アマノジャック@新ジャンル専用

新ジャンル「無頼娘」01_vol03

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新ジャンル「無頼娘」
162 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 00:23:59.74 ID:/bZQ1OnH0
風呂入ってたら日付変わってた。
>>157

男「うぅ・・・吐きそう」
女「お前、大して強くないのに飲むからだよ」
男「お前が飲ませたんだろうが・・・」
女「そうだったか? ・・・って本当に大丈夫か?」
男「・・・大丈夫・・・だ」
女「どこがだよ。 今日は泊まっていけ」
男「しかし・・・」
女「その様子じゃ帰るの無理だろうが?」
男「・・・スマン」

女「ちょと待ってろ。今、風呂入れるから。先に入れよ?」
男「しかし・・・」
女「いいから!! タオルはココな? 下着は・・・、俺の使うか?」
男「断る」
女「だな。とりあえずバスタオル使ってろ。コンビニで買ってくるわ。他に何かいるか?」
男「・・・女?」
女「んっ?」
男「・・・スマン」
女「男が軽々しく謝るな、馬鹿」

163 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 00:24:33.09 ID:/bZQ1OnH0
女「ただいま。男~?」
男「・・・ん?」
女「下着ココに置いておくな?」
男「あぁ。スマ・・・」
女「謝るな、馬鹿」

男「上がった」
女「気分は?」
男「マシになった」
女「そうか。次、俺も入るか」
男「お前・・・脱衣所で着替えろよ」
女「バストイレ共同で、そんなことできるかよ」

男「・・・その傷は・・・」
女「ん~? あぁ。みっともないもの見せちゃったな
  すまんな、気持ち悪いだろ?」
男「・・・おまえ、やっぱり・・・」
女「・・・その話は、もう終わった」
男「だが・・・」
女「いいから、もう寝ろ。明日も講義だろ?学生クン?」

164 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 00:25:33.70 ID:/bZQ1OnH0
女「上がった」
男「だから、脱衣所使え。・・・俺も男だぞ?」
女「この傷を見て、それでも・・・。ってんなら犯してもいいよ」
男「・・・本気で言ってるのか?」
女「今日、客のデブに言った『もっと、激しくして』よりは、本気だよ」
男「・・・お前」
女「俺のこと、嫌いになれたか?」
男「・・・いいや」
女「お前は・・・、馬鹿だ。大馬鹿だ」
男「そうかな?」
女「・・・きっと、そうだ。この、馬鹿やろう・・・」

169 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 00:51:47.10 ID:aqkQzB4IO
面白いけど書くの難しい新ジャンルだな

171 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 00:53:50.15 ID:Sezxreci0
女「銭湯行ってくるー」
男「銭湯? わざわざ行かなくても、うちの風呂くらい使ってもいいぞ?」
女「他人の風呂なんて借りてたまるか。それに銭湯はいいぞー。他人と情報交換ができるからな」
男「なるほどね。道理で、街の事情に詳しいわけだ」
女「でも最近は、銭湯に来る人が少ないな。寂しいや」
男「……寂しい?」
女「ん? おかしいか?」
男「いや、なんとなく……」
女「まぁいい、行ってくる」

174 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 01:06:40.42 ID:7jcHb2WL0
女「寂しい」
男「なんだ、無頼じゃなかったのか?」
女「お前がこういうの好きそうだから言ってみただけだ」
男「……ふぅん」
女「ちょっと顔染めてどうしたの? 図星?」
男「別に」
女「……冷たいなぁ」
女「このまま男の肩に頭置いて眠りたいなぁ……」
男「……」
女「なんだ、反応なしか」
男「……あーもう」
女「ふふっ、私は誰にも背中を預けないんだよ」
男「その割には俺にくっつくじゃん」
女「さあなんででしょう?」
男「……どうせからかうんだろ?」
女「ご名答」

175 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 01:12:00.73 ID:Sezxreci0
男「あれ、女だ。何してるんだおい」
女「……かつおぶしじゃない。まず言葉を選ぶ。太くてよく乾いた言葉を……」
男「ん?」
女「……血合いの黒い部分から、言葉を正しく削ってゆく。言葉が透きとおって
   くるまで削る。つぎに意味を……」
男「おいおい、女。しっかりしろー」
女「……あー。男か。何してるんだこんな時間に」
男「こっちの台詞だ。女一人で何してるんだ」
女「知らない外人に薬貰ったんで、試してみたら……。って、ここどこだ」
男「とりあえず帰るぞ。もう薬なんてやるなよ」
女「……気持ち悪い。頭がくらくらする」
男「それ見ろ。禁断症状が出たら相談しろ、縛り付けてでも押さえるから」
女「……もうここで寝るー」
男「こらこら」

176 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 01:18:43.43 ID:aqkQzB4IO
>>175
美味しい料理が出来そうだった。

177 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 01:33:09.61 ID:Sezxreci0
>>176
それも詩か?

