自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた@創作発表板・分家

124 外伝17

最終更新:

tapper

- view
だれでも歓迎! 編集
※投稿者は作者とは別人です

811 :ヨークタウン ◆r2Exln9QPQ:2008/03/01(土) 16:05:08 ID:Bohu6sek0
SS投下終了です。レスは後ほどお返しいたしますm( __ __ )m

812 :外伝(またはパラレル):2008/03/01(土) 21:08:11 ID:OiXF2z220
各国代表を乗せた旅客機がエンジントラブルに見舞われた
機体を軽くしなければ墜落して全員死んでしまう
まず「フランス万歳!」と叫びフランス代表が飛び降りた
次に「女王陛下に栄光あれ!」と叫んでイギリス代表が飛び降りた
今度はアメリカ代表が「アラモを忘れるな!」と叫び

メキシコ代表を突き落とした


投下させていただきます

813 :外伝(またはパラレル):2008/03/01(土) 21:09:42 ID:OiXF2z220
「旅人よ、行きて伝えよ、ラケダイモンの人々に。我等かのことばに従いてここに伏すと」
「何だいそりゃ?」
「シモニデスって詩人がスパルタ王レオニダスと彼に従って10万のペルシャ軍と戦った
300人のスパルタ兵を讃えた詩さ」
「で、その命知らずなスパルタの王様と兵隊達はどうなったんだ?」
「全滅したよ」
「縁起でもねえ」

第1機甲師団第13機甲連隊第2中戦車大隊B中隊の四両のM4中戦車“ビースト”“ベッ
キー”“バラクーダ”“ブルックリン”は本隊とはぐれ迷走を繰り返した挙句峻険な山々に
挟まれた街道の真ん中で燃料切れになった
そしてにっちもさっちも行かなくなった四両の戦車は叩かれに叩かれボロボロになって後
退してきたシホールアンル軍第358旅団の残存兵力千二百名を通せんぼする格好になっ
てしまった
テルモピレーの戦いのスパルタ兵のように

「AP弾」
装填手が黒い弾頭のM61被帽徹甲弾を所定の位置まで押し込むと自動的に尾栓が閉まる
「75ミリ砲、右へ旋回」
オイル・ギア社製の油圧モーターが唸りをあげテレスコープの中の景色が左に流れる
「そのまま…距離1000」
接眼部に右目を押し付けた砲手が車長の測定した方位と距離をもとにレティクル表示に合わせて照準を修正
「準備完了」
「撃て」
砲塔旋回ハンドルに取り付けられたトリガーボタンを押し込むと電機式撃発操作機構が作動
腹に響く衝撃とともに砲尾が後座し空薬莢が排出される
「次、HE弾。十時方向…距離900」

「絶対に降伏などせんぞ!」
「俺の戦車は屈しない―――――ツ!!」
「ふはははおれはふじみだおれにはたまはあたらんのだふはははははははは」
「はい上海亭、すいやせんね!チャーシューメン三つ、今出ましたから!!」
戦闘開始から57時間
不眠不休で戦い続けたストレスから脳内麻薬ダダ漏れとなり異様な躁状態に陥る戦車兵達
75ミリ砲弾は発煙弾
50口径機銃弾は3ケース分
30口径機銃弾は弾帯5本分しか残っていない
後は個人装備のM3短機関銃とコルト45自動拳銃
そして手榴弾のみである
「きやがったきやがった…」
幽鬼のように押し寄せるシホールアンル兵
車長はM2機関銃のグリップを握り
砲手は同軸機銃
前方銃手は車体銃の照準を合わせ
操縦手と装填手はハッチから身を乗り出してグリースガンを構える
先頭の騎士が両手で剣を掲げ
次の瞬間地面に向って放り投げた
丸一週間温かい食事も満足な休息も無く困難な撤退戦を続けてきた第358旅団は
四時間前に行った六回目の突撃で旅団長を失い完全に士気を喪失した

「何てこった、俺たちゃ英雄だぜ」
ずんぐりしたSMGを油断無く構える“ベッキー”の砲手の前には九百八十七名のシホー
ルアンル兵が力無く座り込んでいる
「信じられるか?二十人で千人を捕虜にしちまった」
「どうでもいい」
“ブルックリン”の前方銃手が言った
「俺は寝る、パットンが-この世の終わりが来ても起こさないでくれ」

ラブナック少将が降伏文書に署名する二日前のことだった

814 :外伝(またはパラレル):2008/03/01(土) 21:13:39 ID:OiXF2z220
投下終了

今月公開の「つぐない」というイギリス映画
ラブロマンスなんだけど1930~40年代が舞台でダンケルクの撤退も出てくるみたいです
+ タグ編集
  • タグ:
  • 星がはためく時
  • アメリカ軍
  • アメリカ
ウィキ募集バナー