「下手に動かないことをオススメするわ。銃の扱いには慣れてないから殺すつもりがなくても…もしかしたら」

牽制するかのようにおおげさに銃をちらつかせる女。含み笑いのその声はやけに耳障りに聞こえる。
突きつけられた銃口の闇と女の目線に俺は黙って一歩、また一歩下がるしかなかった。
冷静に現状把握に勤めた頭脳が弾き出した答えは、絶望的という変わることないバッドエンド。

冷や汗が額を伝う。
三階建ての塔、高さはかなりあり、飛び降りればただではすまない。
唯一この部屋に繋がる階段の前には女が陣どり、脱出経路は塞がれている。
その上、こちらは丸腰。あるのは未確認の支給品が入ったデイバッグ、しかもそれすら手元にはない。
俺は込み上げる吐き気と悪態を押さえ込むのに必死だった。

だが迫り来る女に向かって俺は口を開いた。
だからと言ってこのまま何もせずにはいられない。
忠告通りに動かないでいたら俺はあっという間に操り人形…そんなことは断じてあってはならない…ッ!

「名前は?」
「…?」
「貴様の名前だ…このディオ・ブランドーを追い詰めた相手の名を知らぬまま操り人形となるのは屈辱だ…」
「せめて最後に名前だけでも…って奴かしら?」
「そんな所だ」

見え見えの時間稼ぎだが今はその僅かな時間さえ惜しい。
思考を止めるな、前を見ろ。屈辱と危機を跳ね返すことができなければ俺は『成長』できない。
やつらが語るディオ・ブランドー何ぞと比べられるのは屈辱の極みだ。
だがそんな奴等に劣ってると見下されるなんてもってのほかだッ!
考えろ、考えろ…この危機を脱さなければ俺はおしまいだ。

「山岸由花子よ」
「ユカコ・ヤマギシ…東洋人か?黒髪に黒目は言われてみれば特徴に当てはまる。尤もこのディオから見たら東洋のイエローモ…」

ピシャリと俺の口を閉ざせたのは辛辣な女の言葉でもなく皮肉に対する返事でもなかった。
なんでもないように山岸由花子が髪をかき揚げる、そんな動作に俺はくぎ付けになる。
視線は『それ』を辿っていく。本来あるべきでない長さを超え、それは床の上を伸び、一直線に足元に伸びていく。
終着点はこのディオの足首。
途方もなく長く、そして逞しいと言えるほどの太さになった髪の毛が幾重にも巻きついていた。

こいつ…スタンド使――――ッ!


「もううんざりなのよ…私と康一君の時間を浪費しないでくれる?」



天地が逆になったのを感じた瞬間全身を駆け巡った電流。背中から伝わった衝撃に肺が収縮、一瞬だけ息が止まった。
堪らず咳こむ。だがうめき声は漏らしてはならない…ッ!自分を叱咤激励するとそのまま飲み込んだ。
小娘相手にこのディオが弱味を見せるだと…?汚ならしい…穢らわしいゴミどもに見下されるだと…?

震える手足に停止を命じ、その場で立ち上がろうとする。
惨めだ…この上ない屈辱ッ!この期に及んで体は言うことを聞かない。
そんな自分になによりも腹が立つッ!

「次は鉛玉…意地をはって損をするのはどちらかしら」

女は変わらない調子で俺に声をかける。
その態度が今の俺には気に入らない…ッ!その目が今の俺には気に入らない…ッ!
過去何度も見てきた目。走馬灯かのようにいくつもの記憶が掘り起こされた。


『可哀想ね…まだ息子さんも子供なのに…』
『旦那の虐待らしいわよ…怖いわ、時々酔った声が聞こえるのよ』


止めろ………


『この先どうするんでしょうな?まだ少年じゃないか』
『奥さんに続いて旦那まで…なんでも前から体調を崩してたらしい』
『…呪われてるんじゃないか?』
『止めなさいよ、不謹慎よ。ご子息に聞こえたらどうすんのよ…あんなに立派なのに、可哀想に』


止めろと言っている………ッ


『お高く止まってやがるくせに…妙に鼻にかかる奴だ』
『なんでも捨て子だったとか』
『どうりで名字が違うわけだ…ケッ、農民出が…』


その目で…哀れみを込めた目で…見下した目で…この俺を、このディオを………ッ!

「もう一度だけ言うわ。『私に従いなさい』。次はないわ…」

生まれたての小鹿のように震える手足をなんとか動かすと俺は立ち上がった。
そして向き直る。
認めよう…こいつは…この女は確かにこのディオを追い詰めているッ!
依然命を握られている状況は変わらず。寧ろスタンド使いであるとわかっただけに勝算はもはや無いに等しい。
だが…それがなんだというのだッ!
例え命を握られていようとも…どれほど俺を痛めつけようとも…ッ!


