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新ジャンル「母ヒートのようです」01_vol02
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新ジャンル「母ヒートのようです」
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- 53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 00:21:06.00 ID:jdgmDZtiO
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うちの母を理解出来ない
朝起きると、窓の外は大海原だった。
呆気にとられていると、ドアがノックされる。
「起きろ、そろそろ上陸だ」
鮫のコスプレをした母である
「えっ」
「久しぶりの陸地だ。バナナの皮に気をつけろ」
えっ
えっ - 54 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 00:23:50.27 ID:BO9j0aAGO
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うちの母が喧しくて困る。
寒い季節が終わりを告げた。
母は公園まで桜を見に行こうと、俺と父を誘って出かけることにしたようだ。
弁当と簡素な荷物を持って公園に着くと、母は荷物の中から赤ワインを取り出して見せた。
曰く、今日はなんだか飲みたい気分だった、という。
父の分のグラスも用意してあり、俺だけが自販機で買った烏龍茶を啜る羽目になった。
酔った母は、父に向かっていつも以上に真面目くさって愛しているという。
父は素知らぬ顔で、ぼんやり桜を眺めている。
スルーされたと勘違いした母が、桜の木に登って父の気を引こうとする。
そんな母の服の袖を握り、父が半ば無理矢理、母を自分の膝にのせる。
一瞬きょとんとした母は事態を理解し、父の膝の上で上機嫌に、さくらさくらを唄っている。
これだから酔っぱらいは、と思いながら、いつか酒を飲む時は、母のような酔い方をしてみたいと思うようになった。 - 56 >>53 シュール民の方ですか? 2010/04/09(金) 00:33:46.91 ID:BO9j0aAGO
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うちの母が喧しくて困る。
俺の秘蔵のエロ本が母に見つかった。掃除はしなくていいと言っていたのに。
母は年頃だからと一応の理解は示してくれていたが、ショックは隠しきれなかったようだ。
どうやら帰宅してきた父に、そのことを相談したらしい。
父は男ならそういう本を持っていて当たり前だとフォローしてくれたが、そこから先がいけなかった。
母は、父もそんな本を持っているのかと聞くと、冷静な父がわずかに動揺する。
敏感な母はそれを見逃さず、以降、父がどこかに隠したであろうエロ本を探すのに、躍起になっていた。
標的が俺から逸れるのは有難いし、父の狼狽える姿も滅多に見れないから貴重ではあるのだが
この時ばかりは父のことを、憐れだと思わずにはいられなかった。 - 57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 00:48:34.42 ID:BO9j0aAGO
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うちの母が喧しくて困る。
母は魚を食べるのが苦手らしい。
いつも身をぼろぼろに崩し、腹わたも小骨も指でどけながら食べている。
父はそんな母とは対照的に、箸できっちり骨をよけ、一匹の形をそのまま残して綺麗に食べている。
母は父の箸使いに見とれ、父の食事風景をうっとり見つめることが多かった。
母が呆けているといつまで経っても食事が終わりそうにないので、
父のゴーサインと共に、母の死角から忍びよって、おでこに箸を突き刺した。
もちろん突き刺したというのは比喩で、実際は多少額がへこんだだけだったが
不意を突かれた母は、派手な声を出して椅子から転げ落ちた。
たかだか魚を食べる程度でここまで大騒ぎするのも、うちくらいなものだろう。 - 58 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 00:50:38.60 ID:VjmsKfclO
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和む
支援 - 59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 01:05:39.61 ID:BO9j0aAGO
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うちの母が喧しくて困る。
イベントデーになるとにわかに活気づくのがうちの母であるが、
とりわけバレンタインデーやクリスマスなど、カップルが祝うべき行事になると力の入れ方が違う。
毎年食べきれない量のご馳走と、ばかでかいクラッカーとを準備して祝うのである。
俺はいまだに、規模を考えないそのお祭り騒ぎに慣れずにいるが、結婚して長い父はさすがにもう慣れたらしい。
父も、母へのプレゼントを忘れない辺り、それなりに楽しんではいるようだ。
ただ、母が要求するのは、毎年「父からのキスと抱擁」と決まっているので、多少辟易している感はあるようだ。
だったら断ればいいのに、というのは二人には禁句であるらしい。
