第六話「進路」
「大丈夫か?」元凶である魔女が言う。
私は黙って首を振る。
「この程度に耐えられないなら軍人なんて辞めたほうがいい」
「………………」
「辞めたくないなら、慣れなさい。それがあなたのためでしょう」
「ふん、小娘にそこまで言われるとわな。大丈夫だ、耐えて見せるさ」
「そうか……。じゃあ、士官室だっけ? あそこに戻りたいな。疲れた」
「ああ、わかった」
私は黙って首を振る。
「この程度に耐えられないなら軍人なんて辞めたほうがいい」
「………………」
「辞めたくないなら、慣れなさい。それがあなたのためでしょう」
「ふん、小娘にそこまで言われるとわな。大丈夫だ、耐えて見せるさ」
「そうか……。じゃあ、士官室だっけ? あそこに戻りたいな。疲れた」
「ああ、わかった」
「では、まずこの船の状況を確認しよう」艦長が言う。あの後、今後どう活動するか決めるため、CICに集まった。士官室は彼らが使っている。
「はい、先ほどの戦闘で破損した主砲とファランクスは復旧まであと二時間ほどかかる見込みです。
主砲とファランクスの弾薬はまだ十分な量があります。
誘導弾はスタンダードミサイルが54発、アスロックが24発。SSM-1Bは8発全てとまだ余裕です。
燃料は半分以上残っているので節約すればそこそこ持つかと。
負傷者は薗谷二曹を含めて4名。いずれも軽症です。食料も真水も3週間以上あります」三日月が説明する。
「ご苦労。さて、これから話し合うのは、彼らに協力するかどうかだ」
「あくまで個人の意見ですが、無理やり連れて来て、協力しなければ帰さないというのは釈然としません。
しかし、論理的に考えてみると、彼らに協力しないと我々は生きる事ができないでしょう。
まあ、協力するくらいなら死ぬと言うのもそこそこいいアイディアですけど」
「伊吹……冗談……なのか?」
「はい、先ほどの戦闘で破損した主砲とファランクスは復旧まであと二時間ほどかかる見込みです。
主砲とファランクスの弾薬はまだ十分な量があります。
誘導弾はスタンダードミサイルが54発、アスロックが24発。SSM-1Bは8発全てとまだ余裕です。
燃料は半分以上残っているので節約すればそこそこ持つかと。
負傷者は薗谷二曹を含めて4名。いずれも軽症です。食料も真水も3週間以上あります」三日月が説明する。
「ご苦労。さて、これから話し合うのは、彼らに協力するかどうかだ」
「あくまで個人の意見ですが、無理やり連れて来て、協力しなければ帰さないというのは釈然としません。
しかし、論理的に考えてみると、彼らに協力しないと我々は生きる事ができないでしょう。
まあ、協力するくらいなら死ぬと言うのもそこそこいいアイディアですけど」
「伊吹……冗談……なのか?」
「冗談です。手伝ってくれなかったらまたやればいいと彼らは考えているし、
それにここに残ってもあれはまた襲ってくるし。不都合な事は上げると限がありませんよ」
「……心象は別として、我々は手伝うしかないか……」
「……ですね」赤松が同意する。
「まあ、形だけでも多数決で決めよう。私は賛成だ」艦長が手を上げる
「同じく」伊吹も手を上げる。
「賛成」赤松も手をあげる。
「私もだ」三日月。
「……仕方が無いな。賛成する」
それにここに残ってもあれはまた襲ってくるし。不都合な事は上げると限がありませんよ」
「……心象は別として、我々は手伝うしかないか……」
「……ですね」赤松が同意する。
「まあ、形だけでも多数決で決めよう。私は賛成だ」艦長が手を上げる
「同じく」伊吹も手を上げる。
「賛成」赤松も手をあげる。
「私もだ」三日月。
「……仕方が無いな。賛成する」
「そうか……やはりそうするのか」レイオンが言う。
「わかっていたくせに」きつい皮肉を利かせて言う。
「まあ、そう言われればそうだな。でも、もう少し突っ張ってもいいとも思うぞ」
「そうですか」
「まあそれは置いてこれがこの近くの海図だ。まずは、王都近郊のこの港に向かって欲しい。
ここなら、この船でも十分入港できる広さだし、この作戦に参加する部隊もある。それに情報管理も徹底している。
別にこの船単独でやるというのなら止めはしないが、大分きついだろう」
「ああ、わかった。ついでに龍魔法対策に何かいいのが無いか?」
「最高のものを用意する」
「ああ、ありがとう」
「礼はいらないさ。連れてきたのは俺らなんだから」
「わかっていたくせに」きつい皮肉を利かせて言う。
「まあ、そう言われればそうだな。でも、もう少し突っ張ってもいいとも思うぞ」
「そうですか」
「まあそれは置いてこれがこの近くの海図だ。まずは、王都近郊のこの港に向かって欲しい。