男「女ー。お裾分けに来てやったぞー」
女「んー? サツマイモかー。くれるのなら貰う」
男「お袋がわざわざ送ってくるんだよ。まだ子供だと思われてんのかね」
女「仕方ないよ。親はいつでも子供が可愛いんだから。子がいくつになっても、
   親にとっては子供なんだから」
男「……そういや女は、家族とは……」
女「お、いいサツマイモだ。わざわざどうもー」
男「……」

178 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 01:42:12.85 ID:Sezxreci0
女「暇だ」
男「それは良かったな。俺は忙しさで死にそうだ」
女「無頼と言っても、大してする事は無いなー。仕事も学問もやってないんだから、
   そりゃ暇になるわー」
男「じゃあ俺の為に何か飲み物を作ってくれないか? 熱いコーヒー」
女「図書館でも行ってくるー。夏目漱石でも読むかな」
男「おーい、コーヒー」
女「……無頼に頼るなよ」

179 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 01:54:52.69 ID:Sezxreci0
女「髪が伸びたなぁ……」
男「せめて前髪は切れよ。近くにいい美容院あるぞ」
女「髪くらい自分で切るよ。ハサミどこだっけか……」
男「……あのなぁ女」
女「ん?」
男「女性なんだから、少しは身嗜みとか気を使え。元が良いのに勿体無い」
女「アホかお前は。女が化粧するのは男に媚びるためでしょうが。
   私には関係ないの。お、あったあった」
男「じゃあせめて、俺が切ってやるから。貸せ」
女「だから髪くらい自分で切るって。返せー」

181 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 02:20:25.83 ID:Sezxreci0
男「女、誕生日いつだ?」
女「丁度、三日前か。もう過ぎた」
男「あら。何かプレゼント贈ろうと思ったんだが」
女「止めてくれ、気持ち悪い」
男「ひどいなぁ」
女「ただの知り合いから貰うなんておかしいだろ。
   そんな金があるなら、自分の勉強に使った方が有意義だぞー」
男「勉強より大事な物がこの世にはある。俺はそう信じている」
女「少なくともそれは、他人に物を贈るのとは違うよ」

183 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 02:33:08.66 ID:Ajt9b8Yq0
ふむふむ

184 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 02:43:17.61 ID:Sezxreci0
男「ん? なんだこれ」
女「こら、人の家を勝手に漁るな。大事な物もあるんだぞ」
男「女。これなんだ?」
女「……? 雪駄か。こんなのあったかな……」
男「ああ、サンダルみたいな物か。高そうだな」
女「うん。高そうだ。
   そうだな、質屋に買ってもらうか。酒代くらいにはなるだろ」
男「ちょっと待て、大事な物だったらどうするんだよ」
女「大事な物なら忘れないよ。大方、何かの折で貰ったのさ」
男「でもなぁ……。こんなの普通、理由が無いなら貰わないだろ」
女「女々しいやつめ。思い出なんか、抱えた所で荷物になるだけだぞ」
男「でもなぁ……」

186 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 02:52:36.00 ID:Sezxreci0
女「小学校の教科書に、『スイミー』という話があった」
男「懐かしい。一人が弱くても、集団になれば強いって話だったな。
   どうしたんだ、いきなり」
女「いや。現代日本の人間には、当てはまらないと思って」
男「お前だろ」
女「そうだけど。時々考えるよ、一人と集団のどちらが幸せなのかって」
男「集団だろ。少なくとも、寂しくない」
女「そうだな。寂しくないな。でも、煩わしいじゃないか」
男「それは人によりけりだろ……」

おやすみなさい

192 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 07:08:17.60 ID:aqkQzB4IO
本当に難しい新ジャンルだな。

197 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 09:19:30.59 ID:VAJxvFZaO
すみません>>1です……

連日の寝落ち申し訳ないっす
今日は仕事休みなんで、ネタが続く限り書いていきます



198 大量の支援感謝 2008/10/16(木) 09:36:48.87 ID:VAJxvFZaO
女「……」グスッ、グスッ
男「なに泣いてんだよ、らしくないな」
女「……猫が、車に轢かれて死んじゃった……」
男「……そうか、知らなかったとはいえすまん」
女「謝らなくていい。ただ、この子のために手を合わせてくれないかな」
男「分かった」