「この俺の『誇り』まで支配されてたまるかァ―――ッ!」


そして俺は立ち上がった足を精一杯動かす。
まとわりつく髪を振り払い、張り巡らされた網目を潜り抜けると俺の身体が宙に舞った。
窓を通り抜け、俺は大空に翔んだ。


「…ッ!?」
「貴様なんぞにこのディオがいいように扱われてたまるか!そんな命、この俺は認めんぞッ!」

初めて女の顔が変わった。次第に小さくなるその顔を俺は可能なかぎり見上げた。
確かに浮かぶ狼狽の色と焦りをそこに感じ、俺はほんの少しだけ愉快に思える。今の俺はそれ以下であると冷静に分析するど自分がいながらも。
風の抵抗を一身に受け、俺は手を広げる。
すぐに始まるであろう、落下の前の奇妙な無重力を前に俺の体は勝手に動いたようであった。

その時見えた窓から見下ろす最後の女の顔。その表情を見たとき俺の心から勝利の喜びが霞のように消え去る。
利用価値をなくした、ただそれだけだった。山岸由花子の表情には勝利の喜びもなく敗北の屈辱も浮かんでいない。
道端に捨てられた廃棄物を眺める、利用価値をなくした道具を見つめる人の目。

糸が千切れ、使い物にならなくなったマリオネット。

その目は、俺が尤も嫌悪する目だった。



唐突に始まった落下。
引力、重力にひかれ瞬く間に塔が遠くなる。受け身を何も考える間もなく、始まったのと同じくらい唐突に。

「ガハァ……ッ………!」

落下は終わった。
全身を強く打った俺に天は微笑まなかったようだ。
衝撃は忠実に事実を物語る。
狙ったのかのように、庭の木一本にも引っ掛かることなく俺は全身を強打。
ヌメリと広がる何かを感じた瞬間、闇が俺を包み込む。

馬鹿な…このディオが…帝王が死ぬだと………ッ!?
幸運があるはずた…俺はまだこんな所で死ぬべき人間ではないはずだ…ッ!

「ァア……クはァ…………」

悪態をつく力もなく、口からは胃液に混じり血を吐くことしかできない。
こんな惨めな…このディオが…間違っている…!断じてあってはならない…嘘だ、馬鹿な、そんな………。
視界の狭まりは止まらない。焦点を失い、もはや塗りたくられたインクも判別できない。
空は黒一色だった。

俺は、何も残せぬまま死ぬのか…?何も果たせず、何一つ終わらせることなく………。
闇に浮かび始めたものがあった。一つ、また一つとはっきりしだしたそれたち。
そのどれもが人の顔で…そしてそのどれもがこのディオを見下し、哀れみ…そして………


「くそっ………たれ……どもがァ……………」





   ドゴォオオ―――――………
             ………―――――ン



「ディオ・ブランドー…これは『男の世界』だ………。ジョルノ・ジョバーナ、そしてお前、ディオ・ブランドー…。
一度敗北した俺のけじめのためだ。タルカス、聞こえるか?すぐに塔を昇れ、お前の―――」


声は『下』から聞こえた。声は決して大きいわけではない。
だがそれはその声の持ち主が呟いてるからだとかそういうわけではなかった。
遠く、距離があったからだ。中庭から聞こえていたからその声はここまで届きにくかったのだ。

思い出したのは数時間前のリンゴォ・ロードアゲイン。
スタンド使いという存在と『六秒時を戻す』というあの発言。
そして…今まさに窓の外に飛び降りようとしている俺の体。

俺が飛び降りる前、その時まで『時を巻き戻された』…そういうことか?
つまりは、俺はまたもや助けられたということか…。
だが現実はそう甘くなかった。
俺がはたしてヤツのおかげで『助かった』のか、それとも危機へと巻き戻ったのか。
考える暇もなく、再び足首を何かに引っ張られ宙に舞った俺。その視界は迫り来る天井でいっぱいになった。






    ◇  ◆  ◇




「さて、どうしようかしら…」

小さいとき、誰かが大切にしていた花瓶を割ってしまった時の気持ちと今の気持ちは似ていた。
自分がやってしまったことを目の前にして、どう行動したら一番被害が少ないか、そう必死で考える点はまったく一緒ね…。
もっとも今の状況のほうが遥かに面倒であることは確かだわ。

「まったく…」

鼻を高らかに鳴らすと私はその原因を睨み付けた。
床に横たわり間抜け面を晒してノビているディオ・ブランドー、その人だった。
そもそもディオ・ブランドーが窓から訳のわからないことを叫びながら飛び降りたのがこのややこしい状況の発端だった。
窓から身を投げたし、痙攣しているのを私は見ながら…見ながら…と思ったら飛び降りていなかった。
今起きたことを簡潔に述べるとこうなるわね。奇妙なことだけど全部起きた事実だわ。

そう、事実と言える。
それは私がスタンド使いだから。私が吉良吉影という男を知っているから。中庭に立つ一人の不気味な男を知っているから。

「リンゴォ・ロードアゲイン………」


確かそう名を言ってたわ。それにしても恐ろしい能力だわ…。
そう、私の推測が当たっているなら…リンゴォは『時間を巻き戻す』ことができる。それも吉良とは違い、それをごく普通のスタンド能力のように『できる』。
私は庭にいる男にチラリと目を向けると自分の中のリンゴォに対する警戒レベルを一つ上げた。
本来はそのスタンド能力の射程距離やら、弱点・対処法を考えるべきなんでしょうけどそうもいかなかった。
差し迫った問題があるのだ。リンゴォのことは今はこの程度に留めておかなければならない。

