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アがれはしない十三不塔――(シーサンプーター) 後編
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アがれはしない十三不塔――(シーサンプーター) 後編 ◆EchanS1zhg
■
「いなくなったって、どういうことだ!? ずっと一緒じゃなかったのか?」
「それが、……トイレに行って戻ってきたら、どこにも」
「ティーはどうしましたの? あななたちを見張っていたはずですわよ!?」
「え? ぼくは全然、見てないけど……」
「そもそもどうしていなくなるのよ? あんたたち、探しあってたんでしょう?」
「ぼくだってそんなことわからないよっ!」
「それが、……トイレに行って戻ってきたら、どこにも」
「ティーはどうしましたの? あななたちを見張っていたはずですわよ!?」
「え? ぼくは全然、見てないけど……」
「そもそもどうしていなくなるのよ? あんたたち、探しあってたんでしょう?」
「ぼくだってそんなことわからないよっ!」
顔を真っ青にした浅場を前に、クルツたちもそれぞれに緊張や不安の色を顔の上へと浮かび上がらせる。
どうやら伊里野加奈が行方不明となったらしい。しかし一体どこに、どうしていなくなってしまったのか?
どうやら伊里野加奈が行方不明となったらしい。しかし一体どこに、どうしていなくなってしまったのか?
「とりあえず、そんなに遠くまでは行ってないだろうが……」
クルツはだだっ広い飛行場を見渡し、歯切れ悪く呟いた。
浅羽は伊里野がいなくなったことをただ心配している。だが、クルツはそれとは別のところに不安があった。
浅羽は伊里野がいなくなったことをただ心配している。だが、クルツはそれとは別のところに不安があった。
「(いきなり、撃ってはこないよな……いや、油断できないか?)」
心的外傷性ストレス障害に、薬物の過剰摂取によるフラッシュバック。精神薄弱による攻撃性の増加。
クルツから見た伊里野加奈の印象は壊れた兵士のそれと変わらない。
そして、そんな兵士が原因で堅牢だった陣地が混乱し、一夜にして壊滅。なんて話も珍しくはないのだ。
もしかすれば浅羽を確保できたと思った彼女が自分たちを殺そうとしているのかもという可能性もなくはない。
クルツから見た伊里野加奈の印象は壊れた兵士のそれと変わらない。
そして、そんな兵士が原因で堅牢だった陣地が混乱し、一夜にして壊滅。なんて話も珍しくはないのだ。
もしかすれば浅羽を確保できたと思った彼女が自分たちを殺そうとしているのかもという可能性もなくはない。
「ティー! どこにいますの? 返事をなさいませ!」
格納庫の扉を開き、黒子が中へと大声で呼びかけている。だが、あの小さな彼女がひょっこりと現れる様子はない。
果たしてあの子もどこに行ってしまったのか、事態を目の前にクルツは唇を噛んで失敗を自覚した。
果たしてあの子もどこに行ってしまったのか、事態を目の前にクルツは唇を噛んで失敗を自覚した。
一時たりとも目を離すべきではなかったのだろう。
浅羽が伊里野を見張り、ティーが2人を見張り、黒子がそれを気にかけ、彼女と連携しながら自分は鮮花を見守る。
こうしておけば最低限うまくいくだろうと思ったのが甘かった。
浅羽は短絡的で頼りにならないし、伊里野は精神不安定。ティーは大切な人を失い自殺未遂をしかけた直後である。
頼りになる黒子にしてもまだ中学生でしかないのだ。
これからの為になんて余裕を持った考えをせずに、全員倉庫の中に放り込んで鍵でもしておくのが正解だったのかもしれない。
浅羽が伊里野を見張り、ティーが2人を見張り、黒子がそれを気にかけ、彼女と連携しながら自分は鮮花を見守る。
こうしておけば最低限うまくいくだろうと思ったのが甘かった。
浅羽は短絡的で頼りにならないし、伊里野は精神不安定。ティーは大切な人を失い自殺未遂をしかけた直後である。
頼りになる黒子にしてもまだ中学生でしかないのだ。
これからの為になんて余裕を持った考えをせずに、全員倉庫の中に放り込んで鍵でもしておくのが正解だったのかもしれない。
「伊里野! 伊里野!」
「おい、待てッ!?」
「おい、待てッ!?」
大切な人の名前を叫びながら浅羽が飛行場の出口へと向かい走り出してゆく。
一瞬。捕まえようとクルツの手が伸びたが、僅かな躊躇いによりそれは届かなかった。
彼をここで捕まえて今更どこかに拘束したとしても事態は進展しない。
ならば彼と彼女のことはもうふたりだけに任せておけば――なんて考えが頭の中を一瞬過ぎったのだ。
