その日、一つのメッセージが全国へと発信された。
「頼む、この放送を聞いた者達よ! 知らせてくれ、広く誰もが助かるように!」
それは男の心からの叫びだった。
†††
響く声をも耳に入らず、ラナルータは瓦礫を前に呆然としていた。
FFDQ3rdの力を思い知らせ、かつ自分が目立つためにもまずは勝ち星を挙げようと東京内を駆け抜けていた彼は遠目に見てしまったのだ。
アニメイト秋葉原店が爆破されたその瞬間を。
「なん……だと?」
それは何もラナルータが常日頃からアニメイトにお世話になっていたからではない。
エロ本を朗読するには虎の穴でエロ同人誌を漁る方が向いている。
大事なのはFFDQ書き手である自分の前で施設が派手に破壊されたことだ。
旅の扉システムの大きな利点の一つ。
それはマップが切り替わるの前提な為好き放題施設を壊せられるのだ。
時には大魔法の一撃で地形すら変動させることもある程である。
そんなFFDQ書き手がよりによって施設破壊で遅れを取る。
この上ない屈辱だった。
「いいだろう、誰とも知らぬ爆破魔よ。俺が本家本元の施設破壊を見せてやる!」
アニメイト爆破を挑戦状と受け取った彼はセージの力を引き出しピオリムを唱える。
瞬間、ラナルータは風になった。
†††
まず告げるのは最も優先すべき情報。
「埼玉だ! 旅の扉の一つは埼玉の教会内にある!
教会の悪魔という名の教会型の参加者の内側にだ!」
誰もが知りたがっているはずの旅の扉の位置。
†††
『ボマー商会』が一人、マイン。
運び屋をスムーズに行うためにも情報が必要だと踏んだロキューダの指示に従い機材を弄っていた彼女は早速一つの電波を傍受した。
「こいつは! おい、みんな、ナイスな情報拾ったぞ!」
「ほう、どんな情報だ? こっちは今操舵で手が離せないんでな、大声で頼む!」
「聞いて驚け! 旅の扉の一つは埼玉だとよ!」
「埼玉? げ、大阪からは逆方向かよ」
ぼやきつつロキューダが船の向きを変える。
大阪にでも行こうかと思っていたが、話は変わった。
旅の扉システムが採用されている以上、ズガンを避けるために誰もがそこに向かうだろう。
つまりは人の多いところという脱力の条件にも合致する。
幸い東京付近にいる今、埼玉はすぐそこだ。
適当に関東一帯を一回りして客を乗せた後に向かっても何とか間に合うだろう。
「私にも異論はないな」
「「……っ!?」」
聞きなれない声に振り向き身構えた二人が見たのは帽子を被った一人の少女――にしか見えない男。
6代目だ。
「大丈夫ですよ、皆さん。わたくしがフラップターで拾ってきたお客人です。駄賃も受け取ってますよ」
「駄目元で狼煙代わりに精霊脚撃った甲斐があったってもんさ」
誰も来なかったら泳いででも本州に渡る気だったのは、流石不屈の完結書き手といったところか。
と、イヤホンを耳に付けたままだったマインが声を上げる。
「まだなんか続きがあるみたいだぞ!」
†††
だからここからは彼の我がまま。
「今一度考えてみて欲しい! 生き延びたい理由も、殺したい理由も、諦めたい理由もあなた達にあるのは分かってる!」
†††
「どうやら先を越されたみたいですね」
支給品だったワルキューレに乗ったまま
フィールド破壊の貴公子は目の前の惨劇後に溜息を漏らす。
東京有明ビッグサイト。
かってそう呼ばれた逆さピラミッドをいくつも組み合わせたような建物は塵芥と化していた。
そしてその建物に押しつぶされるかのように一つの死体が。
ジェイムズ・サンダーランド。
貴公子は知るべくもないがあるロワで変種の見せしめとして最初っから死体で登場した人物だ。
近くに転がっている鉈から抵抗及ばずビッグサイト破壊犯に殺されたのだと推測されがちだがこちらも間違い。
本来の鉈の担い手である三角頭は有無を言わさず消し去られたのだ。
貴公子への意趣返しとしてビッグサイトをイオナズンで爆撃したラナルータによって。
三角頭にとっては運が悪かったとしか言いようがない。
クリーチャーの象徴である不死性、つまりしぶとさにおいては彼はかなりのものであった。
が、ゾンビ系やゴーストの類に有効な一撃必殺呪文であるニフラムの前には手も足も出ず。
ジェイムズ・サンダーランドの妄念は無へと帰した。
ただ一つの置き土産を残して。
「名も知らぬ者よ、安心なさい。その仇は私が討ってあげましょう」
貴公子は決意した。
容赦なくフィールドを壊しつくすためにもマーダーになることを。
対主催路線でオチオチしていてはこの挑戦者には勝てない。
「さあ、これは始まりの祝砲です!」
貴公子の右腕が変化して一つの武器を形作る。
彼が
なのはロワにおいて頻繁に発動させた万物を切り刻む刃と対をなす力。
書き手2においても猛威を振るった破壊の象徴。
黒髪化のリスクを恐れ、先程は爆弾で代用したそれを一気に解き放つ!
