音楽
我が模範とする音楽は、都節に印象的に近似するイングランド民謡 (書籍版; 各曲の単旋律なメロディ譜付き) の歌い手マーティン・カーシー (音源) とする。日本語ページのディスコグラフィは不完全なので、それに関しては英語版を参照するが、そこにあって音源に無いもの (Shearwater と The Moral of the Elephant) は、他の人の歌も混じるものだ。その楽曲は基本的にトラディショナルなイングランド民謡がもっぱら (たまにケルト系のスコットランドやアイルランド民謡が混じる程度) なので、元よりパブリックドメインである。都節そのものの音源は、メリスマ (一音を伸ばす間にメロディを自在に上下させる唱法) を常用するので合唱には向かず、ゆえにイングランド民謡から都節に近似するものの音組織を研究しようと考えている。また、なぜかように哀愁ある民謡を良しとするのか、イギリスの簡易地図、文学、近現代史、それとモリスの美学的社会主義から探っていきたい。
また、その英国民謡をバルトークやシベリウスの流儀に分解再構築して作曲したRVWも研究したい。交響曲一番、二番、三番、四番、五番、六番、七番、八番、九番、管弦楽その他、弦楽四重奏曲一番、二番、弦楽五重奏曲。
都節的ロックは、ブリストルのポーティスヘッド (歌詞、1st、2nd、3rd、アルバム総論) およびアイヌ語ロックのOKI DUB AINU BANDで研究しようと思う。
私の目指すところは、都節 (ヨナ抜き短音階とも; 参考書) のための新たな二声対位法および二声和声学 (協和・不協和では無く、静的 (相互束縛的・重さ)・動的 (相互反発的・軽さ) の評価軸に拠る) の研究なので、さすがにそんな系統のバンドの存在は期待できない (都節に西洋和声を付けるのでは無く (それだとただの演歌になってしまう)、都節の音階のみから可能な和声や対位法を探求していく)。
都節は、ミ・ファ・ラ・シ・ドの並びで、ミ・ファ・ラとシ・ド・ミの2つのテトラコルド (完全4度とその中間音) の組み合わせであり、ミとシが核音、すなわちファからミ、ドからシが終止感を与える半音進行となる。中間音 (ファとド) は比較的に不安定で、生声によるメリスマではこれらを揺らしたり半音に満たない音程変化を与えることで哀感を強化したりするが、MIDIでは再現できないのでその方法論は用いない。ラ・シ・ド・ミ・ファと解するのがヨナ (この場合はレとソ) 抜き短音階で、西洋和声に合わせた転回形だが、当方の方法論では西洋和声を使わないのでこちらも用いない。
MIDIシーケンサーソフトは、テキスト音楽「サクラ」に似たmidgeを見つけた (Perl5.005以上なら動くので、Windowsでも使えるだろうと思う) ので、そのマニュアルページを和訳して使おうと思う (MIDIファイルをmidge形式に変換するmidi2mgも同梱されている)。Audacityは、書籍版は2.1.1だが、それを参考にほぼ最新のDebian版を使っていこうと思う。GMなサウンドフォントはFluidsynth用のがDebianには用意されており、私はfluid-soundfont-gmを選択 (よりニュアンス的な音色リスト)。Timidity++パッケージをインストールすれば、Debianでは自動で設定してくれる。仮想MIDIキーボードを導入し、設定で都節のみ弾けるようにできれば、MIDIトラッカーでも良いかもしれない。