しかし、彼らを助ける義理は存在しないが、助けない理由もまた存在してはいない。
一瞬。捕まえようとクルツの手が伸びたが、僅かな躊躇いによりそれは届かなかった。
彼をここで捕まえて今更どこかに拘束したとしても事態は進展しない。
ならば彼と彼女のことはもうふたりだけに任せておけば――なんて考えが頭の中を一瞬過ぎったのだ。
しかし、彼らを助ける義理は存在しないが、助けない理由もまた存在してはいない。
「……黒子ちゃん。悪いが頼む。タイムリミットは次の放送だ。彼女たちが見つからなくても一旦帰還してくれ」
「お引き受けしましたわ」
「お引き受けしましたわ」
瞬間。黒子の小さな身体が隣から消え、滑走路の向こうへと現れた。そして次の瞬間にはまた消えて先に現れる。
それこそ、瞬く間に彼女の姿は視界より消え、だだっ広い飛行場にはクルツと鮮花の二人だけが残されることとなった。
それこそ、瞬く間に彼女の姿は視界より消え、だだっ広い飛行場にはクルツと鮮花の二人だけが残されることとなった。
■
「それで私たちはどうするの? 練習の続きをすればいいのかしら?」
「いや……」
「いや……」
黒子が残して行った鞄を取り上げ、クルツは鮮花に向かってゆるゆると首を振った。
「とりあえず、寝床と飯の用意をしておこう。帰ってきた時に暖かいもの食わせりゃガキ共も落ち着くだろうしな」
「そう。なんだか感覚が掴めてきそうなところだったんだけど、まぁいいわ」
「それに案外2人ともこの飛行場の中にいるってことも考えらるぜ」
「じゃあ、私は少し見て回ってみようかしら」
「そう。なんだか感覚が掴めてきそうなところだったんだけど、まぁいいわ」
「それに案外2人ともこの飛行場の中にいるってことも考えらるぜ」
「じゃあ、私は少し見て回ってみようかしら」
そして二人は軋む音を立てる扉を潜り、格納庫の中へと姿を消した。
後に残されるのは、飛行場の片隅にぶちまけられた真っ赤なペンキと13の空薬莢。
バラバラに散らばったそれは風に吹かれてカラカラと音を立て、少しだけ赤みを増した陽光を受けてどこかへと転がり始めた。
バラバラに散らばったそれは風に吹かれてカラカラと音を立て、少しだけ赤みを増した陽光を受けてどこかへと転がり始めた。
【B-5/飛行場/1日目・夕方】
【クルツ・ウェーバー@フルメタル・パニック!】
[状態]:復讐心、左腕に若干のダメージ
[装備]:ウィンチェスター M94(7/7+予備弾x28)
[道具]:デイパック、支給品一式、ホヴィー@キノの旅、ママチャリ
缶ジュース×17(学園都市製)@とある魔術の禁書目録、エアガン(12/12+BB弾3袋)、メッセージ受信機
デイパック、支給品一式、黒子の調達した物資
姫路瑞希の手作り弁当@バカとテストと召喚獣、地虫十兵衛の槍@甲賀忍法帖
[思考・状況]
基本:生き残りを優先
1:寝床と食事の用意をしながら黒子たちの帰りを待つ。
2:その後は状況に応じて休息をとり、また今後の動きについて相談しあう。
3:宗介、テッサ、かなめとの合流を目指す。
4:鮮花の復讐を手助けする。
5:メリッサ・マオの仇を取る。
6:摩天楼で拾った3人。特に浅羽とティーの動向には注意を払う。
7:次のメッセージを待ち、メッセージの意味を考える。
[備考]
※土御門から“とある魔術の禁書目録”の世界観、上条当麻、禁書目録、ステイル=マグヌスとその能力に関する情報を得ました。
※最初に送られてきたメッセージは『摩天楼へ行け』です。次のメッセージがいつくるかは不明です。
[状態]:復讐心、左腕に若干のダメージ
[装備]:ウィンチェスター M94(7/7+予備弾x28)
[道具]:デイパック、支給品一式、ホヴィー@キノの旅、ママチャリ
缶ジュース×17(学園都市製)@とある魔術の禁書目録、エアガン(12/12+BB弾3袋)、メッセージ受信機
デイパック、支給品一式、黒子の調達した物資
姫路瑞希の手作り弁当@バカとテストと召喚獣、地虫十兵衛の槍@甲賀忍法帖
[思考・状況]
基本:生き残りを優先
1:寝床と食事の用意をしながら黒子たちの帰りを待つ。
2:その後は状況に応じて休息をとり、また今後の動きについて相談しあう。
3:宗介、テッサ、かなめとの合流を目指す。
4:鮮花の復讐を手助けする。
5:メリッサ・マオの仇を取る。
6:摩天楼で拾った3人。特に浅羽とティーの動向には注意を払う。
7:次のメッセージを待ち、メッセージの意味を考える。
[備考]
※土御門から“とある魔術の禁書目録”の世界観、上条当麻、禁書目録、ステイル=マグヌスとその能力に関する情報を得ました。
