フォリアの学堂
ショアベルツ近郊にある一大魔法学園。大まかにメイジ、セージ、アルケミスト、サモナーの4つのクラスについて研究・指導する機関である。(尚、アコライト・ニンジャは扱われていない)
100人近い学生が生活する寮、豊富な研究資料の詰まった書庫、派手な実験・実演ができる広大な実験場、各地で掘り出され再現された前史時代のテクノロジー、ショアベルツの商人たちからの潤沢な資金援助。どこをとっても、大陸でも指折りの施設といっていいだろう。
100人近い学生が生活する寮、豊富な研究資料の詰まった書庫、派手な実験・実演ができる広大な実験場、各地で掘り出され再現された前史時代のテクノロジー、ショアベルツの商人たちからの潤沢な資金援助。どこをとっても、大陸でも指折りの施設といっていいだろう。
学園の歴史
フォリアの学堂の歴史は浅い。150年前に、隣国ベルニエの大学を追い出されたフォリア・アルベルナ女史が、諸国放浪に出始めたところから学園の歴史は始まったといわれている。
祖国を追われたフォリア女史には数人の生徒が付き従い、大陸中を遊学して回った。それはほぼ、現在の冒険者の生活と変わらなかった。各国がフォリア女史を引きとめようと、甘言を用いて自国の宮廷魔術師や顧問の席を用意したが、彼女は応じなかった。
祖国を追われたフォリア女史には数人の生徒が付き従い、大陸中を遊学して回った。それはほぼ、現在の冒険者の生活と変わらなかった。各国がフォリア女史を引きとめようと、甘言を用いて自国の宮廷魔術師や顧問の席を用意したが、彼女は応じなかった。
そんな彼女に転機が訪れたのは、彼女が150歳を過ぎた頃だった。
旅を続けることが困難だと思った女史の元に、当時まだ小国だったショアベルツから声がかかった。
「好きなだけ研究してくれ。好きなだけ冒険してくれ」
この誘いを女史は受けた。
10名ほどの弟子を連れて、ショアベルツへとやってきた女史に、商人たちは広大な土地と建物、買い集めた古本、遠くロデリアやアザンランドから取り寄せた機械を、惜しげもなく彼女たちに渡した。
故郷ベルニエでも、望むことのできない環境だった。
旅を続けることが困難だと思った女史の元に、当時まだ小国だったショアベルツから声がかかった。
「好きなだけ研究してくれ。好きなだけ冒険してくれ」
この誘いを女史は受けた。
10名ほどの弟子を連れて、ショアベルツへとやってきた女史に、商人たちは広大な土地と建物、買い集めた古本、遠くロデリアやアザンランドから取り寄せた機械を、惜しげもなく彼女たちに渡した。
故郷ベルニエでも、望むことのできない環境だった。
そして今から20年前、女史が180歳を過ぎた頃。
活気はあるが平穏なショアベルツに戦乱の足音がやってきた。
ロレイサからの妖魔軍侵攻である。
活気はあるが平穏なショアベルツに戦乱の足音がやってきた。
ロレイサからの妖魔軍侵攻である。
当時病床にあった女史の代わりに学堂の人間とショアベルツの義勇軍をまとめあげたのは、女史が旅の中で見つけた生徒ミネルヴァ・カルグウェリン。そして先陣をきったのは現役時代の女史以上の大魔女エズラ・ヒルメイン。
師の教えを最大限に生かした二人の活躍で、ローラン国境にて妖魔軍を粉砕。フォリアの学堂の名を世に知らしめたのである。
師の教えを最大限に生かした二人の活躍で、ローラン国境にて妖魔軍を粉砕。フォリアの学堂の名を世に知らしめたのである。
その後すぐにフォリア女史は他界。遺言で新しい学長にはミネルヴァが指名された。
女史の死後、学園では錬金術研究が飛躍的に進展。ショアベルツの専売特許のひとつ空船を開発。ショアベルツ自身の国力も増大。商人は大きな投資から莫大な利益を生み出すことに成功したのである。
女史の死後、学園では錬金術研究が飛躍的に進展。ショアベルツの専売特許のひとつ空船を開発。ショアベルツ自身の国力も増大。商人は大きな投資から莫大な利益を生み出すことに成功したのである。
人物録
ミネルヴァ・カルグウェリン
優れた導師に導かれ、最高の環境・才能あふれる生徒・一流の同僚と三拍子揃った順風満帆な学長生活を送っている・・・・はずなのだが。
導師陣は一流だが性格がキワモノしかいないし、垂れ流れていく才能のままに突拍子も無いことをしでかす生徒ばかりだし、で日々頭を悩ませている63歳のオバサマ。
ミネルヴァ本人は軍師として名高いセージで、学内ではセージの授業を受け持つ。
師同様に各国からの引き抜き工作に四苦八苦している模様。その煽りで学内で次期学長の椅子争奪の派閥抗争は起きる始末。
一人良い人だと苦労するとはこのことである。
導師陣は一流だが性格がキワモノしかいないし、垂れ流れていく才能のままに突拍子も無いことをしでかす生徒ばかりだし、で日々頭を悩ませている63歳のオバサマ。
ミネルヴァ本人は軍師として名高いセージで、学内ではセージの授業を受け持つ。
師同様に各国からの引き抜き工作に四苦八苦している模様。その煽りで学内で次期学長の椅子争奪の派閥抗争は起きる始末。
一人良い人だと苦労するとはこのことである。
エズラ・ヒルメイン
メイジカレッジの部長を務める次席導師。学長ミネルヴァの姉弟子とも妹弟子とも言われる年齢不詳のハーフエルダナーン。
ワガママ・強烈・破壊魔の三拍子揃った女ウィザード。多彩な破壊魔法を操り、妖魔軍侵攻の際、その腕っ節と魔法で邪竜相手に壮絶な一騎打ちをして見事打ち倒した挙句、一人で左翼を半壊させたことで有名。
ただし、英雄譚として一流の自分より地味な役回りをしたミネルヴァが学長についたことには、少なからずよく思っていない様子。ミネルヴァの学長就任以後は、『平和的に』自分の威光が端々に行き渡るように、と自らメイジカレッジの部長に立候補する。
人間的に間違った部分は多々あるが、悪いことは一切しない。あくまで彼女の望みは、『平和的に』学園に君臨することなのである。
ワガママ・強烈・破壊魔の三拍子揃った女ウィザード。多彩な破壊魔法を操り、妖魔軍侵攻の際、その腕っ節と魔法で邪竜相手に壮絶な一騎打ちをして見事打ち倒した挙句、一人で左翼を半壊させたことで有名。
ただし、英雄譚として一流の自分より地味な役回りをしたミネルヴァが学長についたことには、少なからずよく思っていない様子。ミネルヴァの学長就任以後は、『平和的に』自分の威光が端々に行き渡るように、と自らメイジカレッジの部長に立候補する。
人間的に間違った部分は多々あるが、悪いことは一切しない。あくまで彼女の望みは、『平和的に』学園に君臨することなのである。