第十二話「奪還せよ」
時計の長針は7を過ぎ、もうすぐ8となる。
そして、秒針が12を越える、作戦開始だ。
ドン、ドン、ドン、
砦の向こう側から爆音が響く。彼らは攻撃を開始したようだ。
では、私達も行動を開始しよう。
木陰の外から飛び出し、破損箇所へと向かう。
さっきは此処の監視に監視に2名ほどいたが、東側に向かったらしい。
計画どうりだ。
だが、内側はそうもいかないらしい。少なくとも20人ほどの人がいた。
やるしかない。発射モードをレ(連発)に切り替え、照準を定め、撃つ。
7.62mmNATO弾が約秒速800mで鎧の男を打ち抜く。そして、倒れる。
……いや、死ぬ。
だが、今は一分一秒がおしい。無理をして、震える足を動かす。
他の敵もすでに、仲間が片付けた。
館の入り口は鍵が閉まっていたが、銃で破壊する。
左側の階段の奥、そこに艦長が閉じ込められているであろう地下牢がある。
「うわっと」階段は緑のコケで覆われていて、滑ってしまう。それだけが原因かわからないが……。
しかし……、艦長を殺すために地下牢に先に来ていた剣士の注意がこちらに向く。
そして持っていたクレイモアを振り上げる。
そして、秒針が12を越える、作戦開始だ。
ドン、ドン、ドン、
砦の向こう側から爆音が響く。彼らは攻撃を開始したようだ。
では、私達も行動を開始しよう。
木陰の外から飛び出し、破損箇所へと向かう。
さっきは此処の監視に監視に2名ほどいたが、東側に向かったらしい。
計画どうりだ。
だが、内側はそうもいかないらしい。少なくとも20人ほどの人がいた。
やるしかない。発射モードをレ(連発)に切り替え、照準を定め、撃つ。
7.62mmNATO弾が約秒速800mで鎧の男を打ち抜く。そして、倒れる。
……いや、死ぬ。
だが、今は一分一秒がおしい。無理をして、震える足を動かす。
他の敵もすでに、仲間が片付けた。
館の入り口は鍵が閉まっていたが、銃で破壊する。
左側の階段の奥、そこに艦長が閉じ込められているであろう地下牢がある。
「うわっと」階段は緑のコケで覆われていて、滑ってしまう。それだけが原因かわからないが……。
しかし……、艦長を殺すために地下牢に先に来ていた剣士の注意がこちらに向く。
そして持っていたクレイモアを振り上げる。
パンパンパン
男はヘイズに撃たれ、倒れる。
「大丈夫ですか!?」ヘイズが言う。
「ありがとう、大丈夫だ……」
「それで艦長は……」
「えっと……いない!?」
「ここだよ、ここ!!」ふと見ると、左の牢の中にいた。本当に空気だ。
「今壊すので、ちょっとどいてくださいね」そういって、ヘイズが銃を持つ。
パンパンパン
「あれ? 壊れない」どういうわけか傷一つ付かない。
「……冷静によく考えろ、そいつが私を殺すつもりなら鍵を持っているはずだ」艦長が言う。
そういえばそうだ。
とりあえず、念のため剣を足でどかし、鍵を探す。
鍵は簡単に見つかった。仰向けに倒れている剣士の腰にあった。
手を伸ばして取ろうとするが、指に彼の血が当たる。吐き気をこらえてそれを取り、牢を空ける。
「ありがとう、助かったよ」
そのとき、伊吹が上から来る。
「大変だ!! 上から50人ほど来るぞ。早く艦長を助け出せ!!」
「……伊吹、もう助け終わった」
「あ……そう。気付かなかった。それでどうする? 上で何人かが応戦しているが……」
「……わかった。私達も救援に行く」
そういって、私達は階段を上がる。
男はヘイズに撃たれ、倒れる。
「大丈夫ですか!?」ヘイズが言う。
「ありがとう、大丈夫だ……」
「それで艦長は……」
「えっと……いない!?」
「ここだよ、ここ!!」ふと見ると、左の牢の中にいた。本当に空気だ。
「今壊すので、ちょっとどいてくださいね」そういって、ヘイズが銃を持つ。
パンパンパン
「あれ? 壊れない」どういうわけか傷一つ付かない。
「……冷静によく考えろ、そいつが私を殺すつもりなら鍵を持っているはずだ」艦長が言う。
そういえばそうだ。
とりあえず、念のため剣を足でどかし、鍵を探す。
鍵は簡単に見つかった。仰向けに倒れている剣士の腰にあった。
手を伸ばして取ろうとするが、指に彼の血が当たる。吐き気をこらえてそれを取り、牢を空ける。