※最初に送られてきたメッセージは『摩天楼へ行け』です。次のメッセージがいつくるかは不明です。
【黒桐鮮花@空の境界】
[状態]:復讐心
[装備]:火蜥蜴の革手袋@空の境界、コルトパイソン(5/6+予備弾x12)
[道具]:デイパック、支給品一式、包丁×3、ナイフ×3、
[思考・状況]
基本:黒桐幹也の仇を取る。そのためならば、自分自身の生命すら厭わない。
1:寝床と食事の用意をしながら黒子たちの帰りを待つ。
2:暇な時間は”黒い空白”や”人類最悪の居場所”などの考察に費やしたい。
[備考]
※「忘却録音」終了後からの参戦。
※白純里緒(名前は知らない)を黒桐幹也の仇だと認識しました。
[状態]:復讐心
[装備]:火蜥蜴の革手袋@空の境界、コルトパイソン(5/6+予備弾x12)
[道具]:デイパック、支給品一式、包丁×3、ナイフ×3、
[思考・状況]
基本:黒桐幹也の仇を取る。そのためならば、自分自身の生命すら厭わない。
1:寝床と食事の用意をしながら黒子たちの帰りを待つ。
2:暇な時間は”黒い空白”や”人類最悪の居場所”などの考察に費やしたい。
[備考]
※「忘却録音」終了後からの参戦。
※白純里緒(名前は知らない)を黒桐幹也の仇だと認識しました。
【5】
「もう、ソースケったら」
ガランとした埃っぽい部屋の中でリリアはいなくなってしまった宗介に悪態をついていた。
別に行方不明という訳ではない。確かな理由があり、リリアもそれに納得して送り出したのだ。
別に行方不明という訳ではない。確かな理由があり、リリアもそれに納得して送り出したのだ。
「早く戻ってきなさいよね」
天井にまで届きそうな大薙刀を胸に抱え、リリアは自分を励ますように声を発する。
宗介がここから離れたのは例の銃声の主を発見し偵察。場合によってはそのまま交渉へと移る為であった。
ここは任せてほしい。そういうと彼は窓を開き、雨どいを伝ってするすると壁面を降りて行ってしまったのである。
宗介がここから離れたのは例の銃声の主を発見し偵察。場合によってはそのまま交渉へと移る為であった。
ここは任せてほしい。そういうと彼は窓を開き、雨どいを伝ってするすると壁面を降りて行ってしまったのである。
「はぁ……」
腕時計で時間を確認してみるが、まだ10分も経っていない。
すぐに戻りつもりだと宗介は言っていたが、それは何時なのか。少なくとも放送の時間には遅れないとの話だったが。
すぐに戻りつもりだと宗介は言っていたが、それは何時なのか。少なくとも放送の時間には遅れないとの話だったが。
「あー……、我慢、我慢」
今から後を追ってみようか? なんて悪魔の誘惑をリリアは頭を振って追い払う。
ひとりでいるのは不安だ。宗介が隣にいないのはとても心細い。
しかし、宗介は戻ると言ったのだ。それにこの部屋は目立たず安全だとも言った。今は彼を信じるのが任務なのだと思う。
ひとりでいるのは不安だ。宗介が隣にいないのはとても心細い。
しかし、宗介は戻ると言ったのだ。それにこの部屋は目立たず安全だとも言った。今は彼を信じるのが任務なのだと思う。
「でも、……ちょっとだけなら」
そう言って、リリアはソファから立ち上がると、こそこそと部屋を横断して窓の傍まで移動した。
閉じたままにしておけと言われたカーテンを少しだけ、ほんの少しだけ開いて、ほんの少しの隙間から外を窺う。
別にそこに何があると期待してたわけじゃない。
いてもたってもいられない気持ちを少しだけ解放しよう。そんな心の息抜きのつもりであったのだ。だが――
閉じたままにしておけと言われたカーテンを少しだけ、ほんの少しだけ開いて、ほんの少しの隙間から外を窺う。
別にそこに何があると期待してたわけじゃない。
いてもたってもいられない気持ちを少しだけ解放しよう。そんな心の息抜きのつもりであったのだ。だが――
「んっ!?」
そこに小さな少女の姿があった。
ほとんど目の前。
窓辺よりおよそ5メートルほど先。隣のビルの屋上に据え付けられた給水タンクの天辺にその少女は立っていた。
ほとんど目の前。
窓辺よりおよそ5メートルほど先。隣のビルの屋上に据え付けられた給水タンクの天辺にその少女は立っていた。
「(いつの間に? それにどうやってあんなところに?)」
ウェーブのかかった髪の毛を頭の左右でくくった少女は何かを探しているらしく、キョロキョロと周りを見渡している。
身体は向こうの方を向いているが、いつこちら側を向くかわからない。
もし悪人だったらどうしよう。それならばすぐにカーテンを閉めて息を殺して隠れないといけない。
でもいい人でこちらの仲間になってくれるならどうしよう。思い切って声をかけてみたほうがいいのだろうか?