「――突き抜けろッ!!」
極光が迸り、僅かに残っていたサイレントヒルの霧が祝福するかのように霧散した。
†††
巨大な光線が駆け抜け、江戸城が陥落するのが見えた。
「それでも尚、俺は言おう」
急がねばならない、ここもいつ的にされるか分からないのだから。
†††
「これはまた派手にやっちゃってるわね」
テレビというテレビ。
ラジオというラジオ。
パソコンというパソコン。
電化製品店や路上モニターのそれら全てが異口同音の内容を発していた。
仮面ライダー零が異能『モバイルレディ・Ⅱ』。
平たく言えば超ハッキング能力だ。
テレビ局の施設と併用することで文字通り全国に電波を発しているのである。
「まあ、私が言えた義理じゃないんですけどね」
実はこの
パヤロワ断章。
所属している
ギャルゲロワ2ndにおいて文字通りに舞台全域に届く拡声器のようなものを使っちゃった人なのである。
「『メモリーズオフ~T-wave~』」
それこそがある少女が死の間際に紡いだ儚くも尊き幻想の名前。
意思持ち支給品含む全ての参加者の心に声を届かせるテレパスの極意。
パヤロワ断章が中継点となり、時差を生じてだがミニチュア日本中に存在する全ての命に男の言葉が行き渡る。
「これは先達からの選別ですよ、誰かさん。私からしても女の子が死んじゃうのはごめんですしね」
よっと腰掛けていた欄干から飛び降り、女の子探しを再開する。
ちょうどいい、埼玉に行こう。
この放送を聴いてとにかく人は集まるでしょうから。
「では、放送をがんばってくださいね。きっと、あと少しで終わっちゃうでしょうけど」
†††
誰だか知らないが放送を手伝ってくれているようだ、ありがたい。
「死ぬな、殺すな、諦めるな!」
感謝の念も電波に乗せて、零は一際強く大声を発した。
†††
全身を強く揺さぶる声が心地いい。
ロンがするにはさわやか過ぎる笑みを浮かべまとめレッドは天を仰ぐ。
「電波ジャックに加えてテレパスによる広域放送。これもちょっとした冒険だな!」
現実にはちょっとしたどころではない。
これがまだ、
戦隊ロワにおけるメガブルーのようなマーダーによるものならいい。
所謂マーダー補正で呼びかけ主は危機を掻い潜れるかもしれない。
しかし、対主催が戦いを止める呼びかけを行ったとあれば……。
ライダーロワFirstのまとめサイト管理人でもあった彼がその結果を予想できないはずはなかった。
けれども、彼は信じることにしたのだ。
これだけの冒険に打って出た書き手がそう簡単にはくたばったりはしないと。
自ロワのスフィンクスとは違い、放送をこなすという第一段階は突破したのだ。
なら、あるいは。
「言ったからにはあなたも負けるなよ!」
死ぬな、殺すな、諦めるな。
ロワにおいては言うに容易く、為すには難しい言葉。
それを口にした男に敬意と激励を送り、赤き冒険者はマーダーも向かうであろう埼玉に人を救うべく突撃した。
都庁を雷が飲み込んだのはその数分後のことだった。
†††
停電に陥るわけには行かない零は天から降り注ぐ雷を見て焦る。
「所属するロワは違えども、書き手であるなら分かっているはずだ、俺達は一人じゃ意味がないということを!」
思ったことをまとめる時間も惜しい。そのままぶつけるのみだ。
†††
「俺達は一人じゃ意味がないということを!」
いいこと言いますよね。
「だっておwwwww 一人でやってた俺を舐めるてんじゃねーおwww」
ええ!?