「ありがとう、助かったよ」
そのとき、伊吹が上から来る。
「大変だ!! 上から50人ほど来るぞ。早く艦長を助け出せ!!」
「……伊吹、もう助け終わった」
「あ……そう。気付かなかった。それでどうする? 上で何人かが応戦しているが……」
「……わかった。私達も救援に行く」
そういって、私達は階段を上がる。
上は、一面火の海だった。
「状況は?」そう伊吹に聞く。
「此処に残っていたのは、魔術師がほとんどです。始めに10人くらい倒しましたが、その後は対物質用の防御魔法を使っていて、銃の効き目が余りありません。
集中攻撃で何とか破れますが、弾の消費が大きいです」
「……仕方ない、ここは予定どうり脱出を……」
「大変です!! 後ろの出口がふさがれています!!」そうヘイズが言う。
「何だって!?」
「どうやら、土系統の魔法で巨大な岩石を使いふさいだようです」
「それじゃあ、俺達もあいつらも袋のねずみじゃあないか!」
「いや、あの地図は大分前のだ。秘密の抜け穴を新しく作っているのかもしれない」
「それじゃ私達もそれを通って脱出を……」
「だめだ、彼らのことだ。通路を途中でふさぐのはたやすいだろう。それにあるにしても何故彼らは私達と戦っている?
……おそらく、その通路は、私達のすぐそばにあるんじゃないか? だから、私達と戦わなければいけない……。多分そうだ」
「それじゃ、何人かでそれを探しに……」
「これは勘だが、通路は魔法で隠されているのでは?」
「それじゃ、魔法使いを何人か……」
「残念ですけど、今一人でもかけると相手の魔法を防ぐのは難しいそうです……」伊吹がそういう。万事休す。
今の私達では彼らを倒すのは難しい。倒したとしても、焼け死ぬかもしれない。かといって、探しにいくのに魔術師を割くこともできない。
「状況は?」そう伊吹に聞く。
「此処に残っていたのは、魔術師がほとんどです。始めに10人くらい倒しましたが、その後は対物質用の防御魔法を使っていて、銃の効き目が余りありません。
集中攻撃で何とか破れますが、弾の消費が大きいです」
「……仕方ない、ここは予定どうり脱出を……」
「大変です!! 後ろの出口がふさがれています!!」そうヘイズが言う。
「何だって!?」
「どうやら、土系統の魔法で巨大な岩石を使いふさいだようです」
「それじゃあ、俺達もあいつらも袋のねずみじゃあないか!」
「いや、あの地図は大分前のだ。秘密の抜け穴を新しく作っているのかもしれない」
「それじゃ私達もそれを通って脱出を……」
「だめだ、彼らのことだ。通路を途中でふさぐのはたやすいだろう。それにあるにしても何故彼らは私達と戦っている?
……おそらく、その通路は、私達のすぐそばにあるんじゃないか? だから、私達と戦わなければいけない……。多分そうだ」
「それじゃ、何人かでそれを探しに……」
「これは勘だが、通路は魔法で隠されているのでは?」
「それじゃ、魔法使いを何人か……」
「残念ですけど、今一人でもかけると相手の魔法を防ぐのは難しいそうです……」伊吹がそういう。万事休す。
今の私達では彼らを倒すのは難しい。倒したとしても、焼け死ぬかもしれない。かといって、探しにいくのに魔術師を割くこともできない。
「大分苦戦しているわね」ふと後ろを見るとシェリーと芳野さんがいた。
「安心して、さっき此処の防御魔法は全解除したわ。だから私が運んであげる。でも、殲滅するから一分待っていて」
そういって、シェリーはバスタードソードを左手に、芳野さんはバスタードソードを右手、ショートソードを左手に持つ。
まず、最初に前列の魔術師がほぼ同時に芳野さんに首を切られる。人間業じゃあない。絶対魔法を使っている。
そして、後ろにいた10名ほどの人間がシェリーに斬られる。
そして、一人の男が、シェリーに槍を投げつけるが……槍は、シェリーをの直前で曲がり、元の持ち主の顔に刺さる。
私達がてを貸すまでもない、それから1分も経たずに彼らは殲滅される。
今なら断言できる。二人は強い。比べ物にならないほどとても強い。
「終わったよー」そういって彼女はのん気に手を振る。
パン
気がついていたら、右手に持っていた9mm拳銃を彼女に対して使っていた。
