林野庁鎮守部

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林野庁鎮守部

「林野庁鎮守部は職員の健闘を期待しております」
―――任務開始時に聞く林野庁鎮守部の定型コメント

基本情報


イラスト権利者 御伽月/みかづき
コンタクト先 Twitterアカウント

略称 鎮守部
代表者 林野庁長官
統括者 鎮守部部長
規模 たくさん
本部 中央合同庁舎第1号館

概要


 林野庁鎮守部(りんやちょうちんじゅぶ)は林野庁に設けられている独自の祓魔組織であり、禁域の管理と認定を主要業務とする。人々が立ち入るべきではない曰く付き場所、幽霊スポットから汚染地帯まで幅広く活動し、これらの禁域が日本国民に危害を加えないように規制、監督、隔離することを求められる。
 ただ、この禁域は滞在すること、近づくこと、関わること自体が極めて危険であるため、積極的にそこで勤務を行う鎮守部職員の殉職率は年、20%にも上ると報告されている。特に職員の初陣、二年目、四年目は三つの峠と言われ、殉職率が高まる傾向にある。

禁域管理課(きんいきかんりか)

林野庁を構成する三課の内、最も規模の大きい部署。
 禁域管理課はその名の通り、林野庁内で主に重要性の高い禁域管理を行う課であり、専門性の高い技能を強く求められる。特に日本国の戦略重要拠点近くの禁域や大神災を誘発しかねない事案などもあるため勤務から数年が経過した職員が主体となって構成されている。
  • 封穢班(ふうえはん)
 林野庁内の何でも屋。複数の班から成り立ち、林野庁の人員が不足している場所に割り当てるエリート職員の集団。ただ、封穢とあるように禁域の発展を防ぐことや侵入を防ぐことに特化している。人員が不足している禁域というのは基本的に危険であるため、その任務も当然危険である。林野庁の最後の安全弁とも言え、彼らの派遣が事態の好転に繋がるが多い。封穢班の諸班は「封穢第一班」「封穢第二班」とこのように記載する。
  • 医霊治療班(いれいちりょうはん)
 林野庁のお医者さん。霊体器官へのダメージや霊的損壊、障骸などの治療を専門とする。全鎮守部の施設に常駐しており、任務で負傷した職員の治療を真っ先に行うこととなる。医霊技能者が貴重なため、直接任務に同行することは基本ない。医霊班の諸班は「医霊第一班」「医霊第二班」とこのように記載する。
  • 関東圏管理班(かんとうけんかんりはん)
 林野庁の激務地その一。関東圏全域を総括する班であり、最も人員が多い班でもある。穢晶バブルにより増加した北関東の穢晶鉱山の閉山地帯から東京都霞が関に存在するある祠まで管理し、同時に生じる多くの紙仕事もしなければならない。関東圏管理班の諸班は「関東第一班」「関東第二班」とこのように記載する。
  • 近畿圏管理班(きんきけんかんりはん)
 林野庁の激務地その二。近畿圏全域を総括する班であり、抱える禁域数だけを見れば日本一である。古代日本から存在している古墳が禁域化したものから京都の廃寺、岩倉山禁域など歴史的な禁域を多く管轄する。ただ、歴史的とあるようにすでに管理方法が最適化されており、よほどの事態が起きない限りは関東に比べて楽である。近畿圏管理班の諸班は「近畿第一班」「近畿第二班」とこのように記載する。

地方業務課(ちほうぎょうむか)

