【八体竜】

金峯山の阿古の谷にいるという竜。『古今著聞集』(「金峯山神変の事」)によると、一頭八身であるとされる。

【阿古】

元興寺にいた阿古という童子が、谷に身を投げ、その魂が人面の竜に変じたと語られる。阿古は非常に聡明な童子だったが、試験に及第できなかったことに恨忿して谷に身を投げて竜になった。竜の姿で元興寺の師匠たちを驚かしたが、金剛蔵王菩薩によって岩に封じられた。

最終更新:2025年02月02日 18:00