自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた@創作発表板・分家

132 外伝21

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946 :名無し:2008/03/24(月) 20:48:17 ID:Ajfljf260
メリーランド州アバディーン試験場では様々な兵器が実験されている。
そして、今日も新たな新兵器の実験が行われようとしていた。それはロケットであった。
「うまく飛んでくれよ。」
そういったのは、この開発プロジェクトの責任者であるロバート・ゴダードである。
彼は、現在、新たなる新兵器として、ロケットを開発していたのである。
「大丈夫、きっとうまくいきますよ。」
「必ず成功しますよ。」
それぞれ、そういったのは、フォン・ブラウンとセルゲイ・コロリョフであった。
前者はドイツでロケット開発をしていたが、研究の成果が認められなかったのを失望して、仲間だったヘルマン・オーベルトやヘルムト・グロトルップ、それに弟のマグヌスらと共にアメリカに移住したのである。
一方、コロリョフの方は、大粛清の余波を逃れて、家族と共に中央アジアに新兵器の実験という名目で赴き、イギリスに亡命していたが、研究を進めるためにアメリカに家族と共に渡ったところで転移に巻き込まれたのだった。
彼と共に亡命したものとしては、彼の恩師であったアンドレ・N・ツポレフやウラジミール・ペトリヤコフ、同僚だったヴァレンティン・グルーシュコ、ウラジミール・ミーシンといった面々がいた。
さて、ロケットが試験場に引き出されてきた。
発射の用意がなされる。
そして、ついに準備が整い、後は発射の号令を出すばかりになったのを見て取ると、ゴダードは命令した。
「発射っ!」
ロケットは無事発射された。しばらくして、報告が来た。
ロケットの実験が成功したというものであった。
その後も実験が続けられ、44年6月に実戦配備されることになる。
なお、実験成功の報告を受けたルーズベルトは、この新兵器をV1号と名付けた。
V1号のVは勝利のVからとられたものであることは勿論いうまでもない。
このV1号、そして、続いて開発されたV2号は、同じくが彼らの中にいた技術者が同じころに開発に成功したしたフリッツXやHs293などとともにシホールアンルに大きな心理的打撃を与えることになるのだった。そして、現実的打撃を与えることになるのだった。
「うまくいってよかったですね。」
コロリョフが言う。
「だが、まだまだこれからだ。人を月に送り込むまでは。」
異世界にも月があったのである。地球のそれよりもわずかに小さかったが、その形は非常に似ていた。
「その通りです。」
ゴダードの言葉にブラウンが同調する。
戦争という非常時のさなかにも関わらず、彼らの宇宙への夢は燃え盛っていたのだった。
後、ゴダードは戦争のさなかに亡くなるが、フォン・ブラウンとセルゲイ・コロリョフが中心となって、その意思を受け継ぎ、ついには月に人を送り込むことに成功することになるのだった。
短編投下終了です。
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