【火車(かしゃ)】

人間のタマシイ(魂魄)を奪い去って、あの世に運んで行くとされる妖怪。特に生前に悪事を重ねた人間を奪い去ると言われており、葬儀の列の上に雷雲となって現われて、遺体を持って行ってしまうという。

寺院では、が恩返しのために火車に化けるという話がいくつも語られている。

『平家物語』の火車

平清盛の臨終近くに、建礼門院の夢に大量の鬼が出現し猛火に包まれた黒い車に清盛を乗せて行ったと言う『平家物語』に見られる説話も、火車の例であると言われている。

最終更新:2021年05月26日 16:55