ここなら、この船でも十分入港できる広さだし、この作戦に参加する部隊もある。それに情報管理も徹底している。
別にこの船単独でやるというのなら止めはしないが、大分きついだろう」
「ああ、わかった。ついでに龍魔法対策に何かいいのが無いか?」
「最高のものを用意する」
「ああ、ありがとう」
「礼はいらないさ。連れてきたのは俺らなんだから」
ベットの中で今後のことを考えてみた
目先の問題は何とか解決できるだろう。だが、終わったとの事はまだ残っている。
もし、帰ることができてもミサイルに127mm砲弾……その他もろもろが無くなったら上がなに言うか予想できない。
多分、たかおの人間はここの事を言おうとしないだろう。
言ったら病院行きだ。黄色いSH-60Kが頭の中をグルグルと旋回している。
死者が出たらなお更。それに加え私は家庭の問題もある。
…………考えれば考えるほど鬱になる。
昨日、誰もこれを取り上げなかったのは結果がわかっているからだろう。
鬱だ、寝よう。
「副長、起きてください」三日月が起こす。
「ちょっと、まずい事が起きたんです。来てくれませんか?」
「ああ、わかった」……眠い。
目先の問題は何とか解決できるだろう。だが、終わったとの事はまだ残っている。
もし、帰ることができてもミサイルに127mm砲弾……その他もろもろが無くなったら上がなに言うか予想できない。
多分、たかおの人間はここの事を言おうとしないだろう。
言ったら病院行きだ。黄色いSH-60Kが頭の中をグルグルと旋回している。
死者が出たらなお更。それに加え私は家庭の問題もある。
…………考えれば考えるほど鬱になる。
昨日、誰もこれを取り上げなかったのは結果がわかっているからだろう。
鬱だ、寝よう。
「副長、起きてください」三日月が起こす。
「ちょっと、まずい事が起きたんです。来てくれませんか?」
「ああ、わかった」……眠い。
「##########################!!」
男が私たちにはわからない言葉で話す。
「彼は?」三日月に聞く。
「さっき溺れているのを見つけて救助したんです」三日月が答える。
「言葉が通じないのか?」
「ええ、英語も試しましたがダメです」
「わかった、彼らを……」
「もう、つれてきました」伊吹がレイオンをつれて答える。
「彼がその救助した男か」レイオンが聞く。
「ええ、何を言っているのかわからないので通訳お願いします」三日月が言う。
「ああ……。############################」
「#######################」
「########################」
「########################」
「###……。まずいな……彼はブージェド港からクイロクナ港に向かう商船の船長だったんだが、
近くの海域でシーサーペントと出くわしたらしい」
「そして沈められたと?」
「まあ、そうなる。……問題なのは、この船がまだお守りをつけてない事だな」
「お守り?」三日月が聞く。
「シーサーペント除けの呪文の事だよ。言われる前に言っておくが、
さっきので魔力を二人ともほとんど使っているから、早くても二日かかる」
「わかりました……。とりあえず、CICに連絡を入れて置きますね」
男が私たちにはわからない言葉で話す。
「彼は?」三日月に聞く。
「さっき溺れているのを見つけて救助したんです」三日月が答える。
「言葉が通じないのか?」
「ええ、英語も試しましたがダメです」
「わかった、彼らを……」
「もう、つれてきました」伊吹がレイオンをつれて答える。
「彼がその救助した男か」レイオンが聞く。
「ええ、何を言っているのかわからないので通訳お願いします」三日月が言う。
「ああ……。############################」
「#######################」
「########################」
「########################」
「###……。まずいな……彼はブージェド港からクイロクナ港に向かう商船の船長だったんだが、
近くの海域でシーサーペントと出くわしたらしい」
「そして沈められたと?」
「まあ、そうなる。……問題なのは、この船がまだお守りをつけてない事だな」
「お守り?」三日月が聞く。
「シーサーペント除けの呪文の事だよ。言われる前に言っておくが、
さっきので魔力を二人ともほとんど使っているから、早くても二日かかる」
「わかりました……。とりあえず、CICに連絡を入れて置きますね」
しかし、時すでにおそし。すでに、シーサーペントたちは、〈たかお〉に狙いを定めていた。