テスティカーム・ロア
- タクティカル・ロア (TR) のさらに未来な延長線上にある舞台設定で少女終末旅行なポストアポカリプスの世界設定。未来的設定は、絢爛舞踏祭に加え、OVA版「青の6号」およびそれに合わせてリメイクされたマンガ版の「AO青の6号」を主参照源としたい (潜水艦の実録や諸資料に併せて)。
- 「BLUE CITY」は参照源と言うより、むしろ私の源妄想作品だ (連載時からずっと); 少年が途中からスカートに見えなくもない制服になるので、大いに女装男子妄想を炸裂させたものである。また、絢爛舞踏祭のアニメ版であるザ・マーズ・デイブレイクは、私がこれまでに全話観た唯一の潜水艦アニメでもある (ゲームをしたことは無いが、そのガイド本とこれはアニメのだがコミカライズ版は入手した)。
- TR時代に自動化された艦艇用港湾システムを残し、グランドロアを解消した代償にごくわずかの都市機能を残し全世界的に水没してしまった世界。
- 大型潜水艦 (艦艇用港湾システムのため、艦艇の仕様は大部分TR時代までのそれに固定された) である遠洋調査可能なマコウ号 (名前の由来はキンポウゲのハワイ読みから) は、自動港湾システムを使って生存者を探索する。
- 自動港湾システムのほとんどは水没しているが、たいていは高さ調整システムがあるので、潜水してそれを使えば海上まで上げられる。それをするのもマコウ号の仕事のひとつ。
- 気候の変動はほとんど海水内で解消されてしまうため、水深100m以上は常時25度以上、水面近くは常時30度以上の温水状態となり、このため潜水も「冷却機能付き」ダイバースーツで行われる。
- 海上は「永遠の凪 (なぎ)」(calm) と呼ばれるような湖水以上に平穏な様態となり、たまにそよ風や霧雨な天気雨が生じる程度になった。
- が、これによる海面反射の影響か、日光の造精阻害作用が確認されるに至り (テスティは精巣の英語読みtesticleに由来; ティスティカームで「精巣を鎮める」意味になる)、種族保存法から男性の屋外勤務は禁じられ、挙句には思春期になった男性は冷凍睡眠保存により定期的に精液を採取される存在になり果て、一般的な労働はすべて女性が担うようになる。情緒教育の必要から、男の子が生まれたら5歳までは母親とともに保護施設で育てられ、10歳までは母親のボーイ的存在して補助労働もできるが、11歳以降は冷凍睡眠準備のため特殊施設で座学主体の教育となる。従って、一般に見られる人間は女性と6~10歳までの少年だけである。
- この時代の「姫」とは、この世代の少年のことであり、他の女性にタゲられないように女装が基本である。また、同年代または年上の少年体型な女性が「騎士」として姫を護衛する。
- 普通の服装が体温調節機能 (常時体温-10度になるように設計されている) を持っているので、例え腕や足だけでも裸体をさらすのは、日焼けやサウナな暑さも平気な鬼我慢系女子だけで、一般的には炎天下でも、と言うか炎天下なればこそ、制服はしっかり着込んだままなのがこの時代の常識である。
- 銃器は基本殺傷力のほとんど無いゴム弾が主となり、魚雷もその実体は魚雷型水中ドローンで、専用GPSペアで遠距離航行の上で帰還できるようになっており、遠距離の通信・補充用途にもっぱら用いられている。
- どちらかと言えば、リアルな潜水艦をモデルにする (内部構造がよく分かり、また実際に生活した記録も入手しやすいため)。自衛隊はそうりゅうとおやしお、生活概要、生活詳細、より遠距離潜航が可能な原潜は米国のマイアミと英国のトラファルガー級を参考する。ついで的に、フィクションとは言えリアルに近い「沈黙の艦隊」は解体新書の参照でとりあえず済ます。いずれも元の艦は100名近い乗員を要するが、未来版は徹底的なAI化とオート化で、20名前後で (最悪の場合1人だけでも、あるいは全オートにして無人でも) 操艦できるようになっている。
潜宙艦への応用
- テスティカーム・ロアではそこまでいかないが、潜宙艦への応用のための疑似科学を検討してみる。
- 「潜宙」とは、あえてシュレディンガー・ゲシュタルト (全量子化状態) に入ることで、位置・ベクトルを不明状態にする方法論である。
- あえて「位置」を明示することで、ベクトルを無限大化でき、これがシュレディンガー・ジャンプ (もうひとつのワープ理論) である。この位置情報は、1クローノン未満で再度不明化されねばならず、従ってその単位はプランク時間である。