なんだかんだで仲が良い二人である。 - 61 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2010/04/09(金) 01:10:02.13 ID:BO9j0aAGO
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誰か題くれ
- 62 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 01:11:37.09 ID:JZl94SHN0
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- 63 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 01:14:26.68 ID:JZl94SHN0
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- 64 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 01:22:57.50 ID:BO9j0aAGO
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うちの母が喧しくて困る。
普段から声が大きく、また態度もデカイ我が家の母であるが、テンションが上がるとそれにさらに拍車がかかる。
一度、宝くじで五千円が当たった時なぞ、天地がひっくり返るかと思うほどの喜びようだった。
例のごとく帰宅した父に、母が突進して宝くじが当選したことを告げる。
父は最初こそ興味深げだったが、あまりに喧しくテンションの高い母にうんざりしたのか、突然、母の脇腹をつつき始めた。
とたんに母は、身をよじらせて身悶えし始め、十回それを繰り返す頃には、すっかり大人しくなっていた。
どうやら脇腹は、俺の知らない母の弱点だったらしい。
父はへなへなとくずおれる母を抱き抱え、ベッドに放り投げた。
父は母の扱いをよく心得ているようだ。 - 65 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2010/04/09(金) 01:24:30.13 ID:BO9j0aAGO
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- 66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2010/04/09(金) 01:27:39.75 ID:BO9j0aAGO
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ゴメソ、本格的にネタ枯渇してきたんでどなたか題を……
- 67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 01:31:18.99 ID:3HnX5Z4R0
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父と母の喧嘩(かなりしょうもない理由)
- 68 お題随時募集中 2010/04/09(金) 01:44:23.62 ID:BO9j0aAGO
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うちの母が喧しくて困る。
喧嘩なぞ滅多にしない両親だが、先に書いたように喧嘩する時は派手にぶちあげる。
しかし、喧嘩よりさらに少ない頻度ではあるが、下らない理由が元でいさかいを起こすこともあるにはある。
それが、「目玉焼きには醤油派(父)」VS「目玉焼きにはソース派(母)」の百年戦争である。
俺が小学生の頃には、母が無理にでも父をソース派に転向させようとする姿を何度も見かけ、
父もそれに苛立ち、ついには何も掛けずに目玉焼きを食べるようになった。
焦げた目玉焼きを何も着けずに食べるのは至難の業だと思うのだが、これも愛の成せることなのだろうか。
ちなみに俺は、二人を刺激したくないのでもっぱら塩コショーで食べるようになった。
俺も家族の関係を維持するために貢献しているのである。 - 69 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2010/04/09(金) 01:54:53.82 ID:BO9j0aAGO
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お題なんかないすか
- 70 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 01:56:01.39 ID:ny1WmSJnO
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お弁当
- 71 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 02:08:09.71 ID:BO9j0aAGO
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うちの母が喧しくて困る。
母は料理が苦手だ。だから必然的に、弁当もおかしな風になる。
全体的に甘だるい味付けで、例えるならば外れではないけど三等賞、くらいのがっかり感がいつも漂っている。
個人的には毎食購買部で済ませたいのだが、金銭的な関係でそれもなかなか出来ずにいる。
一度なぞ、野菜炒めから甘い汁が滴っており、口に含んだ瞬間何が起こったのかと目を白黒させたものだった。