たった1秒、そして2秒。ドキドキと打ち鳴らされる心臓の音にあわせてリリアの中で2つの選択が行ったり来たりする。
宗介はいない。制限時間は後何秒? リリアはどちらの答えを選択すればいい?
身体は向こうの方を向いているが、いつこちら側を向くかわからない。
もし悪人だったらどうしよう。それならばすぐにカーテンを閉めて息を殺して隠れないといけない。
でもいい人でこちらの仲間になってくれるならどうしよう。思い切って声をかけてみたほうがいいのだろうか?
たった1秒、そして2秒。ドキドキと打ち鳴らされる心臓の音にあわせてリリアの中で2つの選択が行ったり来たりする。
宗介はいない。制限時間は後何秒? リリアはどちらの答えを選択すればいい?
ドキ、ドキ、ドキ、ドキ、ドキ――と、たっぷり5秒。
ギリギリのタイミングでリリアーヌ・アイカシア・コラソン・ウィッティングトン・シュルツが選んだのは――……
【B-5/市街地/一日目・夕方】
【リリアーヌ・アイカシア・コラソン・ウィッティングトン・シュルツ@リリアとトレイズ】
[状態]:健康
[装備]:早蕨薙真の大薙刀@戯言シリーズ
[道具]:なし
[思考・状況]
基本:がんばって生きる。憎しみや復讐に囚われるような生き方をしてる人を止める。
0:『隠れる?』or『声をかける?』
1:宗介の帰りを待つ。
2:飛行機を飛ばしてみる。
3:トラヴァスを信じる。信じつつ、トラヴァスの狙いを考える。
4:トレイズが心配。トレイズと合流する。
[状態]:健康
[装備]:早蕨薙真の大薙刀@戯言シリーズ
[道具]:なし
[思考・状況]
基本:がんばって生きる。憎しみや復讐に囚われるような生き方をしてる人を止める。
0:『隠れる?』or『声をかける?』
1:宗介の帰りを待つ。
2:飛行機を飛ばしてみる。
3:トラヴァスを信じる。信じつつ、トラヴァスの狙いを考える。
4:トレイズが心配。トレイズと合流する。
【白井黒子@とある魔術の禁書目録】
[状態]:健康
[装備]:鉄釘&ガーターリング、グリフォン・ハードカスタム@戯言シリーズ
[道具]:
[思考・状況]
基本:ギリギリまで「殺し合い以外の道」を模索する。
0:あの子たちったらどこに行ったのでしょう?
1:いなくなったティー、伊里野、浅羽を探して飛行場に連れ帰る。(放送の時間までには帰る)
2:状態が落ち着けば、この世界のこと、人類最悪のこと、浅羽と伊里野のことなど、色々考えたい。
3:御坂美琴、上条当麻を探し合流する。また彼ら以外にも信頼できる仲間を見つける。
[備考]:
※『空間移動(テレポート)』の能力が少し制限されている可能性があります。
現時点では、彼女自身にもストレスによる能力低下かそうでないのか判断がついていません。
[状態]:健康
[装備]:鉄釘&ガーターリング、グリフォン・ハードカスタム@戯言シリーズ
[道具]:
[思考・状況]
基本:ギリギリまで「殺し合い以外の道」を模索する。
0:あの子たちったらどこに行ったのでしょう?
1:いなくなったティー、伊里野、浅羽を探して飛行場に連れ帰る。(放送の時間までには帰る)
2:状態が落ち着けば、この世界のこと、人類最悪のこと、浅羽と伊里野のことなど、色々考えたい。
3:御坂美琴、上条当麻を探し合流する。また彼ら以外にも信頼できる仲間を見つける。
[備考]:
※『空間移動(テレポート)』の能力が少し制限されている可能性があります。
現時点では、彼女自身にもストレスによる能力低下かそうでないのか判断がついていません。
【6】
「我々の意思は、我々自身に生き続けることを欲求しそれを実行させる。
それは種としての生命の目的が生み増やし永く存在し続けることだからに他ならない。
故に、私と認識する私自身を含め、
種の全体からすれば細胞の一片でしかないような個体それぞれにも余すことなく固有の意思が持たされている。
時にこれらの意思は環境によりゆらぎを生じさせ、衝突や変化する様を見せるだろう。
これが我々にもたらされた感情や情動というものだ。
意思を持つものはそれに突き動かされ、また新たな感情を覚え、時には自身に疑問を抱くこともあるだろう。
生。そして生の前に広がる世界は果てしなく広く限りがない。
その広さに惑い、行く先を見失うことも度々あるに違いない。そんな時、我々はどうすればいいのか?