そっちですか!?
いや、確かにそれはすごいことですけど……。
「だからこいつが何を言おうが俺には関係ねーしwww」
でも……それは違うと思いますよ。
「なんだお、やらない夫のくせに生意気なんだお!」
だって、やる夫くん、最初のスレの1000の時からずっと釣り宣言しようとしてたんでしょ?
「う、そうだお。何が言いたいんだお」
でもVIPPER達の期待してるレスを見て続けたくなったんでしょ?
「ざまぁだったおwwww VIPPER共の慌てふためく様を見るのは快感だったおwww」
ほら、あなたも分かってるじゃないですか。
「ぼかさずにちゃんと言うお、わけがわからないお」
VIPPERさん達が、あなた以外の人がいたから息抜きにつもりがついつい本気を出すほど楽しんじゃったんでしょ?
「ふ、ふひひwww 知らないんだおwwww いつの間にか考察スレと化した真・スレだなんてwww」
ってか、そもそも安価スレでしたし、リクエストしてくれる他人が必須だったじゃないですか。
「……あ」
さて、女の子も集まるかもですし、行きましょうか、埼玉へ。
「何笑ってんお! 待つだお、やらない夫!」
†††
書き手ロワ3rd。これだけのロワ書き手が出ているロワだ。
「個別ルート? 過疎で俺一人? 完結済み? だから他の書き手は殺してもいい?」
リレー小説の体を為していない場所も確かにあるかもしれない。だが!
†††
「畜生、畜生、畜生! それのどこが悪い? 一人じゃ駄目だと? うっせえ、俺は早くロワが書きてええんだよおおおおお!」
仮面ライダー相手に近接戦なぞ愚の骨頂。
スナスナの実の力が一時的に封じられた今、頼るべきは切嗣の魔術と銃の腕。
「ケケーッ!」
「Time alter ― triple accel(固有時制御、三倍速)!」
執拗に距離を詰めようとする
清威鬼に対し、衛宮切嗣の我流魔術、『固有時制御』にて体内時間ごと加速して距離をとる。
右手には支給品のコンテンダー・カスタム。
切嗣愛用の品である上に、弾薬箱もついていたのはありがたいが、ライダーでも屈指の生命力を誇るアマゾンを倒しきるには力不足だった。
撃っては逃げ、撃っては逃げのヒット&アウェイ。
両者共に決定打を打てないままでいるうちに、零の放送が始まってしまったのである。
「くそ、いくらなんでも速すぎだろが! ライダーのバイクチート過ぎっだろ!」
自分に支給されていた水の量を考えてもそろそろ相手の分も尽きる頃だ。
そう推測した
魔術師殺しは苛立ちもあって、勝負に出る。
「『吉良吉影は静かに過ごせない』ってか? ふざけるなあああああ!」
まさに今の自分の心情にぴったりだと毒を吐きつつ、銃弾を清威鬼に撃ち込む。
清威鬼は今まで通り腕に装備した支給品――ベアクローで弾き返そうとしたがそれこそ魔術師殺しの狙いだ。
魔術師殺しが右手の親指をスイッチを押すように下ろす。
それと同時に、今にも弾かれ様としていた弾丸が大爆発を起こす。
キラークイーンの第一の爆弾能力。
それを弾丸へと適応したのだ。
「まだまだまだまだああああああ!」
固有時制御をもって瞬時に弾丸を再装填した魔術師殺しが再度火を噴き、清威鬼が炎に包まれる。
ヒーローにありがちな逆転劇を警戒してここまで取っておいたが、砂化さえできればそれも敵ではない。
「チェックメイトだ。はんっ、どうせならアンタのもう一人の持ちキャラである歌舞鬼になってりゃあマーダーコンビになれたのになあ」
吐き捨て、炎にもがくライダーに止めを刺すべく砂塵の一刀を振り下ろした。
†††
フラグも仲間意識も積み重なっていない序盤には過ぎた展開だと惜しむ書き手としての性を捻じ伏せる。
「そんなこと、あるわけがない! あなた達は書き手だ。だが、それと同時に読み手でもなかったか!?」
一人でも多くの人を助ける為に、零は書き手たる己にさえ反逆する!