では、そんな母の弁当に対し、父はどう対処しているのだろうか。
なんと父は、甘い野菜炒めも何もかも全て、文句一つ言わずに食べているのだ。
実は外で食べているのではないかと疑ってみたが、どうも本当に完食しているらしい。
いつか腹を壊さないかと、密かに心配せずにはいられない。 - 72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 02:12:40.27 ID:Qg0VGWaI0
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お化け
- 73 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 02:21:29.02 ID:BO9j0aAGO
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うちの母が喧しくて困る。
父は幽霊を信じていない。そしてそれは、母も同じである。
父はともかく母は意外な気がしたので理由を尋ねると、信じたら怖いからだという。
それは理由になっていないんじゃ、という突っ込みが出来ずにいると、父が
死後の世界はない、だから幽霊なんかいないとはっきりと断言した。
父は恐らく、母を怯えさせないようそんな言い方をしたのだと思う。実に父らしい。
母はそれを受けて、私はお化けでも何でもいいから、死んでも二人に会いたいな、と言う。
父は勘弁してくれと後退りしたが、顔は満更でもなさそうだ。
死後も二人して、今のような夫婦漫才をやっているのだろうか。
きっとやっているのだろう。そんな気がした。 - 78 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 05:31:09.66 ID:PBXfjih10
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なかなかニヨニヨさせて貰った
保守 - 81 出かけるまでにせめて一本 sage 2010/04/09(金) 07:43:58.29 ID:BO9j0aAGO
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うちの母が喧しくて困る。
ある日の食卓で、「もし家族が死んだらどうするか」という話題を母に降った。
とたん母は、そんなの嫌だと泣きだした。
自分が家族を残して先立つのも嫌だし、その逆もまた嫌だという。
そんなことを言ってもいずれはそのどちらかになるのだし、嫌々しても仕方ない。
俺がそんな話題を出したことを後悔していると、父が、俺はお前を置いて先に死んだりしないと言って、母の頭を胸にかき抱いた。
母は何も言わず、うんうん頷きながら父の胸に顔を埋めた。
そんな両親の姿を見るのは恥ずかしいので、俺は食事もそこそこに席を立った。
去り際、母が父へ、私の旦那様になってくれてありがとうといっているのが聞こえた。
父は柄にもないことを言うなと言いながら、母の頭を離さない。
俺が両親へ向けてありがとうなんて言うのはまだ先のことだろう。
今はまだ、それでいいのだと思う。 - 82 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 07:47:55.64 ID:b5ycvNf/0
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なんか涙出てきた
カーチャン・・・ - 83 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 08:40:05.32 ID:qW0JavS7O
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>>1が喧しくないがこまる
俺は>>1が始めに書く文章でキャラクターの顔や背景、雰囲気をイメージする。それは人それぞれだろう。他人が書けば世界感が崩れてしまう可能性は高い
しかし、>>1は他の人にも書いてほしいという。書く内容が見当たらない、といっているがそれは一つの言い訳だろう。
しっかり自信を持ってSSを書き尽くすことこそ読者、いや俺にとってはとてもうれしいことだ。
他に書きたいという意欲が強い者がいれば二番煎じであろうと何を言われようと自分のスレをたてて書き続けるだろう。
書けないのであれば素直に書けないといってスレを落としてほしい。書き手が書くことに苦悩しては楽しむものも楽しめないからだ。
しかしやるというのなら区切りがつくまで見守っていたいと思う。 - 84 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 09:47:30.03 ID:ny1WmSJnO
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>>83が喧しくてこまる。
言葉はいいが、>>1以外書くなと言っているように聞こえる。
するなと言われたらやりたくなるのが世の常だろうに。
それが狙いなのだとしたら、なかなかやる奴だ。
コイツの母がすごくて困る。
コイツから聞く話だけでもとても楽しそうなのが分かるからだ。
そう感想を述べると、コイツは意味が分からないという視線を投げ掛けてくる。
だから私も負けじと同じ視線を投げ掛ける。
ひょっとするとコイツは母に影響されすぎて、言葉で言わないと理解できないのかもしれない。
面白いから言ってやらないでおこう。 - 85 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 11:06:15.10 ID:ny1WmSJnO
