90年代の転配など


1992(平成4)年度

 1993年4月10日ダイヤ改正に伴って、中央線快速電車、中央・総武線、横浜線で運用増となることに伴い、通勤型電車の転配が行われた。中央線快速電車は10両編成2本、中央・総武線は10両編成1本、横浜線は7両編成1本を増配置するため、37両を新造することになった。しかし、中央線快速電車は201系電車に、横浜線は205系電車に統一されていることから、当時量産中だった209系電車を直接投入することはなかった。209系電車は103系電車取換用と同時に10両編成3本を京浜東北・根岸線(浦和電車区)へ投入し、同数の205系電車を中央・総武線(三鷹電車区)へ転用、玉突きで同線の201系電車10両編成2本を中央線快速電車へ転用した。また、横浜線(蒲田電車区)には、南武線(中原電車区)に209系を6両編成1本投入して同数を転用した上で、不足する付随車1両をリピートオーダーして投入することにした。しかし、南武線はATS線区のため同線の205系電車は全てATC非対応となっており、ATC線区の横浜線には転用できなかった。そのため、ATC線区である京浜東北・根岸線からATS線区の中央・総武線へ転用される車両のうち6両と入れ替えた。結果的に、中央・総武線には京浜東北・根岸線から24両と南武線から6両が転入し、横浜線には京浜東北・根岸線から6両の転入と付随車1両の新造となった。この時に新造されたサハ205-232号は205系0番台の最終製造車となったが、一部に209系電車と同じ部品を使用するなど、リピートオーダー特有の特徴があった。
 なお、この転配の際に南武線から転用されたのは東ナハ7編成であったが、これに伴って欠番を埋める形で東ナハ1編成から6編成の編成番号を1つ増やし、東ナハ1編成を新造した209系電車に割り当てた。

東カマ26編成

  • 転入前
浦和 10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車 転出日
クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204
5 136 367 367 218 368 368 219 369 369 136 1993.02.11
新7号車 新6号車 新5号車 浦和区保留車 新3号車 新2号車 新1号車
  • 転入時
蒲田 7号車 6号車 5号車 3号車 2号車 1号車 転入日
クハ205 モハ205 モハ204 モハ205 モハ204 クハ204
26 136 367 367 369 369 136 1993.02.11
蒲田 4号車 製造 落成日
サハ205
26 232 川重 1993.02.18

東ミツ12編成

  • 転入前
中原 1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 転出日
クハ205 モハ205 モハ204 モハ205 モハ204 クハ204
7 103 276 276 277 277 103 1993.02.17
新1号車 新2号車 新3号車 新8号車 新9号車 新10号車
浦和 10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車 転出日
クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204
5 218 368 368 219 1993.02.17
転出済 新4号車 新5号車 新6号車 新7号車 転出済
  • 転入時
三鷹 1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車 9号車 10号車 転入日
クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204
12 103 276 276 218 368 368 219 277 277 103 1993.02.17
  • 備考
 中原電車区所属の205系電車で、編成番号の変更も併せて行われた。
新番号 旧番号 該当車両
ナハ2 ナハ1 クハ205-87以下6連
ナハ3 ナハ2 クハ205-88以下6連
ナハ4 ナハ3 クハ205-89以下6連
ナハ5 ナハ4 クハ205-100以下6連
ナハ6 ナハ5 クハ205-101以下6連
ナハ7 ナハ6 クハ205-102以下6連

東ミツ23編成・東ミツ24編成

 東ウラ1編成→東ミツ23編成と、東ウラ2編成→東ミツ24編成は、転用に際して編成組み換えは行われていない。
三鷹 1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車 9号車 10号車 旧編成 転入日
クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204
23 104 278 278 168 279 279 169 280 280 104 ウラ1 1993.03.11
24 105 281 281 170 282 282 171 283 283 105 ウラ2 1993.03.31
  • 備考
 浦和電車区所属の205系電車で、編成番号の変更が2度行われた(時期不明)。
新番号(2次) 新番号(1次) 旧番号 該当車両
ウラ90 ウラ80 ウラ3 クハ205-106以下10連
ウラ91 ウラ81 ウラ4 クハ205-107以下10連
ウラ92 ウラ82 ウラ6 クハ205-137以下10連

1993(平成5)年度

 1993年4月1日付で、三鷹電車区所属の205系電車の編成番号整理が行われた。
新番号 旧番号 該当車両
ミツ20 ミツ6 クハ205-95以下10連
ミツ21 ミツ12 クハ205-103以下10連
ミツ22 ミツ23 クハ205-104以下10連
ミツ23 ミツ24 クハ205-105以下10連
 山手線(山手電車区)所属の205系電車で、一部のサハ204形0番台とサハ204形900番台を入れ替えた。
  • 東ヤテ47編成:サハ204-47→サハ204-901
  • 東ヤテ49編成:サハ204-49→サハ204-902
  • 東ヤテ59編成:サハ204-901→サハ204-47
  • 東ヤテ60編成:サハ204-902→サハ204-49