†††
「ケケーッ!」
「なにいい!?」
どうした、魔術師殺し?
瀕死だったはずの俺が止めの一撃をこうも容易く避けて驚いているのか?
清威鬼は笑う、馬鹿め、と。
ロワは違えど同じくライダーの名を冠している書き手が魂を込めて訴えているのだ。
二代目とはいえ本家本元のライダーロワの、しかもトップ書き手がオチオチマーダーにやられるわけにはいかないじゃないか。
「くっ、だがその傷じゃアンタはもうもたねえだろ! 大人しく死んどけや」
なるほど、魔術師殺しの言うとおりだ。
一撃目で左腕が持っていかれ、二撃目を受けた両足は溶けて骨さえ露出していた。
今の跳躍で完全に使い物にならなくなっただろう。
加えて飛行能力を持たないアマゾンでは、空中では攻撃を交わせまい。
ならば、取れる手段は一つ。
アマゾンの姿である自分が使えばまず間違いなく死ぬ羽目になると覚悟していた能力だが、この時を逃していつ使う!
「……『鬼³』」
「っく、能力か! だが、砂化してしまえば……馬鹿な!?」
能力の発動を感知し、魔術師殺しは砂化して逃れようとするも、言葉を失う。
何故ならさっきまで陸地だったはずの戦いの舞台が、いつの間にか浅瀬とはいえ海上になっていたのだから。
しかもそれだけではない。
空に逃げるのを防ぐかのごとく、海の上を炎が走り、魔術師殺しを囲む牢獄を形成。
逃げ場のない彼に上空の清威鬼の口から溶解液が襲い掛かる。
「なんだよ、なんだよこれは!」
「水と火で相手の逃げ場を失った相手に溶解液をかけ防御力を下げ、放つは必殺大切断、って技なんだがね。
お前には特に効果が抜群みたいだな!」
背のえらと腕のひれを逆立たせ清威鬼が切りかかる!
「やめろ、その傷でそんな大技を打てば!」
「やめろと言われて止まる正義の味方がいるかよ! さあ、いくぜ、大・切・断!」
「ッがああああああああああああああ!」
振り下ろされた清威鬼の右腕が肩ごと自分の右胸を切断する瞬間を魔術師殺しは見ているだけしかできなかった。
†††
蒼き龍を纏った刃が天へと届けと振りかぶられる。
「自ロワのほかの書き手の作品を楽しみにしてはいなかったか?
所属外のロワを読み、負けるものかと闘志を燃やしたことはないか?」
担い手たる黒髪化した貴公子を零は見下ろしつつ締めに入る。
†††
「俺は、帰るんだ……。帰って、ロワを、書くん、だ……」
胸部をえぐられ、首の皮一枚で繋がった瀕死の身体でまだ魔術師殺しは生きていた。
その顔にさっきまでの苛立ちも殺意もない。
ただ、物語の続きを書くという執念。
それだけが彼を生きながらえさせていた。
「書きたい、書きたいんだ。俺は、ロワを。放送主さんよ、アンタの言を借りれば、俺の作品を待ってる奴もいんだろ? だからよお……」
ずるり、ずるりと倒れそうな身体を引きずって埼玉へと歩を進める。
最後まで彼はロワを愛していた。
ただ、真摯に書くことだけを思っていた。
「もう、やすめ」
そんな様をもはや見てられなかったから。
清威鬼は彼のもう一つの支給品で。
コルトパイソンの弾丸で撃ち抜いた。
そしてヒーローもまた、
「すまない、仮面ライダー零。早速死者、二人、だ……」
ここに、果てた。
†††
外壁が裂け、一刀の元テレビ局が両断される。
「そうだ、そういうことだ! 誰かがいなくなる。それはそれだけでそういった可能性が減るということなんだ!