林野庁を構成する三課の内、二番目に規模の大きい部署。
 地方業務課は禁域管理課で取り扱わない地方での業務を総括し、それぞれ地域ごとに分けた班のもとでそれを執行する。また、禁域管理課と比べて新規職員が多く配属されるため、職員の教育という点も兼ねる。その分、現場的な思考が多数を占め、役人的な禁域管理課とは毛色が違う。
  • 北海道班(ほっかいどうはん)
 北海道全体を担当する班。日本の最北を担当する班であり、冬と夏の寒暖さだけではなく、その圧倒的な広さも敵として襲いかかってくる。北海道は禁域数こそ少ないが、屯田兵開墾に合わせて発生したものなどもあり、広い禁域が目立つ。その分、管理が難儀で、一人の職員にかかる負荷が大きいが地方業務課の中では最も殉職率が低い。北海道班の諸班は「北海第一班」「北海第二班」とこのように記載する。
  • 沖縄班(おきなわはん)
 沖縄諸島全体を担当する班。日本の最南を担当する班であるが、その地域性と範囲の狭さだけを見て配属希望を出して後悔する職員が後を絶たない悪名高い班でもある。沖縄班は琉球王国由来の禁域だけでなく、沖縄戦によって大量発生した小型群発禁域の管理もしなければならないため、軽い気持ちでやり遂げることはできない。沖縄に行くと一皮むけるともまで言われるほどなため、沖縄班の職員は少数精鋭が主におなっている。沖縄班の諸班は「沖縄第一班」「沖縄第二班」とこのように記載する。
  • 東北班(とうほくはん)
 東北地方全域を担当する班。本来は東北地方のみ担当していたが、東海班が中部を担当しきれなくなったため中部地方(東海と山梨除く)を含む巨大な管轄範囲内で職務を執り行うこととなった。地方業務課の中で最も多くの班を抱えいたが東日本大天災の際、多くの熟練職員を失ったため人員不足に苦しんでいる。林野庁より優先的に新規職員を送ることで欠員対応中。東北班の諸班は「東北第一班」「東北第二班」とこのように記載する。
  • 中国班(ちゅうごくはん)
 中国地方全域を担当する班。山陽と山陰などを含めた管轄範囲を持っているが、四国班との統合が再検討されている班でもある(鎮守部2014年決定より統合は一度否定)。主な業務は出雲由来の禁域が主体の山陰と二次大戦の戦傷より生じた禁域が主体の山陽の二箇所の管理である。そのため、同じ中国班であっても山陽と山陰では業務も、求められる技能も異なる結果となっている。中国班の諸班は「中国第一班」「中国第二班」とこのように記載します。「山陰第一班」「山陽第一班」といった通称及び呼称は認められておりません。(鎮守部部長勧告)
  • 四国班(しこくはん)
 四国地方全域を担当する班。嬉しくも消滅危機にある班。嬉しいとされるのは四国班の管轄していた禁域の内、40%の完全な除染に成功しているからである。特定界異の祓滅、浄化作業、穢晶産業の四国撤退などにより禁域数が減少し、現在人員過多になっている。統合先は前述した通り中国班であるが、四国班の職員からの反対の声は大きい。四国班の諸班は「四国第一班」「四国第二班」とこのように記載する。
  • 九州班(きゅうしゅうはん)
 九州地方全域を担当する班。自然禁域が猛威を振るう危険な管轄にある班であり、特に山へ連なる禁域が多数確認され、なお増加中である。古代日本における火山活動の名残が未だに、九州地方で跡を引き、職員がその対処に追われるという状態にあり、新規職員でもすぐに持ち場を持つ事となる。ただ、その分出世がしやすく、禁域管理課への栄転が狙いやすいという利点もあるので新規職員により配属希望が出されることが多い(尚、大半は東北に行くことになる)。九州班の諸班は「九州第一班」「九州第二班」とこのように記載する。
  • 東海班(とうかいはん)
 東海地方全域を担当する班。本来、中部地方全域を管轄する中部班であったが、裏富士と呼ばれる巨大禁域が活性化したことにより人員不足に陥り中部の管轄(山梨を除く)を放棄し、東海に限定した東海班として1966年に再編されている。この裏富士の管理のために東海班の全職員の六割が常駐している。そのため、静岡県と山梨県にほとんどの職員が居る状況を揶揄して富士班と言われることもある。東海班の諸班は「東海第一班」「東海第二班」と記載するが、裏富士にてのみ活動する班は通称として「富士第一班」「富士第二班」と言うこともあるので留意されたい。

装備開発課(そうびかいはつか)

林野庁を構成する三課の内、三番目に規模の大きい部署。
 林野庁の使用する祭具開発、禁域研究、装備管理を総括する技術課である。他の課と異なり、研究職が主体であるため殉職率は林野庁内で極めて低く、当り部署とされることが多い。その分、技能を求められるため技術職や大学でその専攻を取っていない場合は配属される可能性が低くなってしまう。
  • 禁域研究班(きんいきけんきゅうはん)
 禁域の性質、発生原因、経年変質などの学問的視点から禁域を解明し、それを禁域防災に役立てることを目標とする班。複数の研究室により成り立ち、日本国の禁域研究の先端を行くほどの技術力を有する。禁域研究班の諸班は「禁研第一班」「禁研第二班」とこのように記載する。
  • 新装備開発班(しんそうびかいはつはん)
 林野庁職員が現場で使用する祭具の開発と生産を行う班。有名なものに赤不浄という林野庁の標準祭具があることからわかるように、この班が無ければ林野庁鎮守部の全業務に支障をきたすこととなってしまう。新装備開発班の諸班は「新装第一班」「新装第二班」とこのように記載する。
  • 装備管理班(そうびかんりはん)
 装備の管理を行う班。主要業務は装備の点検、輸送、現場への支給や回収など装備に関することであれば大体関わっており、度々新装備開発班より新装備のテストをさせられることもある。林野庁鎮守部全体の中で最も地味な業務を担当しているが、彼らが居なければ鎮守部は動けない縁の下の力持ち的な存在である。装備管理班の諸班は「装管第一班」「装管第二班」とこのように記載する。