確かな答えを私は持ち合わせない。
歩き出すのが正解なのか、とどまることが正解なのか。
新しい可能性を模索することか、まだ存在するかもしれない可能性を振り返ることなのか。
しかし、君は歩き始めた。
そこに明確な目的があるとは私からは見受けられない。おそらく自身の中でも整理のつかないことなのだろう。
無理もない。君は寄る辺を失ったのだから。
新しい世界はいつでも闇の中だ。一歩一歩、おそるおそる――」
それは種としての生命の目的が生み増やし永く存在し続けることだからに他ならない。
故に、私と認識する私自身を含め、
種の全体からすれば細胞の一片でしかないような個体それぞれにも余すことなく固有の意思が持たされている。
時にこれらの意思は環境によりゆらぎを生じさせ、衝突や変化する様を見せるだろう。
これが我々にもたらされた感情や情動というものだ。
意思を持つものはそれに突き動かされ、また新たな感情を覚え、時には自身に疑問を抱くこともあるだろう。
生。そして生の前に広がる世界は果てしなく広く限りがない。
その広さに惑い、行く先を見失うことも度々あるに違いない。そんな時、我々はどうすればいいのか?
確かな答えを私は持ち合わせない。
歩き出すのが正解なのか、とどまることが正解なのか。
新しい可能性を模索することか、まだ存在するかもしれない可能性を振り返ることなのか。
しかし、君は歩き始めた。
そこに明確な目的があるとは私からは見受けられない。おそらく自身の中でも整理のつかないことなのだろう。
無理もない。君は寄る辺を失ったのだから。
新しい世界はいつでも闇の中だ。一歩一歩、おそるおそる――」
「だまれ」
「にゃあ」
目を覚まし、黒子に浅羽たちを見張っているよう言われ、気づいた時にはティーはシャミセンを抱いて道路の上を歩いていた。
怖くもない。勿論、楽しくもない。なにかに期待しているわけでもなく、かといって悲嘆にくれているわけでもない。
古くなったアスファルトのように灰色で曖昧な気持ち。感じられるのは僅かな虚しさ。
怖くもない。勿論、楽しくもない。なにかに期待しているわけでもなく、かといって悲嘆にくれているわけでもない。
古くなったアスファルトのように灰色で曖昧な気持ち。感じられるのは僅かな虚しさ。
「ところで私の食事はまだかね?」
「もうすぐ」
「もうすぐ」
向かう先。立ち並ぶビルの合間に見覚えのある大きな建物が見えた。
ティーはもう一度だけ彼を見てみようと思う。歩き出すというのなら、そこからにするのが正しいと思ったから。
ティーはもう一度だけ彼を見てみようと思う。歩き出すというのなら、そこからにするのが正しいと思ったから。
ティーはシャミセンを抱いて歩いてゆく。猫はあたたかい。それだけは今確かなことだった。
【C-5/市街地/一日目・夕方】
【ティー@キノの旅】
[状態]:健康
[装備]:RPG-7(1発装填済み)、シャミセン@涼宮ハルヒの憂鬱
[道具]:デイパック、支給品一式、RPG-7の弾頭×1
[思考・状況]
基本:「くろいかべはぜったいにこわす」
1:シズの元へもう一度行ってみる。そして、それからのことをそこで考える。
2:百貨店でシャミセンのごはんを調達したい。
3:RPG-7を使ってみたい。
4:手榴弾やグレネードランチャー、爆弾の類でも可。むしろ色々手に入れて試したい。
5:『黒い壁』を壊す方法、壊せる道具を見つける。そして使ってみたい。
6:浅羽には警戒。
[備考]:
※ティーは、キノの名前を素で忘れていたか、あるいは、素で気づかなかったようです。
[状態]:健康
[装備]:RPG-7(1発装填済み)、シャミセン@涼宮ハルヒの憂鬱
[道具]:デイパック、支給品一式、RPG-7の弾頭×1
[思考・状況]
基本:「くろいかべはぜったいにこわす」
1:シズの元へもう一度行ってみる。そして、それからのことをそこで考える。
2:百貨店でシャミセンのごはんを調達したい。
3:RPG-7を使ってみたい。
4:手榴弾やグレネードランチャー、爆弾の類でも可。むしろ色々手に入れて試したい。
5:『黒い壁』を壊す方法、壊せる道具を見つける。そして使ってみたい。
6:浅羽には警戒。
[備考]:
※ティーは、キノの名前を素で忘れていたか、あるいは、素で気づかなかったようです。
【7】
「伊里野! 伊里野ッ!」
名前を繰り返し口にしながら走る。まるで、そうしなければ彼女の名前を忘れてしまいそうだから。
「伊里野! 伊里野……伊里野……!」
