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連載 - マッドガッサーと愉快な仲間たち-04

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マッドガッサーと愉快な仲間たち 04


「ぶえーーーっくしゅん!!!・・・……どっかで巨乳美女が俺の噂をしているような」
「「ないない」」

 ぱたぱた
 マッドガッサーの呟きを、魔女の一撃とその契約者はあっさりと否定した
 即座に否定され、軽く傷ついたのか、マッドガッサーはorzの状態で固まる

「なぁなぁ、マッドはん」
「ん、何だ?」
「そう言えばなんやけど…どないして、マッドはんはうちらみたいな仲間を集めようとしたん?」

 さらさら
 何やらネームを書きつつ、そう言ってくるエロ漫画家
 その言葉に、マッドガッサーはあぁ、と答える

「俺も、元々は仲間なんぞいらんと思っていたが…独りの無力さを痛感したんだよ」
「むりょくさー??」

 もむもむもむ
 肉まん食べつつ、マリ・ヴェリテが首をかしげる

「あぁ、そうだ……双子っぽい男2人を一気に女体化させようかと思って近づいていた時、片方に気づかれて向けられた殺意全開ヤンデレ視線。あれは俺では勝てないと思った。だが、女体化させないのは大変と惜しかった。あれに勝てる仲間が欲しかった」

 そう
 あのヤンデレっぽい男に、自分は勝てない
 …だが、きっと!!
 勝てる仲間さえいれば!!あの双子も女体化できる!!
 うん、双子を同時に、とかいいぞいいぞ

「そう、きっと、マリとかなら勝てるかもしれない。『13階段』と『爆発する携帯電話』も、不意をつけば多分!」
「多分かよ」

 マッドガッサーの言葉に、13階段は不満そうな声を漏らす
 いや、だって
 こいつ、階段ない場所では無力だし
 何やらマイナー格闘技を色々と齧っている魔女の一撃の契約者と違い、本人の戦闘力ないし
 無理だろう、不意をつかないと

「それにあれだ。ガスマスクつけっぱなしの俺だと、日常生活送るのがちょっと大変だと気づいた」
「そりゃ、ガスマスクつけっぱなしじゃ不審者全開だからな。むしろ、今までどうやって日常生活送ってた」

 ほっとけ
 魔女の一撃の契約者の言葉をスルーするマッドガッサー
 ……しかし
 その言葉に、スパニッシュフライの契約者が、反応した

「…そう言えば、マっちゃん。そのマスクの下って、どうなってるの?」

 ………
 …………
 ……………

「アー、マスクノシタハナニモナイコクウニナッテイテ、ガスマスクヲハズストブラックホールガハッセイシテダナ」
「嘘だっ!!」
「つまり、見られたくない顔がある、と」

 キラーーーン!!
 瞳を輝かせる女性陣
 っちょ、好奇心丸出しっ!?

「待て待て、見て楽しいもんじゃないぞ?」
「いや、見ないとわからないだろ」
「見せたくない、って事はよっぽど面白い顔なんだろうなぁ?」

 待て、魔女の一撃の契約者と『13階段』
 お前たちまでっ!?

「OK、落ち着け。このマスクを外すと世界が破滅してだな」
「マリちゃ~ん、抑えて」
「ひゃっはぁ!抑えてやるから、後で乳もませろよ!!」

 がっしぃ!!

「っちょ、マリてめぇ!?いつの間に元の姿に戻って……っちょ、待て待て待て!!マジでやめ」
「えいっ」

 ひょいっ
 エロ漫画家によって、あっさりと外されたマッドガッサーのガスマスク
 ついでに、いつも被りっぱなしの帽子まで、スパニッシュフライの契約者によって取り払われた

 マッドガッサーの素顔が、白日の下に晒されて…


 その場の空気は、一瞬で凍りついた
 そして、きっかり1分後……その場は、爆笑の渦に包まれたのだった

*



 ……数分後

「マっちゃ~ん、私達が悪かったから、出てきてよー」
「もう笑わないから。いい加減機嫌直せ」

 しくしくしくしくしくしく…
 ベッドにもぐりこんで蓑虫状態になり、泣いているマッドガッサーの姿があったらしいが
 別に可愛げがある訳でもないので、非常にどうでもいいことである



おわっちまえ



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