「さてと…」

頭痛の種は今から起こるであろう、タルカスの襲撃にどう対処するかだ。
私がディオを殺ろうとした、殺らなかった関係なしにあの能無しの馬鹿はここにくる。
そして、また自殺されたらかなわないわ、と私が壁に叩きつけ気絶したディオを見て…まぁ、十中八九襲ってくるでしょうね…。
考えられる一つの対処法は気絶したディオを人質にとってこの場を凌ぐっていう手。
だが私はこの選択肢を即座に却下した。
…悪手かしらね。人質を運びながら移動するのはかなりの負担。始末しようにもした途端に多数のディオ軍団の逆怨みにあう…。
でも…ディオを利用するのが一番だと思うのよね。無駄な戦闘を避けられるっていうのは魅力的だし…さて…どうしようかしら。
だけどそんな私を待ってくれなかった。次なる選択肢が浮かぶ前に聞えてきた足音に私は仕方なく思考を止めると、銃を構えた。

「よっ、お嬢ちゃん」

だが昇ってきた男は私が予期したものとは違っていた。
そこには牡牛のような大男はいなく、人を小馬鹿にした表情のクソ生意気なガキがいた。

「川尻…早人……って呼べばいいのかしら?」
「何とでも言えばいいさ…名前なんてぇのはそう大事じゃねぇ…。ところでそうのんびりお話してる場合じゃねぇだろ?ン?」
「………」
「リンゴォ・ロードアゲインの言葉と中庭の一瞬の光景で起こったことがなにかはわかってるつもりさ。そういうわけでひとつ…」

そう言った『川尻早人』がグイっと顔を近づける。
そして囁くように、秘密話をするかのように言った。

「俺に飛びッきりの案があるんだが…どうだい?乗らない?どう?」





    ◇  ◆  ◇




数分後、いえ、数十秒後…



「―――…UURYYYYYY!」

階段をかけ昇る音と謎の叫び声から私は襲撃を知る。
構えていた銃をそのまま階段に向け指を引き金にかけるといつでも打てるように準備した。
だが…

「早………ッ!」


銃の素人、それも女子高生の私にはそいつはあまりにも速く動く的だった。
見かけによらず敏捷な動きで階段を跳躍、まっすぐ向かってくるタルカスに私は慌ててラブ・デラックスを巻き付け動きを封じた。

「これしきの…ヌルい、ヌルいわ!」

…はずだった。なんなの、この筋肉馬鹿は!
私のラブ・デラックスを生身で振り切るなんて…有り得ないわ、人間じゃない!
間一髪振り下ろされたハンマーの一撃をかわす。
髪の毛の数を増やし、なんとかタルカスの動きを止めるもこの男はまだ抵抗を止めない。
片手にハンマーを握りしめ、一歩一歩確実に私に向かってこようとする。

「『こいつ』がどうなってもいいのかしら?」

だから私はその足を止めるため策を打った。
見せつけるかのように、弱った『ディオ・ブランドー』を目の前に吊し上げる。

「大切なご主人様の首の骨をへし折られたくなかったら止まりなさい」

パフォーマンスの意味を込めて『ディオ』の首の拘束を強めてやった。
『ディオ』はか細い呼吸を荒くし、そのもがきには必死さが伺えた。ここまでやれば充分でしょうね。
それを見たタルカスは鋭い犬歯をむき出しにすると怒鳴り声を上げた。

「女ァ…!人質をとるとは…この腰抜けめ!」
「何とでもどうぞ。腰抜けだろうが、なんだろうが構わないわ。とりあえずそこを退きなさい…」

こいつは色々と規格外だわ。リンゴォといい、タルカスといい、エンヤといい…。
ほんとにディオに集う奴らは厄介で化け物じみたやつしかいないわね…まったく。
まぁ、だからこそ利用価値があるんだけどね。
私は思わず笑みを洩らしてしまった。それを余裕と受け取ったのか、タルカスは表情をさらに険しくした。
そしてその後、私と同じような笑みをにんまりと浮かべた。

「…知ってるか、女」
「何が?」
「人質を取られた時に最もしてはいけないこと!それは『従うこと』よォ!
「!?」
「豚のような悲鳴を挙げるがいいわァー!貴様の顔にエリザベスの顔が見える…あの悪魔のような女のなァ!
二度も主君を失ってたまるか!貴様がディオ様の首をへし折るより早く、わしが貴様を…ミンチにすればいいだけのことよォ―――!」

地響きを立ててタルカスは私に近づいてくる。
私は焦りや驚きを通り越して呆気に取られた。確かにそうだ、正論だわ。
人質を取られた時、要求に乗るのは最もしてはいけないこと。私を先に殺せばいいってものも尤もだわ。
だけど…私のスタンドで動きを封じられたこの状態で、本気で私が『ディオ』を殺すより私を早く殺せるとでも思ってるのかしら…?
本気だとしたら…ほんとにたいした『武人』だわ…。