女「良かったね、お前の死を悼んでくれる奴、私以外にもいたよ」グスッ
男「お前でも、泣くんだな」
女「涙を枯らすほど、まだもうろくしちゃいないよ」
男「無頼っぽくないな」
女「無頼である前に人間であれ、だよ」


200 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 09:44:46.64 ID:Rw7j7nl3O
梅沢春人の作品に無頼男(ブレーメン)というものがあるんだが
このスレタイは無頼娘(ブレーニャン)でいいのか?

202 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 10:36:17.60 ID:+4Lq6dlV0
懐かしいな
どんなマンガだったっけ

203 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 10:40:51.84 ID:VAJxvFZaO
女「男ー」
男「何だ」
女「男は車とか乗らないのか?」
男「いちおこれでも貧乏大学生っすから、免許なんか持ってません」
女「なんだー、じゃあこれはいらないな」

どんっ

男「何だそれ?」
女「ガソリンー」
男「……念のため聞こう、どうやって入手した?」
女「盗難ー」
男「やっぱりか…」
女「ちょっと前なら金属窃盗とかもお金になったけど、今じゃ警戒強くなってるしねぇ」
男「で?そのガソリン、俺が買わなかったらどうすんだ」
女「裏ルートでさばくよ?」
男「……たくましいな、ある意味うらやましい」


204 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 11:24:21.88 ID:VAJxvFZaO
女「男が卒業したら、男のヒモになろっかなー」
男「迷惑だ。やめろ」
女「どっかに麻雀するお金出してくれるパトロンいないかね」
男「世の中そう甘くはない。って、言わなくても分かってるよな」
女「けど、楽な生活求めだしたら無頼とは呼べないよね」
男「いや、知らんけど」
女「男ー、お前は私みたいになるんじゃないぞー」
男「頼まれてもならんから、安心しろ」


206 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 12:28:54.12 ID:9SWNuaccO
>>202
━━━━━━!!
━━━━━━━━!
━━━━━━━!!
━━━!!!


キリストの歌声!?
俺達は宇宙で歌うぜ!!!

完!!!梅沢先生の次回作にご期待下さい

210 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 14:22:17.96 ID:Ajt9b8Yq0
どこまでもつやら

211 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 14:53:26.51 ID:KzPLjjxBO
いつまでもだ

214 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 15:24:38.96 ID:MQpKcje20
女「はー。お金ないねー」
男「またか。お前さ、もちょっと先の事考えた資産運用とかできんの?」
女「月並みな言葉言うけどいいかなー?明日にゃ明日の風が吹く。ってね」
男「あのなあ」
女「まあホント言うと、私みたいな生活してると先の事とか考えられなくなるしなー」
男「・・・・・・」
女「ハイそこ、ブルー入らないのー。ちょと雀荘行って稼いでくるから。」
男「っていうか金ないんだろ?雀荘入れるのかよ?」
女「なーに言ってんのさ?金あるときに博打なんてやらないよー」
男「ちょ、」
女「博打は金の無いときこそ。さ。」

 なあ、無頼って・・・なんだろうな・・・

215 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 15:30:52.75 ID:MQpKcje20
女「秋、か・・・」

女「秋は、好きだよ・・・」

女「柿とかで食いつないでいけるし・・・」

女「後は酒があればなー。寒くなってくるのがタマに傷なんだよなー。秋ー。
  あー、チクショーイ!」

女「おーい!誰かー!!酒ー!」

女「なんて叫んでも誰か恵んでくれるわけでもなし。アホらし。寝よ寝よ」

 次の日の朝

女「ふぁぶぶっ、、、ふぁぶっ、、
  あ゙~、、、ふぁぶふぎて呂律回らないね~
 
  ・・・・・・・・・・・んお?
  酒だ。
  酒がある・・・
  手紙・・・・・?」
男『年頃の女が酒酒言うもんじゃありません』

女「ちくしょ~・・・・通りがかってたか~(///)」

216 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 15:51:01.99 ID:MQpKcje20
女「砂糖の雨。唐辛子。飴と鞭。雨と無知・・・」
女「ぐじゅぐじゅと生暖かく・・・赤く、白く、ドロドロに解けた魂、、、、滅すべき穢れ、、、」
男「・・・・・・お前まーた、、、」
女「んあっ?お、おお~~。男~~」
男「大丈夫か?その・・・・・・・・それ、ヤバくないか?」
女「いやいや。これは体に悪くない奴だから無問題だよ~。
  でもセッティング間違うと怖いねえ~。あとちょっとで放火魔になるところだったよ~」
男「オイオイオイオイオイオイオイオイ。本当マズいだろそれ。」
女「ダイジョブダイジョブ。ちょっと使用するタイミングミスっただけだし。
  そだ。男もやってみ~」
男「うわ、ちょ、俺はいいって、、、」
 