身体の中に埋め込まれた時限爆弾みたいな心臓の鼓動を無視して、ひたすらに全力疾走する。
通りを横切り、走って、次の通りを覗き込み、彼女の姿が見えなければまた走り出す。
べたべたとした汗が身体中に浮かび上がっていて気持ち悪い。吸い込む空気が少なすぎて吐き気がする。
それでも走る。折れた手がズキズキいっても、肩の傷が開いて熱くじっとりしたものが染みてきても。
通りを横切り、走って、次の通りを覗き込み、彼女の姿が見えなければまた走り出す。
べたべたとした汗が身体中に浮かび上がっていて気持ち悪い。吸い込む空気が少なすぎて吐き気がする。
それでも走る。折れた手がズキズキいっても、肩の傷が開いて熱くじっとりしたものが染みてきても。
「……伊里野……っは、……伊里野……、……伊里野……!」
今、走らなければならないということが、どうしてだかわかる。
どんどんどんどん心の中の伊里野が遠ざかってゆく。まるで陽に当てられた写真が色褪せて消えてゆくように。
伊里野の表情。伊里野の声。伊里野と一緒にしたこと。伊里野にしてしまったこと。伊里野の為にできたこと。
なにもかもがまるで他人事のように、鮮烈だったはずの記憶が、急速に消えてゆこうとする。
どんどんどんどん心の中の伊里野が遠ざかってゆく。まるで陽に当てられた写真が色褪せて消えてゆくように。
伊里野の表情。伊里野の声。伊里野と一緒にしたこと。伊里野にしてしまったこと。伊里野の為にできたこと。
なにもかもがまるで他人事のように、鮮烈だったはずの記憶が、急速に消えてゆこうとする。
「伊里野……っく、は……ぁ……伊里野……伊里野………………!」
壊れてしまったのは彼女なのか。それとも自分自身なのか。それともこの世界に潜む悪意のせいなのか。
これは宇宙人の仕業なのかもしれない。あいつらは自分を拉致誘拐しただけでなく偽の記憶も刷り込んだのだ。
じゃあどうして記憶に綻びが? ああ、それは肩に受けた銃弾のせいだ。きっと体内に埋まっていた虫に当たったんだろう。
だから虫が見せていた幻の記憶は頭の中から消えてゆく。浅羽直之は狂った世界の中で正常な人間に戻れるのだ。
そうしたら宇宙人を見つけてやっつけてしまおう。一匹つかまえて帰れば一躍、世界の有名人に――
これは宇宙人の仕業なのかもしれない。あいつらは自分を拉致誘拐しただけでなく偽の記憶も刷り込んだのだ。
じゃあどうして記憶に綻びが? ああ、それは肩に受けた銃弾のせいだ。きっと体内に埋まっていた虫に当たったんだろう。
だから虫が見せていた幻の記憶は頭の中から消えてゆく。浅羽直之は狂った世界の中で正常な人間に戻れるのだ。
そうしたら宇宙人を見つけてやっつけてしまおう。一匹つかまえて帰れば一躍、世界の有名人に――
「伊里野ああああああああああああああああ!!」
違う違うそうじゃない。伊里野は伊里野だ。間違っちゃいない。壊れているのは世界のほうだ。浅羽直之の記憶に嘘はない。
六月二十四日は何の日だった? マンテル。チャイルズ=ウィッティド。この次にくるものは? そう、ゴーマン空中戦。
思い出した。ミストカクテル。あれがあれば人の記憶なんてどうにでもなってしまうんだ。よくもまたこんなことを!
そうじゃない! そんなことはどうでもいい。もうそんなことは、そんなことだから! そんなことだから! ああ、今は――
六月二十四日は何の日だった? マンテル。チャイルズ=ウィッティド。この次にくるものは? そう、ゴーマン空中戦。
思い出した。ミストカクテル。あれがあれば人の記憶なんてどうにでもなってしまうんだ。よくもまたこんなことを!
そうじゃない! そんなことはどうでもいい。もうそんなことは、そんなことだから! そんなことだから! ああ、今は――
「伊里野……!」
走れ。止まるな。止まれば負けだ。彼女の足は速いぞ。全力疾走し続けないと追いつけない。チャンスはこれ限り。
今見失ってしまえば、もう二度と彼女は目の前に現れない。その確信がある。これは脅しなんかじゃない。本気の本気だ。
だから走れ。身体のことなんてどうでもいい。浅羽直之は自分よりも肉体のほうが大事だっていうのか? 違うだろう?
このまま終わっていいはずがない。あの夏が全て幻に終わってしまうなんて、そんなことがあっていいはずがない。
今見失ってしまえば、もう二度と彼女は目の前に現れない。その確信がある。これは脅しなんかじゃない。本気の本気だ。
だから走れ。身体のことなんてどうでもいい。浅羽直之は自分よりも肉体のほうが大事だっていうのか? 違うだろう?
