作者名
Acid tune(アシッド チューン)
詳細
概要
1999年~2000年までBMS作品を制作していた、日本出身の作曲家。BMS作品『aqua bends』がBMS作家デビュー作にして、作曲デビュー作である。
当時のBMS界隈のテクノシーンを牽引した作家であり、巷では「ツネさん」の名で親しまれていた。
2000年にはBMS作家による音楽制作集団「SSamp」(※1)の一員として活動している。SSampの一員であるskns氏によれば、氏の職業は料理人とのこと。
当時のBMS界隈のテクノシーンを牽引した作家であり、巷では「ツネさん」の名で親しまれていた。
2000年にはBMS作家による音楽制作集団「SSamp」(※1)の一員として活動している。SSampの一員であるskns氏によれば、氏の職業は料理人とのこと。
現在も一部のBMS作品は入手できるが、比較的初期のBMS作品は多くが作品の情報すらまともに見当たらず、入手が絶望的である。
作風
ジャンルはテクノ・アシッドテクノ・ミニマルを扱い、ストイックで硬派な作品を制作する。主な使用音源はアナログシンセ「TB-303」、ドラムマシン「TR-808」「TR-909」。
うねるアシッドに、独特なドラムビートを組み合わせた、中毒性を持ったリズムトラックが特徴的である。
氏の楽曲は『AT series』と呼ばれ、1作目~14作目が存在しているが、12作目『merancholic boomerang』(※2)と14作目『hexa chorus』(※3)はBM98時代の作品では非常に長尺である。
氏の作品は『vampire queen』から高い評価を受けるようになるが、「楽曲は良いが譜面に課題が残っている」という旨の指摘が何度かされており、氏のBMS制作において課題となっていた。
うねるアシッドに、独特なドラムビートを組み合わせた、中毒性を持ったリズムトラックが特徴的である。
氏の楽曲は『AT series』と呼ばれ、1作目~14作目が存在しているが、12作目『merancholic boomerang』(※2)と14作目『hexa chorus』(※3)はBM98時代の作品では非常に長尺である。
氏の作品は『vampire queen』から高い評価を受けるようになるが、「楽曲は良いが譜面に課題が残っている」という旨の指摘が何度かされており、氏のBMS制作において課題となっていた。
映像も制作可能で、血戦にて発表した『trespasser』(※4)はBGAに「コマ割り」と呼ばれる手法を取り入れており、当時のBMSではコロンブスの卵ともいえるその手法は、後の世代に影響を与えている。
3DCGの制作環境はBMS作家では最先端にあったと思われ、第二次血戦で発表した『hexa chorus』ではBGAの完成度がイベント内でも飛びぬけて高く、「オーパーツ」と評価されている。
3DCGの制作環境はBMS作家では最先端にあったと思われ、第二次血戦で発表した『hexa chorus』ではBGAの完成度がイベント内でも飛びぬけて高く、「オーパーツ」と評価されている。
BMS以外での音楽活動は殆どなく、制作したのは『[AT12]"melancholic boomerang"』と、『hexa chorus』の原曲である『[AT14]"HEXA CHORUS" -l`originale-』の2曲のみ。
『[AT12]"melancholic boomerang"』はアシッドの新規フレーズが後半から追加されており、尺は倍の7分に伸び、BMS版と比べてよりエモーショナルな楽曲に仕上がっている。
ちなみに8作目の『fertilization』公開(1999/7/30)時点では「コード理論が全く分からなかった」とコメントしており、氏の圧倒的な成長ぶりとセンスが窺える。
『[AT12]"melancholic boomerang"』はアシッドの新規フレーズが後半から追加されており、尺は倍の7分に伸び、BMS版と比べてよりエモーショナルな楽曲に仕上がっている。
ちなみに8作目の『fertilization』公開(1999/7/30)時点では「コード理論が全く分からなかった」とコメントしており、氏の圧倒的な成長ぶりとセンスが窺える。
BMSイベントにおいて
BMS辛口レビューサイト「club Stubborn」を拠点に活動していた氏だが、2000年、BMS界隈で高い人気を誇っていたSUZUKI氏に挑戦状を叩きつけ、
club Stubbornを舞台にBMSイベント血戦が開幕する。『trespasser』を公開してSUZUKI氏と対戦することになるが、敗北を喫している。
同年秋にSSampが主催した第二次血戦では『hexa chorus』を公開し、3分越えの長尺な作品ながらもBMSとして素晴らしい評価を得て、51曲中3位という好成績を残している。
club Stubbornを舞台にBMSイベント血戦が開幕する。『trespasser』を公開してSUZUKI氏と対戦することになるが、敗北を喫している。
同年秋にSSampが主催した第二次血戦では『hexa chorus』を公開し、3分越えの長尺な作品ながらもBMSとして素晴らしい評価を得て、51曲中3位という好成績を残している。
BMS作家の引退とその後
最終的にBMS作家としてトップクラスの実力を持つに至ったが、2001年を過ぎた辺りに突如として姿を消したため、『hexa chorus』が事実上のBMS引退作となっている。
引退後はインディーズ音楽サイト「muzie」に出没していたとの情報があるが、真偽は不明である。
引退後はインディーズ音楽サイト「muzie」に出没していたとの情報があるが、真偽は不明である。
代表作
『hexa chorus』『trespasser』『merancholic boomerang』『At.s.s 11.0.9』『vampire queen』
作品紹介
ジャンル | 曲名 | 分類 | 公開状況 | 備考 |
minimal techno | aquabends | オリジナル | 公開終了 | AT1 |
Techno | Stage of weariness | オリジナル | 公開終了 | AT2 |
Techno | revenger | オリジナル | 公開終了 | AT3 (http://web.archive.org/web/20010520190659/http://www04.u-page.so-net.ne.jp/zc4/kaigo/OLD/review/unobtain.html) |