沿革

  • 1885年12月13日、宮内省御料局にて禁域の測量業務始まる
  • 1903年1月1日、再発足した帝室林野管理局内に鎮守出張所設置
  • 1924年4月8日、帝室林野局鎮守出張所に改称
  • 1933年1月1日、律殕度を導入
 界異の号級を表す指標として導入されることが決定する。律殕度1.0が五号級、0.9なら四号級、0.8なら三号級、0.6なら二号級、0.4なら一号級に該当する。
  • 1949年6月1日、鎮守出張所が林野庁鎮守部として再編
  • 1966年3月5日、英国海外航空機空中分解事故
 航空機が裏富士禁域(富士樹海禁域とも)に誤侵入したことにより発生した事件。地上における封鎖は完了したものの、空路ではできていなかった為に起きた管理不十分による人災とも。また、航空機の侵入により裏富士が活性化し禁域として極めて管理が難しくなり、中部班が解体し、東海班として再編され、以後裏富士一帯は飛行禁止区域として空路でも制限されるようになった。
  • 198■年、旧八咫ノ川禁域所轄問題
 日本最悪の禁域の一つと名高い旧八咫ノ川禁域が林野庁鎮守部ではなく、神祇庁(後の環境庁神祇部)とされたことに端を発する問題。旧八咫ノ川禁域は禁域であるため従来通り林野庁が管理すべきとする鎮守部側と林野庁に管理能力がないとする神祇庁側で政治的衝突が激化。最終的には共同で管理案が出されるも、両者がこれを一蹴し、現状維持とすることになった。そのため、旧八咫ノ川禁域は現在でも林野庁の管理下にない。林野庁と神祇庁の関係悪化の大きな一因のひとつ。
  • 1993年5月11日、ディミトリ夫妻禁域売買事件
 林野庁管理中の禁域をディミトリ夫妻が売買した事件。これは私有地の一部範囲と禁域が被っていたことにより発生しており、意図しない形での禁域売買へと繋がった。日本国において禁域の売買は禁止されているため非合法な売買であったが、林野庁が被っている範囲を購入することで対応し、訴訟問題には発展しなかった。
  • 2003年、三庁会議
 林野庁、防衛庁、警察庁の間で行われた会議。環境庁神祇部航空祓魔課がボーイング社のF-15E12機を導入したことで起きたボーイング製戦闘機輸入事件によって行われた会議であり、三庁間での予算連携、職員交流、一部所轄での共同管理を取り決め、相互の環境庁への不信を確認している。以降、この三庁は積極的に連携していくため、音頭を取った防衛庁に因んで、この三庁を「防衛派」と言う事がある。
  • 2005年10月5日、旧前杜村禁域事件
 旧前杜村禁域の管理に向かっていた林野庁職員が環境庁神祇部の職員によって捕縛されたことで事件が発覚。環境庁神祇部は旧前杜村禁域における所轄は土地所有者との合意で環担当することになっていると主張したが、旧八咫ノ川禁域所轄問題を経験している林野庁鎮守部は話し合いをする前に封穢班を現地に強行派遣することを決定、両組織の祓魔師衝突にまで発展した。緊急出動した自衛隊の仲介で、戦闘行為は沈静化したものの環境庁神祇部は引き続き旧前杜村禁域の管理を実力で実行することとなった。この事件以降、林野庁鎮守部と環境庁神祇部の関係は急激に悪化した。
  • 2011年3月11日、東日本大天災
 東北班が管理している禁域に津波が到達し、一斉に活性化。大量発生する界異に対処した多くの職員が殉職する林野庁史最悪の事件の一つ。
  • 2014年、石名坂事件
 東京都石名坂地域が禁域化した事件。人口密集地帯に発生した禁域の中で八咫ノ川禁域発生時を凌ぐ人的被害を出している。林野庁は関東圏管理班と封穢班を総動員し、一帯の完全な封鎖を実施し、禁域としての管理することを決定した。

