フルーレティ
登場作品:封緘のグラセスタ
解説
サマラ魔族国時代、
魔王リクシュマに仕えていた
古神系
魔神である上位魔精霊。
リクシュマに対する忠誠心は高く、封印された彼女を復活させる為に
グラセスタ襲撃を企んでいる。
可愛らしい少女の様な外見だが、その本質は残忍かつ非常に好戦的。
気分屋である為、集中力が続いている時は尋常ならざる作業能率を発揮するが、飽きが来たら全てを放り投げてしまったりもする。
氷結魔術、特に雹に強い特性があり、放たれる魔力によって存在するだけで周囲が凍りつくという現象を引き起こす。
また気配を殺して意識の外に潜り込む事を得意としており、単身ならば
グラセスタに侵入は勿論、
神聖領域門すらも容易く突破できる。
その性質は発生させる
雹哭の災怨にも現れており、潜航型に分類されるその災怨は
グラセスタ側の魔術警戒網をくぐり抜ける厄介なもの。
当初は
ジェダルに対する関心はほぼ無かったが、二度に渡って災怨を生き延びた彼に興味を抱き、
燐使の因子を植え付けた。
レギとは裏で協力関係にあるが、彼の思想に共感している訳では無く、対価として
リクシュマの封印場所に関する情報を得る事が目的であり、
黒の坑内の
燐使研究施設で
ジェダル達と遭遇した時にはその情報を交換条件として一応は敵であるはずの彼や
リリカとの共闘をあっさり承諾している。
なお
レギに対しては以前から不信感も抱いており、
ジェダル達と手を組んだのは
レギに対する揺さぶりの意味もあった模様。
その結果として
ジェダル達は
レギの想定以上に早く
燐使計画の核心に迫り、計画を前倒しにさせる事にも繋がった。
リリカから得られた情報は結局のところ
リクシュマを復活させる上で役立ったとは言い難いものではあったが、
それでも都合の良い事だけを言う者よりは取引相手として信頼できると判断、以降は
レギを完全に見限って
ジェダル達の側についた。
燐使の因子を埋め込んだ
ジェダルとは時に互いの感情が流れ込んでしまう程に深い繋がりができてしまっており、
特に彼が両親から捨てられた事で感じる寂しさは
リクシュマを失った寂しさと通じるところがあるらしく、悲しみで胸が痛くなる様子。
ジェダルとの触れ合いは多少なりともその寂しさを薄くしてくれる為、彼の事は
リクシュマの次に大切な存在だと感じている。
しかし
リクシュマが第一なのは変わらず、第三世代の
燐使から彼女の力を強く感じた事で探し求めていた魔王の肉体を
レギが保有しており、
また
燐使はそれを利用して生み出された存在であると気づいた時には激高し、以降も
レギに対する怒りでしばしば冷静さを失う姿を見せた。
その後、
ジェダル達と共に
レギの討伐は果たしたものの、肝心の魔王の肉体は既に元に戻せぬ程に変質しており諦めるしかなかったが、
いつの日か分割して封印されている残る三つの身体を奪還して
リクシュマを復活させる事は諦めていない。
その目的を果たす為にいずれは神聖領域を突破して
グラセスタを滅ぼすつもりだが、とりあえず
ジェダルが生きている間は手を出さないつもり。
雑感・考察
元ネタ的には
バティンの上司なのだが、封緘では
サマラ魔族国の幹部として同格っぽい感じを受ける。
一方、EXではかつて
ベルゼビュートの宮殿を築いた話がされる為、元ネタで彼の配下であった設定は採用されたっぽい。
ただし細かい描写がある訳ではないのでエウシュリー設定における彼等との正確な関係は不明。
最終更新:2019年11月26日 01:11