ソフィア
登場作品:百千の定にかわたれし剋
解説
辺境の街リヤマで
母セルマと二人で暮らしている女性。
幼少の頃より
リヤマの主要産業である織物に触れていた経験により、手先が器用で職人同様の優れた技術を持つ。
いつも穏やかな母の教えを受け、自身も心優しく他者に接することを心掛けている。
しかし人の良さが顔に出てしまい、強く押す事も必要な交渉事や商売は得意としていない。
幼い頃から
セルマ一人に育てられており、父親が誰かも分からない。
普段はあまり深く考えず疑問に思っていないが、父親に関してだけは頑なに話さない
セルマの様子は気にしている。
なぜか動物に好かれる性質を持ち、その様子を見た街の住人からの勧めで
癒しの女神イーリュンを信仰するようになり回復魔術を会得した。
回復魔術は
イーリュンの神官から魔術を習ったが、子供故の考えの甘さで無報酬で魔術を使い続けた結果、
神官達へのお布施が減って怒られたり、街の住人もどんどん要求が大きくなったりで結果として上手く立ち回る事ができなかったという過去がある。
最終的には少しずつ無報酬で魔術を使うのを減らし、対価を要求する事で徐々に街の人も元通り教会を利用するようになった事から状況は概ね改善されており、
街の住人達も無料で治療を頼んでいた事を反省した為、彼等との関係は元の良好な状態となったが、未だに教会の神官との関係は改善できていないらしい。
織物製品やその素材の売買の為に
コテエリルへ一人で向かう途中、魔獣に襲われていたところを
マルクと
ルイリに助けられた。
マルク達に助けられた後は無事に
コテエリルには辿りついたものの、騎士団による徴収を受けた直後であった為、思うような取引ができなかった。
その現状を改善する為に
リヤマを訪れた
マルク達から素材の採取法を習う中で民衆が苦しむ現状を改善したいという彼等の目的を聞き、
直接的な徴収こそ未だ受けてはいないものの、生活が厳しくなってきた
リヤマの助けとなる為に
マルク達に同行する事を決めた。
人の善意を信じ過ぎているところがあり、良かれと思って行動する事で状況を悪化させかねない危うさもある。
実際、彼女の不用意な発言が
リヤマの住人達が貴族に対して暴動を起こすきっかけとなってしまい、犠牲者も出してしまったが、
最終的には
リヤマの貴族に直談判を行って民衆への歩み寄りを認めさせた事で何とか一触即発の状態を収めてはいる。
碧王の庭園遺跡群の探索時にミケルティ王族しか解けない封印を解いた事をきっかけに出生の秘密が明らかになり、
セルマの話から
国王トキーグが実の父親であり、
セドリック、
ロラン、
ヴィオレットが異母兄弟であった事、そして
セテアが母親も同じくする姉である事を知った。
ロランをはじめ、善良な兄弟達の存在には喜びもあったが、
セルマを傷つけた
トキーグに関しては当然嫌悪感しか抱いておらず、
後に
セテアと
ミレイアに裏切られて瀕死の状態に陥った
トキーグを見ても、回復魔術で救助こそ行ったが、その境遇にはさして同情も感じ無かった様子。
その一方で
セテアに対しては母を傷つけた者達への復讐心には感情的に理解を示しつつも
ミケルティ王国を滅ぼさせる訳にはいかないと考え、
セルマが生きている事を伝えて彼女を止めようと決意する。
ネリィール王国の侵攻を止める為に潜入した
デリメスの魔宮にてついに
セテアと対面を果たすが、時既に遅く彼女は
先史文明期の
魔導兵器と融合しており、
理性無く暴れまわるその状態では
セテアを安全な手順で
魔導兵器から分離させる事はほぼ不可能であった為、
アセリアが提案した別の
魔導兵器の制御核を共振させる事で機能不全に陥らせた上で分離させる方法を取る事となった。
ただしその方法では
セテアに重い後遺症が残る可能性があったが、それ以外に手段は無いと判断、作戦を実行して
魔導兵器を停止させた。
事前に
アセリアが警告した様に
魔導兵器の機能停止と共に
セテアも一切反応を示さなくなり、回復魔術も通じない危険な状態となったが、
姉を救う為に命を捧げる覚悟で
イーリュンに祈り、辛うじて命を救う事に成功した。
しかし肉体はともかく精神を完全に癒やす事は叶わなかった様であり、
セテアは幼児退行を起こしてしまい、ソフィアも自身の限界を超えた魔術行使によって魔術を行使する力を失ってしまった。
深紅衣の動乱の後は
セルマと二人での暮らしに戻っており、時々二人で
ナフィ島を訪れて
セテアと会っている模様。
雑感・考察
メインヒロイン…のはずだが、本編中はどのルートでもあまり
マルクと恋人っぽい感じにはならない。
エンディングでも
リヤマに戻っており、
マルクと一緒に生活したりはしていない。
ただし少なくとも正史ルートでは扱いが悪い訳では無く、ラスボスの
セテアとの関係性などもあってシナリオ上はかなり重要なキャラクターである。
上記解説の様に王族の血を引いているが、出生の秘密が明らかになっても正式に王家の一員となるルートは存在しない。
もし正式に王族に迎え入れられるルートがあったら、第三王女ソフィア・ジルテリィとなるのだろう。
なおソフィアが王族の血を引いてることを最終的に知っているのはパーティメンバーと
セルマ、
ヴィオレット、
セドリック、
ルフィナだけである。
(
ルフィナはエンディングの別れのシーンで
ヴィオレットを姉と呼ぶ場にいるのでおそらく知らされている)
ロランや
ヴィオレット、
セドリックがソフィアに対して兄や姉として接する場面はあるのだが、正式に王族として扱う気は無い模様。
まあソフィアや
セルマはそれを望んでいないだろうし、
ミケルティ王国の状況を考えれば王族として扱う事はもはやデメリットの方が多いので当然ではある。
セテアもエンディングでソフィア自身から教えられているが、既に幼児退行や記憶の混濁を起こしており、その後すぐに
ナフィ島に送られる為に外部に漏れる可能性は低い。
実父である
トキーグに関してはソフィア本人含めて誰も教える気は更々ないので知らないまま。
セルマと共に
ナフィ島に行く時は
セドリックが
トキーグと鉢合わせしないようにするという話なのでおそらく本編終了後も知る事は無いだろう。
闇ルートでは
セルマが真相を語る場に
ロランや
ヴィオレットがおらず、その後に語る場面も無いのでパーティメンバー以外には知る者はいないと思われる。
再会ルートではそもそも王家の血を引く事を知る機会自体が存在しないので出生の秘密を知るのは
セルマのみとなる。
最終更新:2025年02月14日 21:02