リクシュマ
登場作品:封緘のグラセスタ
解説
サマラ魔族国の八代目魔王にして同国の最後の魔王。
六代目魔王である
レマストラスと
人間族の妾の間に生まれた娘。
生まれてからしばらくはその出自と
魔族を統べるだけの力が無かった為に戦地から遠く離れた
サマラ辺境の属国でひっそりと生活していたが、
七代目魔王である
ジバドガルの崩御後に起きた跡目争いにおいて
魔神ラヴェルファルに御輿として担ぎ出された。
しかし
人間族の血を引く事から
魔族としての力が無く、王としての教育も受けていなかった為に失望され、サマラ=リグ妖牢に幽閉されてしまった。
幽閉時に
屡秤嘯という異界領域の主である
ベルゼビュートの寵愛を受ける事となり、
与えられた力で豊富な魔力と空間を歪める力を持った十四の円環を作り出し、それを
サマラ各地にばら撒く事で
魔族間での争いを激化させた。
円環をばら撒いたのは
ベルゼビュートとの契約に必要な生贄を生み出す為であり、結果としては円環の力に魅入られた
ラヴェルファルがその犠牲となった。
ベルゼビュートと契約を結んだ後は十四の円環を全て取り込む事で限定的ながらも次元をも操る力を獲得し、
更には屡秤嘯から出現した異形の
悪魔達を従えて瞬く間に
サマラの地を蹂躙、圧倒的な力で跡目争いを制して八代目魔王の座に就いた。
魔王となってからは種族を問わず様々な
魔族に忠を捧げられたが、特に魔術に通じた者や
ソロモン魔神のような古き
魔族を重用し、
瘴気を利用して転移する能力を配下にも使用できる様に図る事で戦力を拡大すると共に領土を広げていった。
その後、体制を盤石なものとしてからは
ベルゼビュートとの契約に従い、
ラウルバーシュ大陸と屡秤嘯を繋げる計画を着々と進めていたが、
グラセスタ鎮守府の視察時に光陣営の襲撃を受けて討伐され、その身体を四つに分割して神器に封印されてしまった。
神器は
ベテルーラや
リパレードなど各地の光神殿総本山で厳重に保管されていたが、その内の一つが
アークパリス神殿の
元教皇レギによって持ち出され、
封印されていた身体を
燐使を生み出す為に利用された上、更には
レギと融合した事で最終的にはその肉体自体も
燐使へと変質してしまった。
なお一度変質してしまった肉体は元には戻せず、
ジェダル達によって
レギが倒され、その魂と切り離された後は朽ち果てて消滅する事となった。
ベルゼビュートとの契約は封印された後も継続しており、
ジェダルが
魔王石を集めた事で意思無き不完全な状態で復活した時にもその身を屡秤嘯から抜け出す為に利用されたが、
ジェダル達によって
ベルゼビュート共々倒された。
雑感・考察
上記解説最後の魔王石を集めた事で復活する件はEXダンジョンの話であり、クリアするだけなら戦う必要が無いキャラ。
少なくとも封緘本編の間に起こった話では無いと思われる。
ブラックエウシュリーちゃんが絡んでいるとか、設定上の強さがどうこうとかは置いておくにしても本編の間に発生していたと考えた場合、
復活を果たせなかったとはいえ
フルーレティが既にリクシュマと再会している事になり、色々と描写に違和感が出る為。
最終更新:2019年09月14日 01:28