自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた@創作発表板・分家

55 番外編

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254 名前:陸士長 投稿日:2006/05/24(水) 20:59:39 [ u/6ZUJpo ]
感想代わりに小ネタをば。

革命軍の必死の抵抗、スプルーアンス大将の妨害にも関わらず。
魔法都市マリアナでワイバーンロードを生贄に使用した、エンシェントドラゴン
の召喚儀式は成功した。

「あははは、これであの忌まわしい艦隊も愚かな革命軍も一掃出来る!!」

現れたドラゴンを見上げ狂気の哄笑を上げるエリラ。
確かにドラゴン召喚は成功した……のだが。

「アハハハハ!! ……ん?」

何だか、呼び出されたレッド・エンシェントドラゴンの背中に人が乗っかっている。
ツルツルの頭に眼鏡、仙人のように長く伸びた白髭とボロボロの軍服。

「何だ貴様等は? 此処は何処だ? 何故小官は一体全体どうなったと言うのだ?」

そう、呼び出されたエンシェント・ドラゴンには乗り手がいた。
見た感じ、仙人のなり損ないのような老人であるため、エリラ達は一目見ただけで彼の排除を決定した。

「このエンシェント・ドラゴンは私のモノになる。邪魔だからどきなさい」

配下の魔術師に命じ、精神操作の魔術を男にかけさせる……が、

「何のこれしき!」
「な、なにぃ!?」

念には念を入れ、数個小隊で一斉に魔術をかけたにも関わらずあっさりレジストされた。
ならばとばかりに一斉に放たれた銃弾と攻撃魔法も、

「心頭滅却せば銃弾もまた涼しよ!」

老人が曲刀を一閃しただけでこれまた一蹴されてしまった。
今更ながらにエリラは思い知った。エンシェント・ドラゴンを乗りこなしている以上。
この男もただ者ではないのだと。だが、後悔はあまりにも遅すぎた。

「帝國軍人に銃を向けるとは、覚悟は出来てるのであろうな……天誅!」
「こ、此処まで来て……ば、馬鹿なぁぁぁぁ――――――!!」

エンシェント・ドラゴンの放つ凄まじい火炎放射によって。
エリラ達継戦派は一瞬にして灰燼へと化した。


こうして、狂気の野望を成就させようとしたエリラは倒れ。
バーマントには平和が訪れた……筈だが。


「スプルーアンス大将閣下、大変です! 我が艦隊に向けてエンシェント・ドラゴンが突進して来ます!」
「ぶふぅ!」

バーマントの情勢が一段落して安心していたスプルーアンス大将は思わず飲んでいたコーヒーを噴き出す。
当然の事であろう。かつて、老人の祖国はかの国と戦争寸前まで言ったのだ。
いや、老人の中では開戦前から米国は倒すべき存在になっていたのである。
帝國軍人たる彼が、米艦隊を見逃す筈も無かったのだ。

目の前の海原に布陣する数十隻の米艦隊。
そして、エンシェントドラゴンを迎え撃つべく空に舞い上がった戦闘機群。
バーマント軍を蹴散らした無敵艦隊にも臆さず、老人は刀を振り上げ雄叫びを上げた。

「うぉぉぉぉぉ鬼畜米英~~突撃ぃ!!」

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