このまま終わっていいはずがない。あの夏が全て幻に終わってしまうなんて、そんなことがあっていいはずがない。
「…………伊里野ぁ……! ……っ! ……い、ぁあああ……!」
あの《物語》が、結末すらなく白紙に戻ってしまうなんて、そんなことはあまりにも残酷すぎる。それは残酷すぎる。
不意に地面が顔面へと急接近してくる。地面なんて避けようがあるはずもなく激突。ぶっ倒れたのだと気づいたのはその直後。
たったこれだけで限界なのか? いやそうじゃない。まだまだ走れる。今だったら足の腱が切れようが走れる気がする。
じゃあ、どうして地面に這いつくばったままなのか。どうして身体が持ち上がらないのか。それは――
たったこれだけで限界なのか? いやそうじゃない。まだまだ走れる。今だったら足の腱が切れようが走れる気がする。
じゃあ、どうして地面に這いつくばったままなのか。どうして身体が持ち上がらないのか。それは――
「無意味な抵抗はよせ。こちらの質問に答えるのならば命の保障はし、捕虜としての扱いをしてやる」
ああ、こいつは。一度ぼくをボコボコにして、まだ殴り足りないというのだろうか。なんてひどいやつなんだ。
どうして折れている方の腕を捻り上げる? 折れていることは知ってるだろうに。
ああ、でも。どうせ痛めつけるならその腕でいい。だから足だけは折らないでくれ。そしてそれだけで満足してくれ。
どうして折れている方の腕を捻り上げる? 折れていることは知ってるだろうに。
ああ、でも。どうせ痛めつけるならその腕でいい。だから足だけは折らないでくれ。そしてそれだけで満足してくれ。
「お前が飛行場から出てきた姿をこちらは確認している。話せ。あそこには今、何者がどれだけの武装を持って存在する?」
こんなのに構っている場合じゃない。身包みを剥ぎたいなら自由にしろ。もっと欲しいなら後ろで順番待ちをしていろ。
行かなくちゃいけないんだ。もう時間がないんだ。約束は10時だったけど、彼女はもっと前からそこで待ってたんだ。
じゃあ今度はぼくがもっと前から待っててあげないといけないじゃないか。だから離せ。約束を破らせるつもりなのか?
遅れたらもう取り返しがつかないんだ。世界滅亡の危機なんだ。どうしてこいつにはそれがわからない?
行かなくちゃいけないんだ。もう時間がないんだ。約束は10時だったけど、彼女はもっと前からそこで待ってたんだ。
じゃあ今度はぼくがもっと前から待っててあげないといけないじゃないか。だから離せ。約束を破らせるつもりなのか?
遅れたらもう取り返しがつかないんだ。世界滅亡の危機なんだ。どうしてこいつにはそれがわからない?
「素直に話せば今度も見逃してやる。だから抵抗をするな」
うるさい!
――離せ!
――行かなくちゃならないんだ!
【B-5/市街地/一日目・夕方】
【浅羽直之@イリヤの空、UFOの夏】
[状態]:全身に打撲・裂傷・歯形、右手単純骨折、右肩に銃創、左手に擦過傷、(←白井黒子の手により、簡単な治療済み)
微熱と頭痛。前歯数本欠損。
[装備]:毒入りカプセルx1
[道具]:デイパック、支給品一式、ビート板+浮き輪等のセット(少し)@とらドラ!
カプセルのケース、伊里野加奈のパイロットスーツ@イリヤの空、UFOの夏
[思考・状況]
基本:伊里野と一緒にいる。
0:行くかなくちゃ!
1:伊里野の元へと走る。
2:だから邪魔をしないでくれ。
3:もう時間がないんだ。
[備考]
※参戦時期は4巻『南の島』で伊里野が出撃した後、榎本に話しかけられる前。
※伊里野が「浅羽を殺そうとした」のは、榎本たちによる何らかの投薬や処置の影響だと考えています。
※伊里野に関する記憶が薄れていってること(トーチ化の影響)をなんとなしに自覚しています。
[状態]:全身に打撲・裂傷・歯形、右手単純骨折、右肩に銃創、左手に擦過傷、(←白井黒子の手により、簡単な治療済み)
微熱と頭痛。前歯数本欠損。
[装備]:毒入りカプセルx1
[道具]:デイパック、支給品一式、ビート板+浮き輪等のセット(少し)@とらドラ!
カプセルのケース、伊里野加奈のパイロットスーツ@イリヤの空、UFOの夏
[思考・状況]
基本:伊里野と一緒にいる。
0:行くかなくちゃ!