だからもう一度言おう。死ぬな、殺すな、諦めるな!」
電波が途切れるよりも早く言いたいことを言い切った零は、崩れゆく施設の中見知った顔を見つけてしまった。
†††
「世の中っつうのは上手くいかねえもんだな」
奇しくも仮面ライダー零が搭乗していたのと同じサイクロンを走らせながら、オボロはぼやく。
書き手ロワにありがちな全く同じ支給品を支給されたことにではない。
オボロはそのことを知りもしないのだし。
今しがたまで聞こえていた放送のことだ。
「自分のように揺れまくる奴が早期脱落することもあれば、覚悟完了している奴が落ちることもある」
金属が悲鳴を上げるような音と、放送の主らしきものの呻き声。
どんな手を使ってか直前に得たらしいとっておきの情報その2を置き土産に声は途絶えた。
あの様子では旅の扉システムを利用して一気に参加者を振るい落とそうとしていたマーダーにでも腹いせに殺されたのだろう。
「埼玉だっけか? 北に向かえばすぐじゃねえか!」
抱きとめた形になっているコリジョンに負担がかからないよう慎重に方向転換。
オボロは病院を探しつつ埼玉へと進路を取る。
「エドガー、俺が書いたお前のように、俺にも夜明けは来るのかよ?」
されど心の行方は未だ定まることはなかった。
†††
殺さない、殺されない、殺させないじゃ足りないんだ。
「通天閣……。死に際の輝きを、全部、モバイルレディ・Ⅱの方に、割いた甲斐があった、な」
自殺も、時間切れも、悲しいから。みんな、生きてくれ……。
†††
「う~ん、すっかり騙されちゃってやりやすかったなー」
真っ二つになったテレビ局を背に笑うは一人の少女の影。
正しくは少女を模した人物の影。
【無貌】ウィーヴ。
同じ
ロボロワ書き手のふりをして零の命と支給品を奪った殺人者だ。
わざわざ一種のステルスの道を選んだ彼が出向いてきた理由は一つ。
他人を弄ぶのが好きな自分、逆に他人に動かされるのが癪に障ったからだ。
零の放送を聞いてしまった以上、ウィーヴは埼玉へと向かわざるを得なくなった。
一つではなく幾つか扉は各地に設置されているようだが、流石に一県に一つとは行くまい。
零の最後の言葉がその証拠だ。
「通天閣にもあるって言ってたけど……」
ウィーブの現在地は東京だ。
わざわざ大阪へと行かずとも、すぐ隣の埼玉へと渡るのに何の不都合もない。
その指針が他者から引き出したのではなく一方的に与えられたものでさえなかったのなら。
「いっか。もう罰は与えたし」
自分が殺し合いにのったことに気付いた後ですら攻撃してこなかったのは不思議なことだが。
『Take me higher!』。
音に聞くブレイブライナーキック。
しろがねの身をもってしても受けきれるか分からない絶技。
それを打たなかったのはもしかしたら……。
「どこまでも気に食わない奴だったな」
死ぬな、殺すな、諦めるな。
その誓い故だったのかもしれない。
†††
かくして東京全域を巻き込んだ騒動は一先ずの終焉を迎える。
零が伝えたこと、伝えられなかったこと。
それがどう全ての命ある者に影響するのかは、まだ、誰にもわからない。
【◆HGBR/JBbpQ 三角頭@ホラーゲームバトルロワイアル 死亡】
【魔術師殺し@マルチロワ 死亡】
【清威鬼@ライダーロワNEXT 死亡】
【仮面ライダー零@ロボロワ 死亡】
※三角頭の持ち物は全て東京ビッグサイトの瓦礫に押しつぶされました。
※魔術師殺しの持ち物も全て鬼³で壊されました。
※ベアクロー@KSKロワは爆発で破壊されました。コルトパイソン@ライダーロワNが東京と埼玉の境に転がっています。
※零のサイクロンは破壊されました。
※零のメッセージが全国のテレビ・ラジオ・ネットに流れました。
また、『メモリーズオフ~T-wave~』」意思持ち支給品含む全ての参加者の心に直接届きました。
東京外の人に届くのは黎明から早朝へと変わる瞬間です。
【東京都:都庁跡・一日目・黎明】
【
むっつりラナルータ@FFDQ3rd】
【状態】:健康、ピオリムで速度アップ中
