規模農場従事・炭鉱夫・運搬補助等として用いられる事が多い。
死罪人《モスポーナ》:ラ・ムール国内にて死罪が確定した者。上記二つの奴隷が売買契約に基づき譲渡されることに対し、死罪人は「自由に生きる権利」を法により接収、これを無賃で取引する。主に砂漠往来の護衛・大甲虫や砂漠大線虫の駆除・最前線への派遣等の過酷な現場に派遣され、そこで闘って死ぬことが彼らの任務となる。
(初出:【未来王の訪都】

【猫人と魚食】

  • 猫は日光浴時に皮脂にビタミンDを作り、毛繕いで摂取する
  • ビタミンDが豊富なのは魚肉
①都市部の猫人に風呂の習慣が広まり、ビタミンD不足から病気が流行った
②疫病だ呪詛だ試練だとの風説が広がる王都
③なんだかよくわからんが魚を食べると治るようだ
④猫人が好んで魚を食べるようになり、魚の干物の流通がラ・ムール中に広がった
(初出:20130505 1スレ)

【副王(カルカン・グー)】

総督(vice king 副王)ではなく「もう一人のカー・ラ・ムール」として認知される。
制度は、古くから存在するが即位した人間は、いないと伝えられる。
言うまでもなくなんらかの原因でアンデッドとして生き返ったカーを遇する制度であり、地上に複数のカーがいることを法的に解釈した制度。
(登場:【盲目公記】

【大甲虫(メガクロウラー)】

ラ・ムール砂漠に生息する甲虫種のうち、火精・地精の影響を過剰に受けて身体が爆発的に肥大化した固体の総称。
個体数としては年に1~2匹発生する程度とさほど多くは無いのだが、その巨躯は小山と同等にまで膨れ上がるものも居る。その巨躯を支える甲殻の強度や筋力も凄まじい。鋼の如く硬い甲殻と勇猛なケンタウロス兵の俊敏さを併せ持ち、砂漠最大の脅威とされている。が、相応に食料を要するため概ね発生1年以内で餓死し即風化する。
古くから発生しているため撃退手段も用意されているが、一般的に採り得る方法は資材と人員、捕殺後の適切な処理を要する。その見返りは大きく、全身丸ごとならスラヴィア貴族が高値で所望し、甲殻は武具の材料としてクルスベルグで重宝される。海の甲殻類と異なり身は常人には食えたものではないが、珍味として珍重する好事家もいるようだ。
(初出:【未来王の顕現】

【陽神(ラー)の涙】

月の浮かぶ夜 砂漠に流れ星あれば それは世を憂うラーの涙
その石は紅とも橙とも言えぬ、空より照らす強き陽射しの色にも似たり
陽光へ掲げて見れば 石の中に神見たり
“座”の証である“陽神の涙”で作られた役人章
石については諸説あるが、空から落ちてくる稀少なそれらは国有物として役職の証としている。
その中の一石が、地球に盗賊と共に飛んだという伝承もある。
(初出:【ラ・ムール秘話 陽神の涙】

【竜馬車】

砂漠の移動に用いられる移動手段のひとつ。
砂上帆船による移動に比して時間はかかるが、整備が安価である点、運賃も安価である点、砂漠にありがちな急激な状況変化に対応しやすいという点で勝る。
そのため、資金面が乏しい者にとっての砂漠移動の足や大荷物の運搬等として、いまだに大口の需要は絶えない。
なお客車や荷車を引く竜馬は、「竜」の名を冠してはいるがいわゆる竜の眷属とは関連はない。
砂漠の気候に強くタフネスに優れる運送用家畜を褒め称える呼び名として「竜馬」と呼称しているだけのことである。
(初出:【未来王の訪都】

【ルァ・プローヴァ】

陽月の中日、もっとも陽光が眩しく、激しく、熱く、暑苦しく輝くその日に行われるラ・ムールの行事で、昼と夜で真逆の装いを見せる。

昼間は政務・公務を含むあらゆる外出を行わず、窓は閉め切り目貼りし玄関口も厳重に施錠し、一切の外出を行わないことが国是とされ、カー・サリエ制定の法典でも国民の義務の一つとして定められている。
というのも、この日の昼間はラ・ムール国土全体に点在する試練の精霊の力が過剰にも程があるほどに増し、偶然目が合っただけ、少し触れただけで試練に追いやられるという状況となるからである。
それ故に、「この日陽光に当たっただけでも試練を強要される」との恐怖感から、人々は家に引きこもるのである。
ルァ・プローヴァの昼間に表に出る者は、行事を知らない国外及び異界の住人か、試練を以て死罪と為すとされた罪人か、並の試練では満足できなくなった錬達者か、カー・ラ・ムール位だろうと言われている。

逆に日が落ちれば、その日一日、そして一年の憂さの総てを晴らす大宴会が夜明けまで行われる。
この一夜に限ってはカー・ラ・ムールに酒乱で絡む程度の些事ならば無礼講として許されるが、行き過ぎた行為や犯罪行為については従来よりも厳罰を以て処せられることになる。
なお、この一晩はラ・ムール全土から試練の精霊の姿が消えるが、それについては「試練を課し蓄えた力を神に奉納するため試練の聖地に集っている」「試練の精霊たちの集う場を見つけた物にはこの世のものとは思えぬ壮大壮絶な試練が与えられる」などの論が囁かれているが、それを突きとめようとする愚者は誰一人として居ない。

なお、このような日があれば狙い撃ちで他国からの侵略を許すのではないかと思う諸兄も居るだろう。だがご安心頂きたい。
昼間であれば、国境を一跨ぎした瞬間ヒトの番兵ごときより遥かに強大かつ驚異となる試練の精霊が軍隊丸ごと半ば死に直結するレベルの試練に呑み込むため、攻めようとする気概自体を他国は持たない。
夜間であれば、この晩一日のみ国境付近になぜか隙間なく配置される強制試練送りの結界が事実上の防壁となっているため、攻め入ることが出来ない状態になっている。
(名称初出:【試練 の 日】 基はスレネタ)

【砂漠大線虫(ワームビースト)】

ラ・ムール砂漠に生息する、巨大な肉食線虫。軟体のものもあれば甲殻を持つものもおり、チューブ上のものは全てこちらに分類される。「大」とは付くが一般的な個体サイズはせいぜいが5m程度。極稀に大甲虫と同じく突然変異で100m単位~キロメートルクラスに肥大化するものもいるが、やはり肉体維持が困難となるため巨大なほど寿命は短い。
大甲虫に比べれば撃退は容易ではあるが、群れを成すこともあるため危険度は高い。
(初出:【未来王の顕現】

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最終更新:2017年12月26日 05:59