       ■  ■  ■

女「   ふ        かー・・
    は   方入っちゃった ・
   あ   な          ・
  w   変         ・・・
   あ~、    「~な  男な
            ど    ら楽
           だけ    し
           ん    め
           たっ思とる

男「わわっ、言葉の暴力だ!痛い!パンチはやめて!!尖ったのも!!」

217 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 16:31:38.29 ID:VAJxvFZaO
女「困った」
男「なにを困ることがある」
女「家賃滞納してて、マンションおん出された」
男「マジか、どうすんだよ」
女「冬場じゃ段ボールハウスにも限界あるしねー」
男「………ならさ、おれんとこ来るか?」
女「男んち?そういや行ったことないね」
男「どうせ他にあてもないんだろ?だったら来いよ」
女「あてがない訳ではないが、まぁ男んちなら気を使う必要もないか」
女「じゃあお言葉に甘えて、ちょっくら厄介にならせてもらうよ」
男「お、おう!(同棲ハァハァ…)」


218 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 16:39:01.98 ID:VAJxvFZaO
>>217
女「お邪魔しま~。なかなか小綺麗にしてるじゃないか」
男「まーな、掃除とか嫌いじゃないし」
女「お、エロDVD発見」
男「なにっ!?」
女「嘘だよー、その焦りようはどっかに隠してあるな?」
男「うっ……」
女「図星か。ならお前がいない時にゆっくり探させてもらおー」
男「駄目だこいつ……精神的にはただのオッサンだ……」
女「んじゃ、これからよろしくー」


220 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 16:56:11.83 ID:VAJxvFZaO
>>218
男「夕飯できたぞ」
女「oh、サンキューサンキュー」
男「今日はカレーだ」
女「独り暮らしらしからぬマメさだのぅ、感心感心」
男「誉めても何も出ないぞ?」
女「別に気にしなくてよい。ただの本音だから」
男「…まぁ、食えよ」
女「うむっ」パクッ
男「どうよ?」
女「……うん、美味い!」
男「そうか、良かった」
女「この料理の腕前、私が女じゃなかったらほっとかないのに」
男「女じゃないのかよ?」
女「私は無頼だよ?無頼には、女も男も関係ないの」
男「じゃあお前、今まで惚れた男とかいないのか?」
女「うん。だって人の助力を当てにしたら無頼じゃなくなるし」
男「そっか…」
女「男んちに間借りしてんのはまた別だけどさ」ガツガツ
男「………」


222 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 16:59:03.03 ID:MQpKcje20
女「男ー」

男「なんだよ?」

女「詳しくは言えないけど、私さ、今、ちょっちヤバいんだ~」

男「は?いきなりなに

女「実は今日はさ、お別れの挨拶に・・・ね」

男「え?なに?ちょ、言ってる意味が」

女「なにw運がよければまた会えるよw
  んじゃ、バイナラ。なんちゃってね~」

男「う、ああ。あの・・・」

女「ん~?」

男「また、な。」

女「―――――
  うん。また。」ノシ

 数日後、女はいつもの公園で寝ていた。

223 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 16:59:45.60 ID:tJhfDdtpO
その夜

224 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 17:01:23.40 ID:MQpKcje20
俺は

225 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/10/16(木) 17:25:47.24 ID:sFFOQ6tk0


226 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 17:54:20.21 ID:VAJxvFZaO
女「てやってやっ」----ずびしっずびしっ

男「何してる?」

女「シャドーボクシング」

男「ボクシングなんかやるのか」

女「うん。見よう見まねだけどね」

男「そこまでしなきゃならんかね、女さん?」

女「無頼の身としては、強くあるのも当然なんだよね」

男「そりゃ大変だ」

女「でりゃっ!」ーーずびしっ

女「あ」

男「ん?」

女「今、鏡の中の自分より早いパンチが打てたよ!」

男「ねーよ」


227 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 17:54:43.76 ID:baae53ylO
その夜