「止まれ…」
「ヌゥ?」
「止まれ…と言っているんだ…このグズが…これ以上このディオが醜態を晒して…たまるか…!」

いつの間にか『意識を取り戻していたディオ』の言葉にようやくタルカスは足を止めた。
苦しげに咳き込みながらも話を続ける。
私はラブ・デラックスで『ディオ』を黙らせることもできたが、そんなことはしなかった。

「この俺が女にいいようにあしらわれ、利用され、その上自称部下に助けを請うだと?このディオが?…そんなことが、そんなことがあってたまるかァーッ!
一思いに殺せ!どうせ一度は死んだ身だ!帝王は命乞いなどしない!だが…山岸由花子、その瞬間に貴様も死ぬがなぁ!」

勝ち誇ったディオの宣言。指差した先にあったのはタルカスがもつハンマー。
つまり、私がここで『ディオ』を殺せばその瞬間にタルカスがお前を殺すぞ、ざまぁねえな、そういうことかしら?
だったらと私は口を開いた。結局なんだかんだ言ってこの『ディオ』は助かりたいだけじゃないのかしら…?

「交渉しない?」
「なにがだ?この後に及んで怖じ気ついたか?」
「さっき言ったわよね、私にディオ軍団を指揮させなさいって。
だけどあんたはそれを断って、今あたしに命を握られてる。あたしは面倒な戦闘に巻き込まれてる。
あなたが後ろのあのタルカスに一言言ってくれれば譲歩してもいいわよ。『この女には構うな』って。
その借りとは言ってはなんだけどあたしが使い走りになってディオ軍団をかき集める役になってあげる。
まぁ、私が利用したいって目的もあるんだけどね…それでも…いいビジネスじゃないかしら?」

私は黙って『ディオ』の返事を待った。タルカスも動きを止めて主人の判断を待った。
私は笑みを浮かべた。そして同様の笑みを『ディオ』が浮かべたのを見て確信した。

全てがうまくいった、と。





   ◆





『ドゥユーアンダースタンン?どうよ、この俺のイカすなスタンド&作戦は!』
『つまりあんたがディオに成り済ます、そういうこと?』
『俺のスタンドで今からあがってくるタルカスを説得して、お嬢ちゃんの安全を確保する』
『その代わりあたしがディオ軍団をかき集める…』
『その軍団をいいように使って戦闘を起こして…』
『たくさん殺す…こうかしら?』
『わかりが早くて助かるぜ。パーティーは派手に殺るって昔から相場は決まってるからな!』
『シッ!黙って、タルカスが階段を昇ってくるわ…』




こうした密約の結果、はれて自由の身となった私はこうして青空の下をのんびり歩いてる。
じめじめした館の中とは対照的な暖かな太陽が私をジリジリと焦がす。私は手をあげると眩しげな太陽の光を遮った。

「日焼けは勘弁ね…でもこういう日に康一君とピクニックに行くのも悪くないわ」

おもっいきり伸びをすると幾らか緊張感が紛れた。肺一杯に空気を取り込み、ゆっくりと歩きを開始する。
頭の中ではさまざまな策略を巡らせながら。
そう言えば…第二回放送時にジョルノ・ジョバァーナとの約束があったわね。
…まぁ、いいわ。どうもエンリコ・プッチと同じようにあの二人はディオにメロメロですもの。
館に残った偽早人がどうにしてくれるわ。

「ふぅん…」

それにしても…顔を変えて、体型まで変えられるスタンド使いねぇ…確かに厄介だわ。荒木もいいもん選んだわね。
でもいささか無用心じゃないかしら?スタンド能力の解説つきだなんて。
それともこんな小娘にはやられないって余裕?

「フフフ…」

だとしたら…ありがたいわ。その油断が一番ありがたい!
その油断が続く限り…やつは気がつきやしないわ。

「馬鹿な男…あら、女かもしれないわね。どっちでもいいけど」

私が頭部に埋め込んだ髪の毛にやつは気がつかない。
気がつくときはあいつの首が吹っ飛んだ時ね…その時どんな顔になってるか…フフフ、楽しみだわ。

「ヘイ、お嬢ちゃん!ちょいと話があるんだが…」

わき道から突然かけられた声。驚きはしたけど恐怖はなかった。
あら、あたしはそんな軽い女じゃないの。それに残念だけど私には康一君がいるから…。
いつもの私だったらそう返答してただろう。もしかしたら無視してたかも。
だけど今日の私はちょっと違うのよ?また利用できる相手が増えたわ、そう思った私は今、きっとすごい笑顔を浮かべてるのだろう。
だからわたしは少し立ち止まり、そして爽やかな笑みを浮かべ振り向いた。





     ◇   ◆   ◇


エスキモーが凍る極寒も…フライパンのような灼熱のサハラ砂漠も…そして石仮面も、波紋でさえも!
衝撃と『何が起きたかわからない』という異常性で言ったら比べ物になりゃしねえ。
狐につつまれただとか寝ぼけてたとか魔法をかけられたとかのほうがよっぽど説得力があるぜ…もうそんなもんはとっくにブッ飛んで超えていっちまった。
だから俺は俺が見たもの、ありのままに述べようと思う。