怒りからか、恐れからか……それは、俺にもわからない。
だが、銃弾は彼女に当たらなかった。
先ほどと同じく、9mmパラベラム弾は自分へと向かい、右頬を切り裂く。
「大丈夫か?」いつの間にか後ろにいた芳野さんが聞く。
「いえ、大丈夫です。ちょっと動揺したみたいで……すみません。ところで、弾は当たらなかったか?」そう伊吹にきく。
「ああ、安心しろ。このとうり……」そういってかがんで何かを取る。
「斬っといた」それは、真っ二つに裂けた9mmパラベラム弾だった。
漫画じゃああるまいし……
「ねえ、そろそろでない? いい加減煙いよ」シェリーが言う。
「……ああ、そうしよう」
次の瞬間には街の近くだった。
「それじゃ、私は仕事があるので。エミメニートまでは芳野おじい様に連れて行ってもらって」そういって、消える。
「なんなんですか……」
「説明して欲しいか?」
「……お願いします」特に理由はないが聞くことにする。
「あいつは戦闘中は自分の周りの空間を曲げているんだ。だから大概の物質は彼女を傷つけることはできない。
しかも……祖父バカといわれるかもしれないが、彼女はモル以上の天才だよ。ただ曲げただけなら光や音も彼女には届かない。
しかし、あいつはそういった欠点を全て解決している。まあ、消費量の多さは膨大だがな」
「それで……それで貴方は?」
「……面倒だから、とりあえず、時間の流れが変えられると」
とりあえず、今までの彼の行動を思い出す。……確かに、時間の流れが変えられるのなら可能だろう。
「安心しろ、俺達の強さが異常なだけだから。大概の魔術師は守りに入る前に殺せば問題ない」
「安心して、さっき此処の防御魔法は全解除したわ。だから私が運んであげる。でも、殲滅するから一分待っていて」
そういって、シェリーはバスタードソードを左手に、芳野さんはバスタードソードを右手、ショートソードを左手に持つ。
まず、最初に前列の魔術師がほぼ同時に芳野さんに首を切られる。人間業じゃあない。絶対魔法を使っている。
そして、後ろにいた10名ほどの人間がシェリーに斬られる。
そして、一人の男が、シェリーに槍を投げつけるが……槍は、シェリーをの直前で曲がり、元の持ち主の顔に刺さる。
私達がてを貸すまでもない、それから1分も経たずに彼らは殲滅される。
今なら断言できる。二人は強い。比べ物にならないほどとても強い。
「終わったよー」そういって彼女はのん気に手を振る。
パン
気がついていたら、右手に持っていた9mm拳銃を彼女に対して使っていた。
怒りからか、恐れからか……それは、俺にもわからない。
だが、銃弾は彼女に当たらなかった。
先ほどと同じく、9mmパラベラム弾は自分へと向かい、右頬を切り裂く。
「大丈夫か?」いつの間にか後ろにいた芳野さんが聞く。
「いえ、大丈夫です。ちょっと動揺したみたいで……すみません。ところで、弾は当たらなかったか?」そう伊吹にきく。
「ああ、安心しろ。このとうり……」そういってかがんで何かを取る。
「斬っといた」それは、真っ二つに裂けた9mmパラベラム弾だった。
漫画じゃああるまいし……
「ねえ、そろそろでない? いい加減煙いよ」シェリーが言う。
「……ああ、そうしよう」
次の瞬間には街の近くだった。
「それじゃ、私は仕事があるので。エミメニートまでは芳野おじい様に連れて行ってもらって」そういって、消える。
「なんなんですか……」
「説明して欲しいか?」
「……お願いします」特に理由はないが聞くことにする。
「あいつは戦闘中は自分の周りの空間を曲げているんだ。だから大概の物質は彼女を傷つけることはできない。
しかも……祖父バカといわれるかもしれないが、彼女はモル以上の天才だよ。ただ曲げただけなら光や音も彼女には届かない。
しかし、あいつはそういった欠点を全て解決している。まあ、消費量の多さは膨大だがな」
「それで……それで貴方は?」
「……面倒だから、とりあえず、時間の流れが変えられると」
とりあえず、今までの彼の行動を思い出す。……確かに、時間の流れが変えられるのなら可能だろう。
「安心しろ、俺達の強さが異常なだけだから。大概の魔術師は守りに入る前に殺せば問題ない」