女「どの夜だっ?君と一夜を共にした覚えは無いよっ?」
男「俺は、女を幸せにしたいんだと思う」
女「んー、でも昨日の記憶がいまいち曖昧なんだよなっ、困った困ったっ」
男「それが女にとっての幸せかどうかなんて、俺には解らないけど…」
女「せめてちゃんとした状態の時にしてほしかったなぁ。まあいいかっ、どうせ使い古しだしっ」
男「それでも、俺は女をもう無頼ではいさせたくない。ちゃんと女に、俺を頼って欲しいんだ」
女「でもさすがに赤ちゃんが出来ちゃったら困るなぁー。あ、お風呂で確認すればいいじゃんっ!僕頭良いっ!」
男「だから…遠回しな言い方だけど、女!お、俺とずっと一緒に居てく」

しーん

男「れ…?」

228 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 18:11:49.44 ID:aqkQzB4IO
女「ありがとうございました~!」

女「…ふぅ…一晩でこれだけ貰えるってのは、何かアレだな…」

女「…アイツに言ったら…体を大事にだの言ってくるんだろうなぁ…」

女「いっぺん誘ってみるか…いや…駄目だな…」

女「…無頼だとか以前にあたしも女なのかねぇ…」

男「おっ!どうした女、奇遇だな!」

女「…ちょうど良かった…一緒に酒でも飲みたかったんだ」

234 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 19:20:21.16 ID:VAJxvFZaO
女「男の友情っちゅうのに憧れる」
男「なぜ」
女「女には、拳で語ることができないから」
男「男でもそうそうできることじゃねーよ」
女「でもさ、私が男に生まれてたら、男との関係ももっと違ってたと思うよ」
男「……俺は今のお前以外と、付き合う気はしねーな」
女「何だよそれ、下心?」
男「ちげーよ、お前には女に生まれたことを後悔してほしくないってだけだ」
女「うわー、男ってエロエロだー」
男「そういう意味じゃねえ!」
女「ふふふ、心配しなくても、無頼は自分の人生を後悔したりしないもんだぞ?」
男「それならいいが」


235 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 19:35:35.91 ID:xNZqSrng0
落ちるのが忍ばれる…
パー速に…いや、gdgdになると…う~む

236 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 19:37:19.79 ID:Ajt9b8Yq0
誰が書くというのだ。今ですらこの低速。他に移ればもう無きも同じだろうよ

237 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 19:39:26.18 ID:VAJxvFZaO
繁華街にて―

男「暇だな~っと…」

女「待てこらボケェっ!!」

男「!?」
女「あ、男!そいつ捕まえてー!!」
脇役「ひいぃぃっ!」
男「よく分からんが、どりゃっ」

----ぼぐっ

脇「げふっ!?」
女「ハァ…ハァ…ありがと男、助かった」
男「こいつ、ひったくりかなんかか?」
女「そんな一文にもならないことしないよ」
女「こいつ、私との麻雀の負け分払わずに逃げようとしてたから、追っかけてたとこだったんだよ」
男「へー」
女「さ、おっさん。負けた十八万六千円、即金で払ってもらおうか?」
脇「か、金なんかねーよ……」
女「なら、ヤミ金でも何でも頼ってさっさと金作んな!」
女「お天道様は待ってくれても、私は待ったりしないからね?」
男(口上の切り方がプロだな…)
女「分かったらキリキリ歩く!今度逃げたら指一本じゃすまさないからね?」

男(俺の知らない女の顔、か……)


245 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 20:22:12.43 ID:VAJxvFZaO
ネタ枯渇

誰かお題を……

246 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 20:42:15.52 ID:b7L/2zUYO
>>245
お疲れ様です。楽しく読ませていただきましたよ。後は作家さん達の想いのままに完結させてあげて下さい。いろんな最後があって良いと思います。2年後・5年後・10年後‥って展開もアリかと。
頑張って!

