『アドベンチャーパート』
導入
「時刻はお昼過ぎ ドール達は、遊園地の入場ゲート前にたどり着いた
人のいない入場ゲートは焼け焦げたり塗装が溶けたりとボロボロで、ツギハギな修復がされている
辺りには焼け焦げたチラシが散らばり、奥からは楽しそうな、どこか狂ったような、賑やかな音楽がノイズ混じりで聞こえてくる
この遊園地には見覚えがある ここに、自分たち、そして「メアリー」に関する記憶があるかもしれない…
ドール達は遊園地に入ってみることにした」
シナリオ2話はこの遊園地「フォービーランド」を探索することになります
ここには、ドール達が生前遊んだ 楽しい記憶があります
その記憶の中では、「メアリー」という少女がドール達と一緒にいるのです
彼女と、ここに来たのでしょうか
カルマの設定
アドベンチャーパート開始時に公開されるカルマは以下の1つです。
『パレードを見る』
このカルマはドール共通のものです。アドベンチャーパートで遊園地内を巡り、最後に中央広場に向かえば自動的に達成となります
イベント:入場ゲート
ドール達がたどり着いた入場ゲートに、人はいません 中に入るのは簡単です
ゲート辺りには、焼け焦げたチラシが何枚も残っています
以下のような内容です(内容は自由に変えてください)
「フォービーランドはフォーチュンヒルの皆様に愛されて今年で〇〇周年!そこで皆様にフォービーランド〇〇周年記念として大サービスを行うことにしました!今なら15歳以下のお子様と65歳以上の方の入場料をなんと半額といたします!」
※15歳以下のお友達はお父さんやお母さんと一緒じゃなかったら17時のパレードを見たらお家に帰ろうね!フォービーとの約束だよ! 」
このチラシで重要なのは、「17時にパレードがある」という部分です
ドール達も生前ここに来たとき。17時のパレードを見た後に家に帰ったことでしょう
このパレードをもう一度見る事が、今回のアドベンチャーパートのカルマになります
ゲートには、フォービーランドのパンフレット(アトラクションや売店の地図とか載っている小冊子)がいくつも残ってます
パンフレットには大きなカラフルな字で、「17時から中央広場でパレードがあるよ!みんなみにきてね!」と印刷されていて、マスコットキャラクターであるフォービー君が笑っています。
ここで行くことの出来る場所を、ドール達に提示してください
行くことの出来る場所 例
「各種アトラクションのエリア名」×ドール達の人数分 アトラクションやエリアの説明文があるとグッドです
「大観覧車」(案内文例:フォービーランドの目玉、上空からフォービーランド、フォーチュンヒルの町並み、港の夕焼けを一望できます。」 )
「中央広場」(案内文例:17時から行われるパレード、20時に行われるナイト・イルミネーション・ショー、各種イベント等が行われる場所です。)
「ショッピングブース」(案内文例:お土産、記念写真はこちらで!素敵な思い出を届けます)
この中で重要な場所は各種アトラクションとショッピングブース、中央広場です
アトラクションではシナリオのギミックが
ショッピングブースにはシナリオの真相に迫る『写真スタジオ』があります
中央広場はバトルパートの舞台となります
※フォービーランドがどのような遊園地かは、ディズニーランドやUSJのような遊園地をイメージして頂いてください
イベント:各種アトラクションエリア
各種アトラクションがどのようなものかは、NCが自由に作成し演出してください(ここはNCのアドリブがメインになります)
どのようなアトラクションなのかで重要な点は、
「ドール一人ひとりの格好にそっくりなキャラクターが、各種アトラクションにて確認する事が出来る」という事です
これは完全にそっくりでなくて構いません 持っている武器のデザインが同じだったり、同じ服装だったり 見た目に共通する部分があるという点が重要です
これは後に「ドール達の格好は、この遊園地のキャラクター達のコスプレだった」という事実のためです
ドール達にそっくりの格好のキャラクターがどのようなキャラクターなのか考えるのが難しい時は「見た目(全部or一部)がそっくりなキャラクターがアトラクションの各所に書かれている」などと演出してください
ドール達にもし実姉妹設定などがあれば、同じアトラクションのキャラクター達と見た目が似ている事にしてもいいでしょう
各ドールが全員違うアトラクションのキャラクターとそっくりという事にすれば、それだけアトラクションを巡って自分と似た見た目のキャラクターを発見する事になり、不気味に思ったり、懐かしい感じを覚えることでしょう
狂気判定や記憶のカケラを与える機会になります
この遊園地内での記憶のカケラの描写には、ドール達と一緒に遊園地で遊ぶメアリーの姿を入れてください
彼女と一緒に、ドールたちがこの遊園地で遊んだという事が重要です
また、記憶のカケラでの描写で、『メアリーがフォービーのお面をお土産に買って、身につけている』というシーンを描写してください
イベント:ショッピングブースでの記念写真スタジオでの描写のため 必要となります
イベント:大観覧車
観覧車は所々ゴンドラが抜け落ちているようなひどい状態でしたが、ゆっくりと回り続けています
この観覧車には乗ることができます 乗った場合は、フォーチュンヒルの町並みを一望できるでしょう
遠くには学校などの施設や住宅街が確認できるでしょう(ここでフォーチュンヒルがドール達の故郷であるという情報をPLに提示するかはNCにお任せします)
街も遊園地内の様子もフォーチュンヒルを襲った戦争による傷跡でボロボロです
観覧車での記憶にもメアリーは登場します
彼女もドール達と一緒に、この観覧車内でおしゃべりをしたり、景色を眺めたことでしょう
ここでは重要なイベントは特にありません