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コイツの母がすごくて困る。
コイツは弁当を食べるときにいつも面白い顔をする。
あまりにも面白い顔をするので、残してもいいんじゃないかと言ってみたところ、
「何で残したのかの言い訳を考えるのが面倒だ」と返ってきた。
どんな味なのかと一口貰ってみて、少し後悔する。
今の私はどんな顔をしているだろうか。 - 86 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 13:09:51.71 ID:BO9j0aAGO
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みんなうめーなー
乙です - 87 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 13:27:40.42 ID:BO9j0aAGO
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うちの母が喧しくて困る。
ついに俺にも彼女が出来た。念願叶ってひとしおである。
それ自体は悪くないのだが、困ったことに母がその話をどこからか聞きつけて、彼女について根掘り葉掘り聞き出そうとしてきた。
そして、母に伝わった話は当然のように父にも筒抜けで、夕飯の席で良かったなと祝いの言葉をかけられた。
父は、恋人同士仲良く、互いを尊重するようにと、いつもの父らしくない説教口調で重々しく言う。
俺はなんだか悔しくなったので、それなら父のようになればいいのかと言うと、
父は、俺は母を泣かせてばっかりだったから、反面教師にしかならないよと苦笑した。
母は、でも今の私は幸せだよと、父の言葉を否定するように言う。
そこからはいつものラブコールが始まったので、俺は二人のどこかが参考にならないものかと、
いつも以上に念入りに、目を皿のようにして二人を観察した。
結果、この二人の相思相愛っぷりには、なんら参考になるような部分はないということだけがわかった。 - 89 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 15:00:36.11 ID:JeJZmGQTO
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途中の母シュールが好き
- 92 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 17:26:59.64 ID:jdgmDZtiO
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やっぱりヒートにいかなきゃスレ違いだよね
うちの母が熱くて困る。
今日、六代目になる我が家が全焼した。各所に施された耐熱・耐火災設備も意味をなさなかったのは流石と言わざるを得ない。
事の発端は父からの誕生日プレゼントである。それに感動した母が歓喜の咆哮と共にビッグバンを起こしたのだ。
まさか父も誕生日プレゼントのお返しに自宅を全焼させられるとは思ってなかったようで、「参ったな」と苦笑い。
参ったな、じゃねーんだよクソ親父。てめえ二代目がお前の抱擁一つで消し炭になったのを忘れた訳ではあるまいな。
母も母で「綺麗なお星様ね」じゃねーんだよ、お前の頭がお星様だよ。ついでに言うと綺麗なのは我が家の敷地だよ。
どうなってんだよ。
どうなってんの。
マジで。 - 94 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 17:45:30.84 ID:jdgmDZtiO
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物理的に熱いのは何かが違うな
情熱的な、真紅の薔薇のような熱さだな
今うちの母が熱い←イチオシ
買い物に行く前に銀行に寄った訳だが、中に入ると覆面を被った男と母が泣きながら抱き合っていた。
床には包丁が転がっており、職員や他のお客さん達もハンカチで涙を拭ったり、惜しみない拍手を贈ったりしていた。
俺は何も言わずに回れ右をし、携帯に手をかける。
送信先「お父さん」
件名「 」
本文「お仕事中すみません。帰りに醤油とみりんを買ってきてください」 - 98 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 19:42:32.97 ID:BO9j0aAGO
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うちの母が喧しくて困る。
彼女と別れた。わずか一月ほどの付き合いだった。
理由は、なんか会わないから、だそうだ。なんだそれ。
母はまたもやどこからか情報を仕入れてきて、学校帰りの俺を激しく慰めた。
あまり蒸し返して欲しくはない話だったが、母は母なりに俺を気づかってくれているのだと思うと、無下にも出来ない。
別にそこまでショックではないから、と伝えると、そんなはずはない、私は父に冷たくされると悲しかった
と、まるで自分のことのように俺がフラれたことを悲しんでくれた。
言わずもがな、父にもそのことは伝わったが、父はそうかと言うだけで、それ以上そのことには触れなかった。
母は不満げだったが、父のその冷淡とも取れる態度に、俺は正直救われた思いだった。
後で聞いたところによると、父はナイーブな話題をほじくり出すなと、母を諌めてもくれたらしい。