俺は門に隠れて中を窺ってた。中庭にいた男は髭をはやした中年といっても妥当な程で、左手にナイフを持っていた。
体つきは無駄な筋肉をきれいに削ぎ落とした彫像かのようでヤバい臭いがプンプンしてやがった。
俺としてはお友達にはなりたくないタイプだねぇ…。

よし、ここまでは大丈夫だぜ。いつもの俺らしいクールな思考にナイスな観察力だ。
話を続けよう。

俺はその時こう思った。
『男はナイフを持っているがそれ以上に…なによりも修羅場を幾つも潜り抜けてきたっていうのがわかるッ!命のやり取りを日常に行っている、そんな臭いだぜ…。
だがそんなんでビビってるようじゃ、このスピードワゴンの面子がないってもんだ!』
ディオが太陽の下を平気で歩いている以上、もしやタルカスも?と思ったがどうやらそんなことはねぇようだしな。
サシならそう簡単には負けねぇ自信はある。やってやる…やってやるぜ!
そう俺が決心して門から半分身を乗り出しかけたその時だった。

ここからだ!大切なのはここからだ!

不意に頭上を横切った影に何かを叩きつけたような鈍い音。
慌てて姿をもう一度門に隠し、中をチラリと覗きこんだ俺はおったまげた!
血だらけ、死にかけ、あの怪物吸血鬼ディオがくだまっちまってるんだからな!
石仮面もブッ飛ばす衝撃に俺の脳は容量オーバー、思わず思考強制ストップよ。

だがそれだけで終わらなかった。追い討ちをかけるように更なる奇妙な出来事が俺を襲った。

世界が白黒になり、『なにか』が捻れるような、そんな感覚に襲われ…
気がついたら『なにも変わていなかった』。
俺がその後動けるようになったのはどのぐらい経ってからだったのか、詳しくはわからねぇ。
でも一つ言えるのはディオの姿どころか、血一滴すらそのあるべきところにはなかったってことだ。
まるで最初からなにもおきてなかったかのように、な。

『知らない』ということは恐怖だ。人は未知なるもの、計り知れないものに畏怖と敬意、そして恐怖を感じる。
一体なにが起きているのか、一体何が原因なのか。
俺はこの感覚を、疑問をどこかで感じたことがある。…そう、ホル・ホースの奴の疑惑の襲撃劇、支給品とやらの白ネズミ。

ある!この世界には俺の常識を越えた、波紋の世界のさらにその先の世界がここにはあるッ!
納得が必要だ。波紋と石仮面のように、なにが黒で白なのか。果たしてこの俺の身に起きたことは何だったのか。

「くそ………思ったより隙がねぇな。ガードが固い女は嫌われるぜ?」

そういうわけで俺はとりあえずは門での奇妙な体験を保留し、確実な情報を手に入れることにした。
やっぱ情報収集は自分の足で、目で、耳で行うに限るぜ…。懐かしいもんだぜ…昔はこうやって人脈を広げたもんよォ。
ターゲットはディオの館より出てきた女。こいつは何かを知ってるに違いねぇ。少なくとも俺が知りたい何かを持っている、そこは確かだ。
女の後ろを追いかける俺。脳裏をよぎったのは何処かで聞いたことわざのようなワンフレーズだ。

「虎児を得んとするならば虎穴に…だったかな」

この女がディオの手先だろうとなんだろうと俺のやることに変わりはねぇ。
今考えるべきことは何が起きるかじゃなくて何をすべきかだぜ!
そうだろ…ツェペリのおっさん?

「男は度胸、なんでもやってみるもんさ」

低く独り言を呟くと俺はシルクハットを深くかぶり直す。
何が出てくるかわからない。すぐに襲い掛かられるかもしれない。
警戒を高めながらも俺は女の後ろ姿に声をかけた。

「ヘイ、お嬢ちゃん!ちょいと話があるんだが…」





     ◇   ◆   ◇



「ディオ様…」
「馴れ馴れしく触れるな!貴様に助けられんでも立ち上がることぐらいできるッ!」

そう言って男の手を払いのける。正直な話、襲ってくる事はないとわかっていてもこんな血なまぐさい大男にずっと傍にいられたらたまんねぇ。
俺が好きなものは金なんだよ、金。
怪我をしてるが、それを気にしていないように振舞うと俺はタルカスを睨みつけ言った。

「どうした、さっさと自分の仕事に戻らないのか?」
「…仰せの通りに」

タルカスはそう言うとドスドスと足音を響かせ下に向かっていった。
やれやれ、扱いづらいな。忠義にあついってのは厄介なもんだぜ…。だが使い方次第だ。
これで少なくとも俺は急襲されることはない。そう思うと気が楽だぜ…フゥ…。

「くそ、屈辱だ…このディオが…クソッ…………!」

いつもの俺とは違う声。俺の自慢のスタンドは顔形だけでなく、声までも変幻自在。
ま、要は精神力だからな…深くは考えないほうがいいんだろうけどよ。
きっと声帯かなんかまでスタンドがいじくってくれるんだろうな。