247 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 20:46:07.58 ID:VAJxvFZaO
>>246
どもです、読んでくれてありがとう
他の書き手さんも支援感謝

248 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 21:01:18.68 ID:VAJxvFZaO
男「おわ、雨だ…」
男「あいつ、濡れてないかな…」
男「気になるな、ちょっと公園までいってみっか」

女「雨か、これじゃ麻雀打ちにもいけないな…」

とんとん

女「おや、誰かね?」
男「おいっす」
女「男じゃないか、なんか用?」
男「お前が段ボールハウスで右往左往してんじゃないかって、心配になってきてみた」
女「ご心配なく。防水加工は完璧だよ」
男「だな、俺が思ってた以上に作りはしっかりしてたようだ」
女「まああがんなよ。ボロいけど、狭いながらも楽しい我が家っていうし」
男「じゃあ…失礼する」


249 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 21:13:26.42 ID:VAJxvFZaO
----しとしと

男「雨、やまないな」
女「秋だしね、当たり前さ」
男「台風とか来たらどうすんだ?」
女「いちお、男んち以外にも緊急避難場所は確保してある」
男「そっか、顔広いんだなお前」
女「そうでもないよ。案外自分でも知らないうちに、他人を利用
  してやろうと思ってるだけかもしれないし」
男「俺もその中の一人か?」
女「まさか、男は私の友達だよ」
男「そっか…友達か…」
女「うん。友達」

男「………」
女「………」


250 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 21:31:59.81 ID:VAJxvFZaO
男・女「「あのさ」」

男「………どうぞ」
女「じゃあ、遠慮なく…」
女「なんか妙な空気になってるから釘をさしとくけど、君、私なんかに恋するんじゃないぞ?」
男「うぇっ!?」
女「黙ってると告白でもしかねない感じだったから、先手を取らせてもらった」
男「………」
女「図星だね?けどやめといた方がいい」
女「私は明日をも知れぬ根なし草。いつかふらりといなくなって、そのまま帰って来なくなるかもしれない」
女「そんな女の相手をさせて、君の人生を不意にさす訳にはいかないからね」
女「私は、風を頼りに生きるのが好きなんだ。流れ、流れて、いつかは野垂れ死ぬ」
女「そんな女、付き合っても疲れるだけだろ?」
男「……」


252 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 21:44:11.77 ID:b7L/2zUYO
調子こいて横槍スマヌ。
好き勝手やって、やっと頼るべき人を見つけたってラストも良いね。
逆に最後まで分かりあえなくて、互いの子供がまた巡り会って‥ってのも良いな。
いつか彼女が素直になれれば、それで良いかなと。
傍観者はこれで消えます。この展開もなかなかの流れ。GJ!

254 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 22:27:07.40 ID:VAJxvFZaO
男「…俺が、それで良いって言っても駄目か?」
女「それでって……根なし草の、寄る辺ない私でも良いって?」
男「うん」
女「私、不潔だよ?家事とか育児とか、女がすべきことなんにもできないよ?」
男「それでも俺は、お前がいいんだ」
女「なんで?なんで私なんか選ぶんだよ」
女「私はいつか君になんにも言わずに、突然出ていくかもしれないんだよ?」
男「そしたら待つ。お前が帰ってくるのを、ひたすら待つ」
男「お前が流れに流れて死ぬ覚悟をしてるなら、俺もお前を待って死ぬ覚悟をしたってことよ」
男「だから言う。女、お前、俺の側にいてくれよ」
男「俺と、付き合ってくれ」
女「……」


257 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 22:38:49.18 ID:VAJxvFZaO
女「……雨、止んだみたいだね」
男「え、あ…本当だ……」
女「段ボールハウスの補修しなくっちゃ」
男「おい、返事は……!?」
女「あのなー、お前にだけは教えとくけどなー」
女「無頼は普通の幸せを手にしようとしたら、途端に不幸になってしまう生き物なんだよ」
女「だから、私はお前にどれだけアプローチされても、ノーとしか言えんのだわ」
男「……あぁ、……そうなのか……」
女「…………それでもお前が、私を待っててくれるっていうならさ」
男「え?」
女「お前は私の、巣になってくれ」


258 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 22:48:10.24 ID:VAJxvFZaO
男「巣、というと?」
女「そのまんまな意味。私の帰る場所、疲れた時の止まり木」
男「それって、無頼の定義から外れてないか?」
女「自分から告ってきたくせに、文句あっか」
男「いや、ないが」
女「ならよし」
男「存外簡単に決めちまうんだな」
女「別に、あんたと付き合おうと付き合うまいと、無頼の性根は変わらないしね」
男「なら、俺がお前の巣になる意味って俺の満足以外にないんじゃ……」
女「………実を言うと、生まれて初めて人に必要とされて、嬉しかったってのもある」
男「そうなのか?」
女「イエス。納得したなら早く段ボールハウスの補修手伝う!」
男「お…おう!」


259 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/16(木) 22:50:00.04 ID:aqkQzB4IO
うはー

265 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/10/17(金) 00:00:53.22 ID:Bsl5v7WC0
いい話だ



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