どうやったらこの二人のようになれるものか。傷心の俺はそう思いながら、ベッドに潜り込んで少しだけ泣いた。 - 99 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 19:48:53.14 ID:SPTvoek+0
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イイハナシモナー( ´∀`)
- 100 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 19:51:22.41 ID:BO9j0aAGO
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うちの母が喧しくて困る。
俺の住む町に台風がくるらしい。それも、観測史上最大の規模でだ。
学校も臨時休校になり、父も職場から自宅待機を命じられた。
どことなく塞ぎがちになっている俺たちをよそに、母はウキウキとどこか嬉しそうだ。
嵐の前の、遠足に行くようなあの感じに似てはいるが、どこか違うような気もする。
あるいはそれは、台風を理由に父に甘えんとしているからかもしれない。
案の定、母は台風で停電になると、わざと怯えたふりをして父ににじり寄り、その膝にすがりついた。
結婚して長いのだから、母の演技くらい見抜けそうなものだが、父は膝の母を退けようとはしない。
父も、母が本当に怯えていたらと思うと、あまり邪険には出来ないのだろう。
俺は苦笑しながら、非常用に買っていたパンにかぶりついた。
パンはパサパサしてまずかったけれど、二人の間に漂う空気は甘ったるくて胸焼けしそうだった。 - 101 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2010/04/09(金) 19:52:50.83 ID:BO9j0aAGO
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題くれ
- 102 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 19:55:57.54 ID:VjmsKfclO
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結婚式
- 103 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2010/04/09(金) 19:56:38.42 ID:zZpMmSC90
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速く書け
- 105 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 20:09:12.58 ID:BO9j0aAGO
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うちの母が喧しくて困る。
今日は父と母の結婚記念日だ。
いつものように盛大なパーティーが行われた後、プレゼントを交換しあう段階に入る。
俺は少ない小遣いの中から、母にアクセサリーを、父に万年筆を選んだのだが、
父が母へ渡したのは、一枚の飾り気のない封筒だった。
中身は何かと母が尋ねると、父は臆面もなく、恋文だと言った。
父の話によると、いつものようにキスと抱擁だけだと、後で形に残る物が何もない。
だからたまには、こういう形で愛を伝えるのもいいんじゃないかと思った、とのことだった。
理知的な父らしいやり方である。母も今までに増して喜び、中にどんなことが書いてあったかは、絶対に教えてくれなかった。
因みに、母から父への贈り物は、特大の手作りケーキだった。
味の方は、まぁ言わずもがなであろう。 - 106 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 20:18:08.39 ID:VjmsKfclO
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ありがとうありがとう
母ヒートも父クールも可愛すぎる - 107 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 20:21:44.56 ID:ny1WmSJnO
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アイツの母がすごくて困る。
友達からの前評判で綺麗だとは聞いていたが、まさかここまでとは。
アイツはというと、他人に自分の親を見られるのが恥ずかしかったのだろう、
あの人に気が付いた直後に逃げだしたようだ。
結局すぐに捕まってなぜ逃げたのか言い訳をしていた。
こうして見ているとまるで姉弟みたいだなと笑っていると、あの人はこちらに気付いて声をかけてくる。
……私にかけられた「息子の彼女」疑惑を当事者2人掛かりで否認するのは骨が折れる作業だった。
ただ、あの人がお詫びにと買ってくれたタイヤキは美味しかった。 - 108 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 20:22:51.21 ID:VjmsKfclO
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うちの父がクール過ぎて困る。
部屋で漫画を読んでいたらいきなり父さんがやって来て真面目な話が有ると言う。
何だ何だと思っていたら、新しく弟か妹が出来るとのたまった。
固まる俺をよそに部屋を出て行く父さん。
我に帰って慌てて父さんを追い掛けようと部屋を出る。