【装備】:斬鉄剣@アニロワ1st
【持物】:基本支給品
【思考・行動】
基本思考:マーダーとして火種をばら撒き、FFDQ3rdの力を思い知らせる。かつ目立つ。
1:アニメイト爆破犯(フィールド破壊の貴公子)にFFDQの施設・地形破壊の力を知らしめる。
【備考】
見た目はタークスの黒スーツを着たアルス(DQ3男勇者)です。
FFDQ3rdラジオMCのエドから生まれた完全な別人格・肉体です。
【東京都:テレビ局跡付近】
【フィールド破壊の貴公子◆jiPkKgmerY@なのはロワ】
【服装】ヴァッシュのコート、アーカードの帽子
【状態】健康
【装備】ワルキューレ@
スパロワ
【持ち物】デイパック、基本支給品、ランダム支給品0~1
【思考】
基本:派手に暴れられるマーダー路線
1.とにかくフィールドを壊して回る。どんなフィールドや施設があるか楽しみ
2.ビッグサイト爆破魔(むっつりラナルータ)より先に壊す。
【備考】
※外見はアーカード@HELLSINGの帽子を被ったヴァッシュ@トライガンです
【東京都:電気街】
【パヤロワ断章@ギャルゲロワ2nd】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品1~3、765プロ所属アイドル候補生用・ステージ衣装セット@THEIDOLM@STER
【思考】
1:パヤパヤ要員(キャラの被らない女の子二人)を見繕ってパヤパヤさせる。
【備考】
※外見は音無小鳥@THEIDOLM@STERです。
※『メモリーズオフ~T-wave~』」
意思持ち支給品含む全ての参加者の心に死亡する未来確定済みの誰かの声を届かせるテレパスの極意。
パヤロワ断章がいるエリア外に到達するには時差が生じる。
【東京都/都庁跡付近】
【まとめレッド◆i1BeVxv./w@戦隊ロワ】
【状態】健康
【装備】なし
【持物】支給品一式、不明支給品1~3
【思考】
基本:俺はあえて対主催を選ぶ!なぜならそれもまたちょっとした冒険だからだ!!
1:都庁が吹き飛んだ!?
※外見はロン@獣拳戦隊ゲキレンジャーですが、中身は明石暁@轟轟戦隊ボウケンジャーのものです。
【東京都-東南部】
【
コリジョン・ナンバーズ@ロボロワ】
【装備】サイクロン号@ロボロワ
【所持品】支給品一式、雷神の槍@DQロワ、不明支給品0~1
【状態】左肩に裂傷、全身にダメージ(大)、気絶
【思考・行動】
1.…………
2.いるのならば◆o.lVkW7N.A氏の運命を繋ぐ
3.全てのものを繋ぐ
4.なのはキャラになっている者は――壊す
【備考】
※外見はチンク@リリカルなのはStS
※繋ぐ物の優先順位は命>その他
【剣客オボロ@RPGロワ】
【装備】無し
【所持品】支給品一式、不明支給品1~3
【状態】健康
【思考・行動】
1.病院を探す。治療後埼玉へ。
2.コリジョン・ナンバーズと共に繋いでいく
3.俺自身の考えねぇ……
【備考】
※外見はトッシュ@アークザラッド
【東京都・その他】
【
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします @やる夫がバトル・ロワイヤルに参加しているようです】
【状態】健康
【装備】無し
【持物】支給品一式、不明支給品0~3
【思考】
1、IKEMENなやらない夫をダシにして人の集まる埼玉で女の子を釣りまくるおwww
2、おにゃのこ書き手とイチャイチャするおwww
【備考】
※外見はやる夫です
【アルテマウェポン @FFDQ】
【状態】命名:やらない夫
【装備】無し
【持物】支給品一式、不明支給品0~3
【思考】
1、他のFFDQロワ書き手と手合わせしてみたい
2、面白ければなんでもいいや
【備考】
※外見はサイファーのコートを着たピサロです
【一日目・深夜/東京都・伊豆沖付近】
【
脱力の救世主@二次スパ】
【状態】健康。まだ辛さが舌に残ってるぞおい。
【装備】なし
【道具】支給品一式、コーヒーセット一式、
【思考】基本:検討中
1:大丈夫か、この船……?
