線型写像(linear mapping)
ベクトル空間

があって、

から

への写像を

とするとき、次の性質を持つ

を''線型写像という。

において、
あるいは、同じことになるが、

において、
線型

において、線型写像

を表現する行列

を
表現行列
と呼ぶ。
準同型写像(homomorphism)
ベクトル空間

から

への線型写像

により、

とおいて、

の

による
像(image)
と呼び、

と書く。
ここで写像において、一般に
「

の何らかの演算)

の何らかの演算」
が成り立つとき、

を
準同型写像
であるという。
すなわち、

および

による演算結果を写像したものと、各々写像して演算を
施したものが成立する場合を意味している。この表記を

、

は線型写像
と書く。ベクトル空間での準同型写像は線型写像を指していることが多い。
同型写像(isomorphism)
写像

が線型写像であり、かつ逆写像

もまた線
型写像である場合、

は
同型写像
であるという。これを、
と書く。つまり、準同型

かつ、

が1対1上の写像(全単射)で
あればよい。
前述の準同型に準がつくのは、全単射とは限らないことによる。
自己準同型写像(endomorphism)
ベクトル空間

自身への写像

が線型写像のとき、すなわち

のときを自己準同型写像といい、

と表記する。つまり、
自己同型写像(automorphism)
全単射となる自己への写像、つまりベクトル空間

への写像を自己同型
写像といい、

と書く。
最終更新:2011年04月09日 07:15