electric circuit | オリジナル | 公開終了 | AT4 | |
Techno | recorection loop | オリジナル | 公開終了 | AT5 (http://web.archive.org/web/19991122105851/http://webclub.kcom.ne.jp/ma/woodman/bms/favorite.html) |
Techno | bright eyes | オリジナル | 公開終了 | AT6 |
Techno | beat 7 force | オリジナル | 公開終了 | AT7 |
Techno | fertilization | オリジナル | 公開終了 | AT8 |
Techno | vampire queen | オリジナル | 公開終了 | AT9 |
minimal techno | pathogenic organ | オリジナル | 公開終了 | AT10 |
Techno | At.s.s 11.0.9 | オリジナル | 公開終了 | AT11 |
Techno | merancholic boomerang | オリジナル | 公開終了 | AT12 |
Techno | trespasser | オリジナル | 公開終了 | AT13 「血戦」参加作品 (VS SUZUKI) |
Techno | hexa chorus | オリジナル | 公開終了 | AT14 「第二次血戦」3位 |
※AT1~AT5はAT9『vampire queen』のBMP画像を基に記述しています。AT4のジャンル名の情報提供をお待ちしています。
脚注
※1
メンバーはSUZUKI(MIKAMI)氏、skns氏、Acid tune氏、MORRIGAN氏、proDEg氏の5名。SSampは、各々の名義の頭文字から取っている。
※2
BGAはロシアの文豪フョードル・ドストエフスキーの長編小説『罪と罰』の引用。
※3
正式名称は『"HEXA CHORUS" -il gradiatore-』。タイトルの由来は恐らく2000年のアメリカ映画『グラディエーター (Il gladiatore)』から
※4
BGAに書かれた文章は以下の通りである。(句点、句読点を追加、一部漢字に変換して記載)
『挑戦状 for SUZUKI and parakeet 41 and DJ fujii and all makers AT13 trespass
こんにちは。Acid tuneです。私のBMSをDOWNLOADしてくれてありがとう。彼は凄いやつなので、相手にとって不足なし。
なぜこんなことをやろうとしたかは目に見える目標が欲しかったから。はじめはのみ(飲み or ノリ?)でやるとか言ってたのが始まりでした。
自分やほかの人たちに気合が入ればいいな。とか、そんな理由。戦って経験値を積むとLEVEL UPするのはどこの世界でも同じみたい。
絵の方は実写もいいけど、3DCGもやってみたいな、とか前から思っていたのでやってみた。これはDoGA CGA Systemというフリーのソフトでもこれくらいのことはできる。皆も使ってみると面白いかもね。つくるより遊び。そんな気もする。
理屈もいいけど基本は遊びでしょ。それも忘れたら私は何もできなくなるな。きっと。Bye Acid tune
んで今回はやっぱりTB-303が好きなので、そんな感じの曲になりました。まだぬけられない。』
メンバーはSUZUKI(MIKAMI)氏、skns氏、Acid tune氏、MORRIGAN氏、proDEg氏の5名。SSampは、各々の名義の頭文字から取っている。
※2
BGAはロシアの文豪フョードル・ドストエフスキーの長編小説『罪と罰』の引用。
※3
正式名称は『"HEXA CHORUS" -il gradiatore-』。タイトルの由来は恐らく2000年のアメリカ映画『グラディエーター (Il gladiatore)』から
※4
BGAに書かれた文章は以下の通りである。(句点、句読点を追加、一部漢字に変換して記載)
『挑戦状 for SUZUKI and parakeet 41 and DJ fujii and all makers AT13 trespass
こんにちは。Acid tuneです。私のBMSをDOWNLOADしてくれてありがとう。彼は凄いやつなので、相手にとって不足なし。
なぜこんなことをやろうとしたかは目に見える目標が欲しかったから。はじめはのみ(飲み or ノリ?)でやるとか言ってたのが始まりでした。
自分やほかの人たちに気合が入ればいいな。とか、そんな理由。戦って経験値を積むとLEVEL UPするのはどこの世界でも同じみたい。
絵の方は実写もいいけど、3DCGもやってみたいな、とか前から思っていたのでやってみた。これはDoGA CGA Systemというフリーのソフトでもこれくらいのことはできる。皆も使ってみると面白いかもね。つくるより遊び。そんな気もする。
理屈もいいけど基本は遊びでしょ。それも忘れたら私は何もできなくなるな。きっと。Bye Acid tune
んで今回はやっぱりTB-303が好きなので、そんな感じの曲になりました。まだぬけられない。』
リンク
SSamp:https://web.archive.org/web/20010603055055/http://user3.allnet.ne.jp/love/ssamp/
代理UP:https://sound.jp/bmstank1/
BMS SEARCH:https://bmssearch.net/artists/QlCmuqbIPeTcxf
BMS保管先:https://ia800307.us.archive.org/view_archive.php?archive=/3/items/acidtune_bms_202405/Acid_tune_bms_collection.rar
代理UP:https://sound.jp/bmstank1/
BMS SEARCH:https://bmssearch.net/artists/QlCmuqbIPeTcxf
BMS保管先:https://ia800307.us.archive.org/view_archive.php?archive=/3/items/acidtune_bms_202405/Acid_tune_bms_collection.rar