そこにはドッキリ大成功と掛かれたプラカードを持つ父さんと、ニヤニヤ笑う母さんが。
そうだ今日はエイプリルフールだったと思い出すと同時に、母さんに対して甘過ぎる父さんに頭を抱えた。
ああびっくりした。 - 109 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2010/04/09(金) 20:23:34.58 ID:BO9j0aAGO
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うちの母が喧しくて困る。
母が、町内会の会報誌の執筆を頼まれたらしい。
毎日うんうん唸っているが、肝心の中身は一向に進む気配がない。
どうやら速く書けとせっつかれているようで、最終手段として母はいつものように父に泣きついた。
結果、父の助力もあって会報誌の原稿は完成したが、その大半は母ではなく父が書いたものだった。
父は安請け合いをするなと怒りながらも、何故か少しだけ楽しんでいるようにも見えた。
聞けば、大学時代のレジュメの作成等も、今日のように父が母を手伝って、ようやく完成させていたそうだ。
なんのことはない。急場に陥っているように見えて、その実二人は昔を懐かしんでいただけなのだ。
父が手伝ってくれるなら、来月も頼まれようかという母に、調子に乗るなと父が拳骨を食らわしていた。 - 111 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2010/04/09(金) 20:29:29.87 ID:4pM/eXVO0
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実際の騒ぎっぷりを想像するにニヨニヨが止まらん
- 113 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2010/04/09(金) 20:38:49.86 ID:BO9j0aAGO
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うちの母が喧しくて困る。
父が出かける直前、母がスーツのボタンが取れていると指摘した。
俺はその光景を何の気なしに見ていたのだが、
母は裁縫道具を持ち出し、器用に運針してボタンをつけ始めた。
てっきり針で指を刺すものと思っていた俺は、その玄人はだしの腕前に唖然としてしまった。
最後に糸切り歯でぷちんと糸を切ると、それまでボタンが外れていたのが嘘のように綺麗に着け直されていた。
母はこれでバッチリと言いながら、父にお出かけのキスをせがむ。
普段あまり意識することはないが、やはり母はちゃんと母親なのだ。
俺は母を見直しながら、それでもお出かけ前のキスは止めた方がいいのでは、と心の隅で思った。 - 114 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2010/04/09(金) 21:00:03.99 ID:BO9j0aAGO
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うちの母が喧しくて困る。
ワールドカップで世間が盛り上がっていたころ、我が家でも一人盛り上がりを見せる人物がいた。
もちろんそれは母である。
俺と父は運動が苦手で、スポーツにもあまり関心はないのだが、母だけは違う。
日本の試合当日になると、ユニフォームを着てフェイスペイントまでこなし、完全ににわかサッカーファンと成り果てるのである。
母は父にも日本を応援してほしいようだが、父は誰が代表に選ばれたかも知らないほど興味がない。
かくいう母も、単なるフリークなので詳しくは知らなかったりする。
俺も当然のように知らない。
まるで蛇と蛙と蛞蝓のような三竦みだ。
しばらくして馬鹿らしくなったのか、母も日本代表の応援を止めた。
その代わり、毎日頑張っている父を応援することに決めたそうだ。
応援用の小旗を振りながら父を見送る母は、なんだか小さい子供のようだった。 - 117 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 21:39:49.13 ID:BO9j0aAGO
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うちの母が喧しくて困る。
母が伊達眼鏡を買ってきた。
何事かと思ったら、父とお揃いにしたいのだという。
そこまですると媚びていると取られかねないのではと余計な心配をしたが
父は母の眼鏡姿を見ると、なんだか新鮮だと言って意外と食いついてきた。
母は父に誉められたのが嬉しかったのか、それから毎日眼鏡を着けるようになった。
不思議なもので、眼鏡という知的アイテムを使うだけで、がさつな母がおしとやかに見えてしまう。
母は父だけでなく、俺にまで妙なフェチズムを植え付けてしまったようだ。 - 118 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2010/04/09(金) 21:43:27.65 ID:BO9j0aAGO
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ネタが絞れなくなってきたので、この辺でおしまいってことで
続きはいつか素直ヒートスレに投下するよ - 124 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09(金) 23:11:15.67 ID:VjmsKfclO
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