「スィませェん、どなたか傘をお持ちでないですか?」

シンプルな発想だったがなにより条件を満たすまでが困難な道だった。声音を変え、一人芝居に興じながら俺は考えを巡らす。
俺のスタンドを最大限使えば混乱を起こすなんてわけねぇ…。使えそうな奴等とは既に手を組んだことも考えると用意はばっちりだ。
キャンプファイアーとかあるだろ…?あの時火を起こすために必要なものが何か知ってるか?
新聞紙に、薪に、燃えやすい木材類だろ?俺はここに石油や灯油も入れちまうつもりなんだぜ?
後はこの俺がマッチを放り込むだけだ。

「このディオに向かって………汚ならしいクズどもがァ―――ッ!」

唯一残念なことは俺のハンサムボイスが聞こえないってことだけだ。
顔に相応しく声もハンサムなだけに惜しいことだぜ…、なんてな!ヒヒヒ…!
一度笑いが込み上げてくると俺は止めることができなくなった。
だが何も我慢することはない。門番二人を残し今ここには誰もいやしないのだから。
戦闘狂と偽りの主人に気づくことさえできないにわか戦士…!ほんとにクレイジーな奴らだぜ。
ああやってタイマンで殺り合って他の参加者全員潰そうっていうのか?馬鹿げてるなァ!

ドーム状の塔の天井に狂ったような笑い声が反射して跳ね返ってくる。そしてその度ごとに俺の笑い声も変わっていく。
無力な誇り高い男の声、黒い策略家の萎びれた声、度胸を底に秘めるガキの声、自分が利用されてることに気づかなかった女の声。

「馬鹿ばっかりだぜ…ヒヒヒ…フハハハハ!
騙されているとも知らない殺人者たち、対等であると思い込み走り回る女、パシりのような原始人に蝙蝠の策略家も天気を操る男もドス黒く染まる狂信者も!
全部俺以下のゴミクズどもはがりだぜッ!」

笑い声と靴の音を響かせながら俺は塔の中心に向かう。棺桶の蓋をずらすと俺は中を覗き込む。
こんな楽な仕事で金が溺れるほど貰えるんだッ!ありがたい話だ…荒木には本当に感謝しなきゃなァ!

「後はお前だけだ…承太郎」

中に横たわる哀れな男に目を向ける。
猿ぐつわを口に、手は背中がわで結ばれ、足首にも黒の拘束が何重にも巻かれている。
俺はその額に唾をはきかけてやった。

「そうやってずぅ~とおねんねしとるといいさ、ディオ・ブランドーさんよォー!」

生きてる人間に化ければ下手な知り合いに会った時に面倒なことになる。
死んだ人間に化ければ放送を聞いたマトモな参加者の奴らは普通警戒心を高める。
たがもしも生きてる人間が『動けない』でいたら?

そう、何も考えるとことはなかったッ!シンプルな話だったのだ!
ディオ軍団と悪魔の虹同盟をぶつけ合う方法はあまりにも簡単だった。
両方の頭になって扇動すればいいだけ。煽り、盛り上げ、誤解を生む。簡単なことだぜ!

「誰であろうとこのディオに歯向かうものは殺すだけだッ!奴らを皆殺しにしろッ!」

若さに溢れた猛々しい声がそう宣言する。

「スィませェん…ですが、やることは何も変わりません。今から館を奪還する、それが私たちの仕事でィす…!」

雨合羽を纏った黒の策略家の指令が口をつく。

閉められた棺桶の蓋に腰かけると俺は一人呟き続ける。
黒光りし、反射した棺桶に移った顔は次々と変わっていく。
そして最後に俺を見返していた人はディオ・ブランドーだった。

「承太郎…後はお前だけだ。このラバーソールの顔と名前、そして『黄色の節制』のことを知っているのはお前だけ…ッ!お前を殺せば、俺は無敵だ!」

近づく放送に俺は願いをかける。
願わくは宿敵が死んでいるように。願わくは利用できる相手がたくさん残っているように。




     ◇   ◆   ◇




小窓から見える光景は先と何一つ変わらなかった。
広がる庭園に男が一人背を向けて立っている。そんな何一つ変わらない光景。
俺はその男に声をかけた。

「無事間に合った」
「そうか」

会話はそれだけだった。
男がこちらを向くことはないと知っていた俺はそれ以上無駄な言葉は不要だと思い、俺はそのまま玄関ホールに座りこんだ。
感謝はすべきだったのだろう。
だが俺はしなかった。
代わりに手に馴染みつつあったハンマーの柄を軽く握る。

「備えろ、戦いにはそれが必要だ」

俺はそう呟いた。座ったまま、血の匂いを僅かに残すハンマーを軽く振るう。
だが沸き上がる衝動を前に俺は今度は立ち上がり、少しでも体に馴染ませるために型を意識して鉄槌を振るう。
放送まで時間はもうない。しかし、どうしてだか、体を無性に動かしたかった。