記憶のカケラやボロボロの町並みを見たことによる狂気判定などの機会にしてください
イベント:ショッピングブース
ショッピングブースでは、様々なお土産屋や、記念写真を取るスタジオがあります
お土産屋さんでは、記憶のカケラを渡す機会になるでしょう
また、ドール達がもつ「たからもの」がここで買われたもの、という事にしても面白いかもしれません
記念写真スタジオは、このシナリオでの重要な場所となります
店内は一階は受付、二階はスタジオとなっています
一階部分は荒れ果て、ホコリだらけです 書類が床に散らばっています
行為判定を行い、成功したドールは書類がこのスタジオの利用者名簿であり、ドール達の名前と「メアリー」の名前が書かれていることに気づきます
この事で、ドール達とメアリーがこのスタジオで記念写真を撮ったという事がわかります
二階では、機材が設置されたまま放置されたスタジオと、撮影用の衣裳室があります
調べても、以前ドール達が撮った記念写真は見つかりません
衣裳室には、このフォービーランドのキャラクター達の衣装がずらりと用意されています
この写真スタジオではキャラクターのコスプレ姿で記念写真を撮ることができ、そのために様々な衣装や小道具が用意されています
ここの服は「かわいい衣装」として たからものとして持つ事を許可してもいいでしょう
今と同じ服装でも、全然違う服装でも構いません(撮影用に様々な衣装が用意されていることでしょうし)
ここで手に入る記憶のカケラでは、次の描写を入れてください
「ドール達は写真撮影に備えてキャラクターの衣装に身を包み、小道具を所持しています(現在のドール達の格好ですね)
撮影のため並ぶドール達の中心にはフォービーのお面を付けたメアリーの姿があります
これはドール達が、転校してきたばかりのメアリーの思い出になるように、皆で相談して記念写真の中央にメアリーを入れる事を決めていたからです
それを聞いたメアリーはドール達の心遣いに感激し、撮影前だというのに涙ぐんでしまいました
そこでメアリーは、せっかくの記念写真で涙ぐんだ顔のままの写真は恥ずかしいから、フォービーのお面を付けたまま写真を取る、と言い出します
「皆なら、お面を付けてても私のことだってわかるでしょ?」と笑顔で言って…」
この記憶のカケラの描写で、ドール達は「自分達の姿は、ここのキャラクター達のコスプレではないか?」と気づかれると思います
そして、メアリーが一緒にいない事への疑問が強まると思います
彼女はどうして一緒に復活しなかったのでしょうか?
なぜドール達が「メアリー」として扱われているのでしょうか?
イベント:中央広場
遊園地内を巡り終わった段階で、園内に放送が流れます
「まもなく、17時となります 中央広場でパレードが行われます
ぜひ、お楽しみください」
このような内容の放送が流れ、ドール達はかつての賑やかなパレードをもう一度見たいという思いから、中央広場へ向かいます
広場にたどり着くと、やがてパレードの行進の音楽が聞こえてきます
この遊園地のパレードは中央の広場をぐるっと輪になって囲む形となり最終的に大きな円となって広場の回りをぐるぐる回るのです
ドール達の前に現れたパレードは、ダンサーもパフォーマーも、遊園地のキャラクター達もみな異形のアンデッドでした
狂ったように、ドール達をよそに踊り回ります
やがてそのパレードの中に、ドール達と同じ格好の、キャラクター達のアンデッドの列がみつかります
彼らは自分と似た姿のドール達を見つけると、まるで死者達のパレードの中に引きずり込もうとするかのように、ドール達に襲いかかります
ここでアドベンチャーパートは終了です
バトルパートに移ってください
『バトルパート』
悪意/ドール一人あたり13点
勝利条件は「敵の全滅」です
戦闘カルマはありません
もしレベッカを連れてきている場合は、彼女を守る事をカルマにしてもいいでしょう
舞台効果
特にありません パレードに囲まれているので、逃げられない事を強調してもいいでしょう
ギミック
この戦闘では、敵に「ドール達と同じデザインの敵」をドール達の人数分出してください(脇はダンサーと称したナイトメアやパレード車と称したミートシュレッダーなどで悪意を調整してください)
ただし、「ランチャー」や「対戦車ライフル」などの強すぎるマニューバ、また転倒付き武器など手駒に持たせられない武器は壊れている事にして下位互換なパーツにしたり、別のパーツに同じ名前をつけたりしてバランスを調整してください
また、サヴァントではなく、ホラーにしても大丈夫です
敵を全滅させればドール達の勝利です
また、このパレードにはこの遊園地のマスコットキャラクターである「フォービー君」の姿がありません
このことをドール達に伝えて下さい
『エンドパート』
エンディング例
襲いかかるパレードの列を退けると、パレードの列にほころびが生じます
そこからドール達はパーツを修復しつつ、入場ゲートそばまで逃げる事ができました
入場ゲートに放送が響きます
「お客さまにお知らせいたします 本日のパレードは終了しました これより15歳未満のお子様のご入場はできません
気をつけてお帰りくださいますようお願いいたします 本日はご入場ありがとうございました」といった内容です
ドール達が入場ゲートより外に出ると、夕暮れにより暗くなりつつあるフォーチュンヒルの街並みが見えてきます
先ほどの放送を聞いたドールは あの放送の後、こうして皆で自宅まで帰った事を思い出す事でしょう
この街は、どこか懐かしい感じがする 自分たちに関係があるのだろうか?
そしてメアリーは遊園地にはいなかった この街にいるのだろうか?
様々な思いを抱えて、ドール達は滅びたフォーチュンヒルの街並みに向かいます
最終更新:2016年02月12日 03:11