1:伊里野の元へと走る。
2:だから邪魔をしないでくれ。
3:もう時間がないんだ。
[備考]
※参戦時期は4巻『南の島』で伊里野が出撃した後、榎本に話しかけられる前。
※伊里野が「浅羽を殺そうとした」のは、榎本たちによる何らかの投薬や処置の影響だと考えています。
※伊里野に関する記憶が薄れていってること(トーチ化の影響)をなんとなしに自覚しています。
【相良宗介@フルメタル・パニック!】
[状態]:全身各所に火傷及び擦り傷・打撲(応急処置済み)
[装備]:IMI ジェリコ941(16/16+1、予備マガジンx4)、サバイバルナイフ
[道具]:デイパック、支給品一式(水を相当に消耗、食料1食分消耗)、確認済み支給品x0-1
[思考・状況]
基本:この状況の解決。できるだけ被害が少ない方法を模索する。
0:少年(浅羽)より飛行場の情報を聞き出す。
1:情報を検討した後、飛行場に向かうか一旦リリアの元に戻るか判断。
2:飛行機を飛ばしてみる。空港へ行って航空機を先に確保する? 航空機用の燃料を探す? 自動車の燃料で代用を試してみる?
3:まずはリリアを守る。もうその点で思い悩んだりはしない。
4:リリアと共に、かなめやテッサ、トレイズらを捜索。合流する。
[状態]:全身各所に火傷及び擦り傷・打撲(応急処置済み)
[装備]:IMI ジェリコ941(16/16+1、予備マガジンx4)、サバイバルナイフ
[道具]:デイパック、支給品一式(水を相当に消耗、食料1食分消耗)、確認済み支給品x0-1
[思考・状況]
基本:この状況の解決。できるだけ被害が少ない方法を模索する。
0:少年(浅羽)より飛行場の情報を聞き出す。
1:情報を検討した後、飛行場に向かうか一旦リリアの元に戻るか判断。
2:飛行機を飛ばしてみる。空港へ行って航空機を先に確保する? 航空機用の燃料を探す? 自動車の燃料で代用を試してみる?
3:まずはリリアを守る。もうその点で思い悩んだりはしない。
4:リリアと共に、かなめやテッサ、トレイズらを捜索。合流する。
【8】
淡い橙色に包まれ始めた街の中を白く儚げな少女がただ歩いていた。
その足取りは迷いなく、迷うことすら知ってはいなく、ただ想い描く憧憬の世界をまっすぐと進んでいるようであった。
その足取りは迷いなく、迷うことすら知ってはいなく、ただ想い描く憧憬の世界をまっすぐと進んでいるようであった。
無表情。しかしもう死んでしまった彼が見れば、彼女は実に上機嫌ではりきっているのだと見抜いただろう。
彼女が自分からなにかをしたいなどと思い、それを実行に移すことは非常に珍しいのだから。
彼女が自分からなにかをしたいなどと思い、それを実行に移すことは非常に珍しいのだから。
「浅羽がいるから」
白い灯火が揺れる。
「だって約束したから」
小さな炎は今にも掻き消えそうで、少しの風でもゆらゆらと揺れて見えたり見えなくなったり。
「好きな人ができたから」
揺れる火はその形を維持することができなくて、記憶は散り散りに、想いはバラバラに。
「浅羽がすき」
心の中の幻燈が彼女に最後の夢を見せる。
幸せそうに、本当に幸せそうに彼女は歩く。その向こうに彼が待っていると信じて。
その存在はおぼろげで、
もう、誰も彼女の名前を思い出すことすらできない。
【B-5/市街地/1日目・夕方】
【伊里野加奈@イリヤの空、UFOの夏】
[状態]:“トーチ”状態。その灯火は消える寸前。
[装備]:トカレフTT-33(8/8)、白いブラウスに黒いスカート
[道具]:デイパック、支給品一式×2、トカレフの予備弾倉×4、インコちゃん@とらドラ!(鳥篭つき)
[思考・状況]
基本:浅羽とデートする。
1:10時にバス停で待ち合わせ。10時半からの映画を浅羽と一緒に見る。
[備考]
※既に「本来の伊里野加奈」はフリアグネに喰われて消滅しており、ここにいるのはその残り滓のトーチです。
紅世に関わる者が見れば、それがフリアグネの手によるトーチであることは推測可能です。
※元々の精神状態と、存在の力が希薄になった為、思考をまともに維持できていません。
※伊里野加奈は皆から忘れ去られかかっています。
[状態]:“トーチ”状態。その灯火は消える寸前。
[装備]:トカレフTT-33(8/8)、白いブラウスに黒いスカート
[道具]:デイパック、支給品一式×2、トカレフの予備弾倉×4、インコちゃん@とらドラ!(鳥篭つき)
[思考・状況]
基本:浅羽とデートする。
1:10時にバス停で待ち合わせ。10時半からの映画を浅羽と一緒に見る。
[備考]
※既に「本来の伊里野加奈」はフリアグネに喰われて消滅しており、ここにいるのはその残り滓のトーチです。
紅世に関わる者が見れば、それがフリアグネの手によるトーチであることは推測可能です。
※元々の精神状態と、存在の力が希薄になった為、思考をまともに維持できていません。
※伊里野加奈は皆から忘れ去られかかっています。
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