―――放送まであと僅か



【D-4 南部/1日目 昼(放送前)】
【山岸由花子】
[時間軸]:4部終了後
[状態]:健康、強い覚悟
[装備]:妨害電波発信装置、サイレンサー付き『スタームルガーMkI』(残り7/10)
[道具]:基本支給品、不明支給品0~1 承太郎の首輪
[思考・状況]基本行動方針:優勝して広瀬康一を復活させる。
0.話しかけてきた相手を見定める
1.吉良吉影を利用できるだけ利用する。
2. エンヤがたくさん人を殺すことに期待
3. DIOの部下をどうにか使って殺し合いを増進したい。
4.正直知り合いにはなるべくあいたくない。けど会ったら容赦しない。
5.今夜10時にD-4のスペースシャトルにてエンヤと合流。残り人数次第でそこで始末する。
6.一応ディオの手下を集める
[備考]
※エンヤの頭部に髪の毛を植えつけました。
※エンヤの能力が死体操作であることを知りました。生きた人間も操れると言う事はまだ知りません
※荒木の能力を『死者の復活、ただし死亡直前の記憶はない状態で』と推測しました。
 そのため、自分を含めた全ての参加者は一度荒木に殺された後の参加だと思い込んでます
※吉良の6時間の行動を把握しました。
※空条承太郎が動揺していたことに、少し違和感。
※プッチの時代を越えて参加者が集められていると考えを聞きました。
※ラバーソールのスタンド能力を『顔と姿、声も変える変身スタンド』と思ってます。
 依然顔・本名は知っていません。


【ロバート・E・O・スピードワゴン】
[スタンド]:なし
[時間軸]:コミックス五巻「悪鬼の最期」にて、ジョナサンとエリナを発見した直後。
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:支給品一式(不明支給品1、確認済)、リサリサのマフラー、民家で見つけた包帯。
[思考・状況]
基本:ジョナサン一人に負担をかけぬよう、自分も弱者を守る。
1.由花子に話を聞き、ディオの館で何がおきたか問いただす。不思議な現象についても知りたい。
2.最悪、誰かにディオ・ブランドーの危険性を伝える
3.ホル・ホースを警戒しつつ、共に目的を同じくする者との合流を図る。
4.ホル・ホースと分担で仲間を探す。繁華街に向かいたかったがディオを追いかけるのを優先
5.地図が正確か確認する(それほど疑っているわけではない)
6.食料・武器の調達もしたい
7.ホル・ホースは信用しきれない。そのために保険をかけた。だが心の奥底では信用してやりたいとも思っている。
8.あの隕石は自然現象か、それとも……?(一応確認したいかな、程度の思考です)
[備考]
1.ホル・ホースが戦ったのは波紋使いではないかと薄々考えています。
2.スタンドについて未だ知りません。
3.ネズミについての真相はスピードワゴンしか知りません。
4.ディオが太陽の下を歩いているのに疑問を感じていますが、悪人であることに変わりは無いと考えています。
  また、同行者二人は間違いなく人間と考えています。
5.時計と方位磁石は、ジャケットのポケットに入っています


【C-4 DIOの館 門前/1日目 昼】
【リンゴォ・ロードアゲイン】
[スタンド]:マンダム
[時間軸]:果樹園の家から出てガウチョに挨拶する直前
[状態]:全身にラッシュによるダメージ(中)身体疲労(大)右上腕骨骨折
[装備]:ジョニィのボウィーナイフ
[道具]: 基本支給品 不明支給品0~2
[思考・状況]
基本行動方針:参加者達と『公正』なる戦いをし、『男の世界』を乗り越える
1.遭遇する参加者と『男の世界』を乗り越える
2.休息と怪我の手当てがしたい。
3.日が沈んだらタルカスと再び戦う。
4.日が沈むまでは門を離れるつもりはない。
[備考]
※骨折は気力でカバーすれば動かせます。
※ミセス・ロビンスンのこともあり、男の世界を証明したいという願望がさらに強くなってます。
※フェルディナンドの姿・声等についてはタルカスに言いませんでした。

【タルカス】
【時間軸】:ジョナサン達と戦う直前
【状態】:身体疲労(小)精神疲労(小)
【装備】:大型スレッジ・ハンマー
【道具】:基本支給品
【思考・状況】基本行動方針:ディオ様と部下と一緒に荒木をぶっ殺す
1.館でディオのもとに集う仲間を待ち受ける。
2.ディオとその部下以外が館に侵入してきたら殺す。
3.出来れば鎖が欲しい…
[備考]
※リンゴォのスタンド『マンダム』について把握しました。
※フェルディナンドの姿・声等は何も把握できませんでした。