1994(平成6)年度

 1994年度は、1994年12月3日のダイヤ改正から横浜線(蒲田電車区)が8両編成化されるのに伴い、増結用中間車26両が新造された。209系電車の量産が進んでいる時期であることから、サハ205-232号以上に209系電車と共通の部品が多くなっており、サハ204形100番台に区分された。組み込み位置はモハ204形とクハ204形の間(2号車)となり、各編成に編成番号+100の車両が組み込まれた。このグループが正真正銘最後に製造された205系となり、サハ204-103号とサハ204-120号が最終落成車になった。
蒲田 10号車 10号車 10号車 製造 落成日
サハ204 サハ204 サハ204
114 116 119 近車 1994.11.10
105 107 126 近車 1994.11.11
110 111 122 近車 1994.11.12
102 109 125 近車 1994.11.16
106 118 123 近車 1994.11.17
101 117 121 近車 1994.11.18
104 112 124 近車 1994.11.24
108 113 115 近車 1994.11.25
103 120 近車 1994.11.28

1995(平成7)年度

 1996年3月16日ダイヤ改正で埼京線が恵比寿まで延伸することに伴って10両編成4本を配置することになった。同線は205系電車に統一されているため、京浜東北・根岸線(浦和電車区)に209系電車10両編成3本を配置して同数を埼京・川越線(川越電車区)へ転用し、また山手線(山手電車区)から予備車を削減することで10両編成1本を埼京・川越線へ転用した。なお、この車両転配に伴って京浜東北・根岸線所属の205系電車は消滅した。

東ハエ26編成・東ハエ27編成・東ハエ28編成

 東ウラ92編成→東ハエ26編成、東ウラ90編成→東ハエ27編成、東ウラ91編成→東ハエ28編成は、転用に際して編成組み換えは行われていない。
川越 10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車 旧編成 転入日
クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204
26 137 370 370 220 371 371 221 372 372 137 ウラ92 1995.10.13
27 106 284 284 172 285 285 173 286 286 106 ウラ90 1996.02.05
28 107 287 287 174 288 288 175 289 289 107 ウラ91 1996.03.01

東ハエ29編成

  • 転入前
山手 11号車 10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車 転出日
クハ205 サハ204 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204
42 42 42 124 124 83 125 125 84 126 126 42 1996.02.05
新10号車 下記参照 新9号車 新8号車 新7号車 新6号車 新5号車 新4号車 新3号車 新2号車 新1号車
  • 転入時
川越 10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車 転入日
クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204
29 42 124 124 83 125 125 84 126 126 42 1996.02.05
  • 備考
    • サハ204-42:ヤテ42から外され、ヤテ49に組み込まれた。
    • サハ204-902:ヤテ49から外されて、山手区保留車になった。

1996(平成8)年度

 1996年12月1日ダイヤ改正より、横浜線車両が蒲田電車区から大船電車区へ移管され、あわせて編成番号が変更となった。なお、同日付で相模線車両も豊田電車区から国府津電車区へ移管されているが、こちらは編成番号に変更はなかった。
新番号 旧番号 該当車両
フナH1 カマ1 クハ205-61以下8連
フナH2 カマ2 クハ205-62以下8連
フナH3 カマ3 クハ205-63以下8連
フナH4 カマ4 クハ205-64以下8連
フナH5 カマ5 クハ205-65以下8連
フナH6 カマ6 クハ205-66以下8連
フナH7 カマ7 クハ205-67以下8連
フナH8 カマ8 クハ205-68以下8連
フナH9 カマ9 クハ205-69以下8連
フナH10 カマ10 クハ205-70以下8連
フナH11 カマ11 クハ205-71以下8連
フナH12 カマ12 クハ205-72以下8連
フナH13 カマ13 クハ205-73以下8連
フナH14 カマ14 クハ205-74以下8連
フナH15 カマ15 クハ205-75以下8連
フナH16 カマ16 クハ205-76以下8連
フナH17 カマ17 クハ205-77以下8連
フナH18 カマ18 クハ205-78以下8連
フナH19 カマ19 クハ205-79以下8連
フナH20 カマ20 クハ205-80以下8連
フナH21 カマ21 クハ205-81以下8連
フナH22 カマ22 クハ205-82以下8連
フナH23 カマ23 クハ205-83以下8連
フナH24 カマ24 クハ205-84以下8連
フナH25 カマ25 クハ205-85以下8連
フナH26 カマ26 クハ205-136以下8連

東ハエ7編成

 1996年12月1日ダイヤ改正では、1989年度に中央・総武線(三鷹電車区)に暫定配置されていた205系電車のうち10両編成1本が、本来の配置路線である埼京・川越線へ転用された。この転用に際して編成組み換えは行われていない。編成番号は、当初の予定通り「7」となり、これに伴う編成番号の変更が行われた。
川越 10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車 転入日
クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204
7 95 255 255 158 256 256 159 257 257 95 ミツ20 1996.12.04
新番号 旧番号 該当車両
ハエ29 ハエ7 クハ205-41以下10連
ハエ30 ハエ29 クハ205-42以下10連

1997(平成9)年度

 1997年度は特に転配等は無かった。

1998(平成10)年度

 1998年度は特に転配等は無かった。

1999(平成11)年度

 1999年度は特に転配等は無かった。

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最終更新:2018年07月12日 15:55