【備考】
『修羅王』がゾフィーに変身できることを知りました。
※外見はパプテマス・シロッコ。
【FLASHの人 六代目◆FHFOUvdj5Q @アケロワ】
【状態】普通
【装備】放送用インカム(放送用、主催通話用の切り替えスイッチあり)
【持物】基本支給品、不明支給品0~2
【思考】
基本:この書き手ロワをGAME OVERへと導く
1:ひとまず放送はまじめにやる
※外見はニーギ・ゴージャスブルー@式神の城2ですが、男です。
※主催側の人間ですが、普通の参加者となんら差はありません。首輪もしています。
※放送を任されています、六代目の気分で放送の有無が変わります。
※六代目が殺害された場合「止めを刺した人間」に放送権が移ります。
【運び屋『ボマー商会』】
【
全世界地雷原(ワールド・イズ・マイン)◆sUD0pkyYlo @LSロワ】
【状態】健康
【装備】ブラックラグーン号@LSロワ、『ボマー商会』の幟@自作
【道具】支給品一式、不明支給品0~2、爆熱ゴッドカレーパン(食べかけ)@二次スパ
【思考】
基本:まともにロワの相手をせず、適当に楽しくやる。
1:船長だぞ! 偉いんだぞ!
2:客を拾って埼玉へ
[備考]:
吸血鬼化したベッキー(レベッカ宮本)です。
【
【恋哀】ロキューダ ◆6YD2p5BHYs @
漫画ロワ】
【状態】健康
【装備】ニアデスハピネスの核鉄@漫画ロワ、『ボマー商会』の旗@自作
【道具】支給品一式、長足クラウン号@漫画ロワ、不明支給品0~1
【思考】
基本:まともにロワの相手をせず、適当に楽しくやる。
1:一応出だしは順調だな
2:ま、仕事中の安全は俺が『ニアデスハピネス』で守るか。
[備考]:
多少はマジメなパピヨンです。
【
三遊亭鏡 ◆G/G2J7hV9Y氏@らきロワ】
【状態】健康
【装備】『ボマー商会』の襷@自作
【道具】支給品一式、フラップター@らきロワ、不明支給品1~3
【思考】
基本:まともにロワの相手をせず、適当に楽しくやる。
1:えー、今度こそここらで一席……。
2:商会内での私の立ち位置はまるで山田君……雑用係ですな。ま、それもいいでしょう。
3:フラップターでの呼び込みは中々ですね
[備考]:
笑点のピンクです。
[ボマー商会 共通思考]
1:真面目にロワの相手をしない。マーダーも対主催もしない。仇討ちとかも考えない。
2:とりあえずは『運び屋』として他の参加者の長距離移動を支援しつつ、テキトーに過ごす。
3:客の運搬中はその安全を全力で保障。ただ、着いた先で何が起きてもそれは知らない。
4:戦闘はできるだけ避ける。客がルール破ったらそのときだけ本気出す。
5:運賃はどこに行く場合でも支給品1個。複数セット支給の品物は「支給品枠1つ分」で。内容は不問。
6:余ってる支給品の交換にも随時応じます。これも「支給品枠1つ分」同士の交換で。
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最終更新:2009年06月13日 11:25