装備

  • 黒服(ブラックジャケット)
 林野庁において使用される軽装狩衣のこと。公務員が使用するスーツに酷似しており、差異は内側を見た際に編まれている神代文字くらいである。また、山間部や森林部でも動きやすいように特別な繊維が使わているため、禁域内での活動に支障をきたすことはない。管理番号NOUSEI-01である。
 正装として用いる場合は林野庁への所属を示す桜花章の胸章をつけなければならない。
  • 正装帽
 2011年以前までは帝室林野局の五三桐紋を継承した略帽が使われていたが、東日本大天災によって大量に不足する事態となり、キャップ帽(紋章変更なし)に変更された。略帽は今では古参であることを示すアイテムとなっている。
  • 赤腕章
 林野庁鎮守部を象徴する腕章。鎮守部の紋章が描かれており、その祓魔師が林野庁鎮守部の所属であることを示す識別票として機能する。また、腕章の裏面に認識票(ドッグタグ)を縫い付けておく慣習もあるため、殉職者を特定するものとしても機能する。また、左腕に着ける方法が正しい付け方である。
  • 黒手(こくて)
 林野庁にて標準採用されているタクティカル黒い革手袋。禁域内の瘴気からの保護、滑り止め、物理ダメージの軽減を兼ねて開発された経緯を持つ。そのため、現場へ出る際は装備して行く職員がほとんどである。
  • 赤不浄
 使用者が負傷すればするほど威力を増す妖具を正式採用したもの。管理番号としてNOUSEI-44が割り振られている。黒不浄ではなく、赤不浄を採用している理由は新人でも大きな火力を出せるためである。林野庁を象徴する祭具の一つであり、赤々と輝く刀剣は振るう度に赤い一閃を残していく。
  • イツナ拳銃
 国産銃であるニューナンブ57を祓魔師用に改造したもの。林野庁の標準装備の一つ。
9x19mm鉄杭弾を使用するモデルであるイツナAと.32ACPを対人対界兼用に改造した.32AEPを使用するイツナBの二種類が存在する。管理番号はNOUSEI-57。
  • 御神籤
 任務前に必ず配られ、一日の運勢によって強化や弱体化を得る祭具。
運任せであるため非効率的と思われがちだが、全体統計で見た場合はむしろ効果的である。様々な強化や弱体化があるが、一番知られているのが大凶が形代紙を使用不可にすること。
  • 遺書
 携帯するお守りの中に入っている。発動条件は本当の死、つまり形代七枚を消費した末の死である。そこには自身の死が死んだ際に味方に何らかの効果を与える契約を書くのが慣習となっている。例えば、自身が死んだ際に味方を安全地帯に飛ばすや一時的に精神混乱を無くさせたりなど。本物の遺書は任務前に林野庁が預かるのが決まり。
この遺書に関して、門外不出であったりと規制されている品であるため、何らかの神に関わる祭具なのではないかと推測されている。

補足

 前述している通り、林野庁鎮守部は三課と無数の班で構成されている。ただ誤解を与えないためにここに組織に関する情報を補足する。
  • 封穢班長と封穢第一班長は異なる
 林野庁鎮守部の課に置かれている班はすべて複数の班によって構成され、事務を担当する本班(この場合は封穢班)によって監督される。封穢班は事務管理、封穢第一班や第二班などは実働と考えればわかりやすい。
  • 神祇官はどうなっているか
 林野庁にも神祇官は当然居る。ただ、境界対策課と異なり部内にて一括管理するのではなく、林野庁では三課のいずれかの下に直接就く形が採用されている。そのため、林野庁における神祇官は禁域管理課の神祇官や地方業務課の神祇官とこのように業務場所が分かれている。そのため、「本課」「本課職員」といった呼称が神祇官を表すものとして庁内で使用されている。

人物

編集中

関連作品

権利情報

権利者 イワシコ農相
属するカノン なし
コンタクト先 https://x.com/w9YQhGV1zEPgA70?s=09
他作品での使用範囲 フリー!
禁域に関わる祓魔師を登場させたいとき、
あるいは境対以外の手ごろな組織を登場させたいときに
ご自由にお使いください!
なお、FEATO式カノンと設定を同じする点は多くありますが
こちらに記載されている設定が林野庁の公式設定となります
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