【C-4 DIOの館 塔/1日目 昼(放送前)】
【ディオ・ブランドー】
[時間軸]:大学卒業を目前にしたラグビーの試合の終了後(1巻)
[状態]:内臓の痛み、右腕負傷、プライドがズタズタ(悪化)、スタンド使いへの激しい嫉妬、ジョルノ、シーザー(と荒木)への憎しみ、
    自分に対する無力感、口と両手両足を由花子の髪の毛で拘束されてる、気絶中
[装備]:なし
[道具]:チャーイ(残量1.5㍑)、基本支給品 不明支給品0~1
[思考・状況]
基本行動方針:なんとしても生き残る。スタンド使いに馬鹿にされたくない。
0.気絶中
1.スタンド使い(特にプッチ)を『上に立って従わせる』、従わせてみせる。だが信頼などできるか!
2.ジョルノが憎いが、借りを返すまではジョルノと行動を共にする。返した後は不明(現在は腹を立てているので借りについては保留)
3.勿論ジョルノとの行動の途中でジョナサン、エリナ、ジョージを見つけたら彼らとも合流、利用する
4.なるべくジョージを死なせない、ジョナサンには最終的には死んでほしい(現時点ではジョルノにジョナサンを殺させたい)
5.ジョルノが……俺の息子だと!?(半信半疑)
6.プッチとやらはスタンドを与える能力を持っているようだが、頼むのも癪だ!
[備考]
1.見せしめの際、周囲の人間の顔を見渡し、危険そうな人物と安全(利用でき)そうな人物の顔を覚えています
2.チャーイは冷めません
3.着替えは済んでいます
4.ジョルノからスタンドの基本的なこと(「一人能力」「精神エネルギー(のビジョン)であること」など)を教わりました。
  ジョルノの仲間や敵のスタンド能力について聞いたかは不明です。(ジョルノの仲間の名前は聞きました)
5.ジョナサン、ジョージの名前をジョルノに教えました。
  エリナは9割方死んでいるだろうと考えていたのでまだ教えていません。(万が一見つけたら合流するつもりではいます)
6.シーザー戦で使用したロードローラ(3部のあれ)はD-3南部に放置されています。
  壊れたか、燃料が入っているかは不明です。
7.参加者が時を越えて集められたという説を聞きました(本人は信じざるを得ないと思っていますが、実感はありません)
8.塔内の棺おけの中にいます。棺おけは原作三部でDIOが(ヌケサクが)入っていたものです。

【ラバーソール】
[時間軸]:承太郎と戦闘中、ザリガニ食べてパワーアップした辺り。 ディオ・ブランドーに変装中。
[状態]:健康。仗助、重ちー、マイク・O、スカーレットを食べてパワーアップ!?
[装備]:ヨーロッパ・エクスプレス
[道具]:支給品一式 ×5(内一食分食料と方位磁石消費)、ギャンブルチップ20枚、ランダム支給品×1 (未確認)
    サブマシンガン(消費 小)、巨大なアイアンボールボーガン(弦は張ってある。鉄球は2個)
    二分間睡眠薬×1、剃刀&釘セット(約20個)
[思考・状況]
基本行動方針:勝ち残り、優勝。溺れるほどの金を手に入れる。
1.ディオ・ブランドーのフリをする。
2.参加者をできるだけ減らす。
3.状況によっては誰かに化ける
4.七人の同盟とDIO軍団を上手くぶつけて一人勝ちを狙う。
5.必要な時になったら鳩をサウンドマンに送る。
[備考]
※ラバーソールは承太郎、花京院とロワで会った人間に変装できます(その場の状況で考えるようです)。
 偽のスタンド像も出せますが性能はイエローテンパランスです。
 死者の変装は“特殊な状況”にならない限りやらないようです。
※ラバーソールは仗助が自分自身の怪我も治せると勘違いしています。
※鳩は早人が同封した返事分、一回分の便箋を持っています。
※J・ガイル、アンジェロのスタンドについては理解し切れていません。水、及びそれに順ずるものを媒介とするとだけ把握しています。
※悪魔の虹メンバーとほとんど情報交換を行っていません。お互いの名前と姿ぐらいしか正確には把握していません。
※また、駅にいた悪魔の虹メンバーはイエローテンパランスの能力を「顔を変える」と誤解している可能性があります。
※ラバーソールは川尻早人の顔です。今後顔を変えるかどうかは次の書き手さんにお任せします。
※DIOの館にて遭遇した人物に名前・素顔を明かしてません。
※プッチの時代を越えて参加者が集められていると考えを聞きました。
※リンゴォのスタンドを時を巻き戻すスタンドだと推測しています。
※由花子の髪の毛が「ラバーソール」についたのか、「イエロー・テンバランス」についたかは以降の書き手さんにお任せします。

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キャラを追って読む

130:ボヘミアン・ラプソディ(前編) ディオ・ブランドー 161:悪意の継承者(前編)
130:ボヘミアン・ラプソディ(前編) ロバート・E・O・スピードワゴン 153:我たとえ死の淵を歩むとも
130:ボヘミアン・ラプソディ(前編) 山岸由花子 153:我たとえ死の淵を歩むとも
130:ボヘミアン・ラプソディ(前編) リンゴォ・ロードアゲイン 153:我たとえ死の淵を歩むとも
130:ボヘミアン・ラプソディ(前編) タルカス 153:我たとえ死の淵を歩むとも
130:ボヘミアン・ラプソディ(前編) ラバーソール 153:我たとえ死の淵を歩むとも

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最終更新:2010年03月09日 15:45